ご当地サポーター
車なしでも快適!「るーぷる仙台」で巡る、仙台のおすすめ観光スポット

仙台市中心部を走る、おしゃれなレトロ調の外装が目を引くバス「るーぷる仙台」。仙台駅を発着し、「せんだいメディアテーク」や「仙台城跡(青葉城址)」、「瑞鳳殿」など主要な観光スポットを結ぶ循環バスです。乗り降り自由な一日乗車券を利用すれば、車がなくても街中を巡ることが可能。車窓から仙台の街並みを眺めながら、気になる場所でバスを降りるなど、気ままに楽しむのもおすすめです。当記事では、るーぷる仙台の利用方法やポイントなどをはじめ、るーぷる仙台を使って巡れる人気の観光スポットもご紹介します。

仙台市の主要観光スポットを巡る循環バス

レトロな路面電車風の姿が目を引く。車両ごとに異なるデザインが施されており、現在は8種類が運行中。(写真提供:(公財)仙台観光国際協会)
レトロな路面電車風の姿が目を引く。車両ごとに異なるデザインが施されており、現在は8種類が運行中。(写真提供:(公財)仙台観光国際協会)

「るーぷる仙台」は、仙台市内の主要な観光スポットを一周する循環バス。仙台駅「西口バスターミナル16番のりば」を起点に、9時の始発から16時の最終便まで平日は20分間隔、土・日曜、祝日は15分間隔で運行。約70分かけて「瑞鳳殿」や「仙台城跡(青葉城址)」、「せんだいメディアテーク」、「定禅寺通(じょうぜんじどおり)」など、仙台を代表する14カ所の観光名所を巡ります。

乗り降り自由な「一日乗車券」が便利でお得!

仙台の見どころが描かれたデザインも人気の一日乗車券
仙台の見どころが描かれたデザインも人気の一日乗車券

るーぷる仙台の乗車方式は中乗り・前降り。乗車には、一回乗車(その都度現金または交通系ICカード利用)の他、自由に乗り降りできる「一日乗車券」や地下鉄南北線・東西線も利用できる「地下鉄共通一日乗車券」もあります。数カ所巡るなら、いずれかの一日乗車券の利用が断然便利でお得です。

一回乗車 るーぷる仙台一日乗車券るーぷる仙台・地下鉄共通 一日乗車券
大人260円630円920円
小児130円320円460円

一日乗車券はいずれも、仙台駅西口バスターミナル案内所やるーぷる仙台沿線の施設などで購入可能。利用方法は、バス降車時または地下鉄改札の入退場時に、駅係員や乗務員に日付が押印された部分を提示します。観光施設や飲食店で提示すると、入館料や飲食料が割引になるという嬉しい特典もあります(詳細はHPで要確認)。
また、デジタルチケットサービス「仙台MaaS」では、ネットでウェブチケットの購入が可能。チケット利用の際もスマートフォンの画面を見せるだけと簡単です。

バス停の目印は、るーぷる仙台のマークが入った赤くて丸い看板
バス停の目印は、るーぷる仙台のマークが入った赤くて丸い看板
ご当地サポーターコメント
「七夕ナイト号」「紅葉ライトアップ号」「光のページェント号」など、季節限定で夜間特別便が運行されます。ライトアップされた瑞鳳殿や仙台城跡、定禅寺通の幻想的な夜景を、車内からも楽しめます。夜だけの特別な演出も魅力です。
仙台市観光シティループバス「るーぷる仙台」

創建当時の威風を伝える、伊達政宗が眠る美しき霊廟

厳かな雰囲気を放つ経ヶ峯(きょうがみね)歴史公園にある瑞鳳殿。霊廟の中には、伊達政宗の生前の姿を模した御木像が鎮座している(写真提供:公益財団法人瑞鳳殿)
厳かな雰囲気を放つ経ヶ峯(きょうがみね)歴史公園にある瑞鳳殿。霊廟の中には、伊達政宗の生前の姿を模した御木像が鎮座している(写真提供:公益財団法人瑞鳳殿)

伊達政宗の御霊が祀られている霊廟(れいびょう)。1636年(寛永13年)に伊達政宗の遺命により建てられました。
見どころは、黒漆を基調とし、金箔や色鮮やかな装飾が施された豪華絢爛な建物美です。本殿、拝殿、御供所、涅槃門(ねはんもん)からなる瑞鳳殿は、桃山時代の遺風を伝える廟建築として、1931年(昭和6年)には国宝に指定されました。現在の建物は戦災による焼失後に再建されたもので、2001年に大改修工事を実施し、柱の彫刻獅子頭や屋根の竜頭瓦といった装飾を復元し、本来の輝きを取り戻しました。

発掘調査の記録や副葬品、伊達政宗の復顔像などを展示する資料館も

手前が感仙殿(かんせんでん)、奥が善応殿(ぜんのうでん)。いずれも再建されたもの(写真提供:公益財団法人瑞鳳殿)
手前が感仙殿(かんせんでん)、奥が善応殿(ぜんのうでん)。いずれも再建されたもの(写真提供:公益財団法人瑞鳳殿)

