【2024年版】加賀・小松エリアのおすすめ紅葉スポット6選
石川県の南部に位置する加賀・小松エリア。北陸随一の渓谷美を誇る「鶴仙渓」や、訪日外国人にも人気の「那谷寺」があるのもこのエリアです。一年を通して魅力にあふれたエリアですが、特に紅葉の時期には筆舌に尽くしがたいほどの絶景を各所で拝むことができます。本記事では、加賀・小松エリアで紅葉シーズンに訪れたいスポットを6つご紹介します。
加賀(山中温泉・大聖寺)エリア
1鶴仙渓(かくせんけい)
紅葉散策の後は川床でスイーツも
松尾芭蕉も愛したという山中温泉。温泉街に沿って流れる大聖寺(だいしょうじ)川の渓谷「鶴仙渓」は、11月中旬頃になると紅葉真っ盛り。モミジ・カエデ・イチョウなどの落葉樹が渓谷を赤や黄に染め上げます。上流のこおろぎ橋から黒谷橋まで、約1,300mの遊歩道が整備されていて、とりわけ、こおろぎ橋付近はモミジが多く見応え抜群。2019年10月に架け替えられた総ヒノキ造りの新しい橋と、紅葉が織りなす美しい景色が楽しめます。
紅葉を愛でつつ、橋の近くにある加賀藩の武家書院造りの「無限庵」で古美術品を鑑賞したり、散策途中にあるあやとりはし近くの川床で秋景色とスイーツを堪能できます。黒谷橋のそばには松尾芭蕉を祀った「芭蕉堂」があるので、この地を旅した芭蕉に思いを馳せてみてはいかがでしょう。
【色づき始め】例年11月上旬
【見頃】例年11月中旬〜11月下旬
【紅葉の種類】カエデ、モミジ、イチョウ他
- 鶴仙渓(かくせんけい)
-
- https://www.hot-ishikawa.jp/spot/detail_4919.html
- 石川県加賀市山中温泉東町1~こおろぎ町 MAP
- JR加賀温泉駅から加賀温泉バス栢野行き乗車34分、「菊の湯前」下車徒歩約4分
- 0761-78-0330(山中温泉観光協会)
- 無し
2富士写ヶ岳(ふじしゃがだけ)
フォトジェニックな吊り橋から始まる紅葉狩り
加賀温泉郷の一つである山中温泉の奥に位置する標高942mの山。温泉街から見ると富士山に似ていることから、この名が付いたといわれています。また、登山をする人なら誰もが知る「日本百名山」の著者・深田久弥(1903~1971)が人生で初めて登った山としても有名です。春には濃いピンク色のシャクナゲを楽しみに登山する人が多く、秋には紅葉狩りに訪れる登山客が絶えません。
富士写ヶ岳には主に4つの登山道がありますが、人気が高いのが「我谷コース」。2時間ほどで頂上に到達できます。また、我谷コースは赤い吊り橋で我谷ダム湖を渡ってスタートしますが、吊り橋からの眺めや吊り橋自体がフォトジェニックだと、登山客以外にも密かな人気スポットになっています。紅葉狩りの後には山中温泉の日帰り湯で汗を流せて、一石二鳥です。
【色づき始め】例年11月上旬
【見頃】例年11月中旬〜11月下旬
【紅葉の種類】ブナ他
- 富士写ヶ岳(ふじしゃがたけ)
-
- https://www.hot-ishikawa.jp/spot/6376
- JR加賀温泉駅から車で約40分(我谷登山口)
- 0761-78-0330(山中温泉観光協会)
3深田久弥 山の文化館
山岳愛好家の聖地がイチョウの黄葉に染まる
加賀温泉駅から車で10分ほどの距離にあるのが、登山家のバイブル的存在「日本百名山」の著者である山の文学者、深田久弥のミュージアム。1910年(明治43年)に建てられた絹織物工場を修築した館内には、彼の作品や遺稿などを中心に500点以上の資料を所蔵。常設展の他、企画展でも山の歴史や文化に触れられるスポットとなっています。館内を巡り知的好奇心を満たした後は庭へ。推定樹齢650年以上の老木を含むイチョウ3本とモミジが10月中旬にもなると少しずつ色づき始め、秋の訪れを告げてくれます。紅葉がピークとなる11月中頃から20日過ぎまでは、イチョウの落葉が敷き詰められ、黄金一色の秋らしい風景に。秋の加賀に訪れたら、ぜひ立ち寄りたい趣あふれるスポットの1つです。
【色づき始め】例年10月中旬
【見頃】例年11月中旬〜11月下旬
【紅葉の種類】イチョウ、モミジ
- 深田久弥 山の文化館
-
- https://yamanobunkakan.com/
- 石川県加賀市大聖寺番場町18-2 MAP
- JR大聖寺駅から徒歩約20分
- 9:00~17:00(16:30最終入館)
- 火曜(祝日の場合は開館)、12月30日~1月1日
