ご当地サポーター
大阪・新世界界隈でおすすめの人気串カツ店6選

大阪を訪れたなら一度は味わいたいご当地グルメとして、必ず挙がるのが「串カツ」です。大阪の串カツは、もともと牛肉を串に刺して揚げたのが始まり。今では多彩な種類がありますが、串カツ=牛肉というのは今も変わらぬ定番です。とはいえ、それぞれの店が衣や具材、ソースに工夫を凝らしており、一口に串カツといっても実は千差万別。当記事では、串カツの激戦区・新世界界隈から、戦後に創業した老舗や地元の食通が通う名店など、おすすめの店を厳選してご紹介。ぜひ2軒、3軒とハシゴをして食べ比べも楽しんでみてください。ほとんどの店が昼から営業しているので、昼飲みするものおすすめです。

時間がたってもサクサクのあっさりした衣が自慢

いち押しは塩味と食感が絶妙な中央の「たらこ」320円と、左隣の「ささみシソ巻き」250円。「自慢のどて焼き」480円もぜひ
いち押しは塩味と食感が絶妙な中央の「たらこ」320円と、左隣の「ささみシソ巻き」250円。「自慢のどて焼き」480円もぜひ

通天閣の麓に2019年に店を構えて以来、観光客や地元の人々が途切れなく訪れる人気店。軽くあっさりした串カツのおいしさの秘訣は、きめの細かいパン粉を丁寧に薄く付けることと、ラードとキャノーラ油をブレンドした油で揚げた後、1本ずつ手首のフックを何度も効かせて、念入りに油を切る工程にあるのだそうです。店主いわく「原価が相場より1.5倍かかっている」という、甘めでまろやかな特注ソースもこの店ならではの魅力です。

鋭い「食」センスを持ち、食べ歩きもした店主が自らの味を追求

1階はカウンター6席、2階には掘りごたつの座敷16席。こぢんまりとした店構えで、通好みの穴場感も漂う
1階はカウンター6席、2階には掘りごたつの座敷16席。こぢんまりとした店構えで、通好みの穴場感も漂う

寿司店を営んでいた店主が、そのセンスを見込まれて串揚げ専門店を立ち上げ、様々な串カツ店を食べ歩いた末に独立し、自らの味を追求。定番の「串カツ」の他、肉や海鮮、野菜、「鴨ねぎつくね」や「サーモンタルタル」などの創作串、「練乳いちご」などのデザート串も幅広く揃っています。
新世界エリアで串カツのハシゴを楽しむお客さんが「ここの串カツでしめたい」と最後に再び食べに来ることも。1階カウンターで快活な店主が次々に揚げる様子を眺めながら、時間がたってもサクサクと軽い串カツの食感を楽しんでください。

ご当地サポーターコメント
牛スジを8~10時間かけてトロトロになるまで煮込む「自慢のどて焼き」もおすすめです。また、串カツのソースは通常、卓上のボトルを使いますが、「OMO7大阪」宿泊者限定でバットで提供してくれるサービスもあります。
串カツ 大将

巨大なエビやイクラがけなど、写真映えする豪華な串カツが大人気

「皇帝エビ 串揚げ(約25cm)」1尾1,780円、「サーモン親子串 いくらこぼし」550円、地酒90ml500~2,400円
「皇帝エビ 串揚げ(約25cm)」1尾1,780円、「サーモン親子串 いくらこぼし」550円、地酒90ml500~2,400円

1947年(昭和22年)創業の将棋クラブ「王将」が、2019年に串カツ専門店「王将倶楽部」として生まれ変わりました。高級食材を使った変わり種の創作串が評判で、巨大な皇帝エビ (天然ブラックタイガーの一種)と、揚げたサーモンにイクラをかけた串は、訪れた人のほとんどがオーダーする二大名物。皇帝エビは、濃い旨みやムチッと詰まった肉質を、薄い衣が見事に際立たせています。自家製タルタルソースでいただく、まるでコース料理のように豪華な一皿。濃厚ないくらをソースの如くたっぷりかけて味わうサーモン串も、実に贅沢です。

かつては将棋クラブだった、歴史と趣ある建物にも注目

将棋クラブだった時の天井や壁を残して改装。「賭事一切 お断りいたします 店主」という当時の張り紙も
将棋クラブだった時の天井や壁を残して改装。「賭事一切 お断りいたします 店主」という当時の張り紙も

王将倶楽部が店を構えるのは、囲碁・将棋クラブやB級グルメ店が軒を連ねる、昭和レトロなアーケード「ジャンジャン横丁」。元は将棋クラブだった建物を生かした木造建築で、飴色に磨き込まれた柱や調度品が、店内に深い趣を添えています。かつての席料一覧や手合表などの張り紙がそのまま残され、2階には使い込まれた将棋盤を天板にしたテーブル席も。将棋クラブだった頃の往時の雰囲気を、随所から感じることができます。

