ご当地サポーター
山口県北西エリア、長門・萩・下関の知る人ぞ知る人気店6選

地元で愛されるお店は、観光というキーワードで見つけ出すのはなかなか至難です。地元の方との会話から情報を得られたり、移動中に気になるお店を偶然見つけたり、思いがけず出合えることもしばしば。そこで、山口県の長門市、萩市、下関市から、SNSや口コミなどで、地元で評判となっているお店を6つご紹介。港町の路地裏に佇むエスニック料理のお店や小さな古民家のパン屋、フォトジェニックなメニューが豊富の和菓子店など、人気上昇中の見逃せないお店ばかりです。

厳選地酒が勢揃い。そのまま店内で飲める酒屋

通年で気温16℃以下に保たれた店内には、山口県内の地酒を中心に美酒が勢揃い。焼酎、洋酒やワインも厳選の品が並ぶ
通年で気温16℃以下に保たれた店内には、山口県内の地酒を中心に美酒が勢揃い。焼酎、洋酒やワインも厳選の品が並ぶ

地酒の宝庫である山口県。萩市や隣接する阿武町一帯にも、美酒を醸す酒蔵が点在しています。県内の多彩な銘柄を取り揃える「SAKAYA」には、「普通のものは置かない」という店主の目利きにかなった逸品のみが並びます。
そのほぼ全てが、純米酒や純米大吟醸で、おいしさはもちろん、希少さにもこだわって仕入れているそう。「Ohmine」(大嶺酒造)など一般流通の少ない人気銘柄の他、各蔵の新酒初しぼり、ひやおろし、おりがらみなど、訪れたタイミングにある季節ごとの限定酒も要チェックです。

買ったお酒を飲食スペース「KAKUUCHI」でゆったり堪能

食べ物は持ち込み自由で、冷蔵庫も完備されている。居心地の良さに長居する人も多い(入場料500円、時間制限なし)
食べ物は持ち込み自由で、冷蔵庫も完備されている。居心地の良さに長居する人も多い(入場料500円、時間制限なし)

同店2階「KAKUUCHI」では、店で購入したお酒をゆったりくつろぎながら堪能できます。氷やグラスの他に皿や箸なども完備(全てセルフ)されており、食べ物は持ち込み自由(販売はなし)。近隣の商店やスーパーには、鮮魚を中心に萩自慢の食材を使った刺身や惣菜が充実しており、途中での買い出し外出もOKです。
飲み比べを楽しみたいなら、地酒やワイン、洋酒も並ぶ毎月第1土曜の飲み放題イベント(予約不要、17:00スタート)もおすすめです。

ご当地サポーターコメント
日本酒のおいしさを知りたいなら、初心者にぴったりなお店。飲む人の好みや食前、食中といった飲むシチュエーションなど、気さくな店主が詳しくアドバイスしてくれます。お土産や贈り物の購入もおすすめです。
世界のお酒セレクトショップ SAKAYA
  • URLhttps://www.0838sakaya.net/
  • 住所山口県萩市土原522-1 MAP
  • アクセス小郡萩道路「絵堂」ICから約35分
  • バスアクセス「萩バスセンター」下車、徒歩約5分
  • 営業時間10:00〜19:30
  • 定休日水曜(祝日営業)
  • 入場料0838-22-8127
  • TEL無料

里山の麓、古き良き農村風景に佇む古民家パン屋

人気の「クリームパン」(220円)。香ばしく焼き上がった生地の中には自家製クリームがたっぷり
人気の「クリームパン」(220円)。香ばしく焼き上がった生地の中には自家製クリームがたっぷり

長門湯本温泉を流れる音信川の上流、三ノ瀬(そうのせ)集落に佇む古民家パン屋。姉妹である店主らによる手作りパンが人気で、営業は水曜と土曜のみ。自分たちがおいしいと思うものと優しい味わいにこだわる品々は、子どもから年配までファンの世代は幅広く、開店時刻を過ぎると営業を待ちわびたお客さんがひっきりなしに訪れます。
店頭に並ぶパンは20種前後で、ラインナップは季節によって様々。おやつはもちろん、ランチにおすすめのサンドやバーガー類も揃い、観光ドライブのお供にもぴったりです。

