ご当地サポーター
阿蘇で観光するなら必ず足を運びたい、定番の絶景・美景スポット6選

世界最大級のカルデラを誇り、独自の大自然の景色が広がる阿蘇・くじゅうエリア。太古の火山大噴火や、そこから数万年にわたる長い年月の中で作られた自然の美を体感できる観光スポットが数多くあります。阿蘇に来たなら一度は体感したい絶景・美景スポットをご紹介します。

火口跡に広がる、雄大な草原と池の景色

国の名勝及び天然記念物に指定。池はかつての火口跡。今は雨水などが溜まって美しい池を作り出している
国の名勝及び天然記念物に指定。池はかつての火口跡。今は雨水などが溜まって美しい池を作り出している

阿蘇五岳のひとつ、烏帽子岳(えぼしだけ)の麓に広がる、阿蘇の代表的な観光スポットの一つ。直径約1kmの火口跡に広がる大草原と、その中にある雨水が溜まった池との雄大な景色が魅力です。
阿蘇五岳で唯一、現在も活動している中岳(なかだけ)も間近に見え、噴煙を上げる景色を見ることができます。草原の中を散策すれば、自然の雄大さを体感できます。体力に余裕があれば、草原の中央付近にある駒立山に登って駐車場と逆サイドから絶景を眺めてみましょう。

引き馬で草原を一周したら、カフェやレストランで休憩を

引き馬体験はコースによって約5分〜30分の乗馬に。とてもおとなしい馬ばかりなので、幅広い年齢で楽しめる
引き馬体験はコースによって約5分〜30分の乗馬に。とてもおとなしい馬ばかりなので、幅広い年齢で楽しめる

草原の中を馬に乗ってゆっくり巡ることができる「阿蘇草千里乗馬クラブ」の引き馬乗馬体験(1,500~5,000円/1人)もおすすめです。
散策を楽しんだら、駐車場側のエリアへ。おしゃれな珈琲店「草千里珈琲焙煎所」や「草千里展望レストラン」、あか牛ハンバーガーなどが楽しめる「douce Nucca(ドゥース ヌッカ)」など、食事やお土産を楽しめるお店が軒を連ねています。また、その横には「阿蘇火山博物館」も。阿蘇火山の生い立ちについての展示や火口ライブ中継などを見ることができ、阿蘇のことにもっと詳しくなれるスポットです。

ご当地サポーターコメント
草千里駐車場から階段を上った場所にある、標高約1100mの「草千里展望所」からは360度の展望ができ、草千里から中岳、国の名勝及び天然記念物の「米塚」を撮影するには最適。さらに天気が良ければ反対側に雲仙普賢岳も見渡せます。
草千里ヶ浜
  • URLhttp://aso-san.com/
  • 住所熊本県阿蘇市草千里ヶ浜 MAP
  • アクセスJR阿蘇駅から車で約20分
  • 定休日なし
  • 入場料入場無料
  • TEL0967-34-1600(阿蘇インフォメーションセンター)
  • 駐車場あり(1回500円)

阿蘇カルデラと阿蘇五岳を一望できる絶景スポット

熊本出身の文豪・徳富蘇峰によって、1922年に「大観峰」と名付けられた。正面には「涅槃像(ねはんぞう)」と呼ばれる阿蘇五岳も
熊本出身の文豪・徳富蘇峰によって、1922年に「大観峰」と名付けられた。正面には「涅槃像(ねはんぞう)」と呼ばれる阿蘇五岳も

世界有数の規模を誇る阿蘇カルデラの盆地を、ぐるりと囲む外輪山(がいりんざん)。その北外輪山の最高峰、標高936mの位置にあるのが、大観峰(だいかんぼう)です。南側にカルデラの盆地とその中央にある阿蘇五岳を望むことができる天然の展望所は、阿蘇を代表する展望スポットの一つ。
駐車場から遊歩道を5分程歩くと、山が岬のように突き出た展望ポイントに到着します。大パノラマの圧巻の景色に、阿蘇の大自然のパワーが感じられます。コンクリートで舗装された展望所から、草原の中の小路をさらに進み峰の先の方まで行くこともできます。

カルデラ壁や雄大な草原など、ここならではの雄大な景色がいっぱい

かつてカルデラが陥没した際にできたカルデラ壁の雄大さも見所。パラグライダーを楽しむ人の姿も
かつてカルデラが陥没した際にできたカルデラ壁の雄大さも見所。パラグライダーを楽しむ人の姿も

阿蘇谷一望の展望に加えて、そそり立つような高さ300~500mのカルデラ壁も大迫力。さらに、北側には見渡す限りの草原が広がり、その奥にはくじゅう連山まで見える非日常の景色が広がります。
展望所からの帰り道は、コンクリート舗装された遊歩道から少し脇に外れて、草原に包まれた小路を散策しながら歩くのもおすすめです。駐車場横には食事や阿蘇・熊本のお土産購入ができる「大観峰茶店」があり、名物のソフトクリームやフランクフルトも楽しめます。

