【2025年版】岐阜県・奥飛騨エリアで楽しめる、おすすめ紅葉スポット7選

北アルプスの懐に抱かれた奥飛騨温泉郷をはじめ、飛騨高山には秋だけの絶景が広がる紅葉の名所がそろいます。ハイキングにロープウェイでの空中散歩、ドライブ、そして街なか散策など、多彩な楽しみ方で心地いい秋を満喫してみませんか?各スポットの見頃時期もあわせてご紹介します。
1平湯大滝
鮮やかな紅葉に包まれた、壮大な滝の姿を間近に望む

標高約1,400mに位置する平湯大滝は、落差64m、幅6mを誇るダイナミックな名爆。その迫力と水の清らかさから、日本の滝100選、岐阜県の名水50選にも名を連ねています。
10月上旬になると辺り一帯の木々が色づきはじめ、鮮やかなカエデの赤、ブナやシラカバの黄色のグラデーションが、白い水しぶきとともに流れ落ちる滝を彩ります。滝見展望広場までは車で乗り入れられるので、遊歩道を歩いて数分で、豪快な滝と紅葉を眺められるのも魅力。
毎年2月には結氷した滝をライトアップする「平湯大滝結氷まつり」も開催されるなど、季節ごとに自然が織りなすアートのような風景が楽しめます。
【色づき始め】例年10月上旬
【見頃】例年10月中旬
【紅葉の種類】ブナ、シラカバ、カエデ 他
2新穂高ロープウェイ
2階建てのゴンドラから、北アルプスと紅葉の大パノラマを一望

新穂高温泉にある「新穂高ロープウェイ」は、北アルプスの山々の玄関口。日本で唯一の2階建てゴンドラに乗り込めば、全面ガラス張りの車窓から、圧巻のパノラマビューが広がります。
1カ月ほどかけて山全体がカラフルに染まっていくのは、標高差のある山岳地帯ならでは。秋が深まるにつれ、低地は緑色の樹木、山の中腹は赤や黄色に色づいたブナやカエデの木々、そして冠雪して白く覆われた北アルプスという「三段紅葉」に出合えることも。
空中散歩を満喫したあとは、標高2,156mの西穂高口駅に到着。屋上展望台では、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に2つ星で掲載されている、360度の雄大な景色が待っています。2024年には散策エリア「頂の森」がオープンし、楽しみ方も多彩に。秋の週末には、満天の星を観賞する「星空観賞便」も運行します。
【色づき始め】例年9月下旬
【見頃】例年10月中旬〜11月上旬
【紅葉の種類】シラカバ、ブナ、ミズナラ、カエデ 他
▼星空観賞便
日時:2025年9月12日(金)〜14日(日)、19日(金)〜21日(日)、10月10日(金)~12日(日)、17日(金)〜19日(日)
「しらかば平駅」上り始発18:00他/上り終発20:20
「西穂高口駅」下り始発18:00他/下り終発21:00
観賞場所:西穂高口駅屋上展望台および頂の森
URL:詳細はこちら
3北アルプス大橋
カラフルな山の景色に抱かれる、高さ70mの天空の架け橋

谷底からの高さは70m、全長約150mという、壮大なスケールのアーチ橋。新穂高温泉の中尾高原と、新穂高ロープウェイ第2乗り場の鍋平園地を結ぶ橋で、四季折々に美しい山岳風景が迫り来る絶景ポイントです。
紅葉のピークは10月中旬。笠ヶ岳や錫杖岳(しゃくじょうだけ)を背景に、黄、赤、オレンジ、茶と、様々な色が混在する大自然のグラデーションに魅了されます。
ドライブやツーリングルートとしても人気ですが、橋のたもとにある駐車場に車を停めて、歩くことも可能です。澄み切った秋空と、見渡す限りの紅葉の山々のコントラストを楽しみながら、天空散歩を堪能してみてはいかがでしょうか。
【色づき始め】例年10月上旬
【見頃】例年10月中旬~10月下旬
【紅葉の種類】ブナ、カエデ 他
4上高地
日本屈指の山岳景勝地で、きらめく紅葉狩りとハイキング

