ご当地サポーター
雨の日でも思う存分楽しめる 那須高原のおすすめ観光スポット

旅はいつだってお天気に恵まれてほしいけど、時には雨に降られてしまうことも。那須高原には、美術館からテーマパーク、那須ならではの施設まで、室内で楽しめる観光スポットが揃っています。雨の日はもちろん、気温や天候に関わらず、快適に過ごせる観光スポットをご紹介します。

“石”が織り成すあたたかさや光、空気、音を五感で楽しむ

設計は建築家・隈研吾。右の建物が古くから残っていた石蔵を再利用したもの
設計は建築家・隈研吾。右の建物が古くから残っていた石蔵を再利用したもの

江戸時代は宿場町として栄え、石材の産地として知られる那須・芦野。古くから街に残されていた石蔵を再利用してできた美術館です。建築家・隈研吾の手によって、古い蔵の再構成、芦野石を使った新たな空間が誕生し、2001年にオープン。新しく築かれたのが、「石と光のギャラリー」と「石と水のギャラリー」。あたたかみのある材質が特徴の芦野石を積み上げた独特な空間を肌で体感できます。ギャラリー内には、那須に関連するアーティストたちの作品が飾られていて、美術鑑賞も併せて楽しめます。

石の美術館だからこそ見られる展示内容も充実

太平洋戦争時に空襲で受けた砲弾痕が壁に残されている
太平洋戦争時に空襲で受けた砲弾痕が壁に残されている

全部で3つ残っていた石蔵の中で一番大きい蔵を使った「石蔵ギャラリー」では企画展示「隈研吾と石」を開催中。隈研吾が石を用いて設計した中で、どういう技術を活用したのか、実際に世界中にある建築物の一部を再現し紹介しています。また、コンサートホールとしても利用され、ピアノの演奏会が行われることも。他にも日本初の石造りの「茶室」や「石の学習室」など見どころがたくさん。雨が降ると、石の表面が濡れて表情が変化するので、晴れの日とはまた違った、趣のある雰囲気を感じられます。

ご当地サポーターコメント
「石の学習室」では石を加工した際の風合いの違いや各地で採れる石の違いなど、石材のいろんな側面を知ることができます。お土産に芦野石のコースターなど、石を使ったアイテムを買って帰るのもおすすめです。
那須芦野・石の美術館 STONE PLAZA
  • URLhttp://www.stone-plaza.com/
  • 住所栃木県那須郡那須町芦野2717-5 MAP
  • アクセスJR黒田原駅より車で約10分
  • バスアクセスJR黒田原駅からバス乗車、「芦野仲町」下車すぐ
  • 営業時間10:00~17:00(最終入館16:30)
  • 定休日月曜(祝休日の場合は翌平日、12月末から2月末は冬季休館。HPで要確認)
  • 入場料大人800円、小中生300円
  • TEL0287-74-0228
  • 駐車場無料

止まらないワクワク。掘って見つける自分だけの宝石探し

地中に潜って遊べる「地下鉱山」。作り込まれた世界観に大人も胸がときめくこと間違いなし
地中に潜って遊べる「地下鉱山」。作り込まれた世界観に大人も胸がときめくこと間違いなし

トレジャーストーンパークは鉱山をイメージした採掘現場。宝石探しが体験できるテーマパークです。実際にスコップとバケツを持って、制限時間内に水晶やアメジストなどのパワーストーン採掘に挑戦しましょう。
採掘エリアは事前予約が必要な「地下鉱山」と当日受付が可能な「水晶の谷」の2つ。「地下鉱山」は薄暗いトンネルを潜ってチームごとに協力し合ったり、採掘量を競い合ったりしながら遊びます。ひとつの採掘所に1チームなので、自分たちのペースで採掘に没頭できます。

子どもも大人もいつの間にか夢中になって遊んでしまう

頑張って採掘した石を計れる細かな演出が嬉しい
頑張って採掘した石を計れる細かな演出が嬉しい

「水晶の谷」は、全長60mもある川の底から、キラキラと輝く宝石を探します。こちらは予約不要のため、気軽に訪れることができます。
なんといってもこの施設の魅力は、世代を超えて家族全員で遊べるところ。子どもと一緒に手を動かして宝石を探すことで、大人も自然と童心に帰って楽しめます。施設は全て屋内にあるため、雨の日でも濡れることなく安心です。見つけた石は持ち帰りOK。頑張った思い出と一緒にお土産として持ち帰りましょう。

ご当地サポーターコメント
採石時のBGMや薄暗いトンネルなど、胸躍る仕掛けがそこかしこにちりばめられています。屋内施設なので雨の日は混雑する傾向に。比較的空いている遅い時間の発掘がおすすめ。宝石は無くならないのでご安心を!
宝石探し トレジャーストーンパーク
  • URLhttp://www.treasurestonepark.com
  • 住所栃木県那須郡那須町高久丙123 MAP
  • アクセスJR黒磯駅より車で約20分
  • 営業時間10:00〜17:00(12月からは~16:00)
  • 定休日木曜(11月、12月は水・木曜)
  • 入場料水晶の谷800円、地下鉱山1,800円(定員3名)
    ※事前予約が必要
  • TEL0287-73-8039
  • 駐車場無料