瑞鳳殿がある一帯は「経ヶ峯伊達家墓所」として仙台市指定史跡とされています。敷地内には、瑞鳳殿資料館、二代忠宗公霊屋感仙殿、三代綱宗公霊屋善応殿、妙雲界廟、御子様御廟が並びます。
資料館は瑞鳳殿の施設の一部であった御供所を再建したもので、発掘調査の記録や副葬品などの資料に加え、最先端の科学的調査と復顔技法により復元された伊達政宗の復顔像などを展示しています。土・日曜日には、敷地内で待機している紫の陣羽織を着たボランティアガイドによる無料解説も行われています。

ご当地サポーターコメント
桜や紅葉、雪などの四季折々の美しい景色を楽しめる、散策にも最適なスポットです。年に数回の特別御開帳や、秋の紅葉ライトアップなど、季節ごとの行事にも注目です。
写真提供:公益財団法人瑞鳳殿
写真提供:公益財団法人瑞鳳殿
瑞鳳殿(ずいほうでん)
  • URLhttps://www.zuihoden.com/
  • 住所仙台市青葉区霊屋下23-2 MAP
  • アクセス JR仙台駅より車で約10分
  • バスアクセスJR仙台駅から循環バス「るーぷる仙台」で約13分、「瑞鳳殿前」下車、徒歩約5分
  • 営業時間9:00~16:50(最終入館16:30) ※12・1月は〜16:20(最終入館16:00)
  • 定休日12月31日(全館休館)、1月1日(瑞鳳殿のみ開館。感仙殿、善応殿、資料館は休館)
  • 入場料一般・大学生570円、高校生410円、小・中学生210円
  • TEL022-262-6250
  • 駐車場無料
  • メモるーぷる仙台の一日乗車券提示で観覧料 一般・大学生110円引、高校生100円引、小中学生50円引き

資料展示館で伊達政宗や仙台城の歴史を学ぶ

仙台藩の家臣が着用していた兜や鎧などの具足が並ぶ。伊達家のシンボルである「半月」の前立てが特徴的
仙台藩の家臣が着用していた兜や鎧などの具足が並ぶ。伊達家のシンボルである「半月」の前立てが特徴的

「青葉城」という異名を持つ仙台城は、伊達政宗によって築かれた居城です。明治時代の廃城令や空襲によって城は消失してしまいましたが、現在、跡地には資料館や売店などが揃う施設「青葉城本丸会館」があります。
仙台城跡に着いたら、まずは施設内の資料展示館を訪れるのがおすすめです。伊達家や仙台城の歴史が分かる実物資料をはじめ、当時の仙台城周辺を再現した模型などを展示しています。CGシアターでは、復元CGによる仙台城の映像を上映。築城当時の様子や伊達政宗公にまつわる歴史を分かりやすく紹介しています。

伊達政宗公騎馬像が立つ本丸跡地をVRの世界で散策

仙台城本丸跡地に立つ、かの有名な「伊達政宗公騎馬像」。政宗公の視線の先には仙台の街並みと太平洋が広がる
仙台城本丸跡地に立つ、かの有名な「伊達政宗公騎馬像」。政宗公の視線の先には仙台の街並みと太平洋が広がる

おすすめは、伊達政宗が生きていた時代の城内を360度バーチャル体験できるプログラム「仙台城VRゴー」。受付で専用のスコープを借り、仙台城本丸跡に点在する8カ所のポイントでスコープをのぞくと、約400年前に伊達政宗公が築いた仙台城の姿が映像でよみがえります。きらびやかな大広間や、櫓と石垣、お城のシンボルである懸造などが映し出され、各スポットでは音声ガイダンスによる解説も。臨場感たっぷりで歴史の世界に浸れます。

ご当地サポーターコメント
標高約100mの場所に位置するため、仙台市を一望できる絶景スポットです。また、青葉城本丸会館には、伊達政宗の限定グッズや仙台名物のお菓子などを販売する売店の他、はらこ飯や牛タン、ずんだ餅など仙台グルメが楽しめるフードコートもあります。
仙台城跡 (青葉城址)
  • URLhttps://honmarukaikan.com/
  • 住所宮城県仙台市青葉区川内1 MAP
  • アクセスJR仙台駅から車で約15分
  • バスアクセスJR仙台駅から循環バス「るーぷる仙台」で約26分、「仙台城跡」下車
  • 営業時間青葉城資料展示館 4月〜10月9:00〜17:00(受付終了16:40)、11月〜3月9:00〜16:00(受付終了15:40)
  • 定休日11月最終水曜日〜3月最初の水曜日は毎週水曜日(詳しくは公式サイト参照)
  • 入場料大人770円、中高生550円、小学生330円(青葉城資料展示館)
    ※仙台城VRゴーは別料金
  • TEL022-222-0218(青葉城本丸会館)
  • 駐車場有料
  • メモるーぷる仙台の一日乗車券提示で、青葉城資料展示館の入館料110円割引き

