大阪・新世界界隈でおすすめの人気串カツ店6選

大阪を訪れたなら一度は味わいたいご当地グルメとして、必ず挙がるのが「串カツ」です。大阪の串カツは、もともと牛肉を串に刺して揚げたのが始まり。今では多彩な種類がありますが、串カツ=牛肉というのは今も変わらぬ定番です。とはいえ、それぞれの店が衣や具材、ソースに工夫を凝らしており、一口に串カツといっても実は千差万別。当記事では、串カツの激戦区・新世界界隈から、戦後に創業した老舗や地元の食通が通う名店など、おすすめの店を厳選してご紹介。ぜひ2軒、3軒とハシゴをして食べ比べも楽しんでみてください。ほとんどの店が昼から営業しているので、昼飲みするものおすすめです。
1串カツ 大将
時間がたってもサクサクのあっさりした衣が自慢

通天閣の麓に2019年に店を構えて以来、観光客や地元の人々が途切れなく訪れる人気店。軽くあっさりした串カツのおいしさの秘訣は、きめの細かいパン粉を丁寧に薄く付けることと、ラードとキャノーラ油をブレンドした油で揚げた後、1本ずつ手首のフックを何度も効かせて、念入りに油を切る工程にあるのだそうです。店主いわく「原価が相場より1.5倍かかっている」という、甘めでまろやかな特注ソースもこの店ならではの魅力です。
鋭い「食」センスを持ち、食べ歩きもした店主が自らの味を追求

寿司店を営んでいた店主が、そのセンスを見込まれて串揚げ専門店を立ち上げ、様々な串カツ店を食べ歩いた末に独立し、自らの味を追求。定番の「串カツ」の他、肉や海鮮、野菜、「鴨ねぎつくね」や「サーモンタルタル」などの創作串、「練乳いちご」などのデザート串も幅広く揃っています。
新世界エリアで串カツのハシゴを楽しむお客さんが「ここの串カツでしめたい」と最後に再び食べに来ることも。1階カウンターで快活な店主が次々に揚げる様子を眺めながら、時間がたってもサクサクと軽い串カツの食感を楽しんでください。

- 串カツ 大将
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https://www.instagram.com/kushikatsu_taisho/?igshid=1oxnitdh1kipg#
大阪府大阪市浪速区恵美須東1-19-7 MAP
Osaka Metro動物園前駅から徒歩約7分
11:00〜23:00(L.O.22:00)
水曜(祝日の場合は営業、翌日休み)
06-7163-5029
2王将倶楽部
巨大なエビやイクラがけなど、写真映えする豪華な串カツが大人気

1947年(昭和22年)創業の将棋クラブ「王将」が、2019年に串カツ専門店「王将倶楽部」として生まれ変わりました。高級食材を使った変わり種の創作串が評判で、巨大な皇帝エビ (天然ブラックタイガーの一種)と、揚げたサーモンにイクラをかけた串は、訪れた人のほとんどがオーダーする二大名物。皇帝エビは、濃い旨みやムチッと詰まった肉質を、薄い衣が見事に際立たせています。自家製タルタルソースでいただく、まるでコース料理のように豪華な一皿。濃厚ないくらをソースの如くたっぷりかけて味わうサーモン串も、実に贅沢です。
かつては将棋クラブだった、歴史と趣ある建物にも注目

王将倶楽部が店を構えるのは、囲碁・将棋クラブやB級グルメ店が軒を連ねる、昭和レトロなアーケード「ジャンジャン横丁」。元は将棋クラブだった建物を生かした木造建築で、飴色に磨き込まれた柱や調度品が、店内に深い趣を添えています。かつての席料一覧や手合表などの張り紙がそのまま残され、2階には使い込まれた将棋盤を天板にしたテーブル席も。将棋クラブだった頃の往時の雰囲気を、随所から感じることができます。

- 王将倶楽部
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http://ohshoclub.jp
大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-9 MAP
Osaka Metro動物園前駅から徒歩約3分
11:00~22:00(L.O.21:30)
不定休
06-6556-9464
3大阪新世界元祖串かつだるま 新世界総本店
「ソースの二度漬け禁止」ルールを生み出した、串かつの元祖

1929年(昭和4年)の創業で、串かつ店が多く集まる新世界エリアでも最古参の一軒です。初代店主が「高価な牛肉を手軽に食べてほしい」と、一口大の牛肉を串に刺し、衣をつけて揚げたのが串かつの始まりといわれています。バットに入ったソースをみんなで共有するため、「二度漬け禁止」のルールも生まれました。ソースをすくうためのキャベツを付けるなど、現在の串かつスタイルの基礎を作ったお店でもあります。
新世界総本店をはじめ、新世界エリアに4店舗展開

大阪市内に15店舗、京都に1店舗を構える「だるま」。特に人気が高いのは、四代目をモデルにした看板人形が2階からにらみを利かせる新世界総本店。店内はL字型のカウンター席のみで、目の前で次々と串が揚げられるライブ感が存分に楽しめます。特注のきめ細かいパン粉を使い、ヘッド(牛脂)のみで揚げる串かつは、繊細で軽い口当たりが特徴。外はサクッ、中の具はジューシーな串かつを求め、多くの人々が行列を成す風景はもはや日常となっています。

