ご当地サポーター
雨の日も楽しめる仙台・秋保のおすすめ観光スポット6選

仙台藩主・伊達政宗ゆかりの歴史的な名所をはじめ、博物館や天文台、水族館といった施設数多く点在する仙台・秋保(あきう)エリアには、雨の日でも思いっきり満喫できる観光スポットがたくさんあります。屋内でじっくり見学や体験をしたり、グルメやお土産選びを楽しんだり、天気を気にせずに充実した時間が過ごせるおすすめのスポットをご紹介します。

国宝やユネスコ「世界の記憶」登録の遺産など貴重な資料が揃う

細い月型の前立てがついた兜が印象的な重要文化財「黒漆五枚胴具足 伊達政宗所用」
細い月型の前立てがついた兜が印象的な重要文化財「黒漆五枚胴具足 伊達政宗所用」

伊達家からの寄贈資料を中心とした江戸時代の歴史や文化、美術工芸品などの実物資料を約10万点所蔵する博物館。館内は、異なるテーマを持つ展示室で構成されており、常設展は季節ごとに展示替えを行います。
重要文化財である伊達政宗の具足をはじめ、ユネスコ「世界の記憶」に登録された国宝「慶長遣欧使節関係資料」を所蔵。その中には、実在の日本人を描いた国内に現存する最古の油絵といわれる「支倉常長(はせくらつねなが)像」も含まれています。

資料本来の美しさが際立つ、充実の展示

「プレイミュージアム」では、伊達政宗の兜(レプリカ)の着用体験もできる
「プレイミュージアム」では、伊達政宗の兜(レプリカ)の着用体験もできる

高透過ガラスを使用した展示ケースやLED照明など、資料の色味や立体感をよりクリアな状態で鑑賞できる充実した設備も魅力です。さらに、実物の資料に触れられるコーナーや、博物館最大の収蔵資料「奥州仙台領国絵図」を手元で見られる引き出しケースなど、展示の工夫も凝らされています。
館内2階にあるカフェ「café mozart theo(テオ)」は、仙台市内で人気の「カフェ モーツァルト」系列の店舗。自然豊かな景観を眺めながら、ランチやスイーツが楽しめるくつろぎの空間です。

ご当地サポーターコメント
約2年半にわたる大規模改修工事を経て、2024年4月にリニューアルオープンしました。黒を基調とした内装は、伊達政宗の黒漆塗りの甲冑を彷彿とさせるようで、政宗公の威厳や歴史的な空気を肌で感じられます。
仙台市博物館
  • URLhttps://www.city.sendai.jp/museum/
  • 住所宮城県仙台市青葉区川内26 MAP
  • アクセス地下鉄 国際センター駅から徒歩約8分
  • バスアクセスJR仙台駅から循環バス「るーぷる仙台」で約20分、「博物館・国際センター・緑彩館前」下車徒歩約3分
  • 営業時間9:00〜16:45(入館は16:15まで)
  • 定休日月曜(祝日・振替休日の場合は開館)、祝日・振替休日の翌日(土・日曜、祝日、10月第2月曜の翌日は開館)、12月28日〜1月4日
  • 入場料一般・大学生460円、高校生230円、小・中学生110円 ※現金のみ
  • TEL022-225-3074
  • 駐車場無料

充実した展示内容で、宇宙のスケールを体感できる

身近な宇宙から遠くの宇宙へ、宇宙の広がりを体感できる展示室
身近な宇宙から遠くの宇宙へ、宇宙の広がりを体感できる展示室

プラネタリウムや東北最大の望遠鏡を備えた、宇宙の魅力を身近に感じられる天文総合博物館。屋内施設のため、季節や天候を問わず、非日常の世界を味わえます。
展示室では、地球、大気圏、太陽系、銀河系、大宇宙へとスケールが広がる展示が続き、模型やCG映像、体験型展示を通して、宇宙の奥深さを体感。重力や光など、5つの原理について遊び感覚で学べる「GEN理の広場」では、実際に体験しながら楽しめる仕掛けが満載です。

