箱根(箱根湯本・宮ノ下・小涌谷)でぜひ訪れたい絶品ランチ7選
温泉地としての歴史が古く、別荘なども多くある箱根は食文化も洗練されていてハイレベル。特に箱根湯本から宮ノ下までのエリアには、食通をうならせる名店がひしめいています。山のイメージが強い箱根ですが、車で10分ほどの場所には小田原港があり、魚の鮮度も抜群。素材や調理法にこだわり、箱根ならではの豊かな景観も楽しめる、素敵なランチスポット7軒をご紹介します。
1豆腐・山芋料理 知客茶家(しかぢゃや)
名物「早雲豆腐」など、こだわりの豆腐・山芋料理のコースに舌鼓
箱根湯本駅からほど近い、早川に架かる「湯本橋」のたもとに立つ風情満点の店。訪れたらぜひ味わいたいのが、精進料理にヒントを得たというオリジナル料理「早雲豆腐」です。木綿豆腐を昆布出汁で温め、飛騨高山の田舎味噌で仕立てたとろろをかけたもの。江戸時代から続く地元の豆腐店から仕入れた、豆の味が濃い昔ながらの豆腐と、優しい味わいでなめらかなとろろの相性は抜群です。「山芋点心」は、「早雲豆腐」の他にまぐろ山かけ、とろろと麦ごはん、吸い物、香の物もつく人気のコースです。
懐かしさが漂い、くつろげる店内
昭和初期に店主の祖母が別荘として建てた建物は、一時期は温泉宿としても使われた歴史を持ち、随所に往時の面影を残しています。1階のテーブル席があるスペースはかつて居住空間だった場所。入り口側にはいろりを設けた大きなテーブル席があり、どこか懐かしく感じる雰囲気が楽しめます。早川の清流沿いの澄んだ空気の中、豆腐や山芋の滋味深い料理と温かい心尽くしのもてなしに出合えることから、リピート率が高いのも納得の名店です。
- 豆腐・山芋料理 知客茶家(しかぢゃや)
-
- http://www.shikajaya.com/index2.html
- 神奈川県足柄下郡箱根町湯本640 MAP
- 箱根登山鉄道箱根湯本駅から徒歩約5分
- 11:00~15:00(L.O.14:15)、16:30~19:30(L.O.18:45)、水曜~15:00(L.O.14:15)
- 木曜(祝日の場合は営業)
- 0460-85-5751
- 無料
2瓔珞(ようらく)
風味も写真映えも抜群の鯛ごはん
重要文化財「函嶺洞門(かんれいどうもん)」の向かいにあり、朱色の壁が目印。京都南禅寺「瓢亭(ひょうてい)」などの名店で修業した店主の繊細な料理が評判です。看板料理の「鯛ごはん」は、箱根外輪山の天然水を使用した昆布出汁でごはんを炊き、小田原港で獲れたマダイを赤穂の天然塩で焼いてほぐし混ぜたもの。ふんわりとした食感で味わい深く、1口2口と食べ進めるほどおいしさが広がっていきます。おめでたさを感じる赤い鯛の器に入っていて、目でも写真に撮っても楽しめる逸品です。
渓谷美を眺めながらの、心洗われるランチタイム
鯛ごはんをメインにしたコースの他、鯛茶漬けもあり、こちらもおすすめ。テーブル席の窓外には桜や青葉、紅葉など四季折々の景観が大パノラマとなって広がり「千歳橋」も眺められます。店内で購入した「鯛ごはん弁当」や縁結び弁当「結」(1日10食限定)は、渓流に面したテラス席で食べることも可能です。
店名の「瓔珞」とは昔、インドの貴族の装飾具や仏具に用いられていた飾りのこと。その名にふさわしい、華やかで気品に満ちた料理と店作りがコンセプトになっています。
- 瓔珞(ようらく)
-
- http://www.youraku.co.jp/
- 神奈川県足柄下郡箱根町塔之澤84 MAP
- 箱根登山鉄道塔ノ沢駅から徒歩約5分
- 箱根登山鉄道箱根湯本駅からバス乗車、「塔ノ沢」下車徒歩約1分
- 11:30~14:30(L.0.)、金~日曜11:30~14:30(L.0.)、17:30~19:00(L.O.)