- 大阪新世界元祖串かつだるま 新世界総本店
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https://www.kushikatu-daruma.com
大阪府大阪市浪速区恵美須東2-3-9 MAP
Osaka Metro動物園前駅から徒歩約5分
11:00~22:30(L.O.22:00、土・日曜、祝日は10:30~)
無休
06-6645-7056
4新世界おやじの串や
約60種類ものバラエティー豊かな串カツと一品料理が楽しめる

創業約80年の食事処が、通天閣の足元に広がる通りで、1999年に串カツ居酒屋として再スタート。名物の牛串カツをはじめ、カキなどの季節ものから、たこ焼き串などの変わり種、雪見だいふくなどのデザート串まで、多種類の串が手ごろな価格で楽しめます。丁寧に下ごしらえをし、香り高いパン粉をつけて、こだわりの配合でブレンドした油で揚げる串は、衣が薄く軽やか。あっさりめのオリジナルソースの他、特製合わせ塩や醤油、辛子マヨネーズ、タルタルソースなど、味付けの種類も豊富です。
レゲエが流れ、カジュアルな雰囲気の店内

店内は広く、レゲエが流れるリラックスしたカジュアルな雰囲気。1階には、目の前で次々串を揚げる様が見られるカウンター席やテーブル席があり、中でもひと際目を引くのが赤白のビンテージワーゲンバス。車内には最大6人まで座れるテーブル席があり、遊び心あふれる空間で食事を楽しむことができます。2階は少し落ち着いたウッディな空間で、掘りごたつ席もあります。

- 新世界おやじの串や
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https://kushiya.com
大阪府大阪市浪速区恵美須東2-4-14 MAP
Osaka Metro動物園前駅から徒歩約5分
10:00〜24:00(L.O.23:30)
無休
06-6647-0711
5近江屋 本店
ふわっふわな衣は唯一無二。戦後に創業した人気の老舗

創業は1949年(昭和24年)、新世界エリアでも名の知れた串カツ店の一つで、三代続く老舗です。まるでアメリカンドックのようなビジュアルの衣が特徴で、ふわふわでモチモチッとした食感はクセになるおいしさ。中でも、パン粉をつけず秘伝の衣のみをまとった牛肉の「本家串カツ」は必食です。
その他の串メニューは衣の周りにきめ細かいパン粉をプラス。ヘッド(牛脂)100%の油でコクを出しつつもカラッと揚げられ、サクッモチッとした食感が楽しめます。3種のソースをブレンドしたソースは甘辛くトロリとしていて、やや厚めの衣との相性も抜群です。
創業当時の昭和レトロな雰囲気が味わえる店内

ソースを「二度漬け禁止」の共有バットで提供していたり、キャベツが無料で付いたりと、昔ながらの「大阪の串カツのスタイル」が追加料金なしで堪能できるのもうれしいポイント。通天閣のすぐ近くにあり、細長い店内は昭和を感じさせるノスタルジックな雰囲気。テーブル席の他、15席のカウンター席があり、一部のカウンター席からは串に刺した具材が並ぶ様や、揚げる様子を見ることができます。

- 近江屋 本店
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大阪府大阪市浪速区恵美須東2-3-18 MAP
Osaka Metro動物園前駅から徒歩約6分
12:00〜14:00、16:00〜20:00(L.O.19:30、土・日曜、祝日は12:00~20:00まで通し営業)
木曜(祝日の場合は営業、翌日休み)
06-6641-7412
90分制
6ひげ勝
素材の旨みを堪能できる、食通が通う名店

新世界のやや南西の住宅街にたたずむこちらは、足を延ばしてでも行きたいという声も多い地元の人気店。1960年(昭和35年)頃に創業し、現在は三代目が初代からの味を継承しています。上質のラードで揚げる串は、サクサク食感で軽く、大阪木津卸売市場で仕入れる上質な素材の旨みを最大限に生かしています。ソースは地元のもの2種をブレンドし、たっぷり漬けられるようサラサラでやや甘め。共通バットで提供しています。
まるで寿司屋を思わせるような趣深い店内

庶民的な店構えながら、一歩足を踏み入れると飴色に光る店内は風格が感じられ、落ち着いた雰囲気が漂います。店内はL字型のカウンター18席のみ。まるで寿司屋さながらのショーケースには、丁寧に下ごしらえを施された素材が美しく整然と並びます。肉や魚、野菜などの定番の他、春はホタルイカやタケノコ、夏はハモ、秋・冬はカキやギンナンといった季節限定の串も登場。目の前で揚げてくれる臨場感を楽しみながら、旬の味覚も堪能してみてください。

- ひげ勝
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大阪府大阪市西成区旭1-3-20 MAP
Osaka Metro花園駅から徒歩約2分
17:00〜L.O.22:00
日曜
06-6649-5437
予約不可
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