【2025年版】北海道の桜は5月まで楽しめる!北海道4エリアのお花見名所13選

広い北海道はエリアによって気候が異なるため、桜の見頃や種類も様々です。寒さが厳しい北部や東部でたくましく咲くエゾヤマザクラやチシマザクラ、比較的暖かい南部や札幌周辺であでやかに花ひらくソメイヨシノ、春爛漫の5月半ばから見頃を迎えるヤエザクラ。ゆっくりと北上する桜前線を追いかけて、春の北海道を旅してみてはいかがでしょう。
旭川・美瑛・富良野エリア
1旭山公園
「旭山動物園」に隣接する花見スポット

「旭山公園」は人気の「旭山動物園」の隣にあり、その名も「旭山」という丘の斜面に広がっています。園内には3,500本ものエゾヤマザクラがあり、特に公園の駐車場から中腹のあずまやにかけて、桜がたくさん植えられています。入り口からは、薄いピンクでふんわりと染まった山を見上げられ、ゆるやかな坂を少しのぼって振り返れば、桜越しに旭川の市街地を一望できるのも魅力です。
桜の見頃は例年5月上旬から中旬で、この時期に毎年「夜桜まつり」が開催されています。桜の開花から5月末までは、火の使用が許可されるため、バーベキューやジンギスカンを楽しむ人も多くなります。
【開花時期】例年4月下旬~5月上旬
【見頃】例年5月上旬~中旬
【桜の種類】エゾヤマザクラ
▼旭山公園夜桜まつり
日程:2025年4月29日~5月3日 予定
2常磐(ときわ)公園
旭川駅から徒歩圏内。観光がてら立ち寄れる気軽さも魅力

2016年に開園100周年を迎えた「常磐公園」は、旭川市内で一番古い公園で、「日本の都市公園100選」にも選ばれています。市街地からも近いため、旭川市内の観光がてら周れるのも魅力のひとつ。
園内では約200本のエゾヤマザクラが見られる他、「千鳥ヶ池」の周りではシダレザクラやエゾムラサキツツジの花が咲き、緑の芝生によく映えます。池の水面にシダレザクラが映し出される様子は、思わず目を見張る美しさ。また、池の上から周辺の桜をぐるりと眺められるボートも人気です。
4月終わり頃から白く大きなキタコブシの花が咲きはじめ、5月上旬から中旬にかけてエゾヤマザクラ、シダレザクラ、エゾムラサキツツジと続き、華やかなシーズンを迎えます。
【開花時期】例年4月下旬~5月上旬
【見頃】例年5月上旬~中旬
【桜の種類】エゾヤマザクラ、シダレザクラ、ソメイヨシノ
3神楽岡(かぐらおか)公園
自然あふれる公園で、エゾリスと一緒にお花見を

旭川市の中心部から南東に3kmの場所にある「神楽岡公園」も、100年以上の歴史を誇ります。自然の地形が活かされているのが特徴で、エゾリスやアカゲラなどの小動物や野鳥が暮らす林は散歩やピクニックに最適です。
園内にはエゾヤマザクラを中心に約200本の桜があり、お花見シーズンは5月上旬から中旬にかけて。緑の芝生に座って上空に広がる桜をのんびり眺めるのも素敵ですが、他の公園に比べると背の高い桜の木が多く、高い位置に花をつけるため、少し離れた場所から眺めるとより華やかな風景を楽しめます。
【開花時期】例年4月下旬~5月上旬
【見頃】例年5月上旬~中旬
【桜の種類】エゾヤマザクラ 他
- 神楽岡(かぐらおか)公園
-
北海道旭川市神楽岡公園 MAP
JR旭川駅から徒歩約20分
JR旭川駅から旭川電気軌道バス82系統「南高校行き」または84系統「ひじり野1の1行き」乗車、「上川神社前」下車徒歩約10分
0166-52-1934(旭川市公園緑地協会)、0166-65-5553(緑のセンター)
無料
4東大樹木園そばの桜並木
残雪の山々を背景に美しく映える桜並木

富良野市にある「東大樹木園」は、東京大学が森林研究のために所有する施設。一般にも開放されており、エゾマツやカラマツ、ブナ、ポプラなどさまざまな樹木を見学できます。
園内でも桜の木は見られますが、お花見のスポットとしては樹木園の外側、国道38号線沿いに約500m続くエゾヤマザクラの600本の並木が有名です。道の両脇をピンクに彩る桜の木々と青い空、そして雪をいただいた山々の風景は北海道の春そのもの。撮影スポットとしても人気が高く、桜が見頃を迎える5月中旬頃には、ドライブがてらたくさんの人が訪れます。
【開花時期】例年4月下旬~5月上旬
【見頃】例年5月上旬~中旬
【桜の種類】エゾヤマザクラ
- 東大樹木園そばの桜並木
-
北海道富良野市字山部一苗圃 MAP
JR根室本線山部富良野駅から車で約20分
JR根室本線山部駅からふらのバス乗車約10分、「苗圃」下車徒歩約1分
0167-23-3388(ふらの観光協会)
無料
札幌・小樽エリア
5モエレ沼公園「サクラの森」
薄紅色の桜とカラフルなアートが華やかに融合