絶品の品々は売り切れ必至。早めの訪問がおすすめ

待合スペースにはおもちゃがいっぱいで、親子連れも多く訪れる
待合スペースにはおもちゃがいっぱいで、親子連れも多く訪れる

店舗は築60年を超える古民家をリノベーション。目の前には棚田や里山が広がり、どこか懐かしさを感じる店の雰囲気がたまりません。店舗横のウッドデッキは飲食スペースとして開放されており、自然の風を感じながら頬張るこだわりパンの味わいは格別です。
早い日はお昼前に売り切れてしまうこともあるそうで、開店直後の訪問か、目当ての品は電話での取り置きが安心。シフォンケーキなど子どもが喜ぶ商品も豊富に揃います。

ご当地サポーターコメント
長門湯本の温泉街から車でわずかの場所。音信川沿いの駐車場に車を止めて、お店までの小径を歩く約5分間も訪れる楽しみの一つです。石垣棚田が広がる風景や足元に咲く季節の草花など、農村の散策を満喫できます。
パンころりん
  • URLhttps://www.instagram.com/aikororin12/
  • 住所山口県長門市深川湯本1390 MAP
  • アクセス中国自動車道「美祢」ICから約30分
  • 営業時間11:00〜16:00(売り切れ次第終了)
  • 定休日日・月・火曜、木・金曜
  • TEL070-3664-2435
  • 駐車場無料
  • メモ臨時休業などもあり、営業情報はSNSで要確認

「ネオ」和菓子屋が川棚温泉の新名所として人気急上昇中

人気の定番は、わらび餅ドリンク「わらびっちゃ」(550円~)と「それでもだんご」(1本150円)
人気の定番は、わらび餅ドリンク「わらびっちゃ」(550円~)と「それでもだんご」(1本150円)

川棚温泉街からほど近くの国道191号沿い、白い暖簾が翻るおしゃれな外観が目を引くお店です。さらに「ネオ和菓子屋」というキャッチコピーが、商品への興味を一層そそります。一番人気は、写真うつりも評判な「わらびっちゃ」です。
まず「抹茶」「ほうじ茶」「黒蜜きな粉豆乳」のラテ3種からドリンクを選び、「プレーン」「黒糖」「焼き芋わらび」など自社工場で製造されるわらび餅5種から一つを選び組み合わせます。抹茶やほうじ茶、きな粉は、老舗の厳選品。わらび餅との相性は抜群で、クセになるおいしさです。

和菓子の伝統を守りつつ、新視点での味わいを探究

テイクアウト専門。わらび餅や餡など、和菓子の素材は隣接する自社工場で製造されている
テイクアウト専門。わらび餅や餡など、和菓子の素材は隣接する自社工場で製造されている

「普通とは少し違うけれどしかし和菓子、それでも団子――」。伝統という根本を大切にしつつ新しい和菓子を生み出すというのが、同店のポリシー。思わず心が和むネーミングや、斬新かつおしゃれな見た目はフォトジェニックです。
中でも話題性で群を抜くのが「とろける極上わらび」で、最高品質の国産本わらび粉を使った出来たてわらび餅が味わえます。冷めるにつれて特有のもっちり感がなくなっていくため、賞味期限の設定はなんと1時間。旅の土産話にもぴったりな美味をぜひご堪能ください。

ご当地サポーターコメント
サツマイモやイチゴ、シャインマスカットなど、季節の素材を使った限定品に加えて、月見だんごや彼岸のおはぎなど、暦に合わせた品も美味ぞろい。夏季に味わえるレモンソーダの「わらびっちゃ」もおすすめです。
しかしわがし
  • URLhttps://www.instagram.com/shikashi_wagashi/
  • 住所山口県下関市豊浦町川棚7305番1 MAP
  • アクセス中国自動車道「下関」ICから約30分
  • バスアクセスJR下関駅からバス乗車、「マーレとようら前」または「川棚駅」下車徒歩約3分
  • 営業時間9:00〜17:00
  • 定休日木曜
  • TEL083-250-9076
  • 駐車場無料

