ご当地サポーター
美しい景観とアートに浸る、安曇野の観光スポット5選

環境省の「名水百選」や国土交通省の「水の郷百選」に認定されている安曇野。北アルプスの雪解け水が湧き出る清らかな水と豊かな自然が魅せる癒しの景観が広がります。そのロケーションには観光スポットも多く、植物園や特産品のわさび農場など多岐にわたります。中でも、郷土出身の著名な芸術家の美術館では、安曇野の自然に溶け込むアート空間で作品を楽しむことができます。

緑に抱かれた蓼川に水車小屋がひっそりと佇む、郷愁を誘う風景
緑に抱かれた蓼川に水車小屋がひっそりと佇む、郷愁を誘う風景

耕作面積は約45,000坪という、世界一広い水わさび畑のある観光農場。1917年(大正6年)に創業して以来、100年以上わさびを作り続けています。敷地内には、わさび田や蓼川沿いに散策路が設けてあり、美しい水辺をのんびりと散歩できます。1日70万トンの湧水が流れる蓼川まで歩くと、映画のロケ地にも使われた茅葺屋根の水車小屋に到着。ゆるやかな川の流れの中で水車がゆっくりと回る安曇野の原風景はとてものどかで、心穏やかに過ごせます。
他にも、北アルプスを背景に広大なわさび田の風景を楽しめる、フォトジェニックなアルプス展望台もおすすめ。春は梅や桜、わさびの花が競演し、秋はカエデの紅葉が見頃を迎えます。

わさび漬け体験やグルメ、お土産も充実

「わさびソフトクリーム」360円
「わさびソフトクリーム」360円

入口に近い総合受付案内の向かいにある売店ゾーンでは、本わさびを使ったソフトクリームやわさびコロッケが人気。わさびの風味を生かしたお土産の種類も豊富に揃います。レストランでは、名物本わさび丼、わさびカレーなど、ここならではのオリジナルメニューが味わえます。
また、「大王わさび農場」の歴史を学べる「百年記念館」では、昔ながらの製法で作るわさび漬けの体験に挑戦。採れたてわさびがピリリと効いた、おいしいわさび漬けを2箱作れるので、一つは自分用、一つはお土産用にどうぞ。

ご当地サポーターコメント
「本わさび丼」は、シンプルさがわさびの旨みを一層引き立てて、食欲をそそる一品。広大なわさび田を眺めながら食べると格別です!
大王わさび農場
  • URLhttp://www.daiowasabi.co.jp/
  • 住所長野県安曇野市穂高3640 MAP
  • バスアクセスJR穂高駅から周遊バス(季節運航)大王わさび農場線乗車、「大王わさび農場」下車すぐ
  • 営業時間3月~11月 8:00~17:00
    12月~2月 9:00~16:00
  • 定休日年中無休
  • 入場料入場無料
  • TEL0263-82-2118
  • 駐車場無料
草花が咲き誇る癒しの空間
草花が咲き誇る癒しの空間

オーガニックの原料を使用したヘアケアラインが人気のコスメブランド「ラ・カスタ」。北アルプスを望むファクトリーには、11,000㎡の広大なガーデンが併設されており、四季折々の木々や花々を愛でながら散策が楽しめます。ブランドコンセプトである「植物の生命力と癒し」をテーマに9つのガーデンを整備した空間で鑑賞できるのは、約1,000種類の植物。癒しの世界を堪能しながら、心ゆくまでじっくりと花々を鑑賞できるよう、1日に訪問できるお客様は100名までの完全予約制。まるでプライベートガーデンで過ごしているような贅沢な気分を味わえます。

シーズンガーデンでのんびりティータイム

四季を一番に感じられるシーズンガーデン
四季を一番に感じられるシーズンガーデン

ナチュラル ヒーリング ガーデンの大きな門をくぐると、そこは異国のような別世界。色とりどりの草花と緑豊かな樹木、ユニークなテーマを持つガーデンが迎えてくれます。エッセンシャルオイルの原料となる果実や樹木、ハーブなどが植えられた「アロマガーデン」や、涼やかな「ウォーターガーデン」、白樺の小道、秘密の花園のような「ヒドゥンガーデン」などがあります。
一番のフォトスポットである、ファクトリー近くの大花壇「シーズンガーデン」では、いつ来ても開花を迎えた色とりどりの花が咲き誇る様子は見応え十分。美しい草花の競演に心ときめきます。近くにはカフェがあり、テラス席でハーブティーやフルーツジュースなどを楽しみながら、のんびりと庭園を鑑賞できるのも魅力です。

