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【金沢】雨の日にこそ訪ねたい、情緒あふれる屋内スポット4選。九谷焼体験や名庭園の特等席へ

「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉が伝わるほど、天気が変わりやすい金沢。もし旅の途中で雨に降られても、がっかりする必要はありません。

むしろ、雨に濡れて艶を増す名庭園の緑や、静かに響く雨音、しっとりと落ち着いた茶屋街の風情は、晴れの日以上に「金沢らしさ」を感じさせてくれるはず。今回は、雨の日だからこそゆっくりと訪ねたい、心満たされる屋内スポットをご紹介します。

モダンな九谷焼の器やアクセサリー作りを体験

九谷焼のアクセサリーをセミオーダー。ピアス(片耳)、リング、帯留めなど各2,500円
九谷焼のアクセサリーをセミオーダー。ピアス(片耳)、リング、帯留めなど各2,500円

武家屋敷通りのある長町に佇む複合アート施設。ギャラリー、ショップ&カフェ、陶芸体験教室の3つのスペースがあります。陶芸体験の教室では、九谷焼の絵付け材料を用いた九谷五彩体験や赤絵金彩体験、九谷焼の磁土を使ったろくろ体験ができます(要予約)。
もっと気軽にアートを楽しみたいときは、予約不要の九谷焼アクセサリー作りがおすすめです。九谷焼の絵具と素地を生かした多彩なパーツから好きなものを選ぶと、リングやピアス、カフスなどに仕上げてもらえます。30分ほどで完成するので、その間はギャラリーやショップを巡りましょう。

蔵を再利用したギャラリーも見どころ

古い蔵の面影を残す2階のギャラリー
古い蔵の面影を残す2階のギャラリー

鉄筋の建物の中に築100年以上の蔵がすっぽり入ったユニークな造り。蔵の中はアートギャラリーになっていて、空間に調和し、暮らしにもなじむ工芸品や美術品の展覧会を開催しています。企画展のテーマは「おわん」や「漆とアロマオイル」など毎月変わり、石川県に縁のある工芸作家の作品を展示・販売しています。ショップでは、器やカトラリー、ポーチ、アクセサリーなど、若手作家の作品を購入できます。

atelier & gallery creava(クリーヴァ)
  • 住所石川県金沢市長町2-6-51 MAP
  • バスアクセスJR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「左ルート」乗車約9分、「香林坊」下車徒歩約7分
  • 営業時間10:00~17:00
  • 定休日水・木曜(陶芸体験教室は火・水・木・金曜)
  • TEL076-231-4756
  • 駐車場無料(3台)

華麗な書院造りの建物

遮るものなく庭の景色が堪能できる「つくしの縁」
遮るものなく庭の景色が堪能できる「つくしの縁」

成巽閣は江戸時代末期、前田家十三代藩主・斉泰(なりやす)が、母のために兼六園に造営した奥方御殿です。2階建ての寄棟(よせむね)造りの建物で、御対面所「謁見の間」や、ヒノキの一枚板に花鳥を透かし彫りにした欄間、腰板に施されたカラフルな鳥のガラス絵が見られる「松の間」など、京出身の母への心遣いに満ちた優美な意匠がちりばめられています。柱のない長さ20mの縁側から望む庭の景色も見事で、雨の日にはしっとりとした美しさをたたえています。

天井と壁、色彩に趣向を凝らした部屋も

色鮮やかな「群青の間」(右)と「群青書見の間」
色鮮やかな「群青の間」(右)と「群青書見の間」

格式高い階下に対して、階上は7室からなる白木の数寄屋風書院造り。部屋ごとに異なる趣向を凝らした意匠が見られ、とりわけ目を引くのが「群青の間」と「群青書見の間」です。折上天井は目地に群青(ウルトラマリンブルー)が施され、江戸時代にこの鮮やかな色が使われていたことに驚きます。床の間や壁の色彩もなんとも華やか。障子の中央にはオランダ渡来のギヤマンがはめ込まれ、障子を開けなくても外が眺められるよう工夫されています。

成巽閣
  • 住所石川県金沢市兼六町1-2(兼六園内) MAP
  • バスアクセスJR金沢駅東口から北鉄バス兼六園シャトル乗車約16分、「県立美術館・成巽閣」下車徒歩約1分
  • 営業時間9:00~17:00(16:30最終入館)
  • 定休日水曜日(祝日の場合は翌日休み)、年末年始(12/29〜1/2)
  • 入場料企画展700円、中・高校生300円、小学生250円。特別展1,000円、中・高校生400円、小学生300円
  • TEL076-221-0580
  • 駐車場無料

