青森県・八戸市「館鼻岸壁朝市」の上手な楽しみ方&おすすめグルメ3選
港町・八戸で開かれる国内最大スケールの朝市「館鼻(たてはな)岸壁朝市」。さまざまな店が集まるこの朝市を十分楽しむために訪れるべき時間帯や、おすすめのアクセス方法を解説します。また人気の海鮮グルメやオモシロお土産が手に入る店など、朝市めぐりに役立つ情報もまとめました。
1日本最大級! 何でも揃う「館鼻(たてはな)岸壁朝市」とは?
「館鼻岸壁朝市」は、3月中旬から12月下旬の日曜日にだけ開かれる日本最大級の朝市。会場となる八戸港の館鼻岸壁には毎週800mほどの朝市ストリートがあらわれ、数万人もの人が訪れます。
人気の理由は、バラエティに富んだ店のラインナップ。約300店ある露店では、八戸の魚介、新鮮な野菜やフルーツなどはもちろん、サバやイカといった名産品を素材にしたテイクアウトグルメも豊富に揃います。また、畳職人オリジナルの雑貨や大工さんお手製の家具、手作りオモチャ、ミシンや金物、アクセサリーほか、朝市らしからぬものを売る店も並んでいます。
そんな何でもありの大らかさこそ、この朝市の魅力。早起きして行く価値がある楽しいスポットです。
- 館鼻(たてはな)岸壁朝市
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- http://minatonichiyouasaichikai.com/
- 青森県八戸市新湊3丁目 館鼻岸壁朝市 MAP
- 八戸駅からタクシーで約20分 陸奥湊駅から徒歩約10分
- 日の出~9:00
- 3月中旬~12月下旬の月~土曜、1月~3月中旬、うみねこマラソン開催日(5月中旬)。ゴールデンウィーク・お盆・年末などに臨時開催あり、2018年は8月11日(土・祝)・12月29日(土)
- 080-5734-3251(湊日曜朝市会事務局)
- 無料
2おすすめの時間帯やアクセス、駐車場は? 朝市を上手に楽しむポイント
朝市のスタートは、まだ薄暗い夜明け頃から。少しずつ店が立ちはじめ、日が昇る頃にはすっかり店が出揃い、たくさんの人々で賑わいます。
開催は9時頃まで、人出のピークは7時頃ですが、人気店ではオープン前から行列ができ、5時、6時には売り切れてしまうメニューも少なくありません。目あてのものがあるなら、夜明けとともに朝市に向かうといいでしょう。
また、駐車場も早朝5時頃にはほぼ満車状態になってしまうため、公共交通機関でのアクセスがおすすめです。八戸中心街から日曜朝市循環バス「いさば号」(100円)で行ったり、JR八戸線陸奥湊駅から徒歩で向かったりする方法があります。
ただし、どちらも一番早い便でも6時頃にしか到着できないので、もっと早く着きたい場合は八戸駅などからタクシーに乗るといいでしょう。早朝なので、予約しておくのがおすすめです。
朝市会場で、まず手に入れたいのが「館鼻岸壁朝市まっぷ」。お店の場所をチェックできるだけでなく、写真やおすすめコメント付きで見やすく、とても便利です。
現地で買うなら、「朝市通販みやげ屋」か朝市会事務所へ。あらかじめ欲しい場合は、ウェブサイト「Web八戸朝市通販」から取り寄せもできます。
また、朝市会事務所では朝市で買ったものの発送もOK。お土産を買いすぎてしまっても、身軽に帰れるのがメリットです。
3おすすめグルメ① ご当地の新鮮魚介の食べ歩き
この朝市の目玉といえば、何といっても八戸ならではのご当地フードです。
漁港が近いだけに、獲れたての魚介を素材にしたメニューが多く、名産のサバを使ったものだけでも押し寿司やコロッケ、串焼き、から揚げといったバリエーション。なかでもサバ専門店「さばの店マルカネ」には、ブランド魚の「八戸前沖(まえおき)サバ」でつくったメニューが勢揃いしています。となりのブース「ゆっこちゃんの店」で、できたての郷土汁「いちご煮」などを揃えれば、オリジナル朝食セットの完成です。
さらに、場内には創業25年以上の炭火焼き店「魚工房 かつら」といった名物屋台をはじめ、ホヤめし、焼きウニ、フライほか、食べきれないほどの魚介のメニューを売る店があり、まさにグルメパラダイス。選ぶのに迷ってしまうほどですが、片手で食べられるメニューや、ひと口サイズのものもあるので、いろいろな味を少しずつ試してみるのもおすすめです。
4おすすめグルメ② 朝ごはんにぴったり。地元でも人気の郷土料理
ここは、地元の人たちも通う朝ごはんスポット。生鮮品や海産物の加工品の生産者だけではなく、八戸や近郊の町のカフェなどが店を出しているケースも多いのが特徴です。そのため、郷土メニューやB級グルメ、ホームメイドパン、スイーツほか、ローカルに人気のメニューもたくさん味わえます。
八戸名物の「せんべい汁」も、そのひとつ。あっさりした醤油仕立ての汁に南部せんべいをトッピングしたもので、野菜やキノコ、鶏肉など具のだしが効いたやさしい味わいです。南部せんべいは汁に溶けにくいよう工夫されており、モッチリとした独特の歯ざわりを楽しめます。
また、「大安食堂」の「しおてば」(ハーフ)は、早朝5時頃には売り切れになる行列メニュー。鶏手羽を唐揚げにしてあり、サクッとした衣とジューシーな鶏肉が相性抜群です。
そして、「一山製麺」は詰め放題のやきそばが名物で、パックから麺があふれていても、フタが閉まらなくても輪ゴムさえかかればOK。限界まで詰めたつもりでも、「まだイケるよ」とお店の人はさらにひと盛り、ふた盛りしてくれ、サービス精神たっぷりです。
このほか、みそ餅や豆腐のみそ焼きといった昔ながらのおやつ、スティックフルーツまで、地元グルメが一堂に集まっています。
5おすすめグルメ③ お土産にもなる、八戸らしい個性派お菓子
食べ歩きとともに、楽しみたいのがショッピング。鮮魚をはじめ、干物や海産物を使った珍味、名産のリンゴや野菜など安くて新鮮な食材がおすすめなほか、この朝市らしいオリジナリティあふれる品々にも注目です。
たとえば、老舗コーヒーショップ「香彩(こうさい)珈琲 みな実」で食べられる「みな実焼き」は、ワッフル生地のなかにカスタードクリームやあんこをサンドした焼き菓子。八戸ゆかりのキャラクター「イサバのカッチャ」や「いかずきんズ」をかたどってあり、お土産にもピッタリです。
また、この「香彩珈琲 みな実」が、和菓子屋「なかむら製菓」やニンニク屋とコラボレーションして生まれたのが、「黒にんにくコーヒーようかん」。刻みニンニクの風味とコーヒーフレーバーが不思議とマッチし、朝市でも指折りの名物になっています。
「なかむら製菓」では、八戸名産の魚介をモチーフにした砂糖菓子「らくがん」も話題。なかでも、八戸港が全国一の水揚げ量といわれる「イカ」が人気です。