また、「シーズンガーデン」そばにあるファクトリー2階には「香りの手作り体験工房」があります。1,000円台で、天然の植物の香りを調香しながら、オリジナルの香りのアロマミストやアロマサシェなどを作ることができます。お土産として持ち帰れば、使うたびに旅の思い出がよみがえります。

ご当地サポーターコメント
素敵な庭で、たくさんの花や水の流れる音に癒されながら、心身ともにリラックスできます。
ラ・カスタ ナチュラル ヒーリング ガーデン
  • URLhttps://www.lacasta-garden.com/
  • 住所長野県大町市常盤9729-2 MAP
  • アクセスJR信濃大町駅から車で約12分
    JR安曇沓掛(あずみくつかけ)駅から徒歩約5分
  • 営業時間4月〜9月 10:00~17:00(最終入園16:00)
    10月〜11月 10:00~16:00(最終入園15:00)
  • 定休日水曜(祝日の場合は営業、翌日休み)※冬期(11月中旬~4月中旬)休園
  • 入場料入園料 大人1,100円、小・中学生550円、未就学児は無料
    調香体験 1,540 円(所要時間約35分)
  • TEL0261-23-3911
  • 駐車場無料
  • 年齢制限小学生以上
  • メモガーデンの入園はHPまたは電話で事前予約制、体験は来園後に申し込み
    体験の詳細はHPで要確認
海の神を祀る穂高神社
海の神を祀る穂高神社

北九州の安曇族を末裔にもつ、海の神、穂高見命(ほたかみのみこと)を祀る穂高神社。「日本アルプスの総鎮守」として、安曇野市に位置する本宮のほか、上高地明神池のほとりには奥宮、北アルプス・奥穂高岳の頂上に嶺宮(みねみや)が建立されており、古くから交通や産業の守護神様として信仰されています。
霊峰を守護する本宮には、パワースポットも点在。健康運が上がると言われる樹齢500年を超えるご神木「孝養杉」、寄り添う翁と媼(おうな)の手に触ると夫婦円満・健康長寿がかなう「健康長寿道祖神」など、数々のご利益スポットがあります。
さらに、奥宮にある明神池は、恋愛、金運、開運の最強のパワースポットとして観光客に人気が高く、実際に訪れてみると、幻想的な美しさもあり、その場にいるだけで浄化されていくような気分を味わえます。

海の神に起源を持つ「御船祭」

毎年行われる「御船祭」が有名
毎年行われる「御船祭」が有名

初詣の参拝者数は県内でも例年トップクラス。交通安全のご祈祷を受ける車が列をつくる光景は、地元ではなじみとなっています。その初詣と同様に、大勢の人で賑わうのが、毎年9月27日に行われる例祭・御船祭(御船神事)。船型の山車に穂高人形を飾った「大人船」が町内を引き回された後、神社境内で激しくぶつかり合う祭りの熱気は、最高潮。その迫力に圧倒されます。
また、本殿の北側にある「御船会館」には、お船や穂高人形、式年遷宮に関わる宝物などが展示されているので、地元の伝統文化に触れることができます。

ご当地サポーターコメント
初冬に行われる「神竹灯」も、おすすめです。穂高神社境内と周辺に一万本の竹灯籠の灯りがともります。
穂高神社
  • URLhttp://www.hotakajinja.com/
  • 住所長野県安曇野市穂高6079 MAP
  • アクセスJR穂高駅から徒歩約3分
  • 定休日無休
  • 入場料御船会館 大人300円、中・高生250円、小学生200円
  • TEL0263-82-2003
  • 駐車場無料
教会を模した碌山館
教会を模した碌山館

