ごみの資源化 100%を目指す「ゼロエミッション」

軽井沢事業所では、ゼロエミッション(運営によって生じる廃棄物の焼却・埋め立てごみがゼロの状態)を達成するため、1999 年に「ゼロ委員会」を立ち上げました。「ゼロ委員会」では、 ごみを資源ととらえ、 Reduce(減らす)、Reuse(再利用する)、Recycle(再資源化する)の3R を基本方針としています。

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資源分別ゲームの導入

ごみ(=資源)の分別を間違えないため、イントラネット上にある、星野リゾート資源分別ゲーム「シゲカツ」を実施。このゲームは、日常の業務でよく排出される資源の正しい分別方法を覚えるために開発されました。全部で 100 問あり、 ひとつずつを正しい分別方法に振り分ける簡単なゲームです。分別は面倒だという気持ちをなくし、ゲームにすることで楽しく分別ルールが覚えられるように工夫しています。社員は、入社後、この分別ゲームで分別方法を学んでから、各部署へ配属されます。

02

ごみの 28 種類分別

ごみは全て再資源化するため、28 種類に分別しています。「ゼロ委員」は、定期的に分別チェックを行い、ミスやルール違反のある部署には注意喚起を行い、再発防止に努め、ルールを徹底します。 2011 年には、すべてのごみのリサイクル方法・業者が見つかり、ホテル業界初のゼロエミッション(再資源化率 100%)を達成しています。

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生ごみの堆肥化

生ごみは、近隣の牧場と提携し堆肥化しています。料飲業務に携わる部署を中心にスタッフが集まり、定期的に生ごみを牧場へ直接運搬し、生ごみの中に食品以外が混入していないか(紙片や金属が混ざると堆肥されずに残ってしまうため)を一つ一つ確認しながら堆肥化するための施設へ入れていきます。

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婚礼料理の当日選択制の導入

披露宴では同じ料理を同じ分量で提供するという常識を覆し、当日に着席した段階で和食か洋食、肉か魚、料理の分量を選択できるようにしました。結果、当日の空腹時の度合いによって注文ができるため、食べ残しが減りました。この「当日選択制」は、生ごみの軽減だけでなく、顧客満足度向上や婚礼事業の競争力にも役立っています。

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個包装ソープ類の撤廃

現在、星野リゾートではブランドの垣根を超え、全社を挙げたアメニティごみ削減に取り組み始めています。 取り組みの第 1 弾として2019 年中に個包装ソープ類の撤廃を実施。シャンプーやボディーソープなどのバスアメニティは、国内全施設で個包装式からボトルポンプ式に変更することで、年間約62トンのプラスチックごみを減らすことができました。

#脱プラ
限りある資源の有効活用や廃棄物による環境負荷を抑制するためにも、脱プラスチックは早急に取り組むべき課題のひとつ。求められるのは、ホテル業界に根付く従来の価値観にとらわれない、実行力のある施策です。星野リゾートでは、脱プラの重要性をしっかりとお客様に発信していくと同時に、より豊かな滞在の実現に向けて取り組んでまいります。