湯のまち・別府で心と体を緩めよう。別府の日帰り温泉8湯

ご当地サポーター

源泉数、湧出量ともに日本一を誇る泉都・別府には、個性的で魅力あふれる温泉が数え切れないほど存在しています。同じエリアであっても、隣同士であっても、泉質が異なるのも特徴です。古くから親しまれる歴史ある温泉から、ゆったりくつろげる家族湯、ちょっと変わった趣向の湯まで、本記事では8つの日帰り温泉をご紹介します。

#日帰り温泉

1桜湯

2別府おぐら

3豊山荘（ほうざんそう）

4鬼石の湯

5竹瓦温泉

6陽だまり温泉花の湯

7鉄輪むし湯

8明礬（みょうばん）湯の里

1桜湯

景色もお湯も独り占めできる贅沢時間

貸切風呂の「真桜」は人気投票1位の湯。60分2,500円でくつろぎの時間を堪能できる

20部屋の貸切家族風呂を楽しめる温泉施設。岩とヒノキで雰囲気満点のお風呂、すべすべと肌触りのよい陶器のお風呂、シックな雰囲気の御影石のお風呂などがあり、それぞれのお風呂には「桜」の名前がついています。受付でもらうコインを入れると温泉が出る仕組みで、新鮮な温泉を独り占めできるのもうれしいポイントです。
各湯には大きな窓があり、お庭の緑を眺めながらの入浴ができます。透明でさっぱりした柔らかいお湯で、のんびり温まりましょう。

心と体を解き放つ大浴場

大きな内風呂と露天風呂を備えた大浴場もおすすめ。広々とした空間で心と体を解放できます。冬は42～43℃ほど、夏は41℃前後のちょうどいい湯加減です。
2階には、お庭を眺めながらくつろげる休憩スペースがあります。大きな窓から光が差し込み、明るく清々しい雰囲気。春には数種類の桜が庭に咲き誇り、美しい光景が広がります。お風呂上がりのかき氷やアイスクリームも人気で、オリジナルの温泉水や石鹸なども販売中。お部屋でゆったり休めるプランもあります。人気の施設なので、前日までの電話予約がおすすめです。

ご当地サポーターコメント

敷地内を散策したり、2階の椅子で眠ったり……。桜湯生まれの猫「館長」を探してみるのも楽しみ方の一つです。

桜湯

https://www.sakurayu.net/
大分県別府市堀田4-2 MAP
JR別府駅より車で約13分
JR別府駅西口よりバス乗車、「板の平向井病院前」下車徒歩約3分
平日 11:00～24:00（家族湯受付は23:00まで）
土・日曜、祝日 10:00～25:00（家族湯受付は24:00まで）
※大浴場受付は22:00まで
無休
平日：大人（中学生以上）500円、子ども（3歳以上）250円
土・日曜、祝日：大人（中学生以上）700円、子ども（3歳以上）350円
家族湯 2,000円～
0977-25-8431
無料
ナトリウム・マグネシウムｰ炭酸水素塩・塩化物泉

2別府おぐら

神秘的な青い湯にとろける

6つの貸切湯を楽しめる宿。別府インターからのアクセスも良く、日本全国の旅行客、そして地元の方にもファンが多い人気のスポットです。温泉も館内も落ち着いた和の佇まいで、入り口の暖簾をくぐれば静謐な空気が流れています。
美しい青い湯を堪能できる露天風呂「照湯」が特に人気。温泉と温泉の蒸気を一度に溜めて絡めることで、湯に含まれる成分が反応し青く見えるそうです。日によって乳白色やミルキーブルー、透明な青などに色が変化します。

美人湯の成分といわれるメタケイ酸が豊富

美肌効果が高いといわれるメタケイ酸の含有量は、日本でもトップクラス。湯あたりはサラッとして、いつまでも浸かっていたくなる心地よさです。源泉は95℃と熱めですが、浴槽に注がれる時には66℃ほどに。湯を注ぐ量で温度調節をしています。
お部屋で季節の会席料理をいただき、時間内に何度でも入浴できる「日帰りステイプラン」もおすすめです。布団や浴衣の用意もあり、ゆったり過ごせます。貸切湯の事前予約はできませんが、日帰りステイは予約可能です。