- 水曜(祝日の場合は要問い合わせ)
- 0460-85-8878
- 無料
- 中学生未満の子ども連れの場合は、有料個室を利用。事前に要問い合わせ・予約
3ステーキハウス吉池
ビーフ好き必見、上質な肉質を堪能できるステーキをランチで
箱根湯本温泉街にある「吉池旅館」に併設された、創業約50年になるステーキハウス。他の宿からステーキを食べにくるゲストもいるほど評判の高い店です。人気の理由は「肉そのものをとことん満喫できるスタイル」であること。沖縄県や宮崎県など各地から厳選した上質な肉を主役にするため、焼き方はクラシックで、仕上げに軽く塩コショウをするのみ。ランチタイムには3種類のコースがあり、「鉄板焼きステーキランチ」は上品な味わいの国産牛ヒレステーキをリーズナブルな価格で楽しめます。
料理人が目の前で焼き上げるカウンタースタイルで提供
カウンタースタイルなので、目の前の肉の焼く音を聞き、香ばしい香りに満たされて職人の技に見惚れる、と五感で楽しめるのも魅力です。「黒毛和牛 サーロインランチ」は赤身とサシのバランスがとれたA4ランクの黒毛和牛。さらにサシの入り方が素晴らしいA5ランクを味わえる「特選黒毛和牛 サーロインランチ」もあり、最高のステーキでお腹が満たされる至福の時を過ごせます。
ステーキハウスで3,000円以上食事をすると「吉池旅館」の日帰り入浴が半額になるので、湯あみがてら訪れるのもおすすめです。
- ステーキハウス吉池
-
- https://www.yoshiike.org/steak/index.html
- 神奈川県足柄下郡箱根町湯本597 「吉池旅館」1階 MAP
- 箱根登山鉄道箱根湯本駅から徒歩約7分
- 11:00~15:00(L.O.14:30)、17:30~21:30(L.O.21:00)、土・日曜、祝日11:00~21:30(ランチL.O. 14:30、ディナーL.O.21:00)
- 不定休
- 0460-85-5714
- 無料
4808 Monsmare(モンスマーレ)
まき窯で焼き上げる、軽やかで香ばしい絶品ピザ
箱根湯本駅から徒歩約1分、小道沿いに立つガラス張りのイタリアン。オープンキッチンの店内は、いつも多くの人で賑わっています。「マルゲリータ」「シチリアーナ」「フンギ」(きのこ)など、メニューには伝統のイタリアンをベースに、箱根で生産される食材をシンプルかつ見事に生かしたピザが並びます。生地には箱根天然水を使い、独自の温度、湿度管理のもとで長時間じっくりと発酵させることで、軽快な食感に焼き上げています。女性でもペロリと1枚食べられてしまうほどのおいしさです。
ナポリ名工によるまき窯がピザの風味をアップ
自慢のまき窯は、ナポリ随一の窯職人による手作りで、土を練り上げるときに海水を用いるのが特徴。窯内に微量の塩分がにじみ出ることで焼き上がりの風味が一層良くなるそうです。ピザ以外にもエゾシカのジビエ料理や、地元の老舗豆腐店から毎朝仕入れる豆乳を使ったスイーツなど、どれを食べても大満足のおすすめ店です。
店名はオーナーの思い入れのある数字と、ラテン語の「山(Mons)」と「海(Mare)」を組み合わせたもの。箱根の山文化と小田原の海文化、それぞれの魅力を感じ、堪能できます。
- 808 Monsmare
-
- https://808monsmare.com/
- 神奈川県足柄下郡箱根町湯本698-10 1階 MAP
- 箱根登山鉄道箱根湯本駅から徒歩約1分
- 9:00~21:00 ※平日16:00~17:00はピザ・まき火料理はオーダーストップ
- 無休
- 0460-83-9098
- 無し
5宮ノ下あじさい坂上 森メシ
鮮度抜群、彩りもきれいな「あじ彩丼」
宮ノ下駅を降りてすぐ、温かみを感じられる木の外壁が目印の小さな店。店内では、箱根の山々が窓外に広がり、まさに森の中で食事をしているような清涼な気分が味わえます。ランチタイムに人気なのは、相模湾で獲れた鮮度抜群のアジと旬の地魚をたたきにして、キュウリ、ダイコン、柴漬けと和えたさっぱりとした味わいの「あじ彩丼」。アジの旨みはもちろんキュウリやダイコンのハリのある食感が妙味を添える、アイデアメニューです。
神奈川県ブランドの食材を気軽な定食で満喫
