ご当地サポーター
雨が降っても楽しめる!長崎県雲仙・島原エリアを遊び尽くす観光スポット5選

雲仙岳、有明海、橘湾に囲まれ、自然環境に恵まれた雲仙エリア。自然と一体となれる屋外のアクティビティはもちろんですが、雨が降っても十二分に楽しめる屋内スポットが充実しています。陶芸体験から和蝋燭づくり体験、さらには日本初の火山体験施設などバラエティ豊か。「体験」をキーワードに、おすすめのスポットを5つピックアップしました。

創作に没頭する時間が楽しい。世界に一つだけの器づくり

ろくろ体験で制作できるのは、小鉢やコーヒーカップ、茶碗など(各3,300円)。丁寧にサポートしてくれるため初めてでも安心
ろくろ体験で制作できるのは、小鉢やコーヒーカップ、茶碗など(各3,300円)。丁寧にサポートしてくれるため初めてでも安心

1926年(大正15年)、茶人・繁田百鑒斎(はんだひゃっかんさい)が雲仙を訪れ、茶碗づくりのために開窯したことが始まりとされる雲仙焼。雲仙温泉街にある「雲仙焼窯元」では、四代目当主によるレクチャーのもと、ろくろ体験ができます。

電動ろくろで土を均等に伸ばしつつ成形していく繊細な作業が求められますが、難しい工程は手助けしてくれるので、子どもでも安心です。土を触り、創作に熱中する時間もいい思い出に。細部の仕上げと乾燥、焼成を経て、3、4カ月後に完成品が手元に届けられます。

ギャラリーでは三者三様の雲仙焼の美しさに出合える

ろくろ体験をする工房スペースとは別にあるギャラリー。写真の左手奥には器が展示された茶室もある
ろくろ体験をする工房スペースとは別にあるギャラリー。写真の左手奥には器が展示された茶室もある

工房の隣にあるギャラリーに立ち寄るのもおすすめです。現在は四代目と、ご両親である三代目ご夫妻による三者三様の作品が並んでいます。
雲仙焼を代表する作品は、雲仙岳の火山灰を釉薬に使った無数の斑文が独特の風合いを出す「油滴天目(ゆてきてんもく)」。鉄を含む釉薬の色合いと、二つと同じものがない模様に、思わず見惚れてしまいます。その他、花入や水指といった茶道具や、日常使いしたくなるモダンな器も。日常を彩る器たちに、見ているだけで心が躍ります。

ご当地サポーターコメント
「界 雲仙」の夕食の先付けには「雲仙焼窯元」の器「舟型向付」を使っています。佇まいが美しく、料理も映える器です。
雲仙焼窯元
  • URLhttps://utanooto2015.wixsite.com/unzen
  • 住所長崎県雲仙市小浜町雲仙304 MAP
  • アクセス界 雲仙から徒歩約5分
  • 営業時間9:00〜17:00
  • 定休日不定休
  • 入場料ろくろ体験3,300円+完成品の送料(所要時間1時間程度)※対象年齢5歳以上、お子さんの場合は保護者の付き添いが必要
  • TEL080-6970-3532
  • 駐車場無料
  • メモ体験予約は事前に電話かホームページより受付(当日でも可)

自分でデザインできる本格ガラスづくり体験

「フォトフレームづくり」1人2,300円。本物のステンドグラスのような美しい仕上がりに
「フォトフレームづくり」1人2,300円。本物のステンドグラスのような美しい仕上がりに

江戸時代の吹きガラスや19世紀のボヘミアンガラス、オイルランプなど、約300点の作品をコレクションする九州随一のガラス美術館。作品はもちろん、展示テーマに合わせた空間も豪華絢爛です。

来場者に人気を集めているのが、ガラス美術館ならではの「ガラスづくり体験」です。オリジナルのグラスやステンドグラス風のフォトフレーム、ピアスなどのアクセサリー、とんぼ玉や万華鏡など、5つの体験メニューがあり、所要時間はメニューによって約30分から2時間。予定に合わせて気軽に体験ができます。

