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【2024年版】日光・鬼怒川の春を彩る桜の名所や祭り7選

豊かな自然に恵まれ、風光明媚な日光・鬼怒川エリア。美しくも厳しい冬の寒さを越えて訪れる春の喜びは格別です。「日光東照宮」や「日光二荒山神社」の盛大な例祭、古道の桜並木など歴史あふれる空間が華やかに彩られます。「ぜひ一度見てみたい」と全国からたくさんのゲストが集まりにぎわう、日光と鬼怒川エリアの桜の名所やイベント、春の大祭をご紹介します。

樹齢500年以上、日光山に春を呼び込む名桜

金剛桜は境内の桜を大本堂前に移植した明治時代の大僧正の諡(おくりな)が由来
金剛桜は境内の桜を大本堂前に移植した明治時代の大僧正の諡(おくりな)が由来

天台宗三本山の一つでもあります。大本堂「三仏堂(さんぶつどう)」は日光山最大の木造建造物で平安時代に建立され、重要文化財に指定されています。その大本堂前庭にあるのが、「金剛桜」。品種はヤマザクラの突然変異種で、白い大輪の花を咲かせます。艶やかな桜の姿と威風堂々とした「三仏堂」の優美な景観が、毎春、観光客の目を楽しませてくれます。
また、明治時代に金剛桜を移植した後、4本の支幹が新たに生えたという類まれな木の形も鑑賞のポイント。桜の見学のみの場合は、拝観券は不要です(拝観時間内に限る)。

【開花時期】例年4月上旬
【見頃】例年4月中旬~下旬
【桜の種類】ヤマザクラ(変異種)

日光山輪王寺
  • URLhttp://rinnoji.or.jp/
  • 住所栃木県日光市山内2300 MAP
  • アクセスJR日光駅・東武鉄道東武日光駅から車で約10分
  • バスアクセスJR日光駅・東武鉄道東武日光駅からバス乗車、「神橋」下車徒歩約5分
  • 営業時間4~10月8:00〜17:00、11~3月8:00〜16:00(最終受付は30分前)
  • 定休日宝物殿・逍遥園 展示替えや輪王寺行事の為、年間約10回ほど定期休館あり
  • 入場料三仏堂券 大人400円、小中学生200円
    大猷院券 大人550円、小中学生250円
    宝物殿・逍遥園券 大人300円、小中学生100円
    ※セット券の販売あり
  • TEL0288-54-0531
  • 駐車場有料
  • メモ金剛桜の見学は拝観料不要

    宝物殿展示室は2025年1月21日(火)~2025年1月31日(金)の期間、館内設備のリニューアル及びメンテナンスのため臨時休館

歴史的風情あふれる日光街道に咲き満ちる桜並木

ピンクのトンネルを走り抜ける高揚感を味わえる、長く続く並木道
ピンクのトンネルを走り抜ける高揚感を味わえる、長く続く並木道

江戸時代に整えられた五街道の一つ「日光街道」(現国道119号)。1951年(昭和26年)に街道沿いの村民が、募金で購入したヤマザクラの苗を植えたことでできた並木です。宇都宮市上戸祭から日光市山口付近へ北上する約16kmの区間に、約1,500本もの見事な大木が続いています。満開の時期には県外からも多くの花見客が「桜のトンネル」を通るドライブを楽しんでいます。街道沿いには歩道があり、歩いての桜見物も可能。満開時はもちろん、散り始めた頃の桜吹雪がまた美しく、心の琴線に触れるほどの情緒にあふれています。
桜並木の先には世界遺産「日光の社寺」へとつながる杉並木が続いており、江戸時代に思いを馳せながらの古道散策を満喫できます。

【開花時期】例年4月上旬
【見頃】例年4月上旬~中旬
【桜の種類】ヤマザクラ

日光街道

ピンクの濃淡が美しいシダレザクラの競演

華麗なシダレザクラが咲く人気スポット
華麗なシダレザクラが咲く人気スポット

鬼怒川公園駅から徒歩約3分。歩道橋で線路を渡って公園へアプローチします。公園の広場には野外ステージが設置され、祭りやイベントの会場にも活用されている憩いの場。広場の周りをぐるりと囲むように並ぶシダレザクラが、見頃になると一斉に咲き誇る様子は圧巻です。開花したてのシダレザクラは花色が濃く、満開になるにつれて淡い色へと変化するので、それぞれの開花によってピンクの濃淡が楽しめます。隣の「鬼怒川小学校」の敷地沿いにはソメイヨシノの木があり、2種類の桜を見比べることもできます。他、春には敷地内でカタクリの花も咲き、豊かな自然をのんびりと味わえます。
公園には日帰り入浴施設も併設。庭園風の露天風呂で源泉100%の温泉を満喫できます。アルカリ性単純温泉で、肌当たりが優しいと評判です。

【開花時期】例年4月中旬 ※年によって変動あり
【見頃】例年4月中旬 ※年によって変動あり
【桜の種類】シダレザクラ

鬼怒川公園

夜空に映える桜のライトアップは一見の価値あり

光に映し出された夜桜の美しさと、温泉地として歴史ある鬼怒川の温泉宴会文化を一度に味わえるひととき
光に映し出された夜桜の美しさと、温泉地として歴史ある鬼怒川の温泉宴会文化を一度に味わえるひととき

