ご当地サポーター
滞在したくなる空港へと進化!新しくなった「関西国際空港」の魅力とおすすめの楽しみ方

関西国際空港(Kansai International Airport)は西日本の国際的な玄関口。海外への旅行客をはじめ、大阪や京都といった観光主要都市を訪れる国内外からの旅行客が数多く利用する、関西最大級の空港です。
2021年より開港以来初となる第1ターミナルビルの大規模なリノベーション工事を行っています。コンセプトに「国際線キャパシティの拡大」「エアサイドエリアの充実」「旅客体験の向上」を掲げ、「ただ搭乗するだけではなく思わず滞在したくなる空港」へと進化するべく、2025年3月27日にグランドオープン。さらに2026年夏に向けて、国際線出国後の商業エリアの拡充が予定されています。

当記事では、新しくなった関西国際空港の魅力や楽しみ方をはじめ、空港発着のリムジンバス情報や前後泊に便利なホテル情報までご紹介。ぜひ参考にして、搭乗直前までの滞在時間を堪能してみてください。

第1ターミナル4階 国際線出発フロア
第1ターミナル4階 国際線出発フロア

関西国際空港は、国際線と国内線が多数就航する西日本の玄関口。主要な第1ターミナルとLCC専用の第2ターミナルに分かれており、海外へ渡航する旅行者はもちろん、大阪や京都などを訪れる国内外の旅行者が利用する、関西最大級の空港です。「関空(かんくう)」という略語や、「KIX」という空港コードから「キックス」という愛称でも親しまれています。

第1ターミナルビルは、関西空港駅に直結。一方、第2ターミナルは約4km離れた場所に位置しており、移動の際には第1ターミナルに隣接する商業施設「エアロプラザ」から発着している無料連絡バスを利用します。

また、関西国際空港の敷地内には関空展望ホール「スカイビュー」が併設。5階建てのビル内には、滑走路が一望できて飛行機の離着陸の様子が間近で楽しめる「スカイデッキ」や、空港・飛行機について学んで楽しめる「スカイミュージアム」があり、飛行機好きにはたまらないスポットです。

第1ターミナルビルは、1994年の開港以来初となる大規模リノベーション工事を行ない、2022年10月に新国内線エリア、2023年12月に新国際線出国エリアがオープンし、大規模なウォークスルー型の免税店や4種類の雰囲気が楽しめる商業エリアなどが誕生。さらに国際線共有ラウンジの新設や保安検査場の拡張などを行い、主要機能が完成することで、2025年3月27日にグランドオープンを迎えました。

リノベーションの重要なポイントは、国内線・国際線の配置替えを行ない、国際線のキャパシティが大幅にアップしたことです。
リノベーションに伴い、国際線保安検査場や出入国審査場を全面リニューアル。国際線保安検査場においては、集約と拡張を行い、さらに手荷物検査時にパソコンや飲み物を取り出さずに検査できる最新型のスマートレーンを導入することで、より快適でスムーズな手続きが叶います。
また、出国エリア、入国エリアを移設することで、開放的な空間・効率的な運用が実現します。

また、出国手続きの後、搭乗直前までとことん楽しめる空間を創出。空港内に点在していたラウンジを1カ所に集約し、国際線共有ラウンジを3階にオープン。スペースの効率化によってより広い空間が実現し、フライトまでの時間をゆったりと過ごせるようになりました。

関西国際空港の国際線共有ラウンジ「KIX Lounge Kansai」
関西国際空港の国際線共有ラウンジ「KIX Lounge Kansai」

出国後に利用できる商業エリア「国際線出国エリア」でショッピングやグルメが楽しめるようになったのも大きなリニューアルのポイント。早めに到着して出国エリアでの時間を楽しみたくなるような“滞在したくなる”空港にパワーアップしています。
さらに2026年夏には国際線南北商業エリアも拡張予定です。