ミュージアムショップでは貴重なガラス製品も販売

豊富な品揃えを誇るミュージアムショップ。1点もののガラス製品も多い
豊富な品揃えを誇るミュージアムショップ。1点もののガラス製品も多い

1階にあるミュージアムショップでは、国内外のガラス製品を中心に幅広い商品を扱っています。中には、希少性の高いボヘミアングラスや「バカラ」などヨーロッパのビンテージグラスなどもあり、運がよければ掘り出し物にも出合えることも。旅の思い出に連れて帰りたくなる美しい作品ばかりです。

美術館鑑賞と合わせて、ガラスづくり体験やお土産探しまで。五感をフルに使ってアートに触れた時間は、雲仙旅行の思い出の1ページに刻まれるはずです。

ご当地サポーターコメント
三角屋根の洋館が目を引きます。明治末期から昭和初期にかけ、雲仙が外国人の避暑地として人気だった頃、地元の人々は町全体の屋根を西洋風に、障子をガラス戸に変えてもてなしたそうです。
雲仙ビードロ美術館
  • URLhttps://unzenvidro.weebly.com
  • 住所長崎県雲仙市小浜町雲仙320 MAP
  • アクセス界 雲仙から徒歩約7分
  • 営業時間9:30~17:00(時期により変動あり)
  • 定休日水曜、年末年始
  • 入場料大人700円、中高生500円、小学生300円、幼児無料
    ガラスづくり体験は1,700円〜(メニューによって異なる)
  • TEL0957-73-3133
  • 駐車場無料
  • メモガラスづくり体験は当日来館の際に受付が可能。ただし予約優先(電話にて受付)

品揃えの多さに驚く、昔懐かしの駄菓子屋さん

天井付近まで商品がぎっしり。品揃えが多彩で、あれもこれもと大人買いをしたくなる
天井付近まで商品がぎっしり。品揃えが多彩で、あれもこれもと大人買いをしたくなる

レトロな駄菓子や駄玩具が店内にずらり。その数は2,000種類ほどで、王道の商品からレアなものまで、多種多様な商品が所狭しと並び、宝物探しのような気分を味わえます。懐かしさに思わず童心に帰ってしまう人も多そうです。

1階は駄菓子屋、2階は非販売のおもちゃの博物館(2024年4月現在閉館中)。昭和初期に創業した当初は、ごく一般的なお土産店だったそうですが、1990年頃に現在の業態に変更。今では、雲仙温泉街の名物的なスポットになっています。

大人には懐かしく、子どもには新鮮な駄菓子屋体験

思わず手に取りたくなるアイテムが多数
思わず手に取りたくなるアイテムが多数

駄菓子の他に、くじ引きやメンコ、ブリキのおもちゃなど駄玩具といわれる商品もたくさんあります。駄玩具は生産中止のものも多く、レアものが潜んでいる可能性も。昭和30年代のキャラクターのカードもあり、リアルタイムの世代でなくともレトロでキッチュなデザインに目を奪われます。

大人にとっては懐かしく、子どもたちにとっては新鮮に映る駄菓子や駄玩具。家族で訪れても、それぞれが違う視点で楽しめる魅惑のスポットです。

ご当地サポーターコメント
ひとたびお店に入れば、一瞬で子ども時代にタイムスリップ。大人になって改めて食べると、また違った感動に出合えるのが駄菓子のよさです。
雲仙おもちゃ博物館

火山を学ぶ楽しさにあふれた体験型ミュージアム

「平成噴火ジオラママッピング」の様子
「平成噴火ジオラママッピング」の様子

がまだすとは島原地方の方言で「がんばる」という意味。1990年に始まった雲仙・普賢岳の噴火の教訓を後世に伝えるべく2002年にオープンした、全国初の火山体験ミュージアムです。

常設展示では、マッピング技術やドローン映像など最新技術を使った「平成噴火ジオラママッピング」や「大噴火シアター」などで噴火災害を分かりやすく迫力満点に追体験。なぜ災害が起きたのか、火山災害の実態とその脅威、復興の様子や火山がもたらす恵みについて知ることができます。あらゆる自然災害が起きる昨今、いざという時の備えを家族みんなで学べます。