約560haに及ぶ広大な森で心ゆくまで自然体験

豊かな自然が残る森の中。ミズナラを中心とした広葉樹林や希少な動物も生息している。
豊かな自然が残る森の中。ミズナラを中心とした広葉樹林や希少な動物も生息している。

2008年まで那須御用邸用地として管理されていた約560haの森が、豊かな自然に触れ合える公園として開園しました。フィールドセンターには、周辺の自然を知り尽くしたインタープリターと呼ばれるスタッフが常駐。一緒に散策するガイドウォークを開催していて、その時期、その日ならではの見どころや、森に暮らす生きものについて話を聞きながら散策を楽しめます。雨の日にしか出会えない生き物や幹を伝う水の流れ、森の匂い、色、音、雰囲気など、雨の日ならではの楽しみ方を聞いてみるのもいいでしょう。

園内の拠点、フィールドセンターで雨宿り

スタッフにその日見られる景色や見どころを聞ける。ガイドウォークはHPかメール、電話で事前予約を推奨
スタッフにその日見られる景色や見どころを聞ける。ガイドウォークはHPかメール、電話で事前予約を推奨

敷地内にある、フィールドセンターをぜひ利用しましょう。「那須平成の森」開園までの経緯や、森散策の際おもしろい発見をするコツや情報などを教えてくれます。1日2回実施される、30分の無料ミニプログラムもおすすめです。季節により内容は様々で、事前予約は不要。グリーンシーズンは、日替わりでカフェも出店しています。那須自慢のコーヒーをいただきながら、雨模様の自然を眺めるのが癒やしの時間になりそう。カフェの出店予定はHPで確認できます。

ご当地サポーターコメント
お話を聞きながら森を歩くガイドウォークは、初心者はまず約2時間で「ふれあいの森」を歩く「フクロウコース」を選ぶのがおすすめ。山道を歩くので、歩きやすい格好をして散策に出かけましょう。
那須平成の森
  • URLhttps://nasuheisei-f.jp/
  • 住所栃木県那須郡那須町高久丙3254(那須平成の森フィールドセンター) MAP
  • アクセスJR那須塩原駅から車で約50分
  • 営業時間9:00~16:30、5・8・10月~17:00(フィールドセンター)
  • 定休日水曜(祝日の場合は翌日休)
  • 入場料入園無料(有料プログラムあり)
    ※ガイドウォークは有料、事前予約制
  • TEL0287-74-6808
  • 駐車場無料

那須に着いたらまず訪れたい、那須の自然をまるごと学べる案内所

季節によって内容が変わるクラフト体験コーナー。手に持っているミミズクは、ススキで制作したもの(1回500円)
季節によって内容が変わるクラフト体験コーナー。手に持っているミミズクは、ススキで制作したもの(1回500円)

日光国立公園の自然や歴史、観光情報を教えてくれるビジターセンター。館内入ってすぐのラウンジでは那須甲子エリアに生息している動植物や今見頃の景色などが紹介されています。どれもスタッフお手製のあたたかみを感じる展示。自然を知り尽くしたスタッフが常駐しているので、例えば紅葉が今一番キレイに見えるスポットや今日のおすすめの山歩きルートなどを直々に教えてくれることも。館内では、雨の日でも遊べるクラフト体験をはじめとしたイベントも随時開催しています。

雨の日でも大丈夫。バーチャル登山で自然気分を満喫

那須の名所や昔ばなしを大人も子どもも楽しめるよう分かりやすく展示。週末には語り部さんが来てくれることも
那須の名所や昔ばなしを大人も子どもも楽しめるよう分かりやすく展示。週末には語り部さんが来てくれることも

館内奥のスペースでは、那須の自然や歴史をパネルや映像を使って展示。この辺りに残された伝説なども紹介しています。「那須で登山を楽しみたかったのに、今日は雨…」という方におすすめなのが、バーチャル登山。画面上に美しい那須連山の景色が映し出され、足踏みをするとザクザクと足音が鳴る仕掛けが。映像を見ながら歩くと、まるで本当に登山をしているかのような気分に。那須に到着したら、まずここに立ち寄り、旅の計画を練るのもおすすめです。

ご当地サポーターコメント
那須甲子地域の文化・歴史・温泉・火山・皇室の関わりについて学べます。お子さまと一緒でも大人だけでも楽しめる、充実の展示内容です。自然が好きな方はぜひ訪れてみてください。
那須高原ビジターセンター
  • URLhttps://nasu-vc.jp
  • 住所栃木県那須郡那須町湯本207-2 MAP
  • アクセスJR黒磯駅より車で約30分
  • バスアクセスJR黒磯駅からバス乗車、「ビジターセンター入口」下車徒歩5分
  • 営業時間8:30~17:30(4~11月)、9:00~16:30(12~3月)
  • 定休日水曜(祝日の場合は翌日休館)、5・8・10月は無休、秋と冬に臨時休館日あり
  • 入場料無料
  • TEL0287-74-2301
  • 駐車場無料