世界的アーティスト、イサム・ノグチが設計した、札幌市の郊外にある「モエレ沼公園」は、自然とアートが見事に調和する公園として多くの人に愛されています。
この時期のおすすめは「サクラの森」と呼ばれるエリア。イサム・ノグチがデザインした126基の遊具が置かれた7つの広場の周りを約2,000本もの桜の木が囲んでおり、4月下旬から5月上旬にかけてエゾヤマザクラ、それより少し小ぶりのカスミザクラ、チシマザクラ、フリルのような花びらが愛らしいヤエザクラと、順番に咲いていきます。桜のピンク色のグラデーションと青い空、そしてカラフルな遊具のコントラストが美しい、アーティスティックな空間です。
【開花時期】例年4月下旬~5月上旬
【見頃】例年5月上旬~中旬
【桜の種類】エゾヤマザクラ、カスミザクラ、チシマザクラ、ヤエザクラ
6円山公園
札幌市民の憩いの場で、桜とジンギスカンを満喫

札幌市の桜の名所として知られるのが、広大な敷地には球場や競技場などを有する「円山公園」です。公園管理事務所周辺や「坂下野球場」があるエリアには、約150本のエゾヤマザクラをはじめソメイヨシノやヤエザクラ、シダレザクラなどがあり、隣り合う「北海道神宮」の境内でもお花見が楽しめることから、多くの人で賑わいます。
桜がほころぶのは、ちょうどG.W.あたり。まずエゾヤマザクラが咲き、その後ソメイヨシノなどその他の桜が咲いていきます。また、桜の開花に合わせて園内での火の使用が許可されるため、ジンギスカン・パーティーの輪も見られます。
【開花時期】例年4月下旬~5月上旬
【見頃】例年5月上旬~中旬
【桜の種類】エゾヤマザクラ、ソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラ
7中島公園
フォトジェニックな絶景に出合える都会のオアシス

北海道最大の繁華街・すすきのの南端にあり、都心部からも歩いて行ける都会の公園。水辺を彩る木々の緑、野鳥のさえずりが都会の喧騒を忘れさせる、札幌市民の憩いの庭です。明治天皇の行在所「豊平館」、江戸時代初期の茶室「八窓庵」など国の重要文化財もあり、札幌観光の人気スポットでもあります。
4月下旬になるとエゾヤマザクラなど約400本の桜が見頃を迎え、園内はあでやかな濃淡のピンク色に包まれます。公園北口から園内へ伸びる桜並木、レトロモダンな豊平館とヤエザクラのコラボレーションなど、のんびりと散策しながら楽しめるスポットがいろいろ。八窓庵に隣接する日本庭園のシダレザクラは、ぜひカメラに収めたい絶景です。
【開花時期】例年4月下旬〜5月上旬
【見頃】例年4月下旬〜5月上旬
【桜の種類】エゾヤマザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤエザクラ、チシマザクラ
8手宮公園
眼下に望む小樽港と満開の桜が織りなす絶景

小樽市北部の小高い丘の上にあり、小樽港や市街地を一望できる総合公園。自然林としては北限といわれるクリ林や「手宮緑化植物園」があり、のんびりと散策する人々の姿も多く見られます。園内には約690本の桜が植えられ、5月上旬から中旬にかけて見頃のピークを迎えます。
傾斜のある地形によって様々な角度から表情豊かな桜が見られるのは、坂の町・小樽ならでは。公園駐車場から少し下った先のカーブは、眼下に小樽港が広がるビュースポットです。晴れた日には小樽の海と空のブルーに桜のピンクが鮮やかに映え、シャッターを切らずにはいられません。
手宮緑化植物園はツツジの名所としても知られ、5月中旬には早咲きのツツジとヤエザクラのコラボレーションが楽しめます。
【開花時期】例年4月下旬〜5月中旬
【見頃】例年5月上旬〜中旬
【桜の種類】エゾヤマザクラ、ソメイヨシノなど
登別・洞爺エリア
9有珠(うす)善光寺
北海道随一の歴史を誇る花の寺で、情趣あふれるお花見を

