開館前の30日間、奈良監獄にゆかりのある30組が日替わりで登場する特別企画「美しき監獄と30人」。第
25回目は、奈良監獄ミュージアムのカフェのメニュー開発を担当した星野リゾートエグゼクティブシェフの梶川俊一さんです。
25回目は、奈良監獄ミュージアムのカフェのメニュー開発を担当した星野リゾートエグゼクティブシェフの梶川俊一さんです。
カレーパンをレンガのようなスクエアにするのに苦労しました
カフェメニューのメインをカレーパンとチーズケーキにすることは比較的早く決まりました。明治の文明開化で流入してきた食文化がカレーやチーズですから。とは言え、ミュージアムのコンセプトが「美しき監獄からの問いかけ」ですので、美味しいだけのカレーパンやチーズケーキでは物足りません。「問いかけ」に応えるような、奈良監獄という存在とどこかで呼応するような物語も必要。そう考えて辿り着いたのが、レンガの形を思わせるスクエアなカレーパンです。ところがこれがなかなか難しい。カレーパン特有の、パン粉のギザギザのためにスクエアにならないのです。でも、パン粉がかもし出す、カレーパン独特のクリスピー感は無くしたくない。その両立が、簡単そうに見えて結構大変で、ある程度の目途がつくまで、2年くらいかかりました。チーズケーキにはお米が入っています。チーズが貴重だった明治時代には、お米を入れたチーズケーキもあったそうで、明治時代の文献をいろいろ調べて発見したことからヒントを得ました。もちろん、カフェメニューですから、気軽に召し上がってください。ミュージアム見学を終え、カフェで一息ついた時、カレーパンを見て再び明治を思い返していただければ、と思います。
PROFILE

梶川俊一さん
星野リゾート エグゼクティブシェフ
星野リゾートの料飲統括エグゼクティブシェフ(総料理長)として、梶川俊一さんは星野リゾートグループ全体の料飲部門の開発・監修に携る。自身はフレンチとソムリエで経験と積み、日本ソムリエコンクール史上最年少優勝、フランス農事功労章シュバリエを受章。1999年から2006年にかけて、は軽井沢のホテルブレストンコートの総料理長を務める。
Instagramでも「美しき監獄と30人」を公開中。ぜひこちらもご覧ください。





