開館前の30日間、奈良監獄にゆかりのある30組が日替わりで登場する特別企画「美しき監獄と30人」。
第14回目は、C棟に映像作品を出品するアーティストユニットのキュンチョメです。
第14回目は、C棟に映像作品を出品するアーティストユニットのキュンチョメです。
罪と罰の先に、祈りがあってほしいと思った
奈良監獄ミュージアムには祈るための場所が必要なのではないかと思いました。ここは罪と罰を強く意識する場所です。でも、その先に祈りがあってほしい。奈良監獄に足を運んだ私たちは真っ先にそう感じました。
だから青い光で満たされた祈りの場所を作りました。そこでは映像作品「海の中に祈りを溶かす」を展示しています。この作品では、私が海に沈みながら、祈りの言葉を発しています。海の中では声は聞こえません。でもその代わり、祈りは泡という形になり、やがて海に溶けていきます。
ここを訪れる人には、この場所でぼんやりと泡を眺めながら、自分の内側に潜ってもらえたら嬉しいです。いま、なにを願っているか、なにを祈っているか、そんな普段はあまり意識しないことを、海の中をたゆたうように思い浮かべることのできる時間が作れたら幸いです。
PROFILE

キュンチョメ
アーティスト
キュンチョメは、ホンマエリさんとナブチさんが2011年の東日本大震災と原子力事故を契機に結成したア-ティストユニット。「芸術とは祈りそのものである」という考えを軸に、さまざまな場所、さまざまな手法で作品を発表し続けている。「海の中に祈りを溶かす」は、2022年から2023年にかけて制作された。
Instagramでも「美しき監獄と30人」を公開中。ぜひこちらもご覧ください。





