ご当地サポーター
【2024年度版】京都嵐山エリア・嵐電沿いのおすすめ桜スポット

四季折々の自然と、歴史的な建築物が織りなす情景が美しい京都は、人々を惹きつけてやまない魅力満載の観光スポットです。中でもお花見は京都観光で外せない定番。本記事では、平安貴族や皇室に愛された嵐山地域にフォーカスを当て、おすすめの桜の名所をご紹介します。

桜のトンネルを走り抜ける夢心地の時間

見頃を過ぎる頃には、電車が行き交う風に吹かれて桜吹雪が舞い上がる光景も目にすることができる(画像提供:京福電気鉄道)
見頃を過ぎる頃には、電車が行き交う風に吹かれて桜吹雪が舞い上がる光景も目にすることができる(画像提供:京福電気鉄道)

「嵐山駅」から、北野天満宮が鎮座する北野エリア「北野白梅町(きたのはくばいちょう)駅」までを結ぶ、路面電車・京福電気鉄道(通称嵐電)。仁和寺(にんなじ)や龍安寺(りょうあんじ)などの世界遺産が点在する、沿線の古都らしい風情を一目見ようと、観光客が乗車します。
普段は人々の足として活躍する嵐電が、ひときわ注目を浴びる時期が春。北野線「宇多野(うたの)駅」から「鳴滝(なるたき)駅」の、200mの線路脇に植栽された約70本の桜がトンネルとなって現れます。薄紅色の世界に包み込まれるかのような、夢心地のひとときが体験できます。

【桜見頃】3月下旬~4月上旬
【木の種類】ソメイヨシノなど

ご当地サポーターコメント
電車に乗っていないと見られない光景は、知る人ぞ知る桜の名所。詳しい情報は嵐電の公式HPでご確認ください。
嵐電・桜のトンネル
  • URLhttps://www.okeihan.net/recommend/sakura/detail/29_randen.php
  • 住所[京福電気鉄道鳴滝駅]京都府京都市右京区鳴滝嵯峨園町
    [京福電気鉄道宇多野駅]京都府京都市右京区宇多野長尾町 MAP
  • 営業時間上り 鳴滝駅発~宇多野駅着5:52~23:29
    下り 宇多野駅発~鳴滝駅着6:09~23:46
  • 入場料片道 大人250円、小学生120円
  • TEL075-801-2511(京福電気鉄道 鉄道部運輸課)
  • 駐車場なし
  • メモ時間は2024年1月現在の嵐電ダイヤの上り、下り

見晴らしの良い展望台から眺める、嵐山の桜

園路が巡らされ、広場や休憩所が備わっている亀山地区内。秋は紅葉狩りが楽しめる
園路が巡らされ、広場や休憩所が備わっている亀山地区内。秋は紅葉狩りが楽しめる

平安の時代から王侯貴族の別荘地として、また京都随一の景勝地として知られてきた嵐山地区。「嵐山公園」は、この地域を流れる桂川沿いの、中之島、臨川寺(りんせんじ)、亀山の各地区から構成される公園です。
和歌にも登場する紅葉の名所・小倉山の南東部に位置する亀山地区には桜やカエデが植栽されているほか、ヤマツツジが群生する自然豊かな場所。ハイキングコースとなっている地区内の展望台からは、標高382mの嵐山に咲く、約1,500本もの見事な桜を望むことができます。

【桜見頃】3月中旬~4月下旬
【木の種類】ソメイヨシノ、ヤマザクラ、シダレザクラなど

ご当地サポーターコメント
嵐山公園(亀山地区)の展望台から眺めることができる、嵐山の絶景桜。奥嵐山の渓谷美も必見。桜と絶景を一度に楽しめます。
嵐山公園(亀山地区)展望台

御室桜に五重塔が映える、嵯峨嵐山の名刹

目と鼻の先で香る御室桜。低木だからこそ、花びらのディテールまで愛でることができる(画像提供:仁和寺)
目と鼻の先で香る御室桜。低木だからこそ、花びらのディテールまで愛でることができる(画像提供:仁和寺)

888年(仁和4年)に創建された、世界遺産の名刹。初代住職を宇多法皇が務めて以降、第三十代の純仁法親王まで、皇室出身者が住職を務める門跡寺院として、格式高い寺とされてきました。
桜の名所として知られ、ソメイヨシノやシダレザクラが境内で花を咲かせます。中でも、遅咲きの「御室桜(オムロザクラ)」の林は仁和寺ならではの風景。撮影する時は、背丈が2~3mの御室桜を手前に、五重塔を背景に収めると美しいショットが撮れます。

【桜見頃】4月中旬~4月下旬
【木の種類】オムロザクラ(御室有明)、ソメイヨシノなど

ご当地サポーターコメント
重要文化財でもある五重塔と御室桜のコラボレーションが見事。目線の高さで桜が見られるので、通常とは違ったお花見が楽しめます。
仁和寺(にんなじ)
  • URLhttps://ninnaji.jp/
  • 住所京都府京都市右京区御室大内33 MAP
  • アクセス京福電気鉄道御室仁和寺駅から徒歩約3分
  • バスアクセスJR京都駅から京都市バス26番に乗車、「御室仁和寺」下車すぐ
  • 営業時間3~11月 9:00~17:00(最終受付16:30)
    12~2月 9:00~16:30(最終受付16:00)
  • 入場料御所庭園 大人800円
    御室花まつり 特別入山料 大人500円
    ※高校生以下はいずれも無料
  • TEL075-461-1155
  • 駐車場有料
  • メモ近隣に駐車場がほぼないため、公共の交通機関の利用を推奨します