ご当地サポーターコメント

夜は照明を消し、月あかりの入浴を堪能するお客さんもいるそう。ゆったりした時間が流れる温泉です。

別府おぐら

https://www.beppu-ogura.com/
大分県別府市小倉1-3 MAP
JR別府駅より車で約20分
JR別府駅からバス乗車、「ベネフィットフォーユー前」下車徒歩約7分
日帰り入浴受付 10:30～21:00（15:00～18:00は宿泊者優先時間）
不定休
1,500〜2,000円（貸切風呂）
0977-21-6123
無料
ナトリウムー塩化物泉

3豊山荘（ほうざんそう）

美容液のようなトロトロなめらか湯

別府インターから車で約2分、勢いよく湯けむりを噴き上げている宿。強いとろみを持つ特徴的な温泉で、まるで美容液や保湿ローションに全身浸っているかのような感覚を味わえます。メタケイ酸をはじめとした温泉成分が豊富で、美人湯として有名です。
全部で6つある貸切風呂は、露天風呂・家族風呂・岩盤浴（内湯付き）の3種類。半分に屋根のある和風の造りで、大きな岩風呂が特徴の露天風呂が人気です。大浴場は太陽の光が差し込み清々しい雰囲気。広々とした空間でゆったり、トロトロの湯を堪能できます。

個室でゆったり岩盤浴も可能

温泉と岩盤浴を同時に楽しめる、貸切岩盤浴もあります。遠赤外線効果でじんわりと体の芯から温まり、寝転びながら入れる岩盤浴は体の負担が少なくおすすめ。シャワー、浴槽付きで、きれいさっぱり爽快感を得られます。
その他、地獄蒸しと温泉の両方を体験できるプランも人気。前日までに予約すれば、好みの食材を持ち込み、蒸している間に入浴し、湯上がりにおいしい地獄蒸しをいただくこともできます。浸かって、食べて、フルに温泉を満喫しましょう。

ご当地サポーターコメント

雑誌の人気投票では上位、某カレンダーのモデルとしても起用されている「美人猫」にも会えるかも。

豊山荘（ほうざんそう）

https://www.hozanso.com/
大分県別府市小倉4組 MAP
JR別府駅から車で約18分
JR別府駅西口よりバス乗車、「ベネフィットフォーユー前」下車すぐ
立ち寄り湯13:00～18:00（土曜は15:00まで）
無休
大浴場大人400円、子ども200円、貸切家族風呂1,500円、貸切露天風呂2,000円、貸切岩盤浴6,000円（120分）
0977-21-8080
無料
硫黄泉
岩盤浴、地獄蒸し日帰りプランは要予約。それ以外の入浴は予約不可

4鬼石の湯

湯に浸りながらの森林浴

べっぷ地獄めぐりの一つ「鬼石坊主地獄」に隣接した温泉です。道路から少し離れ、自然に囲まれた静かな環境。風が吹くたびに枝葉が揺れ動き、樹々のざわめきと、掛け流される湯の音が心地よく響きます。
木をふんだんに使い、高い天井と広い浴槽の内湯。大きなガラス張りの窓からは緑の庭が眺められ、中にいながらも開放感があります。扉を開けて外に出れば、岩造りの露天風呂がお出迎え。階段をのぼり、2階にあるのが展望の湯です。森の中で浮遊しているような特別な感覚に陥ります。

樹々の緑と陽の光に癒される家族湯

まろやかで柔らかいと評判のお湯は、浴槽によって湯の温度を変えているそう。露天の湯は41～43℃、内湯は40℃か少し下回るほどで、別府の中ではぬるめに設定されています。そのためゆっくり入浴しても湯あたりしにくく、長く浸かれる温泉です。
5つある家族風呂は、差し込む光が心地よい温泉。プライベートな空間でゆったり湯を堪能できます。「由布」「鶴見」はオープン当初からある石造りの浴槽。「さくら」「さざんか」「つつじ」は、その名の通りの植物が植えられており、季節に花を咲かせます。