第1ターミナル2階国内線のフードコート「Tasty Street(テイスティストリート)」は一般エリアにあるので、保安検査前や飛行機に乗らない場合でも利用できます。ラーメンやカレー、うどんなどが気軽に味わえ、訪日外国人にも大人気のエリアです。フードコート以外にも大阪グルメが充実しており、人気店のおいしさを空港で味わえるところもうれしいポイント。

ここでは、絶対に外せない大阪グルメをご紹介します。
ひとつは、豚まんでおなじみの「551HORAI」。

「551点心セット」1,800円
「551点心セット」1,800円

店内でイートインするなら、名物・豚まんをはじめ、甘酢団子やエビ焼売、春巻きなど551自慢の点心と台湾屋台の定番・担仔麺がセットになった「551点心セット」がおすすめ。「豚まん弁当」や「しゅうまい弁当」など、お弁当類もテイクアウト可能です。

・営業時間:テイクアウト(7:00〜21:00 ※10:00まではチルド商品のみ)
・レストラン11:00〜22:00(L.O.21:30)、弁当11:00 〜21:00)

「しょう油味たこ焼」(8個)900円
「しょう油味たこ焼」(8個)900円

出汁の旨みがたまらない本場・大阪道頓堀の「たこ焼割烹 たこ昌」も必食です。秘伝の醤油を使用し、銅板のたこ焼器で焼き上げるたこ焼は、出汁が効いてとろりとした食感。かつお風味の出汁につけていただく、ふわとろ食感の「明石焼き」も絶品です。

・営業時間:7:00〜22:00(L.O.21:30)

「新国際線出国エリア」は、第1ターミナルの2階にある出国審査後に広がる新エリア。人気の飲食店や話題の土産物を扱う物販店などが集まり、搭乗までの待ち時間にも、ショッピングや食事を楽しむことができます。

左上から時計回りにFUN・PEACEFUL・CURIOUS ・ACTIVEという4つのMoodにゾーニングされた商業エリアが広がる
左上から時計回りにFUN・PEACEFUL・CURIOUS ・ACTIVEという4つのMoodにゾーニングされた商業エリアが広がる

中でも特におすすめのグルメとお土産を紹介します。

「KIX BEER黒ビールカレー&ビールセット」3,000円
「KIX BEER黒ビールカレー&ビールセット」3,000円

「KIX BEER」は、地元クラフトビールを中心としたアルコールとフードのお店。
関西国際空港に一番近いクラフトビール醸造所「泉佐野ブリューイング」で醸造された上質なビールが楽しめます。何杯でも飲めるビールを追求し、数々の賞を受賞する確かな味をぜひ。黒ビール「デュンケル」だけで水を一切使わない、スペシャルなビーフカレーとのセットもおすすめです。

・営業時間:6:30〜L.O.23:45

「特製 白トリュフ香る鶏白湯らぁ麺」2,960円
「特製 白トリュフ香る鶏白湯らぁ麺」2,960円

「MENSHO」は、行列ができるラーメンの有名店で関西初出店。
A5ランクの和牛を使用したチャーシューや白トリュフ、ポルチーニ茸などの贅沢食材で作り上げたラーメンを味わうことができます。「ミシュランガイド サンフランシスコ」でも紹介されたこともあり、行列ができるほどの人気です。ぜひ早めに入国審査場を通って味わってみてください。

・営業時間:6:30〜24:15(L.O.23:45)

関西を代表するお菓子を取り揃える
関西を代表するお菓子を取り揃える

日本が誇る和洋菓子のお土産を探すなら「TASTE OF KANSAI 旅日記」へ。
旅の最後にお土産を買い求める訪日外国人に大人気のお店です。出国する日本人にとっても、海外で喜ばれるお土産探しにはうってつけ。気になっていたお菓子を旅路のお供にしてもいいでしょう。

店内で特に人気があるお菓子を3品ご紹介します。

「お濃茶ラングドシャ 茶の菓」8枚入1,200円、12枚入1,800円
「お濃茶ラングドシャ 茶の菓」8枚入1,200円、12枚入1,800円

まずは京土産の代名詞ともいえる、京都北山に本店を構える「マールブランシュ」の茶の菓です。
京 宇治 白川の厳選茶葉をはじめとする宇治茶を使用。口溶けのよいラングドシャに焼き上げ、ミルク感豊かなホワイトチョコレートを挟んだ名品です。