東北最大の望遠鏡や美しい星空を再現するプラネタリウムも見どころ

口径1.3メートルの反射式望遠鏡である「ひとみ望遠鏡」は、17等星ほどの暗い星まで観察することができる ©仙台市天文台
口径1.3メートルの反射式望遠鏡である「ひとみ望遠鏡」は、17等星ほどの暗い星まで観察することができる ©仙台市天文台

東北最大を誇る「ひとみ望遠鏡」も見どころのひとつ。平日は1回、土・日曜、祝日は4回、望遠鏡を間近で見ながらスタッフによる説明を聞くことができる「ひとみ望遠鏡案内を実施しています。
2023年にリニューアルしたプラネタリウムは、最新型の光学式投映機の 導入により、約1億個もの星を投映できる他、本物に限りなく近い星の色を再現。空のグラデーションや惑星の表面、雲の動きまでをリアルに描き出すため、まるで宇宙に浮かんでいるかのような没入体験が楽しめます。

ご当地サポーターコメント
施設内には、軽食をとれるテーブルと椅子が設置された休憩スペースもあります。また、ミュージアムショップでは仙台市天文台オリジナルのお菓子などが販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
©仙台市天文台
©仙台市天文台
仙台市天文台
  • URLhttps://www.sendai-astro.jp/
  • 住所宮城県仙台市青葉区錦ケ丘9-29-32 MAP
  • アクセスJR仙台駅より車で約30分
  • バスアクセスJR仙台駅からタケヤ交通「秋保・川崎仙台西部ライナー」乗車、「仙台市天文台」下車徒歩すぐ
  • 営業時間9:00〜17:00、土曜 9:00〜21:30 ※いずれもチケット販売は閉館30分前まで(展示室は17:00まで)
  • 定休日水曜・第3火曜(祝日の場合は開館、その直後の平日に休館)、年末年始(12月29日〜1月3日)※学校長期休業期間中は開館
  • 入場料展示室 大人610円、高校生350円、小・中学生250円
    プラネタリウム 大人610円、高校生350円、小・中学生250円
    セット券(展示室+プラネタリウム1回分)大人1,000円、高校生610円、小・中学生400円
  • TEL022-391-1300
  • 駐車場無料(125台)

ガイドの説明とともにウイスキーの世界を体感

しめ縄が巻かれた蒸留釜。ガイドツアーでは、ウイスキー製造の解説の他、蒸溜所ならではの豆知識も得られる
しめ縄が巻かれた蒸留釜。ガイドツアーでは、ウイスキー製造の解説の他、蒸溜所ならではの豆知識も得られる

創業者・竹鶴政孝氏の「北海道余市とは異なる、より味わい深く豊かなウイスキーを」という思いを受け継ぎ、1969年(昭和44年)に誕生 。フルーティーな香りが特長のモルトウイスキーや、まろやかな味わいのグレーンウイスキーなどを製造しています。グレーンウイスキーの製造には、世界的にも希少な「カフェ式連続式蒸溜機」を使用していますが、蒸留効率よりも原料の風味をしっかり残すことを優先し、あえて旧式タイプを導入。竹鶴氏の本物のおいしさへの強いこだわりが感じられます。

建物の景観も楽しめる、予約不要・予約制の2つの見学エリア

見学ツアーの最後には、アップルワイン、スーパーニッカ、シングルモルト宮城峡の3種類を無料テイスティングできる
見学ツアーの最後には、アップルワイン、スーパーニッカ、シングルモルト宮城峡の3種類を無料テイスティングできる

レンガ調の建物が立ち並ぶ敷地内は見学も可能。予約不要と予約制の2つのエリアに分かれています。
予約不要エリアには、蒸溜所の歴史やウイスキーの製造工程を紹介する展示スペースがある他、限定ウイスキーやオリジナルグッズを扱うショップも併設。有料のテイスティングバーでもあります。予約制エリアでは、無料のガイド付き見学ツアー(要予約)を実施。製造設備を見学しながら、スタッフの解説で製造工程を学べます。見学後には試飲体験もあり、製造と味わいの両方を体感できます。