ご当地サポーターコメント

開放感があり、つい長居してしまう温泉です。ベンチで休みながらのんびり楽しみましょう。1〜3月頃は「ざぼん湯」が楽しめます。

鬼石の湯

https://oniishi.com/oniishi-no-yu/
大分県別府市鉄輪559-1 MAP
JR別府駅から車で約17分
JR別府駅西口からバス乗車、「海地獄前」下車徒歩約4分
10:00～22:00（最終受付21:30）
毎月1日（予告なしに休館になることもあり）※ただし、1日が土・日曜、祝日の場合は翌平日が休み
大人620円、小学生300円、幼児200円、家族風呂2,000円
0977-27-6656
無料
ナトリウム－塩化物泉
家族湯の予約不可

5竹瓦温泉

風格ある出で立ちで別府のシンボル的存在

浴槽は10人ほどが入れる広さ。黒くなっているのは温泉成分のためで、清掃は行き届いており清潔

1879年（明治12年）に創建された歴史ある温泉。建設当時は竹屋根葺きの浴場で、その後改築されたものが瓦葺きであったため「竹瓦温泉」と名付けられたと伝えられています。現在の建物は1938年（昭和13年）に建てられたもので登録有形文化財であり、近代化産業遺産にも認定されています。
浴室内はホールのように広く、高い天井と大きな窓が特徴的です。脱衣所から階段を下りると、洗い場・浴槽があるスタイル。源泉は48〜49℃、浴槽の温度は43℃前後の設定で、熱めのお風呂です。

ノスタルジックな時間に浸る

浴室だけでなく、待合室もレトロな雰囲気。板張りの床、大きな古時計や木のベンチ、ごろりとできる座敷もあります。地元の方も観光客も、ほっと一息くつろげる場所です。
普通浴の他に「砂湯」も体験可能。浴衣に着替えて寝転ぶと、温泉で温められた砂をスタッフが体にかけてくれます。砂に埋まること約15分、大量の汗が吹き出します。砂湯専用のお風呂に浸かって砂を落とせば、気分爽快。体の内側からいろいろなものが外へ流れ出すような感覚を味わえます。

ご当地サポーターコメント

毎日通う地元の方も多い、愛される温泉。「あいさつをする」「浴槽のフチには腰掛けない」というルールを覚えておくと、お互い気持ちよく入浴できますよ。

竹瓦温泉

https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/shieionsen/detail4.html
大分県別府市元町16−23 MAP
JR別府駅から徒歩で約10分
JR別府駅東口からバス乗車、「流川ゆめタウン前」下車徒歩約2分
普通浴 6:30～22:30、砂湯 8:00〜22:30（最終受付21:30）
第3水曜（祝日の場合は翌日）
大人300円、小人100円、砂湯1,500円（6歳以上入浴可能）
0977-23-1585
無し
普通浴男湯、砂湯ナトリウム・カルシウム・マグネシウム－塩化物・炭酸水素塩泉
普通浴女湯ナトリウム－炭酸水素塩泉

6陽だまり温泉花の湯

植物に囲まれた温室の家族湯

天井まで植物が茂り、ジャングルのような「すみれ」。半透明の天井からは陽の光が降り注ぐ

花屋を営んでいた主人が「陽だまりの心地よい温室内で、温泉に入れたら」との思いから、2010年にオープン。それぞれの浴室は緑に覆われ、瑞々しく鮮やかな植物を観賞しながら入浴できる、個性的な温泉です。全室家族風呂で、9種類あります。
熱帯魚の水槽があり子どもに人気の「かすみそう」、メルヘンなディスプレイが楽しめる「たんぽぽ」、蒸し湯付きの「さくら」など、それぞれに違ったコンセプトです。「さくら」以外は、水圧が強く気持ちの良い打たせ湯付き。温泉は硫黄の香りがあり、日によって量が変わる湯の花も浮かびます。

地獄蒸し釜も人気。地元のファンが集まる場所

同湯は地元の方にも大人気で、お気に入りの部屋があるリピート客も多数。30分300円、1時間500円で利用できる地獄釜も好評です。旬のタケノコや味噌を作るための大豆を蒸す人が多いそう。硫黄が強すぎず、ほのかな塩味があるため、他にない味わいに蒸し上がるといいます。
湯上がりには、濃厚でなめらかな食感、バニラビーンズ入りで上品な甘さと香りの、手作りプリンもおすすめ。受付のある小屋には、のんびりくつろぐ猫がいる「ねこハウス」や熱帯魚の水槽が置かれており、どこか懐かしくぬくもりある雰囲気です。