「東洋のロダン」と称される安曇野出身の天才彫刻家・荻原守衛(碌山)の作品を展示する美術館。1958年(昭和33年)に開館して以来、碌山の作品とともに、碌山と関係の深い作家の彫刻作品も多く展示。安曇野を代表する美術館として、日本の近代彫刻を発信し続けています。
敷地内には、安曇野のシンボルとして地元の人に親しまれている、ツタが絡まる教会風の赤レンガの建物「碌山館」を中心に、「展示棟」「杜江館」休憩室の「グズベリーハウス」などが設けられています。木立が並ぶ屋外では、大きなベンチに座り四季折々の風景を楽しんだり、地下水を汲み上げた井戸の水で喉を潤したりと、安曇野の自然に触れ合うことができます。

ご当地サポーターコメント
展示作品の素晴らしさはもちろん、敷地内は緑が多く、外のベンチでゆっくり休みたくなるような気持ちのいい場所です。

心揺さぶられる力強い彫刻作品

「女」 荻原守衛(碌山)
「女」 荻原守衛(碌山)

「碌山館」では、碌山が生涯で残した15点の作品内14点を展示(1点は屋外に展示)。30歳の若さでこの世を去った碌山の魂とも呼べる作品が鑑賞できます。国の重要文化財に指定されている「女」や「北條虎吉像」、恋の三部作のひとつ「デスペア」など、躍動感あふれる彫刻作品は碌山の表現力を感じさせます。
「杜江館」は、碌山のデッサンや油絵などの絵画作品を、「第1展示棟」には、高村光太郎など碌山と交友が深かった人物の作品が展示されています。

碌山美術館
  • URLhttp://www.rokuzan.jp/
  • 住所長野県安曇野市穂高5095-1 MAP
  • アクセスJR穂高駅から徒歩約7分
  • 営業時間11月~2月 9:00〜16:10
    3月~10月 9:00〜17:10
    ※入場は閉館の30分前まで
  • 定休日5月~10月 無休
    11月~4月 月曜、祝日の翌日
    12月21日~12月31日
  • 入場料大人900円、高校生300円、小・中学生150円
  • TEL0263-82-2094
  • 駐車場無料
復元された髙橋節郎の生家
復元された髙橋節郎の生家

安曇野市出身の漆芸作家・髙橋節郎の業績を紹介する美術館。漆芸を工芸から純粋美術へと高めた芸術家であり、1997年(平成9年)に文化勲章を受章しています。
生まれ育った旧穂高町北穂高地区にある美術館の敷地内には、国の有形文化財に登録されている茅葺き屋根の生家を改築し復元。安曇野の当時の暮らしを伝える土間や居間に、幼少期に描いた絵などが展示されており、無料で見学できます。
樹齢100年越えの多行松やイロハカエデなどが見られる苔むした庭園も趣があり、見逃せません。

ご当地サポーターコメント
旧高橋家住宅の中からガラス越しに見る庭園も美しいです。展示会やワークショップにも利用されています。

親しみやすいモダンアートのような漆芸

美しい輝きを放つ現代的な漆芸作品
美しい輝きを放つ現代的な漆芸作品

鎗金(そうきん)とよばれる技法で漆と金を施した作品は、表面の艶や光の当たり方によって色味に奥行きがでる幻想的な美しさを持ち合わせています。展示されている大きな漆屏風や乾漆立体作品などでは、親しみやすい自然や動物をモチーフにしており、現代アートを鑑賞しているような感覚を覚えます。古くから東洋で発展し続け、生活用品や茶道具、飾り箱などが作られてきた漆芸。その漆工芸を現代美術に進化させ牽引してきた髙橋節郎の数々の作品を通して、歴史ある漆芸の魅力を改めて感じることもできます。
また、館内で行う、かぶれない漆と画材用金粉を使って手のひらサイズの漆板を作る「かんたん沈金体験」(入館料込み1,100円)も人気です。

安曇野髙橋節郎記念美術館
  • URLhttp://azumino-bunka.com/facility/setsuro-museum/
  • 住所長野県安曇野市穂高北穂高408-1 MAP
  • アクセスJR穂高駅から車で10分
  • 営業時間9:00~17:00
  • 定休日月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)
    祝日の翌日(祝日の翌日が土・日曜の場合開館)
    12月28日~1月4日
    ※展示替え等により、臨時休館の場合あり
  • 入場料一般410円、高校・大学生310円、中学生以下は無料
    ※企画展開催時は別途料金
  • TEL0263-81-3030
  • 駐車場無料
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