ご当地サポーターコメント
ウイスキーの歴史を辿ることで、竹鶴政孝の人物像やウイスキーづくりにかけた情熱を深く知ることができます。より深く学びたい方は、少人数制の有料セミナー(金・土・日・祝日のみ開催)もおすすめです。
ニッカウヰスキー仙台 宮城峡蒸溜所
  • URLhttps://www.nikka.com/distilleries/miyagikyo/
  • 住所宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地 MAP
  • アクセスJR仙台駅から車で約40分
  • バスアクセスJR作並駅から無料シャトルバスあり(金・土・日曜、祝日のみ運行)
    JR仙台前駅から仙台市営バス「作並温泉元湯」行き乗車約60分、「ニッカ橋」下車徒歩約15分
  • 営業時間ビジターセンター 9:00~16:00
    有料テイスティングバー 9:15~16:15(L.O. 16:00)
    ギフトショップ 9:15~16:15(最終入場16:00)
  • 定休日12月23日〜1月7日、8月20、21日
  • 入場料無料 ※ガイドツアー参加費も無料だが、事前予約が必要
  • TEL022-395-2865
  • 駐車場無料

地球と人類の歴史にロマンを感じるミュージアム

富沢遺跡から発掘された約2万年前の遺跡をそのまま保存・公開している地下展示室
富沢遺跡から発掘された約2万年前の遺跡をそのまま保存・公開している地下展示室

旧石器時代を中心とした展示を行うミュージアム。中でも見どころは、約2万年前の旧石器時代の人々が残したたき火の跡と森の跡。その両方を一緒に見られる地下展示室です。たき火跡から当時の暮らしぶりをうかがえ、木々の広がりから氷河期の自然環境に思いを馳せることができ、知的好奇心をくすぐる空間です。さらに、10分おきに当時の人々の暮らしを再現した映像を上映。目に映る遺跡とあわせて、より鮮やかにその時代の姿をイメージすることができます。

展示やパネル解説で遺跡について深掘りできる

1階(地上階)の展示スペース
1階(地上階)の展示スペース

館内は、まず地下展示室で遺跡を観察してから、地上階へと上がってより詳しい内容を学べる造りになっています。展示物や解説パネルを通して、富沢遺跡の概要や旧石器時代の暮らし、出土品の特徴などを丁寧に紹介。考古学や環境史、気候変動といった、現代にも通じるテーマが幅広く取り上げられており、知的好奇心をくすぐられます。
この他、企画展や体験プログラムも定期的に開催されており、何度訪れても新しい発見があります。

ご当地サポーターコメント
晴れた日は野外展示「氷河期の森」の散策もおすすめです。現在より年間平均気温が7〜8℃低かった旧石器時代の環境を再現したもので、絶滅した種に近い木々や草花が植えられています。当時の自然に包まれるひとときをどうぞ。
地底の森ミュージアム
  • URLhttps://www.sendai-c.ed.jp/~bunkazai/~chiteinomori/
  • 住所宮城県仙台市太白区長町南 4-3-1 MAP
  • アクセスJR仙台駅から車で約14分
    地下鉄 長町南駅から徒歩約5分
  • 営業時間9:00~16:45(入館は16:15まで)
  • 定休日月曜 (休日にあたる日は開館)、休日の翌日(土・日曜・休日にあたる日は開館)
    1月~11月の第4木曜(休日は開館)、年末年始 (12月28日~1月4日)
  • 入場料一般・大学生460円、高校生230円、小・中学生110円 ※現金のみ
  • TEL022-246-9153
  • 駐車場無料

産地直送の旬の食材が揃う、屋内の市民市場

お店の人と会話をしながら買い物を楽しめるのも市場ならでは。夕方になると寿司や刺身など半額になる商品もある
お店の人と会話をしながら買い物を楽しめるのも市場ならでは。夕方になると寿司や刺身など半額になる商品もある

仙台市中央卸売市場近くに位置し、地元の人を中心に賑わう場外・市民市場。約700坪を有する広大なフロアには、東北産を中心とした鮮魚や精肉をはじめ、旬の野菜や果物、物産品を販売する様々な専門店から、地元の食材を使用する飲食店まで全24店舗が並びます。明るく活気のある雰囲気は、屋内で楽しめる現代版マルシェのようです。
仙台名物のかまぼこといった物産品を販売するお店や、東北の銘酒が揃う地酒専門店もあるため、お土産探しに訪れるのもおすすめです。

