開館前の30日間、奈良監獄にゆかりのある30組が日替わりで登場する特別企画「美しき監獄と30人」。
第5回目は、文化庁が認めた文化財建造物保存修理主任技術者の野村光広さんです。
第5回目は、文化庁が認めた文化財建造物保存修理主任技術者の野村光広さんです。
時には、コンサル的な仕事もしました
奈良監獄のような、国が指定する重要文化財の建造物修復でまず求められるのは、現状維持です。そのうえで、文化財建造物の修理技術者として、奈良監獄では安井建築設計事務所様と連携し、煉瓦造建築の耐震改修を現代の工法で行う際の監修に携わりました。また、事業者である星野リゾート様の要望と文化庁の見解との間を調整する、いわばコンサル的な役割をも担いました。とりわけ、ミュージアムが置かれている「北接見所」の壁開口新設に係る調整には苦労しました。表に出る仕事ではありませんが、奈良監獄ミュージアムを訪れた方々が「立派で美しい建物だな」と感じていただければ、私自身としては、それで満足です。
PROFILE

野村光広さん
文化財保存計画協会
株式会社文化財保存計画協会は、文化財特化の設計事務所として重要文化財等の保存修理工事に伴う設計・監理・耐震補強に関わるだけでなく、文化財を次世代へ継承するための総合的なコンサルティングも行う。
野村光広さんは、奈良監獄修復においては、監修だけでなく事業者、文化庁、施工者との調整役も担った。
Instagramでも「美しき監獄と30人」を公開中。ぜひこちらもご覧ください。