国の文化財(特別名勝・特別天然記念物)にも指定されている、日本有数の山岳景勝地。標高1,500mに広がる清廉な風景を求めて、年間120万人もの観光客や登山客が訪れます。
紅葉シーズンになると、上高地のシンボル・河童橋(かっぱばし)周辺から明神池に向かう遊歩道で、イタヤカエデやコハウチワカエデなどの葉がオレンジや赤に染まります。雄大な穂高連峰や岳沢を背景に眺める色とりどりの紅葉は、心が洗われるような美しさです。
カエデ類の紅葉から1週間ほど遅れて、ウェストン園地や田代池、大正池周辺では、カラマツの並木が一斉に色づきます。カラマツの葉は黄色くなることから「紅葉」ではなく「黄葉」と呼ばれ、陽射しを浴びるとキラキラ輝く黄金色に。梓川沿いをハイキングすれば、足元に広がる落ち葉までもが秋の旅を彩ってくれます。
【色づき始め】例年9月下旬
【見頃】例年10月中旬~11月上旬
【紅葉の種類】カラマツ、シラカバ、コハウチワカエデ、ナナカマド 他
5宇津江四十八滝(うつえしじゅうはったき)
秘境の13滝を巡り、錦秋の渓谷美に浸る

岐阜県天然記念物に指定された広大な県立自然公園内にある「宇津江四十八滝」は、標高1200mの滝上川を源とする四十八滝川が、秘境の谷あいにつくり出した滝群の総称です。しぶきをあげて流れ落ちる滝は大小13あり、整備された遊歩道を歩けば、滝巡りを楽しむ約1時間のハイキングに。
11月が近づくと、モミジやブナの木々が渓谷を彩り豊かに染め上げ、滝と紅葉の見事な競演を繰り広げます。
紅葉が見頃を迎える11月3日には公園内で「秋の感謝祭」が開かれ、名物「よそ八汁」や地元野菜、木工作品などが並びます。散策の後は、近くの日帰り温泉「しぶきの湯 遊湯館」でくつろぐのもおすすめです。
【色づき始め】例年10月下旬
【見頃】例年11月上旬~11月中旬
【紅葉の種類】モミジ、ブナ、ホオノキ 他
▼宇津江四十八滝公園 秋の感謝祭
日時:2025年11月3日(月・祝)9:00~16:00
場所:宇津江四十八滝公園内 レストハウスしぶき周辺
6飛騨・美濃せせらぎ街道
絶景スポットも満載。ダイナミックな紅葉の中を走るドライブルート

高山市清見町と郡上市八幡町を結ぶ、全長約65kmのロングドライブルート。「せせらぎ街道」という名前の通り、3つの川の清らかな流れとともに、爽快なドライブが楽しめます。シラカバやカラマツの森が美しい西ウレ峠に、明宝の高原地帯、郡上八幡の城下町など見どころも多く、車窓の景色は見飽きることがありません。
中でも紅葉の時期は特におすすめ。飛騨清見と郡上八幡は約700mの標高差があるため、西ウレ峠から少しずつ降りてくるように、約1カ月半にわたって紅葉の移ろいが味わえます。
川幅いっぱいに広がる平滝、開放感あふれる温泉、グルメがそろう道の駅など、寄り道も心躍る紅葉ドライブが満喫できます。秋色に染まったスキー場での秋まつりもお楽しみに。
【色づき始め】例年10月中旬
【見頃】例年10月下旬~11月下旬
【紅葉の種類】ナラ、ブナ、コナラ、クヌギ、ナナカマド 他
▼第31回めいほう高原秋まつり2025
日時:2025年10月26日(日)10:00〜15:00
場所:めいほうスキー場
URL:https://www.gujomeiho.jp/news/3006/

- 飛騨・美濃せせらぎ街道
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岐阜県郡上市八幡町〜郡上市明宝〜高山市清見町 MAP
JR高山駅から車で約15分(高山市清見町まで)
0575-66-1239(郡上市観光連盟)
有料・無料
7中橋(なかばし)
ライトアップされた赤い橋を渡り、幻想的な夜の散歩を

高山市街地で紅葉を愛でるなら、市の中心部を流れる宮川にかかる中橋へ。秋の日差しを受けてきらめく真紅のモミジが山を彩り、深いオレンジや黄色に染まった桜紅葉と赤い橋が秋空に映えて、息をのむほどの美しさです。
中橋から少し歩けば、東山遊歩道や天照寺、城山公園など、紅葉の名所も点在。頭上のモミジがまるで覆い被さるような、紅葉のトンネルも楽しめます。
日が落ちると、中橋とその周辺がライトアップ。昼間のにぎわいから一転して辺りはしんと静まり、川の水音だけが響く幻想的な雰囲気に包まれます。赤い欄干と色づく木々が調和する光景は、忘れられない秋の夜長になることでしょう。
【色づき始め】例年10月中旬
【見頃】例年10月下旬~11月上旬
【紅葉の種類】サクラ、モミジ 他
▼秋の中橋ライトアップ
日時:2025年10月1日(水)~11月30日(日)17:30~21:00
場所:中橋周辺
MAP
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