こだわり素材の絶品ジェラート。週末のみ営業の幻の店

「赤しそ」と「ゆずきちバジル」のダブル(500円)。他、シングル(400円)、トリプル(600円)から選べる
「赤しそ」と「ゆずきちバジル」のダブル(500円)。他、シングル(400円)、トリプル(600円)から選べる

提供される6種のフレーバーは日替わりで、定番の「ミルク」などに加えて、長門特産の柑橘「ゆずきち」の他、季節のフルーツを使ったジェラートやソルベが味わえます。
素材は山口県産が中心で、県外産も店主が納得したものを厳選。なるべく無農薬、減農薬、無添加の素材を選んでおり、体に優しい味わいのジェラートを堪能できます。注文は、シングル、ダブル、トリプルから選べ、その日ごとの組み合わせのおすすめを尋ねるのもポイントです。

訪れる前に営業スケジュールを必ずチェック

ベースの営業スポットは長門市油谷の「棚田の花段」。日本海に向かってハンモックのシートが並ぶ
ベースの営業スポットは長門市油谷の「棚田の花段」。日本海に向かってハンモックのシートが並ぶ

店名は、ベースとする営業地点「棚田の花段」がある、長門市の向津具(むかつく)半島より。イベントなどに合わせて別地点で営業するケースもあり、まずは訪れる日の営業場所をSNSでチェックしておきましょう。
棚田の花段は「元乃隅神社」へのルート上にあり、地域の人によって整備された知る人ぞ知る絶景スポットです。棚田の向こうに日本海の水平線が広がり、美しい景色を見ながらゆったりジェラートを味わえます。地名にちなんで、ムカついたことを叫べるお立ち台も密かな人気を呼んでいます。

ご当地サポーターコメント
「元乃隅神社」「千畳敷」「東後畑棚田」と、近隣は絶景の名所が目白押し。店主のお仲間の移動販売車が「棚田の花段」で並んで営業するケースもあり、ジェラートにプラスアルファのグルメを味わえるケースもあります。
むかつく 探さないといけないジェラート店
  • URLhttps://www.mukatsuku629.com/
  • 住所山口県長門市油谷後畑1500-2(棚田の花段) MAP
  • アクセス中国自動車道「美祢」ICから約60分
  • 営業時間11:00〜16:00
  • 定休日月〜金曜
  • TEL090-7893-5322
  • 駐車場無料(棚田の花段)
  • メモ連休時の祝日は営業

港町の路地裏に佇む、テイクアウト専門のエスニック料理店

「ガパグリーン」(800円)と自家製シロップを使った「ゆずきちソーダ」(400円)
「ガパグリーン」(800円)と自家製シロップを使った「ゆずきちソーダ」(400円)

港町・仙崎の細い路地の奥に店を構えるお店で、長門市界隈では希少なエスニック料理がテイクアウトで堪能できます。「グリーンカレー」と「ガパオライス」が特に人気で、両方を組み合わせた「ガパグリーン」も裏メニューとして注文が可能です。
「テクテクカップカレー」は下にカレー、上にサラダの二層構造。文字通り散策を楽しみながら食べることができ、パフェのような見た目もキュートです。小さなお店なので、予め電話で注文して受取時間を決めておくのがおすすめです。

「トゥクトゥク」での移動販売が店の始まり

店内には限定メニューの掲示もあり、季節のイベントに合わせて変わるかわいらしい装飾とともに要チェック
店内には限定メニューの掲示もあり、季節のイベントに合わせて変わるかわいらしい装飾とともに要チェック