ご当地サポーターコメント
早朝の雲海スポットとしても有名。また、秋にはススキ、3月頃には野焼き後の荒涼とした景色など、季節ごとに表情を変えるスポットです。
大観峰

心の奥底から洗われるような、美しい湧水の景色が広がる水源地

水の透明度が高すぎて写真に写らないほど。 環境省による「平成の名水百選」にも選ばれている(写真提供:熊本県観光連盟)
水の透明度が高すぎて写真に写らないほど。 環境省による「平成の名水百選」にも選ばれている(写真提供:熊本県観光連盟)

阿蘇は湧水スポットの宝庫。その代表的な湧水地の一つが、南阿蘇村にある白川水源です。熊本市へと流れる一級河川・白川(しらかわ)の源流でもあり、毎分60トンもの豊富な湧水量を誇ります。
奥の水源へと足を運ぶと、そこには驚くほどに透明な池が! まるで水がないかのように水底まで見えて、湧水がポコポコと湧き出る様子もしっかり確認することができます。その様子をボンヤリと眺めているだけで、目も心も洗われていくようです。

水汲みで阿蘇の湧水のおいしさを堪能

ひしゃくやじょうごが備えられた取水エリア。ここで水汲みをすることもできる(写真提供:熊本県観光連盟)
ひしゃくやじょうごが備えられた取水エリア。ここで水汲みをすることもできる(写真提供:熊本県観光連盟)

阿蘇の湧水地のすぐ横には、水汲みができる取水エリアも整備されています。地下から湧いたばかりの水のまろやかなおいしさはもちろん、コーヒーや料理などもおいしくしてくれると、大きな容器を抱えていたり遠方から定期的に水汲みに訪れたりする人も多くいます。手持ちの容器がなくても、水源前のお店で空のペットボトル販売もあるので安心を。
すぐ近くに湧水で紙すきを体験できたり、湧水で入れた珈琲を楽しめたりするお店もあるので、ぜひ全身で白川水源の魅力を堪能しましょう。

ご当地サポーターコメント
南阿蘇村には白川水源ほか、合わせて11ヶ所の水源があります。微妙に水の味が違ったり、楽しめる景色も様々だったりとどこも魅力的なので、水源めぐりを楽しむのもおすすめです!
白川水源

CMのロケ地に選ばれ話題となった、神秘的な水のカーテン

噴火によってできたという大きな岩盤から、幅広く水が落ちる景色は神秘的
噴火によってできたという大きな岩盤から、幅広く水が落ちる景色は神秘的

阿蘇エリアの北部、大分県と接する小国町(おぐにまち)にある美景スポット。森の奥地にある落差約10mの滝は、幅約20mにわたって水のカーテンのように優雅に水を落とし、絵画の様に美しい景色を作り出しています。
阿蘇のカルデラができた約9万年前の巨大噴火でできたとされており、大自然が作り出した奇跡の造形の貴重さに心震えます。有名清涼飲料水のTVCMロケ地に選ばれたことから話題となり、今では阿蘇でも外せない美景スポットの一つとして多くの人に愛されています。

滝を間近で見て、マイナスイオンをたっぷり感じて

滝周辺は足場が悪かったり濡れて滑りやすかったりする箇所があり、水滴も多く飛んでくるのでご注意を
滝周辺は足場が悪かったり濡れて滑りやすかったりする箇所があり、水滴も多く飛んでくるのでご注意を

滝は、駐車場から階段と遊歩道を5分程下った森の中にあります。遊歩道の石畳には、6つのハート型の石が隠れているので、探しながら歩いて行くのも楽しいです。
滝に近づくことができ、落水が起こす風や水滴を感じると心が癒やされる心地になります。自然が作り出した優雅で壮大な景色を、目で見て写真にも残しましょう。

ご当地サポーターコメント
例年、期間限定で夜間に滝をライトアップするイベントも開催されています。滝への入園はネットからの事前予約制になっているので気をつけて。
鍋ヶ滝
  • URLhttps://ogunitown.info/nabegataki/
  • 住所熊本県阿蘇郡小国町黒渕 MAP
  • アクセス九州自動車道「熊本」ICから車で約90分
  • 営業時間9:00~17:00(最終入園16:30)
  • 定休日12月28日~1月3日
  • 入場料高校生以上300円、小中学生150円、小学生未満無料 ※HPで事前予約、チケット購入
  • TEL0967-46-2113(小国町 情報課商工観光係)
  • 駐車場無料
  • メモ入園はHPでの事前予約制です。HPで事前にチケットを購入のうえ来園を