源氏物語ゆかりの寺で、凜と咲く桜に出会う

しっとりとした趣で参拝客を迎える仁王門近くのシダレザクラ
しっとりとした趣で参拝客を迎える仁王門近くのシダレザクラ

「源氏物語」の主人公・光源氏の題材となった平安貴族の源融(みなもとのとおる)公が造営した「嵯峨の御堂」。お釈迦様が存命中の37歳の頃のお姿を写したとされる国宝の「赤栴檀(しゃくせんだん)の釈迦如来」や、融公の顔をモデルに作られた3人の仏様「棲霞寺(せいかじ)の弥陀三尊」(国宝)などが安置されています。
例年3月中旬からは、境内でシダレザクラやソメイヨシノが花を咲かせます。歴史深い寺院にそっと寄りそうように咲く気品ある桜をご覧ください。

【桜見頃】3月中旬~4月下旬
【木の種類】シダレザクラ、ソメイヨシノなど

ご当地サポーターコメント
仁王門を入って右側の一切経蔵(いっさいきょうぞう)の前にはシダレザクラが紅色の枝を広げています。多宝塔にはソメイヨシノ、嵯峨天皇供養塔前にはシダレザクラなど、歴史を刻んだ建物と鮮やかな桜が見事に調和しています。
(画像提供:清涼寺)
(画像提供:清涼寺)
清凉寺
  • URLhttp://seiryoji.or.jp/
  • 住所京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46 MAP
  • アクセスJR嵯峨嵐山駅から徒歩約11分
  • 営業時間9:00~16:00
  • 入場料一般400円、中学生・高校生300円、小学生200円
  • TEL075-861-0343
  • 駐車場有料

仁王門の優美なシダレザクラが名物。百人一首で知られる小倉山の名所

自然豊かな山に華を添えるシダレザクラは息を呑むほどの美しさ(画像提供:常寂光寺)
自然豊かな山に華を添えるシダレザクラは息を呑むほどの美しさ(画像提供:常寂光寺)

風光明媚な小倉山の山腹に、本堂をはじめ、多宝塔や庫裏、仁王門などが点在する、山紫水明のごとく麗しい山寺。春を迎えると、ヤマザクラやヒガンシダレザクラ、ミツバツツジ、野草などの花々が咲き乱れ、小鳥がさえずります。目の前に広がるのは、この世の極楽を思わせる情景。特に仁王門近くのシダレザクラが評判です。
境内の一角には、鎌倉時代の和歌の名手・藤原定家が小倉百人一首をこの地で選んだと伝わる、小倉山荘の屋敷跡が一部残されています。

【桜見頃】3月中旬~4月下旬
【木の種類】ヤマザクラ、ヒガンシダレザクラなど

ご当地サポーターコメント
階段を上った場所からは京都市内を一望できます。天気の良い日には桜越しに比叡山も見渡せます。初夏の新緑や秋のモミジも素晴らしいです。
常寂光寺(じょうじゃっこうじ)
  • URLhttps://www.jojakko-ji.or.jp/
  • 住所京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3 MAP
  • アクセスJR嵯峨嵐山駅から徒歩約15分
  • 営業時間9:00~17:00(最終受付16:30)
  • 入場料500円
  • TEL075-861-0435
  • 駐車場有料

総門から本堂まで続く桜の道が圧巻の美しさ

小倉山を借景に、春色に染まる参道(画像提供:二尊院)
小倉山を借景に、春色に染まる参道(画像提供:二尊院)

834~848年(承和年間)に開かれた、天台宗の寺院。紅葉の名所としても知られる小倉山のふもとに構える寺の名は、ご本尊の「釈迦如来」「阿弥陀如来」が祀られていることに由来しています。
総門から足を踏み入れた先には、参道がまっすぐ伸びています。両脇に植栽された桜とモミジにより、春は薄紅色の桜の道に、秋は色鮮やかな赤や黄色の紅葉の道に。本堂横に咲く遅咲きのニソンインフゲンゾウザクラや、季節の花で彩られるフォトジェニックな花手水(はなちょうず)も必見です。

【桜見頃】3月中旬~5月初旬
【木の種類】シダレザクラ、ニソンインフゲンゾウザクラなど

ご当地サポーターコメント
京都市指定文化財に指定されている本堂を彩るシダレザクラや、珍しい八重桜の一種・ニソンインフゲンゾウザクラも楽しめます。
二尊院
  • URLhttps://nisonin.jp/
  • 住所京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27 MAP
  • アクセス京福電気鉄道嵐山駅から徒歩約15分
  • 営業時間9:00~16:30(最終受付)
  • 入場料大人(中学生以上)500円、小学生以下無料
  • TEL075-861-0687
  • 駐車場無料
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