ご当地サポーターコメント

老若男女問わず、一度入るとファンになる温泉です。植物から元気をもらってリフレッシュしましょう。

陽だまり温泉花の湯

http://www.hana-no-yu.com/
大分県別府市竹の内2-2 MAP
JR別府駅から車で約15分
JR別府駅からバス乗車、「今井」下車徒歩約2分
10:00〜23:00
無休
平日：1室60分1,800円
土・日曜、祝日：1室60分2,000円
サービスタイム：1人600円（平日10:00〜17:00）
0977-21-8778
無料
ナトリウム－塩化物泉

7鉄輪むし湯

良い香りに満たされ大量の汗をかく、他にはない爽快感

湯に浸かる入浴法が広まる以前から、生活に根付いていたという蒸し湯。蒸気の充満した部屋はミストサウナのようです。蒸し湯のある石室内は50〜60℃ほど、湿度は55〜65％で息苦しさなどは感じません。
同蒸し湯では石室の中に、薬草であるセキショウが敷き詰められているのが特徴です。施設に足を踏み入れると、良い香りが漂います。セキショウの上に横たわること8〜10分。体の中からじんわりと温められ、滴り落ちるほど大量の汗が出てきます。

蒸し湯後の温泉でさらにすっきり

たっぷり汗をかいた後、石室から出た時の爽快感は格別です。全身の毛穴から汗が吹き出し、浴衣もびっしょりするほど。浴衣を脱いだら、温泉に浸かりましょう。石造りの浴槽に塩化物泉の心地よい湯でゆったりできます。
混雑していなければ、扉の外にあるテラスのイスで一休みするのもおすすめです。新鮮な空気と風を浴びながら火照った体を冷ましていけば、心も体も生まれ変わったのかのようにすっきりします。すぐ側には、無料で体験できる「足蒸し」もあるので、ぜひ体験してみましょう。

ご当地サポーターコメント

滞在中に連日通うほど、熱烈なファンもいるそう。スタッフはみんな親切なので、ぜひ話しかけてみましょう。

鉄輪むし湯

https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/shieionsen/detail11.html
大分県別府市鉄輪上1組 MAP
JR別府駅から車で約16分
JR別府駅西口からバス乗車、「鉄輪」下車徒歩約3分
7:30〜19:30（最終受付19:00）
第4木曜（祝日の場合は翌日）
700円、レンタル浴衣220円
0977-67-3880
市営温泉「熱の湯」の無料駐車場を利用可能
ナトリウム－塩化物泉（浴槽）

8明礬（みょうばん）湯の里

雄大な山を眺めながら浸かれる、乳白色の大露天岩風呂

別府にある8つの温泉郷の中でも、最も標高の高い場所にあるのが明礬（みょうばん）エリア。古くから湯の花小屋があり、湯治場として発展してきました。そんな明礬の中心にある温泉です。
大露天岩風呂には乳白色の温泉がかけ流しにされています。コンクリート造りの明礬大橋や、高崎山、鶴見岳などの雄大な景色が広がり眺望は抜群。大露天岩風呂は敷地が広く屋根もないため、他では味わえない開放感です。香りが強い硫黄泉で、皮脂や汚れを落としてくれます。

湯の花小屋を模した、三角屋根の家族湯

三角の藁葺き屋根が特徴的な家族湯は、湯の花小屋風の珍しい造りのお風呂です。プライベートな空間で温泉を独り占めできます。
同温泉で作られている「薬用湯の花」の製法は、国の重要無形民俗文化財に指定されている貴重なもの。湯の花小屋が立ち並ぶ風景を眺めながら、敷地内を歩いてみましょう。オリジナル商品やお土産を販売する広い売店、玉子やトウモロコシの温泉蒸し販売店、和雑貨店など、見どころが満載の観光スポットでもあります。

ご当地サポーターコメント

湯の花は江戸時代から作られている入浴剤で、現在も、同じ製造方法で販売中。湯の花と竹炭を合わせて作った石鹸はメイク落としにも使えると人気の商品です。