タイの乗り物「トゥクトゥク」での移動販売がお店の始まりで、現在も週末は近隣の「道の駅センザキッチン」やイベント会場などで、キッチンカーでの移動販売を行っています。キッチンカーではドリンクやスイーツメニューが主体で、「ガパオライス」などエスニック料理は、基本的に隠れ家店のみのお楽しみ。辛さが前面に出すぎないクセになる味わいに惚れ込むリピーターが増加中で、通っていると「牛すじカレー」などレアメニューにお目にかかれるケースもあるそうです。

ご当地サポーターコメント
仙崎全体を見渡せる「王子山公園」や、海を眼前に望めるセンザキッチン周辺などが、テイクアウト後に、料理が温かなうちに足を運べる近隣のおすすめスポットです。心地よい潮風を感じながらのエスニックは格別です。
TukTuk Cafe 隠れ家店
  • URLhttps://www.instagram.com/tuktuk_cafe_nagato/
  • 住所山口県長門市仙崎1899 MAP
  • アクセス中国自動車道「美祢」ICから約45分
  • バスアクセスJR長門市駅からバス乗車、「仙崎漁協前」下車徒歩約5分
  • 営業時間11:30~15:30
  • 定休日金曜 ※土・日曜・祝日はキッチンカーにて営業
  • TEL090-9563-5968
  • 駐車場無料
  • メモ駐車場は青海大橋の下の広場、ミントカラーのトゥクトゥクが目印

旧武家屋敷で味わう、萩の食材たっぷりのパスタランチ

パスタランチ(1650円)の一例。前菜盛り、パスタの内容は月替わりで、萩産の様々な山海の幸が使用されている
パスタランチ(1650円)の一例。前菜盛り、パスタの内容は月替わりで、萩産の様々な山海の幸が使用されている

萩市郊外の明木地区にある、旧武家屋敷をリノベーションしたお店。前菜とドリンクがセットになったパスタランチ(要予約、時間指定あり)が味わえます。パスタは2種から好みの1品を選ぶシステムで、前菜盛りの皿、パスタともに可能な限り萩や長門など近隣の食材を使用しています。
海の幸であったり山の幸であったり、オーナーシェフが腕によりをかけた渾身のメニューを、月替わりで堪能できます。追加で注文可能なデザートは、「酒粕抹茶ティラミス」の他5種あり、写真映えするデコレーションもお楽しみです。

居心地のよいくつろぎ空間は、オーナー自らリノベーション

可能な限り、古民家としての面影を残すようにリノベーションされている。店内から田園と明木の集落を一望できる
可能な限り、古民家としての面影を残すようにリノベーションされている。店内から田園と明木の集落を一望できる

店が佇む明木地区は、かつて旧街道「萩往還(はぎおうかん)」の宿駅として繁栄。往時の雰囲気が残る街並みや、古民家の素晴らしさを訪れた人に感じてもらいたい、というのもオーナーの思いです。風格ある石垣や里山の麓に広がる敷地、武家屋敷の面影を残す間取りなど、店内外の空間は見どころ満載です。
絶品の品々はもちろん、居心地の良さもまた店の大きな魅力。ランチ終了後、14時から16時までの2時間はカフェとして営業しており、予約なしに気軽に立ち寄ることも可能で、天気が良ければ庭の席でもくつろげます。

ご当地サポーターコメント
世界を渡り歩き料理人として腕を磨いたオーナーが、萩の食材と生産者に惚れ込んで開いたお店です。コース料理を堪能できるディナー(5,500円、2名より完全予約制)もおすすめで、記念日などでの利用にぴったり。
リストランテ 彦六又十郎
  • URLhttps://www.instagram.com/hikoroku_matajurou/
  • 住所山口県萩市明木4436 MAP
  • アクセス小郡萩道路「絵堂」ICから約20分
  • 営業時間ランチスタート時間11:00、12:00、12:45、13:30〜 カフェ14:00~16:00
  • 定休日月・火曜、日曜
  • TEL080-3055-4336
  • 駐車場無料
  • メモランチ・ディナーとも要予約(ディナーは予約時のみ営業)、予約・問い合わせの電話受付は15:00以降
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