新しいハワイでマラマに旅するおすすめの過ごし方

コロナ禍における海外渡航の規制が2022年3月頃より少しずつ緩和され、ハワイ旅が身近になってきました。この2年半の間に、ハワイの環境は改善され、人々の意識も大きく変わり、「マラマ」というハワイ語がよく聞かれるようになっています。マラマとは?日本語でいうところの思いやりの心を表す言葉です。ハワイの大地、自然、人々を思いやり、大切に思う心がこのハワイをより美しく保つための大きな力になると、しっかりと認識されるようになっています。だからハワイを好きと言ってくださる観光客の方々にもマラマを感じて、マラマをつなぐ思い出を作ってほしいと思います。
1「クアロア・ランチ」でハワイの自然を知る、食べる
ハワイの原風景が教えてくれるサステイナブルな生き方

山も谷もある広大な敷地を持つクアロア・ランチは乗馬やムービーツアーなど自然を体験しながら楽しむ一大アクティビティースポットとして知られています。そしてもうひとつ、ここでは昔ながらのハワイの風景、暮らしや文化を残すための活動がずっと続いています。
ハワイ固有種の植物や動物を守り育てる山作りがあってこそ、きれいな水が流れカロ(タロイモ)畑を耕すことができる、大地は肥え果物の木が実をつけてくれる。
それはこの土地が王族ゆかりの場所であったことを誇りに思い、たくさんの恵みを与えてくれることへの感謝の気持ちが継承されている故でしょう。


そんなクアロア・ランチのマラマな取り組みを観光客にも体験してもらおうと始まったツアーがあります。カロ(タロイモ)水田での作業を一緒に行える「マラマ体験ツアー」と、ハワイの農作物や海産物について学びながら園内を巡る「アロハアイナツアー」。



ツアーで見る食べ物は、実際に収穫され「クアロア・グロウン」として今ハワイでは大変な人気。ビジターセンター近くのマーケットで買うことができます。野菜、フルーツ、肉、シーフードの生鮮食品やジャム、チョコレートなどの加工品まで。地元の人が列を成して買うほどに、この土地のものは尊くおいしいのです。

- Kualoa Ranch (クアロア・ランチ)
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https://www.kualoa.jp
49-560 Kamehameha Hwy. Kaneohe, HI 96744 MAP
ワイキキから車で50分
毎日 7:30-18:00
クリスマス、元旦休み
808-237-7321
2「カカアコ・ファーマーズマーケット」で見つける最旬アイテム
ハワイ産のエコな手作り作品に注目。

地元農家をサポートするファーマーズマーケットの存在はあらゆる物を輸入に頼るハワイの人々の意識を変えました。そして特にこの数年はエコな取り組みをする加工業者や生産者も参加し、たくさんのハワイ産を目にし、実際に手に触れて、作り手と触れ合う購入の場として賑わっています。

「ラニーズ・ジェネラル・ストア」https://lanisgeneralstore.com
はハワイ発のアパレルメーカー。クラシックなアロハシャツや、サトウキビ・プランテーション農家で働く人々が着ていたワークシャツ・「パラカ」を今に繋げています。

生地選び、デザイン、縫製と全ての工程に自ら関わり仕上げる作業、その中でどうしても出てしまう端切れを無駄にしたくないと、端切れを組み合わせて帽子を作り始めたらこれが大ヒット。小さくたためるアロハ柄の帽子はハワイの文化を継承することで生まれた副産物なのです。

ハワイの海で拾った貝殻や珊瑚などを集めて汚れを取り、素材を生かしたジュエリーや雑貨を制作し、販売している「ミカ・ハワイ」https://www.mikahawaii.com
が、カカアコ・ファーマーズマーケットに出店するようになって1年。毎週いろいろな人が訪れ、作品を手に取り、ハワイの海や山などの自然について語らう場所となっています。

ハート形の珊瑚で壁飾りを作り、「コーンシェル」や「マイターシェル」という貝のかけらは、ハイビスカス形のピアスに。どれもアイデアいっぱいで、トロピカル。完璧じゃない自然のものが美しく愛おしいと思う彼女の作品は、貝殻のかけらや流れ着いた流木などを蘇らせ、自然が生活に馴染むような温かさを持っています。
どちらのお店も実店舗を持たずにファーマーズマーケットでの出店で、たくさんの人々と出会い、ハワイを盛り上げる力となっています。