「フィナンシェ」8個入1,600円
「フィナンシェ」8個入1,600円

兵庫・芦屋創業の「アンリ・シャルパンティエ」のフィナンシェは、1日8万個も売り上げるという逸品。
北海道 根室・釧路地区の生乳を使用したバターの芳醇な香りと、カリフォルニア産アーモンドの香ばしさが織りなすリッチな味わいが人気です。

「VIA黒船カステラ」1本1,400円(259g)
「VIA黒船カステラ」1本1,400円(259g)

大阪に製造拠点を構える「黒船」のカステラもおすすめ。
独自配合の小麦粉と新鮮な卵を使用して丁寧に焼き上げています。しっとり口どけがよく、ふんわりとした食感が特長です。

・営業時間:6:00〜24:25(フライトの状況により変更あり)

日本の国際空港では最大級のウォークスルー型総合免税店
日本の国際空港では最大級のウォークスルー型総合免税店

また、新国際線出国エリアには、売り場面積約2,500㎡にもおよぶ日本最大級のウォークスルー型総合免税店「KIX DUTY FREE」もあります。通路が売り場の間を縫うように配置されており、免税店の商品を眺めながら気軽に通り抜けられるよう設計されています。店内は香水・化粧品・酒・たばこ・菓子類など多種多様な商品を取り揃えています。初めて空港免税店に出店する老舗酒造メーカーや国内の空港免税店初登場のブランドをはじめ、人気と話題性のあるブランドや商品が勢揃いします。さらに店内各所にはイベントスペースがあり、新商品の紹介や季節に合わせたディスプレイも展開されます。

第2ターミナルはLCC専用で、国内線と国際線の建物に分かれています。国際線を運航するのはPeach(ピーチ・アビエーション)、韓国のチェジュ航空、中国の春秋航空です。※2025年3月現在

第1ターミナルから第2ターミナルに行くには、第1ターミナルビルの2階から関西空港駅の改札へ進み、直結の商業施設「エアロプラザ」1階の無料連絡バス乗り場からバスに乗ります。移動時間は約10分。時間帯によって異なりますが2分〜7分間隔で運行しています。

国際線ではチェックインをした後、保安検査・出国検査を終えると「ウォークスルー型」のショッピングエリアがあるのもうれしいポイント。飛行機に乗る直前まで、免税店やお土産が販売されているショップで買い物が楽しめます。

フライトまで時間があるなら、関西国際空港の敷地内にある入場無料の「関空展望ホール スカイビュー」を訪れるのもおすすめです。第1ターミナルからスカイビューまでは、無料送迎バスで約5分の場所にあります。

「関空展望ホール スカイビュー」の建物。向かって左がメインホール、右がエントランスホール
「関空展望ホール スカイビュー」の建物。向かって左がメインホール、右がエントランスホール

「関空展望ホール スカイビュー」は2つの建物からなり、メインホールの4・5階とエントランスホールの5階には、滑走路を一望できる「スカイデッキ」があります。

「関空展望ホール スカイビュー」の「スカイデッキ」から眺める第1ターミナル
「関空展望ホール スカイビュー」の「スカイデッキ」から眺める第1ターミナル

飛行機好きにはたまらないビュースポットで、関西国際空港第1ターミナルの全景と、次々と離着陸する迫力ある飛行機の姿を間近で眺めることができます。

また、メインホールの3階には、関西国際空港や飛行機について楽しく学べる体験型の見学・学習施設「スカイミュージアム」を併設。

中でも見どころは「1/72のターミナルビル&旅客エプロン模型」。関西国際空港第1ターミナルを精密に再現した巨大模型で、じっくり眺めてみると、空港の様々な仕事が見てとれる興味深い展示となっています。