ご当地サポーターコメント
串カツ(牛肉)や野菜など、王道の串もあります。甘めのソースは無料ですが、二度漬けしたい人は1人100円でバットでの提供も可。一品料理も多く、全国の地酒も20~30種類揃うので、居酒屋感覚で楽しめます。
王将倶楽部
  • URLhttp://ohshoclub.jp
  • 住所大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-9 MAP
  • アクセスOsaka Metro動物園前駅から徒歩約3分
  • 営業時間11:00~22:00(L.O.21:30)
  • 定休日不定休
  • TEL06-6556-9464

「ソースの二度漬け禁止」ルールを生み出した、串かつの元祖

「新世界セット」1,760円。名物どて焼きに串9本(元祖串かつ、天然海老、豚かつ、鶏つくねなど)が付く
「新世界セット」1,760円。名物どて焼きに串9本(元祖串かつ、天然海老、豚かつ、鶏つくねなど)が付く

1929年(昭和4年)の創業で、串かつ店が多く集まる新世界エリアでも最古参の一軒です。初代店主が「高価な牛肉を手軽に食べてほしい」と、一口大の牛肉を串に刺し、衣をつけて揚げたのが串かつの始まりといわれています。バットに入ったソースをみんなで共有するため、「二度漬け禁止」のルールも生まれました。ソースをすくうためのキャベツを付けるなど、現在の串かつスタイルの基礎を作ったお店でもあります。

新世界総本店をはじめ、新世界エリアに4店舗展開

新世界総本店はカウンター12席のみ。行列の場合は、新世界エリアにある3つの支店へ
新世界総本店はカウンター12席のみ。行列の場合は、新世界エリアにある3つの支店へ

大阪市内に15店舗、京都に1店舗を構える「だるま」。特に人気が高いのは、四代目をモデルにした看板人形が2階からにらみを利かせる新世界総本店。店内はL字型のカウンター席のみで、目の前で次々と串が揚げられるライブ感が存分に楽しめます。特注のきめ細かいパン粉を使い、ヘッド(牛脂)のみで揚げる串かつは、繊細で軽い口当たりが特徴。外はサクッ、中の具はジューシーな串かつを求め、多くの人々が行列を成す風景はもはや日常となっています。

ご当地サポーターコメント
秘伝のソースにドボンと漬けるなら、1~2名分のソースがバットで提供される「二度漬け禁止ソース」264円や、キャベツとセットになった「ソースキャベツセット」352円を注文しましょう。
大阪新世界元祖串かつだるま 新世界総本店
  • URLhttps://www.kushikatu-daruma.com
  • 住所大阪府大阪市浪速区恵美須東2-3-9 MAP
  • アクセスOsaka Metro動物園前駅から徒歩約5分
  • 営業時間11:00~22:30(L.O.22:00、土・日曜、祝日は10:30~)
  • 定休日無休
  • TEL06-6645-7056

約60種類ものバラエティー豊かな串カツと一品料理が楽しめる

牛豚と鶏、エビ、レンコンの5種類がセットになった、一番人気の「串カツ盛合せ」1,080円
牛豚と鶏、エビ、レンコンの5種類がセットになった、一番人気の「串カツ盛合せ」1,080円

創業約80年の食事処が、通天閣の足元に広がる通りで、1999年に串カツ居酒屋として再スタート。名物の牛串カツをはじめ、カキなどの季節ものから、たこ焼き串などの変わり種、雪見だいふくなどのデザート串まで、多種類の串が手ごろな価格で楽しめます。丁寧に下ごしらえをし、香り高いパン粉をつけて、こだわりの配合でブレンドした油で揚げる串は、衣が薄く軽やか。あっさりめのオリジナルソースの他、特製合わせ塩や醤油、辛子マヨネーズ、タルタルソースなど、味付けの種類も豊富です。

レゲエが流れ、カジュアルな雰囲気の店内

ビンテージワーゲンバスがインパクト抜群。車内は特等席として人気
ビンテージワーゲンバスがインパクト抜群。車内は特等席として人気

店内は広く、レゲエが流れるリラックスしたカジュアルな雰囲気。1階には、目の前で次々串を揚げる様が見られるカウンター席やテーブル席があり、中でもひと際目を引くのが赤白のビンテージワーゲンバス。車内には最大6人まで座れるテーブル席があり、遊び心あふれる空間で食事を楽しむことができます。2階は少し落ち着いたウッディな空間で、掘りごたつ席もあります。

ご当地サポーターコメント
串カツ以外のメニューも充実しています。油かす(牛の小腸を揚げたもの)が入った「かすうどん」780円や、関西風のうどんつゆに牛肉、豆腐、半熟卵、ネギを入れた「肉吸い」850円といった、大阪ならではのメニューも人気です。
新世界おやじの串や
  • URLhttps://kushiya.com
  • 住所大阪府大阪市浪速区恵美須東2-4-14 MAP
  • アクセスOsaka Metro動物園前駅から徒歩約5分
  • 営業時間10:00〜24:00(L.O.23:30)
  • 定休日無休
  • TEL06-6647-0711