- Kakaako Farmers Market(カカアコ・ファーマーズマーケット)
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https://farmlovers-online-marketplace.myshopify.com/pages/kakaako-farmers-market
919 Ala Moana Blvd. & 210 Ward Ave. Honolulu, HI 96814 MAP
ワイキキから車で10分
毎週土曜 8:00-12:00
808-388-9696
3サステイナブルなお土産を探すなら「コクア・ジェネラル・ストア」
時代に合った低廃棄物ライフスタイルストア

「コクア」とはハワイ語で協力、助け合いといった意味を持つ、マラマと並ぶ大切なハワイの言葉です。「ノースショア」出身のミュージシャン・ジャック・ジョンソンが、自分が生まれ育ったハワイの環境保全や子供たちの教育改善を、自然を通して学びながらサポートしていく活動を行うため「コクア・ハワイ・ファンデーション」を設立。その一環として、「ハレイワ」に土地を買い求め、農地開墾をスタートしています。毎月第一土曜日には誰でも参加できる畑作業があり、草むしりや植樹など地元の人に混じって、ボランティア活動を体験することができます。

その同じ敷地内にオープンしているのがコクア・ジェネラル・ストアです。広い店内には詰め替え用のスキンケア、シャンプー、洗剤をはじめ、ランドリーグッズ、何度も使用できる蜜蝋ラップや容器の類、プラスチックフリーを目指すオリジナル商品などあらゆるものが揃います。どの商品も機能性とファッション性を兼ね備えたサステイナブルなもの、しかも他では見たことがないものが多く、そのほとんどはメイド・イン・ハワイ。



また地元コレクターとタッグを組み、アロハシャツやムームーなどのヴィンテージ、古いレコードや本なども販売。日本へ持ち帰るハワイ土産がこの地球のためになっていると思うととても嬉しい、そしてきっと贈られた方も今までとは違う贈り物にハワイ愛が一層増すはずです。

- Kokua General Store (コクア・ジェネラル・ストア)
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https://www.kokuahawaiifoundation.org/news/detail/kkua_general_store_pop_up
66-249 Kamehameha Hwy. Haleiwa, HI 96712 MAP
ワイキキから車で45分
毎週 木曜―日曜 11:00-15:00
定休 月曜―水曜
808-638-5145
4予約制となった「ダイヤモンドヘッド」の楽しみ方
狙い目はサンセットに近い夕方の2時間!

ワイキキからオアフ島「サウスショア」のパノラマを眺めることができる「ダイヤモンド・ヘッド州立記念公園」が2022年春からオンラインでの予約システムを導入し、現在(2022年)は訪問日の30日前より予約が可能となっています。少し面倒に感じるかもしれませんが、これは訪問者の混雑緩和と環境保全のために行われており、実際に訪れると人数が規制されている分、歩きやすく、景色も見やすいのを実感します。

ダイヤモンド・ヘッドは約30万年前の火山の噴火で形成された標高232mの山で、トレイルコースは1.1km。浸食を防ぐために舗装された歩道は以前より整備され、頂上手前では矢印で進行方向を記す看板が新たに設けられ密を避ける対策が取られています。


予約は2時間単位。おすすめは16時―18時の最終時間です。この時間になると風が吹き涼しくなるためとても歩きやすくなります。また、ダイヤモンド・ヘッドに登って北側に望める山や谷に虹がかかることがあるからです。もちろん山頂へ着けば、サンセット前の雰囲気に包まれるワイキキやホノルル市街の景色にうっとり。片道30分ほどのトレイルですが、やはり満足度の高いダイヤモンド・ヘッド登山。手すりも完備されているのであらゆる年代の人も楽しめます。ぜひ一度夕方の時間に訪れてみてください。

- Diamond Head State Monument (ダイヤモンドヘッド州立自然記念公園)
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https://dlnr.hawaii.gov/dsp/parks/oahu/diamond-head-state-monument/
4182-4190 Diamond Head Rd. Honolulu, HI 96816 MAP
ワイキキから車で10分
毎日 6:00-18:00
入場料 徒歩での入場は1人$5
808-587-0300
オンライン予約サイト https://gostateparks.hawaii.gov/diamondhead/about