写真撮影スポットとしてもおすすめなのが「操縦席」の展示。「ボーイング777」の実物大のコックピットを再現したフライトシミュレーターがあり、臨場感あふれる映像とともにエアラインパイロットの仕事を擬似体験できます。

関空展望ホール スカイビュー
芝生の上でのんびり足を伸ばして自由にくつろげる「芝生エリア」
芝生の上でのんびり足を伸ばして自由にくつろげる「芝生エリア」

第1ターミナルに隣接する商業施設「エアロプラザ」内にあるラウンジ「NODOKA」は、24時間営業でフライトの前も後もいつでも気軽に利用できます。芝生エリアをはじめ、カフェタイプ席、マット席、リクライニング席など様々なタイプの座席があり、個室やシャワールームも完備。旅の合間や飛行機の待ち時間などに、ドリンクや軽食を楽しんだり仮眠をとったり、自由にくつろげるスポットです。

KIXエアポート カフェラウンジ NODOKA
  • URLhttps://aprecio.jp/nodoka/
  • 住所エアロプラザ2階 MAP
  • 営業時間24時間
  • 入場料オープン席3時間2,000円〜、ブース席2,400円〜(料金の詳細は公式WEBサイトを参照)
  • TEL072-456-8161

関西国際空港へは、京阪神(大阪・兵庫・京都など)、四国の主要ターミナルを結ぶ「エアポートリムジンバス」が便利です。乗車すると空港まで乗り換えがなく、スムーズにアクセスできる上、荷物はトランクルームに預けて乗車でき、車内でゆったり座って過ごせます。もちろん、空港から主要都市へも運行。大阪・関西万博の期間(2025年4月13日〜10月13日)は空港と万博会場を結ぶシャトルバスも運行されます(完全予約制)。

飛行機のエンジンをモチーフにした照明や、OMOデザインの飛行機のオブジェが施された2階OMOベース
飛行機のエンジンをモチーフにした照明や、OMOデザインの飛行機のオブジェが施された2階OMOベース

前泊や後泊を快適に過ごすなら、関西国際空港からアクセス抜群の「OMO 関西空港」がおすすめです。関西国際空港から1駅の「りんくうタウン駅」から徒歩1分の好立地にあり、関西国際空港まで無料シャトルバスも運行。「空チカ、ファンタイム」をコンセプトに、エアポートホテルとしての便利な機能はもちろん、旅に行く前も帰ってきてからも、テンションがあがる充実した時間を過ごせます。

全国の星野リゾート施設の風景が楽しめる半露天風呂
全国の星野リゾート施設の風景が楽しめる半露天風呂

館内には、フライト前後にリラックスできる6種類のお風呂とサウナを完備。種類豊富な内湯と海風が心地よい半露天風呂、ドライサウナを備えた大浴場もあります。特におすすめなのが炭酸風呂。肌への泡付きがよく、数分でプチプチ、シュワシュワする炭酸の刺激が体感できて爽快感があります。

空と雲をテーマに開放的な空間が広がるOMOダイニング
空と雲をテーマに開放的な空間が広がるOMOダイニング

食事は21階のOMOダイニングへ。朝食はビュッフェ、夕食はカフェテリアスタイルで食事が楽しめます。朝は6時から利用可能なので、早い時間のフライトでもしっかり朝ごはんをチャージできます。

また、自動端末を導入しており、チェックインやチェックアウトの手続きもスムーズ。搭乗前の慌ただしい時間を快適でくつろいだ時間に変えてくれます。「空チカ」な快適ホテルで、心地よいひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

OMO関西空港 by 星野リゾート

グルメやショッピングから、見学や体験、ひと休みまで。前乗りも搭乗待ちの時間も楽しめる、エンタメ要素が満載の「関西国際空港」。2026年の夏には第1ターミナルの国際線商業エリアが拡充され、ついにリニューアルは完成を迎える予定です。さらにパワーアップし続ける関西国際空港から、今後も目が離せません。

関西国際空港
※掲載の内容は、記事更新日時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。