【2025年版】京都 東寺・三条・祇園エリアでおすすめの定番&穴場紅葉スポット6選
有名な寺社仏閣や庭園、文化財が各所に点在する古都、京都。一年を通して多くの観光客が訪れる国内屈指の都市で、山々や庭園の樹々が色づく晩秋は特に人気です。
当記事では、京都駅からも見える五重塔がある東寺をはじめ、観光スポットが点在する三条・祇園エリアの紅葉名所を定番から穴場まで6カ所ピックアップ。見頃の時期や夜間の特別ライトアップなどのイベント情報もあわせてご紹介します。
東寺エリア
1東寺(教王護国寺)
夜はあでやかにライトアップ。国宝・五重塔と紅葉の競演は圧巻
木造塔としては日本一の高さを誇り、京都のシンボルともいえる五重塔(国宝)を有する寺院。京都駅から徒歩圏内の好立地ということもあって、市内で屈指の人気を誇る観光スポットです。
京都に唯一残る平安京の遺構という文化的価値などが評価され、1994年(平成6年)には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。
広い境内には250本ほどのカエデが植えられており、晩秋には歴史的建造物と紅葉のコラボレーションを見ることができます。特に、池泉回遊式庭園の中心にある瓢箪(ひょうたん)池周辺の紅葉と五重塔の競演は必見です。
例年11月から12月中旬までは紅葉ライトアップと金堂・講堂夜間特別拝観を開催しています。五重塔が光りにあおられ夜闇に浮かぶ姿はとてもあでやか。ライトアップされた紅葉が池の水面に反射することで、幻想的な一枚を写真に収められます。
【色づき始め】例年11月中旬
【見頃】例年11月下旬~12月上旬
【紅葉の種類】イロハモミジ、カエデ、イチョウ、桜
▼紅葉ライトアップと金堂・講堂夜間特別拝観
期間:2025年11月1日(土)~12月14日(日)
時間:18:00~21:30(最終受付21:00)
入場料:大人・高校生1,000円、中学生以下 500円
場所:東寺境内
2東福寺
三名橋から渓谷を染める約2,000本の紅葉を覗き込む
域内に25の塔頭寺院を有する臨済宗東福寺派の大本山で、禅宗寺院としては最大級の七堂伽藍を擁する寺院。中世の禅宗建築を今に伝える禅堂や東司(とうす)など多くの見どころがあり、日本最古にして最大の三門は国宝に指定されています。
多くの観光客を魅了するのが、境内を東西に横切る渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」。紅葉最盛期には、開祖の円爾(えんじ)が宋から持ち帰った「通天もみじ」をはじめとする約2,000本のカエデが一斉に色付きます。
特に人気なのが東福寺三名橋と称される「臥雲橋(がうんきょう)」「通天橋」「偃月橋(えんげつきょう)」からの眺め。中でも臥雲橋(がうんきょう)から深紅の洗玉澗越しに望む通天橋の眺めは絶景です。
例年11月下旬から12月上旬にかけては夜間貸切特別拝観を実施。通天橋から見下ろすように、紅葉ライトアップを眺めることができます。
【色づき始め】例年11月上旬
【見頃】例年11月中旬~11月下旬
【紅葉の種類】イロハモミジ、オオモミジ 他
▼2025年度 東福寺 夜間貸切特別拝観
期間:2025年11月19日(水)~2025年12月7日(日)
時間:17:30~19:30(最終受付19:00)
料金:2,800円(JR東海「EX旅先予約」から完全予約制)
場所:東福寺通天橋エリア・法堂
- 東福寺
-
京都府京都市東山区本町15-778 MAP
京阪電車東福寺駅から徒歩約10分
JR東福寺駅から徒歩約10分
JR京都駅から市バス乗車、「東福寺」バス停下車、徒歩約4分
9:00~16:00(閉門16:30)※12月8日~3月31日は~15:30(閉門16:00)
東福寺本坊庭園(方丈):大人500円、小中学生300円
通天橋・開山堂:大人600円、小中学生300円(11月15日〜12月7日は大人1,000円、小中学生500円)
共通拝観券:大人1,000円、小中学生500円(11月15日〜12月7日は販売なし)
075-561-0087
あり(東福寺境内の禅堂南側の駐車場または東福寺北駐車場)
三条エリア
3永観堂(禅林寺)
いにしえより「秋はもみじの永観堂」と称されてきた京都屈指の紅葉名所
京都市街地の東側に連なる東山三十六峰の一つ、若王子山麗に鎮座する寺院。境内にはイロハモミジを中心に約3,000本もの紅葉樹が植えられており、いにしえより多くの著名人に「秋はもみじの永観堂」と称されてきた京都を代表する紅葉の名所です。
特に、御影堂の東側の斜面に植えられているモミジは古くから「岩垣もみじ」と呼ばれ親しまれています。
また、境内で最も高い場所に立つ多宝塔が錦秋に包まれる様子はいかにも京都らしい風景。多宝塔からは紅葉に彩られた京都の街を眺望することもできます。
例年11月中旬から12月上旬まで夜間紅葉ライトアップも実施。光に照らし出されて浮かびあがる幻想的な風景を楽しめます。
【色づき始め】例年11月中旬
【見頃】例年11月中旬~12月上旬
【紅葉の種類】イロハモミジ、オオモミジ、トウカエデ、イチョウ 他
▼永観堂 夜間紅葉ライトアップ
期間:2025年11月15日(土)~12月10日(水)
