【2025年版】長崎の秋を風雅に彩る紅葉の名所6選!雲仙の絶景から穴場まで紹介
長崎県の東南に位置する島原半島には、ハイキングがてら秋景色が楽しめる山や、幻想的にライトアップされるモミジの庭など、心躍る紅葉の名所が点在しています。車で1時間ほど行けば、長崎市街地の公園や渓谷でも、彩り豊かに染まりゆく木々が迎えてくれます。さらに足を伸ばした先、長崎県北部の佐世保には、逆さ紅葉で知られるお寺も。この秋、さまざまな魅力に富んだ長崎の紅葉スポットを巡ってみませんか。
1仁田峠(にたとうげ)
雲仙の大自然を体感できる、ダイナミックな絶景スポット
春はピンクのミヤマキリシマ、夏は新緑と白いヤマボウシ、秋は燃えるような紅葉、そして冬は神秘的な霧氷(むひょう)と、四季を通して美しい景観を見せてくれる仁田峠。雲仙岳の中腹をぐるりと回る、全国的にも珍しい一方通行の山岳道路、仁田峠循環道路を通って向かいます。道中の展望所では、天候が良ければ有明海や橘湾、遠く九重連山まで望めることも。
仁田峠からは雲仙ロープウェイに乗って、海抜1,300mの空中散歩を。妙見岳(みょうけんだけ)の紅葉が目線の高さで広がり、まるで錦秋の海を泳いでいるよう。
妙高岳駅から5分ほど歩けば、山頂に到着。国見岳や普賢岳、平成新山が連なり、雄大な秋景色が一望できます。
【色づき始め】例年10月下旬
【見頃】例年10月下旬〜11月上旬
【紅葉の種類】コミネカエデ、ヤマボウシ、シロドウダン 他
- 仁田峠
-
長崎県雲仙市小浜町雲仙551 MAP
JR諫早駅から車で約65分、界 雲仙から車で約15分
JR諫早駅からバス乗車、「雲仙」下車徒歩すぐの雲仙温泉街からタクシーで約20分
※2025年11月1日〜2026年1月4日、雲仙温泉街から仁田峠行きシャトルバスの運行を予定
シャトルバスの詳細はhttps://www.unzen.org/news/nitapass_busで要確認
ロープウェイ運行始発8:51〜(乗車券販売は〜17:00※11/1〜3/31は〜16:50)
荒天時(点検などで運休の場合あり。雲仙ロープウェイのHPにて要確認)
環境協力金100円〜。ロープウェイ片道830円、往復1,500円
0957-73-3572 (雲仙ロープウェイ)、0957-73-3434(雲仙観光局)
無料
仁田峠循環道路通行は4~10月 8:00~18:00(下り線ゲート18:45施錠)、11~3月8:00~17:00(下り線ゲート17:45施錠)
雲仙ロープウェイの詳細はhttps://unzen-ropeway.comで要確認
2三十路苑(みそじえん)
鮮やかなモミジと竹林の雅な色彩が、広大な敷地を染める
秋の間だけ開園する「三十路苑」は、知る人ぞ知る紅葉スポット。雲仙温泉と小浜温泉の間に位置し、妙見岳(みょうけんだけ)より1,000m近く低い標高にあるため、仁田峠の紅葉が終わる11月中旬ごろから見頃を迎えます。
三十路苑の始まりは1980年代、島原地域の郷土料理「六兵衛」を供す「六兵衛茶屋」の経営者が、自宅の裏山にモミジを植えたこと。今では約8,000坪の敷地に1,000本を超えるモミジやカエデが鮮やかに色づき、紅葉と竹林のコントラストで訪れる人を魅了します。
日が暮れるとライトアップが行われ、昼とはまた異なる幻想的な情景に。中でも、池の水面に紅葉が映り込む「逆さ紅葉」は、とびきりの美しさです。
【色づき始め】11月中旬
【見頃】例年11月中旬〜12月初旬
【紅葉の種類】モミジ、イロハカエデ 他
▼三十路苑〜もみじまつり〜
日時:2025年11月22日(土)~12月上旬
ライトアップは日没後〜21:00
3長崎公園
長崎最古の公園で、噴水池と紅葉の見事なコンビネーションを