- 一般350円、高校生以下無料、高齢者(75才以上)170円
- 0761-72-3313
- 無料
4江沼神社
趣ある落ち着いた色合いの紅葉が見事な池泉回遊式庭園
加賀国大聖寺藩の初代藩主・前田利治(まえだとしはる)と、前田家ゆかりの菅原道真が祀られている神社。地元の人からは「天満さん」と呼ばれ親しまれており、毎年11月の紅葉シーズンには多くの市民が散策に訪れます。境内には珍しい武家庭園が現存。兼六園の影響を受けた池泉回遊式庭園で、池や八ツ橋、湧水など見どころがたくさんあります。
そして、庭園が最も美しく見えるのが紅葉の時期。城下町である大聖寺の風情にも似た趣のある紅葉を拝むことができます。また一角には、大聖寺藩三代藩主である前田利直の、夏の休息所として建てられた「長流亭」もあります。国の重要文化財に指定されていて、前日までに予約すれば、寄棟造り、杮葺き(こけらぶき)の内部見学も可能です。
【色づき始め】例年11月上旬
【見頃】例年11月中旬〜下旬
【紅葉の種類】イチョウ、モミジ
- 江沼神社
-
- https://tabimati.net/spot/detail_250.html
- 石川県加賀市大聖寺八間道55 MAP
- JR大聖寺駅から徒歩約16分
- 3~10月9:00~16:00、11~2月9:00~15:00(長流亭)
- 12月29日~1月3日(長流亭)※祭礼時は見学できません(長流亭)
- 400円(長流亭)
- 0761-72-0551
- 無料
- 長流亭の見学は要予約
小松エリア
5荒俣峡(あらまたきょう)
川面に映る紅葉も風情たっぷり。錦絵さながらの渓谷美
小松市の山間部を流れる大杉谷川の中流、最も谷間の狭った所に位置する景勝地。普段はひっそりとした渓谷ながら、紅葉シーズンには多くの観光客でにぎわいます。例年11月中旬頃になると川面から山頂までカエデやケヤキが黄色やオレンジ色に変わり、まるで錦絵を思わせる見事な景観が広がります。渓谷沿いには400mほどの遊歩道が整備されていて、ゆっくり散歩しながら紅葉を楽しめるのもうれしいポイントです。遊歩道の起点のそばに架かる「保名橋(やすなばし)」は、紅葉と渓谷を一度に望める絶好のビューポイント。川に張り出した木々や川沿いの山肌が色づき、蛇行した流れや奇岩などがつくりだす渓谷美を心行くまで堪能できます。
【色づき始め】例年11月中旬
【見頃】例年11月中旬〜11月下旬
【紅葉の種類】カエデ、ナラ、クリ、ケヤキ、クヌギ、モミジ他
- 荒俣峡
-
- https://www.hot-ishikawa.jp/spot/4525
- 石川県小松市赤瀬町 MAP
- JR小松駅から車で約30分
- JR小松駅から小松バス大杉上町行き乗車約37分、「荒俣峡」下車徒歩約2分
- 0761-22-4111(小松市役所 代表)
- 無料
6那谷寺(なたでら)
ダイナミックな白い岩肌に映えるモミジが壮観
自然と調和したダイナミックな紅葉を楽しみたいなら、加賀温泉駅から車で約15分、1300年の歴史を持つ白山信仰の古刹へ。岩山を生かした景観美の中に国の重要文化財指定の建物が点在しており、その見どころの多さから「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で1つ星に輝いています。約23haある広い境内には、不思議な形をした岩が並ぶ「奇岩遊仙境」を中心に、ヤマモミジやドウダンツツジなど15種1,000本が植えられており、11月中旬頃を迎えると赤や黄色に染まります。特に壮観なのが、境内全体を一望できる展望台からの景色。奇岩遊仙境の白い岩肌に燃ゆるモミジの赤が映えて、幽玄的で生命力溢れる眺めに引き込まれます。
【色づき始め】11月上旬
【見頃】11月中旬〜11月下旬
【紅葉の種類】ヤマモミジ、ドウダンツツジ、イチョウ他
- 那谷寺(なたでら)
-
- http://www.natadera.com/
- 石川県小松市那谷町ユ122 MAP
- JR粟津駅より小松バス粟津A路線下り乗車約10分、「那谷寺」下車すぐ
- 9:15~16:00
- 大人(中学生以上)1,000円、小学生300円、幼児無料
- 0761-65-2111
- 無料
MAP
- 加賀(山中温泉・大聖寺)エリア
- 小松エリア
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