1800年〜1900年代のアンティークステンドグラスを展示

セント・ラファエル礼拝堂の左壁面に配された美術館最大のアンティークステンドグラスは圧巻
セント・ラファエル礼拝堂の左壁面に配された美術館最大のアンティークステンドグラスは圧巻

1800年〜1900年代に主にイギリスで作られたアンティークステンドグラスを展示している美術館。イギリスのコッツウォルズ地方の伝統的な建物「マナーハウス」をモチーフにした外観は、まるでイギリスの地方都市のようです。驚かされるのは、オーナーが購入したステンドグラスに合わせて建物をデザインしていること。まるで中世ヨーロッパの教会のようで、天井の高い館内の壁には、壮大なスケールのステンドグラスが、元々ここにあったかのようにはめ込まれています。

五感をフルに使って「光・香・美・音・風」を感じる

1800年代のドイツポリフォン社製アンティークオルゴールの音色を楽しめる
1800年代のドイツポリフォン社製アンティークオルゴールの音色を楽しめる

コンセプトは、「光・香・美・音・風」を五感で楽しむ美術館。10時から閉館まで1日6〜7回、アンティークのオルゴールやパイプオルガンの演奏があり、その音色を聞きながら、色彩の世界を堪能することができます。アンティークのオルゴールやパイプオルガンの音色に身を委ねれば、思わず中世ヨーロッパにタイムスリップしたような気分に。敷地内には、カフェやショップも併設。ステンドグラスが作れる体験教室も開催されています。展示等は全て屋内なので、雨の日に過ごすのに最適です。

ご当地サポーターコメント
毎週末は礼拝堂で様々な楽器を使ったコンサートを実施しています。ステンドグラスと美しい光と教会に反響する生の音の迫力。素敵な時間が過ごせる場所なので、ぜひ訪れてみてください。
那須ステンドグラス美術館
  • URLhttps://sgm-nasu.com/
  • 住所栃木県那須郡那須町高久丙1790 MAP
  • アクセスJR黒磯・那須塩原駅より車で約20分
  • バスアクセスJR黒磯・那須塩原駅からバス乗車、「守子坂」下車徒歩約20分
  • 営業時間9:30〜16:30
  • 定休日無休(臨時休館あり)
  • 入場料大人1,300円、中高生800円、小学生500円、未就学児 無料
  • TEL0287-76-7111
  • 駐車場無料

遊んで笑って楽しむ那須のアートスポット

「トリックアート迷宮?館」にある「人魚姫」の作品。人魚に成りきって王子さまに手を伸ばそう
「トリックアート迷宮?館」にある「人魚姫」の作品。人魚に成りきって王子さまに手を伸ばそう

「トリックアート」とは絵画の技法を利用した「騙し絵」とと錯覚の技術が一体になった「体感型アート」のこと。作品の一部になるようポーズを取って、写真を一枚。子どもも大人も一緒になって笑ってしまう、新感覚のアート体験が楽しめます。全て屋内で遊べるため、雨の日に訪れるには最適です。
美術館は魔法の世界を再現した「トリックアート迷宮?館」、ペンションを改造して作られた「トリックアートの館」とルネサンス美術をモチーフにした「ミケランジェロ館」の3つ。それぞれテーマごとに飾ってある作品が異なります。

ヴァチカン市国の世界遺産を完全再現。他にもダヴィンチやラファエロの名画も登場
ヴァチカン市国の世界遺産を完全再現。他にもダヴィンチやラファエロの名画も登場

「ミケランジェロ館」は絵画の名作がトリックアートと融合した作品が飾られています。特に、システィーナ礼拝堂を360度トリックアートで再現したというスペースは圧巻の迫力です。
もう1カ所おすすめしたいのは、那須にしかないという「制作アトリエ」。実際にトリックアートを描いている現場を見学できます。そもそも、トリックアートが手描きだったという新たな発見も。那須には多くの美術館が点在していますが、ライブで絵を描いている姿を見られるのはここだけ。とても貴重なスポットです。

ご当地サポーターコメント
目の錯覚を利用しているので、まだ幼いお子さまと一緒でも楽しめます。那須にしかないという「ミケランジェロ館」は、まるで美術館に来ているかのような気分になれる、名画がたくさん展示されています。
那須とりっくあーとぴあ
  • URLhttp://www.trick-art.jp
  • 住所栃木県那須郡那須町高久甲5760 MAP
  • アクセスJR黒磯駅より車で約20分
  • 営業時間9:30〜18:00(8月9:00〜18:00、10月~3月9:30〜17:00)
  • 定休日無休
  • 入場料各館チケット大人1,300円・小中学生800円、未就学児 無料、2館共通大人2,100円・小中学生1,400円、3館共通大人2,800円、小中学生1,900円
  • TEL0287-62-8388
  • 駐車場無料
※掲載の内容は、記事更新日時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。