開館前の30日間、奈良監獄にゆかりのある30組が日替わりで登場する特別企画「美しき監獄と30人」。
第11回目は、奈良監獄ミュージアムの近くに伽藍を構える般若寺住職の工藤顕任さんです。
第11回目は、奈良監獄ミュージアムの近くに伽藍を構える般若寺住職の工藤顕任さんです。
般若寺も貧者や病人を助ける「救いの場」でした
般若寺は飛鳥時代に創建された歴史ある寺院です。当時から今の位置に伽藍を構えていましたので、私の何代か前の住職は、奈良監獄が次第にできあがっていく様子も、間近で見ていたのでしょうね。監獄建設の敷地として、寺が持っていた敷地を幾ばくか提供したという記録も寺には残っています。般若寺の近くには、鎌倉時代に建てられた、ハンセン病患者の収容施設である「北山十八間戸」があり、寺自身も古くから貧者や病人を救済するなど、この界隈の土地は奈良における「救いの場」的な要素を持っていたのではないでしょうか。その意味では、受刑者を更生し救いの手を差し伸べるという刑務所本来の目的も、この土地に流れる空気を体現していたのかもしれません。
PROFILE

工藤顕任さん
般若寺住職
般若寺は半世紀ほど前から「花の寺」として知られるようになり、とりわけ15万本ものコスモスが咲く9月下旬から10月にかけては、「コスモス寺」とも呼ばれ、多くの人が訪れます。最近では6月の紫陽花もSNSで話題になりました。住職の工藤顕任さんは「般若寺顕任」のリングネームを持つ元プロボクサーという異色の経歴の持ち主。寺を継いだ今では、仏に仕える一方でSNS担当として、Instagram等で積極的に発信を続けています。
Instagramでも「美しき監獄と30人」を公開中。ぜひこちらもご覧ください。