小田原から仕入れる鮮魚の他、「相州(そうしゅう)牛」「さがみあやせポーク」など、県産の食材を使った定食も魅力。「さがみあやせ豚の角煮丼」のトロトロの豚角煮は、スプーンで切れるほどの柔らかさ。「和牛すき煮込うどん」は甘じょっぱい味付けの相州牛とコシのある手打ちうどんが好相性です。ドリンクや小田原地鶏のガラなどで煮込んだおでんは、テイクアウトも可能。地元客も国内外からの観光客も、周囲の自然を楽しみながら気軽に食事ができる、フレンドリーなもてなしが魅力の店です。
- 宮ノ下あじさい坂上 森メシ
-
- http://www.morimeshi.jp/miyanoshita.html
- 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下404-13 MAP
- 箱根登山鉄道宮ノ下駅から徒歩すぐ
- 箱根登山鉄道箱根湯本駅からバス乗車、「宮ノ下」下車徒歩約4分
- 11:30~15:00、17:00~21:00
- 火曜
- 0460-83-8886
- 無し
6ソラアンナ
漁師から直接仕入れる魚介と自家製パスタが魅力のイタリアン
宮ノ下駅から坂を下った、国道1号線沿いに立つイタリア料理&ジェラート店。本場イタリアや都内で修業をした店主が、海にも山にも近い箱根で店を出したいと、2013年にオープンしました。ランチは、契約漁師から毎日届く相模湾の地魚を使った前菜やパスタがおいしいコースをぜひ。パスタは「湘南小麦」を使った自家製手打ちのフェットチーネやオレキエッテが絶品で、ソースとも良く絡みます。ランチの前菜、パスタはともに4~5種類の中から選べます。
食後には本格派イタリアンジェラートもおすすめ
ランチ後のデザートには、店頭販売もしているジェラートを。イタリア発、世界的な人気メーカー「クレマモーレ」のもので、口当たりは軽やかなのにしっとりとした食感と、濃厚で豊かな素材の香りが広がります。フレーバーはバニラ、チョコレート、イチゴ、抹茶など6種類から選べます。
店内はポイントに配した古材と、イタリアンレッドのアクセントカラーがマッチしたスタイリッシュな雰囲気。夕方まで営業しているので、遅めのランチやカフェなどにも利用しやすい店です。
- ソラアンナ
-
- http://miyanoshita.com/soraanna/
- 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下105 MAP
- 箱根登山鉄道宮ノ下駅から徒歩約3分
- 箱根登山鉄道箱根湯本駅からバス乗車、「宮ノ下」下車徒歩約1分
- 11:30~17:30
- 月曜
- 0460-83-8016
- 無料
7鮨 みやふじ
獲れたてアジをタレが引き立てる「元祖 アジ丼」
「富士屋ホテル」の近くにあるアジ丼の有名店。創業は1963年(昭和38年)ですが、アジ丼を作り始めたのは今から25年ほど前。店主が漁師料理からヒントを得て創作したのが始まりです。毎朝小田原港から仕入れるアジを、注文を受けてから、サッとタレであえて酢飯の上に。アジは鮮度抜群、プリップリの食感で、箸が止まらないほどのおいしさです。1人前に2~3匹分のアジが使われている贅沢さにも驚きます。1年中獲れたてを味わえますが、旬は春から夏。脂がのった味わいはまた格別です。
大将と、酢飯の味を受け継いだ奥さんの二人三脚で営む店
新鮮なアジの旨さを引き立てる名脇役が自家製のタレ。鰹出汁をベースにやや甘口に仕上げてあり、とてもまろやかな風味です。当初は店主の母が作っていた酢飯の味は、今は奥さんが継承。笑顔が絶えない夫婦2人が醸し出すアットホームな雰囲気も、店が繁盛している理由の一つです。
アジ丼の他、オリジナル巻き寿司「みやふじ巻」と「ミニアジ丼」、トロたく巻がセットになった「みやふじ御膳」も人気。「本日のおまかせ寿司」は旬のネタを握りで味わえます。
- 鮨 みやふじ
-
- https://www.hakonenavi.jp/spot/1132
- 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下310 MAP
- 箱根登山鉄道宮ノ下駅から徒歩約9分
- 箱根登山鉄道箱根湯本駅からバス乗車、「ホテル前」下車徒歩約3分
- 11:30~15:00(L.O.14:30)、17:30~20:00(L.O.19:30)
- 火・水曜
- 0460-82-2139
- 無料