仙台グルメや食べ歩きが楽しめる飲食店も揃う

館内には各飲食店のイートインスペースの他、誰でも利用できる「休憩スペース」もある
館内には各飲食店のイートインスペースの他、誰でも利用できる「休憩スペース」もある

館内には、新鮮なネタが揃った立ち食い寿司店や、生ウニを贅沢にのせた「ウニ丼」を提供する食事処もあり、仙台グルメを気軽に楽しめます。精肉店が作るメンチカツなどの揚げ物、宮城のたまご専門店がつくるシュークリームといった食べ歩きグルメも充実。買ったものを持ち寄って食べられる休憩スペースもあるため、小腹が空いた時に立ち寄るのにもぴったりです。
また、毎週日曜日にはマグロ専門店「渡憲」でマグロの解体ショーを開催しています。

ご当地サポーターコメント
天候に左右されず立ち寄れる完全屋内の市場。漁港で海鮮をいただくのも市場ならではの楽しみですが、ホテルに持ち帰って食べるお惣菜や、お土産にぴったりな仙台の特産品など、様々な商品を探しに訪れるのも楽しいですよ。
仙台場外市場 杜の市場
  • URLhttps://morinoichiba.com/
  • 住所仙台市若林区卸町5-2-6 MAP
  • アクセスJR仙台駅から車で約13分
    地下鉄 卸町駅から徒歩約15分
  • 営業時間9:00~19:00
    飲食店11:00~17:00 ※店舗により異なる
  • 定休日元旦のみ
  • TEL022-762-5701
  • 駐車場無料

国内外の海の生きものについて学べる、東北エリア最大級の水族館

マイワシやホシエイ、アカエイなど約50種・3万点を展示する大水槽
マイワシやホシエイ、アカエイなど約50種・3万点を展示する大水槽

「日本のうみ−東北のうみ−」や「世界のうみ」などの展示ゾーンを通して、地域ごとの海の特色を楽しく学べる水族館。国内外のさまざまな生きもの約300種5万点の展示を通して、海の魅力を再発見できます。三陸エリアの海を再現した大水槽では、太陽の光が差し込む中、伸び伸びと泳ぎまわる生きものたちの自然な姿を観察できる他、マイワシの大群を主役としたショーを毎日開催。ペンギンとのふれあいイベントなど、エンターテインメント性あふれるプログラムも魅力です。

多種多様な生きものとの出合いを楽しめる

南半球に生息する希少な小型イルカの「イロワケイルカ」。白と黒の姿が印象的
南半球に生息する希少な小型イルカの「イロワケイルカ」。白と黒の姿が印象的

日本国内の水族館では2館のみでしか飼育されていない「イロワケイルカ」など、珍しい生きものと出合えるのも魅力です。「広瀬川 海のみなもと山・里・川」のゾーンでは、仙台市内を流れる広瀬川とその周辺に暮らすカエルやヘビなどを展示。ニホンリスの愛らしい姿を間近で観察できる「ちいさなリスのくに」も人気を集めています。
館内にはフードコートも併設されており、三陸の海の幸をはじめとする県内産食材を使用したメニューを味わえます。

ご当地サポーターコメント
前売りの「Web入館券」を購入しておけば、チケット売場に並ばずスムーズに入館できますよ。
仙台うみの杜水族館
  • URLhttps://www.uminomori.jp/umino/index.html
  • 住所宮城県仙台市宮城野区中野4丁目6番地 MAP
  • アクセスJR中野栄駅より徒歩約15分
    JR仙台駅より車で約25分
  • バスアクセスJR中野栄駅からミヤコーバス「仙台うみの杜水族館線」で約7分
  • 営業時間9:00~17:30(最終入館は17:00)※季節により営業時間が異なる
  • 定休日大人2,400円、中・高校生1,700円、小学生1,200円、幼児(4歳以上)700円、シニア(65歳以上)1,800円、4歳未満無料
  • 入場料無休
  • TEL022-355-2222
  • 駐車場無料
  • メモ時期により展示状況が異なる場合があります。
※掲載の内容は、記事更新日時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。