草原の丘の上に不思議な巨石群。古代ロマンを感じるパワースポット

巨石群の中には、古代のシュメール文字と見られる線刻模様が彫られた石も
巨石群の中には、古代のシュメール文字と見られる線刻模様が彫られた石も

北外輪山の北側にある南小国町(みなみおぐにまち)。黒川温泉などの温泉地や瀬の本高原などの高原、渓谷、美しい田園風景など魅力豊富なこの町にある、人気のパワースポットです。
北外輪山にある草原の丘の上に大小300個余りの巨石が並ぶこのスポット。周りから切り取られたかのような静かな空気が広がり、不思議で神秘的な雰囲気を醸し出しています。この巨石群は古代の人々が人工的に配置したとされ、古代の遺跡とも推定されています。古代のロマンを感じられる空間です。

見渡す限りの原野の向こうには、阿蘇五岳やくじゅう連山も

石に腰掛けたり、丘を散策したりと、思い思いの時間を過ごすだけで身も心も清々しくなる
石に腰掛けたり、丘を散策したりと、思い思いの時間を過ごすだけで身も心も清々しくなる

巨石群の中心にあり「鬼のお手玉」とも呼ばれる高さ5.5m、周囲15.3mの巨石は、石の頂点の真北に北極星があり、石自体も磁気を帯びています。さらに2つの石のすき間に夏至には太陽が昇り、冬至には太陽が沈む「はさみ石」や、古代文字と思われる線刻が施された「鏡石」などもあり、ひとつひとつにパワーを感じます。
また、この丘からは北外輪山の原野が360度パノラマに広がり、遠くに阿蘇五岳やくじゅう連山、渡神岳まで望める眺望も人気です。春夏は大草原、秋には一面ススキ野となり、季節ごとの美しい表情を見せてくれます。

ご当地サポーターコメント
受付で方位磁石を借りて、磁力を帯びた巨石の近くまで持っていくと、方位磁石がグルグルと狂ってしまうのを確認することができますよ!
押戸石の丘
  • URLhttps://oshitoishi.net/
  • 住所熊本県阿蘇郡南小国町大字中原 MAP
  • アクセスJR阿蘇駅から車で約35分
  • 定休日なし
  • 入場料中学生以上200円、子ども100円
  • TEL南小国町観光協会(0967-42-1444)
  • 駐車場無料
  • メモ県道から駐車場までの道がとても細いので、運転に不慣れな方は注意を

「日本一の高さ」の吊橋で、天空を歩くかのような絶景体験

標高777mの山と山をつなぐ大吊橋。途中には谷底がよく見える箇所もあり、なかなかのスリル感(写真提供:九重“夢”大吊橋管理センター)
標高777mの山と山をつなぐ大吊橋。途中には谷底がよく見える箇所もあり、なかなかのスリル感(写真提供:九重“夢”大吊橋管理センター)

阿蘇エリアから北西に県境を越えた大分県九重町にある、全長390mの吊橋。地面からの高さは173mあり、歩道専用として「日本一の高さ」を誇っています。まるで天空を歩いているかのようなスリル感はもちろん、吊橋だからこそ楽しめる絶景が魅力。
眼下には筑後川の源流域を流れる鳴子川渓谷の原生林が広がっており、目の前には「日本の滝百選」にも選ばれた落差83mの雄滝「震動の滝」や雌滝が現れます。さらに、遠くには壮大なくじゅう連山まで見渡すことができ、これらを空中散歩気分で楽しめます。

天空から迫力の紅葉を見下ろせる、秋の紅葉シーズンは特に大人気

秋は眼下に見える景色が丸ごと紅葉に包まれる大吊橋(写真提供:九重“夢”大吊橋管理センター)
秋は眼下に見える景色が丸ごと紅葉に包まれる大吊橋(写真提供:九重“夢”大吊橋管理センター)

2006年にオープンしたこの吊橋は、くじゅうエリアの定番観光スポットとして多くの観光客が訪れています。中でも人気が高いのが紅葉シーズン。吊橋の周辺にある「鳴子川渓谷」「九酔渓」が紅葉で埋め尽くされ、壮大なスケール感の紅葉狩りを楽しめます。さらに、春夏の緑、冬の雪景色と、季節ごとの魅力は尽きません。

ご当地サポーターコメント
橋への入り口は、西側の「中村エリア」と東側の「北方エリア」の2ヶ所。県道に面した「中村エリア」の方がアクセスしやすく、バス乗り場や観光案内所、飲食店・お土産店など施設も充実しています。
九重(ここのえ)“夢”大吊橋
  • URLhttps://www.yumeooturihashi.com/
  • 住所大分県玖珠郡九重町大字田野1208 MAP
  • アクセス大分自動車道「九重」ICより車で約25分
  • 営業時間1月~6月、11月~12月 8:30~17:00
    7月~10月 8:30~18:00
    ※入場券の販売は営業終了の30分前まで
  • 定休日なし(悪天候などで入場制限をする場合あり)
  • 入場料大人(中学生以上)500円、小学生200円、小学生未満無料
  • TEL0973-73-3800(九重“夢”大吊橋管理センター)
  • 駐車場無料
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