開館前の30日間、奈良監獄にゆかりのある30組が日替わりで登場する特別企画「美しき監獄と30人」。
第13回目は、現場の作業所長として奈良監獄の補修改築工事を統括した戸田建設の石本賢史さんです。
第13回目は、現場の作業所長として奈良監獄の補修改築工事を統括した戸田建設の石本賢史さんです。
現場は絶えず緊張感に満ちていました
建物全体の耐震補強や漏水防止の補修改築工事を担ったのが当社です。現場は緊張感に満ちていました。重要文化財の補修改築工事は、「元に戻す」ことが大原則です。木造部分は、解体したすべての材一つ一つに番号を振って記録し、耐震補強を終えた後、記録をもとにすべて番号通りに戻さなければなりません。こうした作業には、宮大工の方の技術が必要となります。また、新たに補修塗装をする場合でも、経年を感じさせるような仕上がりが求められ、それには専門の特殊塗装工の技術が必要となります。当社は現代的工法での補修改築工事のノウハウは持っていますが、こうした専門の技が加わってこそ、重要文化財の補修改築工事は成り立っています。工事を終え、明治時代の竣工当時の姿がよみがえった奈良監獄は、私自身が見ても惚れ惚れとするような美しさです。でも、この美しさの影には職人さんたちの素晴らしい働きがあった、ということも多くの方に知っていただきたいと思います。
PROFILE

石本賢史さん
戸田建設作業所長
石本賢史さんは、2年半弱という工事期間中は、作業所長としてほぼ現場に張り付いていた。(補修改築工事が終わった現在は、次なる現場の所長として新たなミッションに取り組む)「法務省、文化庁、奈良市、保活委員会、保存協会、設計者の方々が積極的にプロジェクト参加して頂いたことにとても感謝するとともに、関係者が多く、現場を統括する者として、それぞれの方々の意見と想いを1つの形にしていくこともとても大変でした」と石本さん。
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