開館前の30日間、奈良監獄にゆかりのある30組が日替わりで登場する特別企画「美しき監獄と30人」。
第15回目は、奈良監獄ミュージアムの近くで、鹿せんべいを代々作り続けている武田豊さんです。
第15回目は、奈良監獄ミュージアムの近くで、鹿せんべいを代々作り続けている武田豊さんです。
時期にもよりますが、1日に1万枚から1万5千枚ほど作ります
奈良公園の鹿の大好物、鹿せんべいを作ってます。春日大社からいただいた正式な製造許可証には大正6年とありますが、鹿の愛護会には、明治元年に鹿せんべいの製造および監視役を命じる、と書かれた文書が残っていますから、おそらくこの頃から作ってたのではないでしょうか。材料は米ぬか、小麦粉、水だけ。毎日食べる鹿のことを考え、香料や砂糖などは一切入れてません。せんべいを束ねている紙も、鹿が食べても害がないように、紙の素材や糊などにも気を使っています。作るのは、時期にもよりますが、一日にだいだい1万枚から1万5千枚ほど。家の奥にある小さな作業場で、昔は一枚づつ手焼きしていましたが今は機械で焼き、私が売り場まで毎日配達してます。監獄ミュージアムの周囲にも、ときどき鹿がやってくることもあります。レンガ塀の前をのんびりと歩いている姿がみられるかもしれませんよ。
PROFILE

武田豊さん
武田俊男商店
鹿せんべいの製造元は奈良県内に現在5軒。なかでも武田俊男商店が最も長い歴史を有する。作業は当日朝までに連絡をすれば、8時から12時の間に限って見学可能。(tel:0742-22-4853・日曜休)
Instagramでも「美しき監獄と30人」を公開中。ぜひこちらもご覧ください。