時間:17:30~21:00(20:30受付終了)
拝観料:中学生以上700円
場所:庭園、阿弥陀堂ならびに多宝塔付近
備考:2025年11月11日(火)~12月10日(水)まで昼間に特別寺宝展を開催、昼夜入れ替え制のため通し入場は不可
4旧三井家下鴨別邸
錦秋に染まる東山を主屋3階望楼から一望
世界遺産「下鴨神社」の南に位置する、豪商・三井家の旧別邸。三井家の先祖を祀った「顕名霊社(あきなれいしゃ)」への参拝休憩所として使われていた施設です。大正期までに整えられた大規模別邸の屋敷構えが良好に保存されており、2011年には国の重要文化財に指定されています。
2016年から一般公開されており、明治期に建てられた主屋1階や大正期の玄関棟、庭園を見て回ることが可能。邸内では庭園を眺めながら、白玉ぜんざいや季節の生菓子と抹茶などの喫茶メニューも楽しめます。
晩秋は紅葉と苔、池が織りなす美しい景色を愛でることができる人気の季節。例年11月下旬から12月上旬には秋の特別公開を実施しており、通常非公開の主屋2階および3階の望楼を公開します。主屋2階からは紅葉に彩られた庭園を見下ろすことができ、主屋3階望楼に上れば秋色に染まる東山を見渡すことができます。
【色づき始め】例年11月下旬
【見頃】例年11月下旬~12月中旬 ※カエデの紅葉は12月上旬~
【紅葉の種類】カエデ、ムク、イチョウ、ケヤキ、エノキ
▼旧三井家下鴨別邸 秋の特別公開
期間:2025年11月20日(木)~12月7日(日)※水曜を除く
時間:9:15~16:30(開館9:00、閉門17:00)※事前予約優先
料金:大人1,100円、中高生800円、小学生600円
場所:主屋1階、主屋2階、主屋3階望楼、玄関棟、庭園
備考:事前予約優先(当日券もあり)。京都観光オフィシャルサイト「京都観光NAVI」から予約可能。期間中は来客動線確保のため喫茶営業は休業
5無鄰菴(むりんあん)
山縣有朋が眺めた紅葉風景が眼前に
明治・大正時代に活躍した政治家、山縣有朋(やまがたありとも)が1896年(明治29年)に造営した別荘。
南禅寺界隈の別荘群としては数少ない通年公開の施設で、庭園と母屋、洋館、茶室などを見て回れます。東山を借景とした池泉回遊式庭園は明治期の作庭家、七代目・小川治兵衛による近代日本庭園の傑作とされており、1951年(昭和26年)に国の名勝に指定。庭の中央を琵琶湖疏水から引き込んだ小川がさらさらと流れる様子は実に風流です。
秋の深まりを感じる頃になると、庭園の樹々が赤黄色に染まり特に美しいと評判。母屋にある庭園カフェでは抹茶やコーヒー、スパークリングワインなどをいただきながら、生前の山縣有朋が愛でた庭の錦を今も変わらずに眺めることができます。
また、例年11月中旬~下旬の週末には「トワイライト庭園パーティー」と銘打った特別夜間公開を実施。ライトアップされた庭園散策ができる他、庭園コンシェルジュによる解説やカフェメニューを楽しめます。
【色づき始め】例年10月下旬
【見頃】例年11月中旬~12月上旬
【紅葉の種類】イロハモミジ、オオモミジ、ウメモドキ
▼秋の紅葉特別夜間公開 トワイライト庭園パーティー2025
開催日:2025年11月15日(土)・16日(日)・22日(土)・23日(祝日)・24日(月・振休)
時間:①17:30~19:30 ②19:30~21:30 ※2部制・完全入れ替え制、一部あたり定員30人(要予約・先着順)
料金:4,500円(抹茶やスパークリングワインなどのカフェメニューとガイド付き)
場所:庭園、母屋1階、2階、洋館
URL:https://murin-an.jp/events/event-20251115-24/
祇園エリア
6高台寺
秋ライトアップや枯山水庭園のプロジェクションマッピングは必見
豊臣秀吉の正室である北政所(ねね)が、秀吉の菩提を弔うために建立した禅寺。境内には「観月台」や「開山堂」、2つの茶室「傘亭」「時雨亭」など、国の重要文化財が点在しています。
小堀遠州作と伝わる池泉回遊式庭園「高台寺庭園」(史跡名勝)も見どころのひとつ。東山を借景とする庭園にイロハモミジやヤマモミジなど約1,000本が植えられており、紅葉時期には庭園全体が赤黄色を纏います。
例年10月下旬から12月中旬まで秋の特別拝観を実施しており、錦に染まる庭園の様子を一目見ようと多くの観光客が訪れます。臥龍廊がかかる臥龍池の水面に映り込む紅葉の様子は特に美しいと評判です。また、同時期は閉門時間を夜まで延長。優しい光りに照らし出される紅葉はもちろん、枯山水の方丈前庭「波心庭(はしんてい)」をプロジェクションマッピングで華麗に演出する様子は必見です。
【色づき始め】例年11月上旬
【見頃】例年11月中旬~12月上旬
【紅葉の種類】イロハモミジ、ヤマモミジ、モミジバフウ、カエデ、ドウダンツツジ 他
▼高台寺 秋の特別拝観
期間:2025年10月24日(金)~12月14日(日)
時間:9:00~22:00(21:30受付終了、点灯17:00から)
拝観料:通常の拝観料と同じ ※昼夜入制ではないが、一度出口から退出すると同じ券での再入山は不可
場所:境内各所
MAP
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