建築美とアートが融合した複合文化施設

地上7階、地下2階の建物はフロアごとに異なる表情を見せる
地上7階、地下2階の建物はフロアごとに異なる表情を見せる

2001年に開館した、図書館やギャラリー、ワークショップスペースなどが融合した複合文化施設。「メディアテーク」とは、フランス語で棚や入れものを意味する「テーク」に「メディア」を組み合わせた造語で、情報や文化が行き交う開かれた場を表しています。
設計を手がけたのは、世界的に活躍する建築家・伊東豊雄氏。建物の大きな特徴は、スクリュー状の白い鉄骨がむき出しになった「チューブ」と呼ばれる構造体。大小13本のチューブがうねるように各フロアを貫き、柱の役割を果たしています。自由度の高い設計は、建築ファンからも高く評価されています。

東北の魅力を五感で楽しむ 、街中の憩いの場

1階「カネイリミュージアムショップ6」には、様々な作家のグッズや、ミュージアムオリジナルグッズが並ぶ
1階「カネイリミュージアムショップ6」には、様々な作家のグッズや、ミュージアムオリジナルグッズが並ぶ

公開空地となっている1階にはカフェやショップも併設。「クレプスキュールカフェ」では、ランチやカフェメニューの他、本格的なベルギークラフトビールを味わえます。「カネイリミュージアムショップ6」には、地域カルチャーにまつわるアイテムや東北のクリエイターが手掛けたクラフト作品が並び、お土産選びにもおすすめです。3・4階は図書館、5・6階はギャラリー、7階にはオープンなスタジオスペースやシアターもあります。

ご当地サポーターコメント
東日本大震災からの復旧・復興の過程を独自に発信する「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の展示「わすれン!資料室」もぜひご覧ください。
せんだいメディアテーク
  • URLhttps://www.smt.jp/
  • 住所宮城県仙台市青葉区春日町2-1 MAP
  • アクセスJR仙台駅から車で約10分、地下鉄 勾当台公園駅から徒歩約7分
  • バスアクセスJR仙台駅から仙台市営バスで約10分、「メディアテーク前」下車すぐ
    JR仙台駅からるーぷる仙台で約55分、「メディアテーク前」下車すぐ
  • 定休日1〜11月の第4木曜、12月29日〜1月3日
  • 入場料無料
  • TEL022-713-3171
  • 駐車場有料(1時間まで200円、2時間まで400円、2時間以降30分につき150円)

四季折々の風景を楽しめるケヤキ並木が続く

遊歩道にはベンチが設置されているため、休憩をしたり軽食をとったり、心地よいひとときが過ごせる
遊歩道にはベンチが設置されているため、休憩をしたり軽食をとったり、心地よいひとときが過ごせる

「杜の都」と呼ばれる自然豊かな仙台市を象徴するようなシンボルロード。仙台駅前の通りから西公園通を結ぶ約700mの道には、4列約160本のケヤキ並木が続きます。春と夏は若葉が瑞々しい新緑、秋は紅葉、冬の12月には多くの人で賑わう「SENDAI光のページェント」が開催され、約45万球のLEDによってあたたかなオレンジ色にライトアップされます。通りの近くには、仙台名物などが楽しめる飲食店も揃っているため、四季折々の美しい風景を眺めながら、立ち寄るのもおすすめです。

街全体が音楽に包まれるフェスティバルも開催

毎年9月の第2土・日曜日の2日間行われる「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」(写真提供:(公社)定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会)
毎年9月の第2土・日曜日の2日間行われる「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」(写真提供:(公社)定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会)

ケヤキ並木がトンネルを作る遊歩道には、エミリオ・グレコの「夏の思い出」など、イタリア人彫刻家によるブロンズ像3体が置かれています。アート作品と自然が融合した景色を前に、思わずカメラを構えてしまう美しさです。
毎年9月には音楽イベント「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」を開催。定禅寺通をはじめとした仙台の街角がステージとなり、あらゆる地域から集まるミュージシャンたちが軽快なリズムを奏でます。街角から流れる多彩な音楽に耳を傾けながら、仙台の街歩きを満喫してみてはいかがでしょう。

ご当地サポーターコメント
定禅寺通沿いには、「せんだいメディアテーク」といった観光スポットや、様々なショップが並ぶアーケード街への入り口もあるため、街歩きや買い物がてらに立ち寄ることもできます。
定禅寺通(じょうぜんじどおり)
  • URLhttps://www.city.sendai.jp/ryokuchihozen/mesho100sen/ichiran/022.html
  • 住所仙台市青葉区国分町付近 MAP
  • アクセスJR仙台駅から車で約5分
    地下鉄 勾当台公園駅から徒歩約2分
  • バスアクセスJR仙台駅から仙台市営バスで約13分、「定禅寺通市役所前」下車すぐ
    JR仙台駅からるーぷる仙台で約58分、「定禅寺通市役所前」下車
  • TEL022-222-2256(仙台市交通局案内センター)
  • 駐車場無し
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