開館前の30日間、奈良監獄にゆかりのある30組が日替わりで登場する特別企画「美しき監獄と30人」。
第4回目は、C棟アート展示のキュレーションを担当した楠見 清さんです。
第4回目は、C棟アート展示のキュレーションを担当した楠見 清さんです。
美しい監獄で美術との出合いの体験をいかに演出するか
歴史的建造物を利用したミュージアムの中に現代のアートを展示するという企画をいただいて考えたのは、ほかの展示室にはない「いまを生きる感性」を鑑賞体験として伝える工夫です。アーティストを選出するにあたって、刑務所での体験を克明に描いたマンガ家、作家自身の思いを版画やオブジェや映像に託して視覚的に提示する美術家たち、さらに社会との関わりをテーマにする芸術家やアートプロジェクトまで、さまざまな表現手法で社会的課題に向き合う方たちに声をかけ、実際に奈良監獄を訪れてもらった上で制作と展示の準備を進めてきました。来館者のみなさんには他の美術展示施設では味わえないこの場所だけのアートとの出合いがあるはずです。
PROFILE

楠見 清さん
美術編集者/評論家
『美術手帖』編集長などを経て現在は東京都立大学システムデザイン学部教授。美術を中心にデザイン、音楽、メディア等幅広いジャンルで評論を執筆、国内外の展覧会企画に携わる。奈良監獄ミュージアムではC棟「監獄とアート」の作家選出と展示キュレーションを担当した。
Instagramでも「美しき監獄と30人」を公開中。ぜひこちらもご覧ください。