東武鉄道鬼怒川公園駅から南西へ約1km、「鬼怒川温泉ロープウェイ」の隣にある神社。同じ敷地内に「護国神社」と「温泉神社」があります。1つ目の鳥居をくぐるとソメイヨシノに囲まれた参道が。その先の石段からは2つ目の鳥居を飾るように咲く桜と護国神社の境内が見え、絶好の撮影スポットとなっています。
2社の境内を会場として行われる「鬼怒川温泉夜桜ライトアップ~鬼怒川万華郷~」(旧夜桜大宴会)は、鬼怒川温泉郷の一大イベント。会場はライトアップされた桜で幻想的な雰囲気に包まれ、神楽殿を利用して音楽や舞などが披露されます。

【開花時期】4月上旬見込み
【見頃】4月上旬見込み
【桜の種類】ソメイヨシノ
※気候等により変動する場合があります

▼鬼怒川温泉夜桜ライトアップ~鬼怒川万華郷~
日時:2024年3月29日(金)~4月7日(日)18:00~20:30
場所:鬼怒川温泉 護国神社・温泉神社境内
料金:無料
URL:https://yozakura.kinugawa-onsen.info/

鬼怒川温泉護国神社・温泉神社

華やかな花家体(はなやたい)が繰り出し、春の訪れを告げる祭

社寺や参道にも映える、栃木県の県花ヤシオツツジのピンク色
社寺や参道にも映える、栃木県の県花ヤシオツツジのピンク色

1,200年以上の伝統を持つ、「日光二荒山神社」例祭。かつては3月に行われていたことから「弥生祭」と呼ばれています。毎年4月13日の神輿飾祭(しんよかざりさい)に始まり、17日の本祭が終わると幕を閉じます。町全体が一気に活気づき、ピークを迎えるのが16日の宵祭りと本祭。東西11の町から華やかなヤシオツツジの造花で飾られた花家体(山車)が市街地や二荒山神社境内へと繰り出し、日光囃子を奏でながら練り歩きます。
本祭で花家体が二荒山神社の坂道を駆け上る荒々しい姿や、境内で行われる名刺交換もおすすめの見どころです。古いしきたりを重んじるこの祭は、全てにおいて格式通りに進めなければならず、一つ間違えると町単位の「ごた(トラブル)」になることから、「ごた祭り」との別名も。県指定の無形民俗文化財にも指定されています。

▼弥生祭
期間:2024年4月13日(土)〜4月17日(水)※毎年同日開催
場所:日光二荒山神社、滝尾神社、神橋、本宮神社、日光市街
料金:無料
TEL:0288-22-1525(日光市観光協会)
駐車場:有料
備考:http://www.nikko-kankou.org/event/26/
URL:http://www.futarasan.jp/yayoi/

数々の神事が盛大に斎行される、見応え満点の大祭

神輿渡御祭「百物揃千人武者行列(ひゃくものぞろいせんにんむしゃぎょうれつ)」
神輿渡御祭「百物揃千人武者行列(ひゃくものぞろいせんにんむしゃぎょうれつ)」

毎年5月17~18日にかけて行われる、「日光東照宮」の最大規模の祭り。17日は表参道大手通りで「流鏑馬(やぶさめ)神事」が行われます。疾走する馬上からの射手の弓さばきは見事で、会場からは大きな拍手が起こります。18日の神輿渡御祭(しんよとぎょさい)は、徳川家康の御霊を駿府(現静岡県)久能山(くのうざん)から日光東照宮へ改葬した際の行列を再現した荘厳な神事。鎧(よろい)に身を包んだ武者や槍持ち、鉄砲持ちなど1,200人以上が神輿を囲んで練り歩く「百物揃千人武者行列」は、祭りの最大の見どころです。日光二荒山神社から出発して日光東照宮、表参道、「御旅所(おたびしょ)」、再び日光東照宮と巡る古式ゆかしい時代絵巻に魅了されること請け合いです。

▼日光東照宮春季例大祭
期間:2024年5月17日(金)•18日(土)※毎年同日開催
会場:日光東照宮、日光二荒山神社、東照宮御旅所
料金:春季例大祭の見学は無料
TEL:0288-54-0560
駐車場:なし
URL:https://www.tochigiji.or.jp/event/e15062

名所から穴場まで。桜の名木を巡り、桜の時期限定の美味にも舌鼓

虚空蔵尊(こくぞうそん)の境内に咲く、高さ18mにもなる大きなシダレザクラ
虚空蔵尊(こくぞうそん)の境内に咲く、高さ18mにもなる大きなシダレザクラ

日光駅から「日光山輪王寺」の間にある、30本近い桜の名木を巡って楽しむ期間限定イベント。駅構内などに置かれたイベントパンフレットを片手に花見見物を開始。日光には樹齢200年を超える桜が随所にあり、品種も様々。「日光山輪王寺」の金剛桜や「東武日光駅」のイトザクラの他、「高田家」のシダレザクラなど普段は気づきにくい個人宅の名木まで余すところなく紹介されています。マナーを守りながら趣あるそれぞれの桜を楽しむ時間は思い出深いものに。
また、日光街道(国道119号)の目抜き通り沿いにある70店舗を超える老舗や名店では、桜にちなんだ期間限定商品やメニューを用意。桜鑑賞の途中で立ち寄りたくなる春の味覚が満載です。

▼日光桜回遊
期間:2024年3月23日(土)~4月下旬頃※時間は各名所・店舗により異なる
会場:JR日光駅・東武鉄道東武日光駅~日光山輪王寺周辺(山内・鉢石町・御幸町エリア)
駐車場:なし
TEL:0288-22-1525(日光市観光協会)
URL:http://www.nikko-kankou.org/event/598/
※パンフレットはHPからのダウンロードの他、JR日光駅や東武日光駅の観光案内所、イベント参加施設等でも入手可能

※掲載の内容は、記事更新日時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。