1200年余りの歴史を持つ、北海道最古の由緒ある寺院。季節ごとに桜やツツジ、ボタン、アジサイなどが境内を彩る「花の寺」として知られています。境内の裏手に広がる丘は自然公園につながっており、春には種類豊富な1,000本近くの桜が次々に開花し、長期間にわたって花見が楽しめると人気です。
趣のある本堂の茅葺屋根と、樹齢200年を超える桜の古木のコントラストは風情たっぷり。中でも有名な「石割桜」は、巨大な岩を割って根を張り枝を広げるたくましい姿が心をとらえてやみません。丘の斜面に散在する有珠山の大きな噴石と桜の花、自然公園内駐車場近くの桜のトンネルやシダレザクラなど、写真映えするスポットも満載です。
【開花時期】例年4月下旬〜5月中旬
【見頃】例年5月上旬
【桜の種類】ヤマザクラ、ソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラなど
10母恋(ぼこい)富士下の桜並木
坂の町・室蘭で大切に守られてきた桜のトンネル

北海道の南西部に位置する室蘭市。アイヌ語の「モ・ルエラニ(小さな・下り路)」に由来する名の通り、とても坂道が多い町です。
室蘭きっての桜の名所「母恋富士下の桜並木」があるのは、JR室蘭本線の終点・室蘭駅のひとつ手前の母恋駅にほど近い住宅街。約29種類・130本余りの桜が、ゆるやかな坂道を包み込むように咲きます。その中には、宮城県塩釜市の「鹽竃(しおがま)神社」に3年がかりで許可を得て移植された国の天然記念物「シオガマザクラ」などの珍しい桜も。開花時には行灯がともされ、幻想的な夜桜の風景が広がります。周辺は住宅街なので駐車場はありません。住民の方々に配慮しながらお花見をお楽しみください。
【開花時期】例年5月上旬〜6月上旬
【見頃】例年5月上旬~中旬
【桜の種類】ソメイヨシノ、カンザンなど約29種類
道南・函館エリア
11松前公園
北海道唯一の城下町で1万本の開花リレーを堪能

北海道の南端に位置する松前町は日本最北の城下町。北海道唯一の日本式城郭である「福山城(松前城)」は1960(昭和35)年に天守閣が再建され、北海道では珍しい江戸情緒あふれる風景を見せてくれます。
松前城がある「松前公園」は、約250種・1万本の桜がある道内屈指の桜の名所。約8割がヤエザクラで、色も形も様々な桜が早咲き、中咲き、遅咲きと約1カ月にわたって開花リレーを繰り広げます。また、公園付近には樹齢300年以上と言われる光善寺の「血脈(けちみゃく)桜」、龍雲院の「蝦夷霞(えぞかすみ)桜」、天神坂門の「夫婦桜」からなる「三大名木」もあり、見どころは多彩。函館市内から車で約2時間ほどかかりますが、足を運ぶ価値は十分です。
▼松前さくらまつり
日時:2025年4月19日(土)~5月11日(日)
場所: 松前公園
【開花時期】例年4月中旬〜5月下旬
【見頃】例年5月初旬
【桜の種類】染井吉野、南殿、糸括など
12五稜郭公園
ピンク色に縁取られた星型は唯一無二の絶景

幕末から明治へ、激動の時代の舞台となった「五稜郭」。大正期に公園として整備され、今や函館を代表する観光名所になっています。春にはソメイヨシノを中心に約1500本の桜が花を咲かせ、大勢の花見客で賑わいます。
五稜郭に隣接する「五稜郭タワー」はぜひ訪れたいビューポイント。高さ90m、360°ガラス張りの展望台から、星型のお堀が一面の桜にくっきりと縁取られる絶景が堪能できます。お堀沿いの遊歩道を散策したり、手漕ぎボートで水上散歩を楽しんだり、様々な角度から桜を眺めるのもおすすめ。見頃が過ぎて散った花びらがお堀の水面に浮かぶ風景も素敵です。4月下旬〜5月上旬の花見期間中は日が暮れると提灯でライトアップされた夜桜が目を楽しませ、桜三昧の一日を過ごせます。
【開花時期】例年4月下旬〜5月上旬
【見頃】例年4月下旬
【桜の種類】ソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラ
13函館公園
桜の向こうに津軽海峡を望む、函館市民の憩いの庭

函館山の麓にある、ソメイヨシノを中心に約360本の桜が咲く公園。園内には明治期に開館した「旧函館博物館1号」の建物が保存されており、エキゾチックな洋館と淡いピンクの桜が美しいコントラストを描きます。起伏がある地形のため、変化に富んだ視点から写真撮影できるのも魅力。園内にある明治山に登ると、桜が咲き誇る公園全体から立待岬(たちまちみさき)や津軽海峡まで一望でき、良く晴れた日には津軽半島まで見ることができます。
花見期間中は露店の出店と夜間電飾が行われ、バーベキューや夜桜を楽しむ人々で賑わいます。日本現役最古の観覧車があるミニ遊園地、ミニチュアホースやクジャク、ウサギなどがいるミニ動物園もあり、小さな子ども連れのお花見にもおすすめです。
【開花時期】例年4月下旬~5月上旬
【見頃】例年4月下旬~5月上旬
【桜の種類】ソメイヨシノ、エゾヤマザクラ、オオシマザクラ、カンザンなど
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