ふわっふわな衣は唯一無二。戦後に創業した人気の老舗

「本家串カツ」に豚、ハモ、タコ、玉子、とりからがセットになった「串カツ 盛り合わせ(6串)」1,290円(一部変更の場合あり)
「本家串カツ」に豚、ハモ、タコ、玉子、とりからがセットになった「串カツ 盛り合わせ(6串)」1,290円(一部変更の場合あり)

創業は1949年(昭和24年)、新世界エリアでも名の知れた串カツ店の一つで、三代続く老舗です。まるでアメリカンドックのようなビジュアルの衣が特徴で、ふわふわでモチモチッとした食感はクセになるおいしさ。中でも、パン粉をつけず秘伝の衣のみをまとった牛肉の「本家串カツ」は必食です。
その他の串メニューは衣の周りにきめ細かいパン粉をプラス。ヘッド(牛脂)100%の油でコクを出しつつもカラッと揚げられ、サクッモチッとした食感が楽しめます。3種のソースをブレンドしたソースは甘辛くトロリとしていて、やや厚めの衣との相性も抜群です。

創業当時の昭和レトロな雰囲気が味わえる店内

壁にメニューが並び、テーブルにはソースが共有バットで置かれている
壁にメニューが並び、テーブルにはソースが共有バットで置かれている

ソースを「二度漬け禁止」の共有バットで提供していたり、キャベツが無料で付いたりと、昔ながらの「大阪の串カツのスタイル」が追加料金なしで堪能できるのもうれしいポイント。通天閣のすぐ近くにあり、細長い店内は昭和を感じさせるノスタルジックな雰囲気。テーブル席の他、15席のカウンター席があり、一部のカウンター席からは串に刺した具材が並ぶ様や、揚げる様子を見ることができます。

ご当地サポーターコメント
1本丸ごと提供するアスパラをはじめ、一つひとつの具材が大きく、食べ応えがあります。裏名物といわれる「とりから」は、ぜひ塩で。行列の場合はすぐ近くにある「近江屋 別館」に足を運んでみてください。
近江屋 本店
  • 住所大阪府大阪市浪速区恵美須東2-3-18 MAP
  • アクセスOsaka Metro動物園前駅から徒歩約6分
  • 営業時間12:00〜14:00、16:00〜20:00(L.O.19:30、土・日曜、祝日は12:00~20:00まで通し営業)
  • 定休日木曜(祝日の場合は営業、翌日休み)
  • TEL06-6641-7412
  • メモ90分制

素材の旨みを堪能できる、食通が通う名店

「串カツ(牛肉)」90円の他、大阪らしい「紅しょうが」150円や高級な「エビ」400~700円も。「どて焼」は400円(すべて税別)
「串カツ(牛肉)」90円の他、大阪らしい「紅しょうが」150円や高級な「エビ」400~700円も。「どて焼」は400円(すべて税別)

新世界のやや南西の住宅街にたたずむこちらは、足を延ばしてでも行きたいという声も多い地元の人気店。1960年(昭和35年)頃に創業し、現在は三代目が初代からの味を継承しています。上質のラードで揚げる串は、サクサク食感で軽く、大阪木津卸売市場で仕入れる上質な素材の旨みを最大限に生かしています。ソースは地元のもの2種をブレンドし、たっぷり漬けられるようサラサラでやや甘め。共通バットで提供しています。

まるで寿司屋を思わせるような趣深い店内

店内の壁には木の札に書かれたメニューがずらりと並ぶ
店内の壁には木の札に書かれたメニューがずらりと並ぶ

庶民的な店構えながら、一歩足を踏み入れると飴色に光る店内は風格が感じられ、落ち着いた雰囲気が漂います。店内はL字型のカウンター18席のみ。まるで寿司屋さながらのショーケースには、丁寧に下ごしらえを施された素材が美しく整然と並びます。肉や魚、野菜などの定番の他、春はホタルイカやタケノコ、夏はハモ、秋・冬はカキやギンナンといった季節限定の串も登場。目の前で揚げてくれる臨場感を楽しみながら、旬の味覚も堪能してみてください。

ご当地サポーターコメント
牛のアキレス腱をじっくり煮込んだ「どて焼」も、ぜひ味わってほしいメニューのひとつ。トロトロの食感と上品でまろやかな白味噌の風味がたまりません。
ひげ勝
  • 住所大阪府大阪市西成区旭1-3-20 MAP
  • アクセスOsaka Metro花園駅から徒歩約2分
  • 営業時間17:00〜L.O.22:00
  • 定休日日曜
  • TEL06-6649-5437
  • メモ予約不可
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