遊びながら学べる屋内遊具スペース「こどもジオパーク」も見逃せない

「こどもジオパーク」のボルダリング体験。その他、赤ちゃんや幼児向けスペースも完備し、6カ月から利用できる
「こどもジオパーク」のボルダリング体験。その他、赤ちゃんや幼児向けスペースも完備し、6カ月から利用できる

屋内遊具スペース「こどもジオパーク」は、地球の力や雲仙火山の魅力を体全体で楽しみ、感じ、学ぶ体験ゾーンです。平成新山の頂上からの360度の風景が見られる「ジオマウンテン」、平成新山と雲仙火山の地層に見立てたボルダリングなどもあり、子どもたちのワクワクドキドキを引き出します。

さらに、実験ワークショップを通して火山や科学、防災を学べる「ワンダーラボ」も。「火砕流実験」や「溶岩ドーム実験」などここだけで体験できるプログラムが多彩です。大人の方も付き添いはもちろん、参加もできます。

ご当地サポーターコメント
週末には大人も参加できる、工作ワークショップなども開催され一日中過ごせます。周辺には被災した建物が「土石流被災家屋保存公園」として保存展示。併せて見学することで、より噴火被害の悲惨さを学ぶことができます。
雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)
  • URLhttps://www.udmh.or.jp
  • 住所長崎県島原市平成町1-1 MAP
  • アクセス界 雲仙から車で約30分
  • 営業時間9:00~18:00(入館17:00まで)
    ※こどもジオパーク9:30~17:00
  • 定休日無休(メンテナンス休館あり)
  • 入場料常設展示大人1,050円、中学・高校生740円、小学生530円
    (こどもジオパークは別途1人350円、ワンダーラボは1人500円)
  • TEL0957-65-5555
  • 駐車場無料

昔ながらの製法でつくる、100%自然由来の和ろうそく

「和ろうそく作り体験」の様子。芯を立て、熱して液体化した木蝋を注ぎ型から取り出して完成
「和ろうそく作り体験」の様子。芯を立て、熱して液体化した木蝋を注ぎ型から取り出して完成

1930年(昭和5年)創業の和ろうそく工房。和ろうそくは、木蝋(もくろう/ハゼの油脂)などの植物性油脂をもとにした蝋と、和紙などの芯を使用しています。中が空洞化している構造により炎のゆらぎが大変美しく、長い時間灯せる点が特徴です。

原料となるハゼは、江戸時代、島原藩の財政までも支えたこの地にゆかりの深い木。本多木蝋工業所で使うのは1790年(寛政2年)に島原で発見され、後に「昭和福櫨(ふくはぜ)」と名付けられた品種です。化学用剤は使わず、江戸時代から続く玉締め式の圧搾機による製法を継承しています。

和ろうそくの「絵付け体験」で自分だけのデザインに

絵柄の見本を参考に、自分だけの和ろうそく作りを
絵柄の見本を参考に、自分だけの和ろうそく作りを

現在では希少となった和ろうそくについて学べる「和ろうそく作り体験」も人気です。体験は作る工程に加え、木蝋の特徴や島原とハゼの歴史の解説、さらには搾油場の見学なども併せて1時間ほど。さらに、完成した和ろうそくにアクリル絵の具で思い思いに絵を描く「絵付け体験」もあります。乾燥まで含めて30分程度なので気軽に体験でき、小さな子どもでも楽しむことができます。
また、工房では職人が絵付けした様々な絵柄・形の和ろうそくも販売。雲仙土産にもおすすめです。

ご当地サポーターコメント
和ろうそくの炎のゆらぎには、そよ風などと同じ「1/Fゆらぎ」という人が心地いいと感じるリズムがあります。電灯に頼らず、和ろうそくのやさしい灯りで過ごす夜もすてきですね。
本多木蝋工業所
  • URLhttps://shop.honda-mokurou.net
  • 住所長崎県島原市有明町大三東丙545 MAP
  • アクセス界 雲仙から車で約33分
  • 営業時間9:00〜18:00
  • 定休日月曜
  • 入場料和ろうそくづくり体験、絵付け体験各1人1,500円、両方体験する場合は1人2,300円
  • TEL0957-68-0015
  • 駐車場無料
  • メモ和ろうそくづくり体験、絵付け体験の予約はホームページや電話で受付
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