長崎伝統の秋祭り「長崎くんち」で知られる諏訪神社に隣接した、長崎で最も古い公園。諏訪神社とともに「諏訪の杜」と呼ばれ、市街地でありながら自然豊かな憩いの場として親しまれています。
園内の日本庭園には、日本最古の装飾噴水を復元した池があり、晩秋になると周囲の木々が色鮮やかなグラデーションを見せます。池を悠々と泳ぐ鯉と噴水、見事な紅葉の趣ある風景を堪能しましょう。1885年(明治18年)創業の「月見茶屋」で、明治時代から伝わる「お諏訪のぼたもち」や細麺のうどんを味わうのも風情があります。
夜になると噴水池周辺がライトアップ。ロマンチックな雰囲気に包まれる夜の紅葉散歩もおすすめです。
【色づき始め】例年11月下旬
【見頃】例年11月下旬~12月上旬
【紅葉の種類】モミジ 他
▼ライトアップ
日時:通年17:00〜22:00
場所:日本庭園噴水池周辺
4轟峡(とどろききょう)
紅葉と滝が織りなす、色とりどりの渓谷美
多良岳(たらだけ)山系に源を発する境川の上流は、大小30余りの滝と奇岩が連なる「轟渓流」。環境省の「名水百選」にも選ばれ、蛍やサワガニ、ヤマメ、カジカなどが息づく大自然の宝庫です。
陽光を浴びると虹がかかる「楊柳の滝」や豪快な流れの「太龍の滝」など、見どころもたくさん。
11月中旬になると、峡谷の木々が色づき始め、エメラルドグリーンの滝壺との美しい対比を描きます。水面や岩肌には赤や黄の葉が舞い散り、足元まで秋の彩りに包まれるよう。滝巡りをしながら、渓谷ならではの紅葉美を味わいましょう。
【色づき始め】例年11月中旬
【見頃】例年11月中旬~12月上旬
【紅葉の種類】モミジ、カエデ 他
5黒木渓谷
鮮やかに染まるモミジと澄んだ清流が心地いい
自然渓流を生かした郡川(こおりがわ)砂防公園やキャンプ場を擁する黒木渓谷。川遊びや森林浴、紅葉狩りなど、四季折々の自然を求めて多くの人が訪れます。また多良岳(たらだけ)の登山口があることから、一年を通して登山客でもにぎわうスポットです。
豊かな自然に恵まれた峡谷では、珍しい高山植物が見られる他、初夏には蛍が舞う幻想的な光景も。
秋が深まる頃、あたり一帯の木々は朱色や黄金色に染まり、澄んだ水面や岩肌を鮮やかに映し出します。流れに散るモミジが光を受けてきらめき、渓流を彩る景色は思わず息をのむほど。清らかな水音と紅葉の競演で、心洗われるひとときを過ごしてみませんか。
【色づき始め】例年11月中旬
【見頃】例年11月中旬~12月上旬
【紅葉の種類】モミジ 他
6寿福寺(じゅふくじ)
まるで一枚の絵画のよう。「逆さ紅葉」が映す秋の美を満喫
1583年(天正11年)に創建し、1635年(寛永12年)に平戸松浦藩の祈願寺として現在の地に移築された、由緒ある寺。
紅葉シーズンになると、期間限定で「逆さ紅葉」が一般公開され、注目を集めています。逆さ紅葉とは、旧本堂の広間に10畳分のアクリル板をはめ込み、日本庭園の鮮やかなモミジを逆さまに映し出すというフォトジェニックな仕掛け。真紅、薄紅色、橙、琥珀色、そして翡翠のような松の緑。多彩な木々の色が床にリフレクションして、絵画のような色彩の世界にうっとりしてしまいます。角度によって表情を変えるその光景は、佐世保の秋を象徴する風物詩のひとつです。
【色づき始め】例年11月中旬
【見頃】例年11月中旬〜11月下旬
【紅葉の種類】モミジ、イチョウ 他
▼逆さ紅葉
日時:11月中旬 12:00〜16:00
場所:旧本堂
料金:拝観料500円
URL:https://www.nagasaki-tabinet.com/event/64506
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