粋で艶やかなお茶屋文化にふれる

琴や琵琶などが置かれた2階の「前座敷」
琴や琵琶などが置かれた2階の「前座敷」

「ひがし茶屋街」が誕生した1820年(文政3年)建築の格式高い建物「志摩」。典型的なお茶屋の造りをそのまま残す建物として、一般に公開されています。お茶屋は2階が客間(お座敷)で、町家と違って間仕切り壁や押入れなどがない開放的な造り。遊芸を楽しむための粋で優美なしつらいです。紅殻(べんがら)色の壁が艶やかで、お座敷遊びの楽しげな風景が目に浮かびます。襖(ふすま)の引き手の七宝焼きなど、繊細で美しい意匠にも注目です。一方、1階には囲炉裏や井戸、石室などが残され、舞台裏の面影を今に伝えています。

庭を眺めながら抹茶を味わう

抹茶と季節の上生菓子1,000円
抹茶と季節の上生菓子1,000円

1階奥にある「寒村庵」では、足を下ろせるカウンター席で、抹茶と季節を感じる上生菓子がいただけます。暖かい季節には窓が全開になり、庭を眺めながらひと息つける静かな空間。雨の日には木々の緑がしっとりと濡れ、雨音が耳に心地よく響きます。雪が舞う季節もまた格別。いろいろな季節に訪れてみたいスポットです。

国指定重要文化財 志摩
  • 住所石川県金沢市東山1-13-21 MAP
  • バスアクセスJR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「右回りルート」乗車約10分、「橋場町」下車徒歩約5分
  • 営業時間9:30~17:30、12~2月~17:00
  • 定休日無休
  • 入場料500円、小・中学生300円
  • TEL076-252-5675
  • 駐車場無し

多彩な体験で発酵食文化を楽しもう

手軽に楽しめるみそぼーる作り体験は平日11:40〜、土・日・祝日11:40〜と14:30〜(定員6名、3名以上は要予約)※写真提供:ヤマト醤油味噌
手軽に楽しめるみそぼーる作り体験は平日11:40〜、土・日・祝日11:40〜と14:30〜(定員6名、3名以上は要予約)※写真提供:ヤマト醤油味噌

金沢市郊外の港町・大野で創業して100年以上、発酵食文化を発信する「ヤマト醤油味噌」。広い敷地に趣ある建物が立ち並ぶ「ヤマト・糀パーク」は、さながらテーマパークのような趣です。ここでは糀蔵ガイド付きツアーや、味噌作り教室、玄米の炊き方教室、糀部(料理教室)など、様々な体験プログラムを用意しています。
中でもおすすめは、ヤマトの生味噌と出汁、にんじんやほうれん草などの乾燥具材を混ぜて作る「みそぼーる作り体験」です。体験時間は約20分、作ったみそぼーるは、お湯を注げば即席味噌汁に。味噌のお土産も付いて1,320円とお得です。

糀料理ランチや「しょうゆソフトクリーム」も美味

蔵をリノベーションした「発酵食美人食堂」。ランチは2,700円(要予約。別途、会員価格あり)
蔵をリノベーションした「発酵食美人食堂」。ランチは2,700円(要予約。別途、会員価格あり)

天井が高く風情たっぷりの空間「発酵食美人食堂」。ここでは毎日気軽に糀を取り入れてほしいと、寝かせ玄米と月替わりの糀料理が楽しめます。この他「ひしほ蔵」では、蔵元おすすめの醤油や味噌、ポン酢、甘酒などをお土産に。ほとんどの商品を試食できるので、お気に入りの味がきっと見つかります。テイクアウトコーナーでは、「しょうゆソフトクリーム」や「玄米甘酒ソフトクリーム」も味わえます。
また、敷地内には金沢チーズケーキ専門店「こめトはな」もあり、糀を活かしたコク深いチーズケーキを購入できます。さらに、2024年には糀と果実のお酒「ヤマトどぶろく」を醸造する「山藤濁酒研究所」がオープン。オリジナルのどぶろくに加え、糀をつかった洋食ランチを楽しめます。

ヤマト・糀(こうじ)パーク
  • 住所石川県金沢市大野町4丁目イ170 MAP
  • アクセスJR金沢駅から車で約15分
  • 営業時間10:00~17:00、発酵食美人食堂11:30~14:30(L.O.13:30)
  • 定休日水曜、年末年始(発酵食美人食堂は水曜、みそぼーる体験は水曜、第2金曜)
  • TEL076-268-5289
  • 駐車場無料
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