1造幣局　桜の通り抜け

明治時代から続く、大阪の春を彩る風物詩

大阪府の造幣局本局構内にある桜並木の通路が、毎年4月に7日間限定で一般公開されています。この「造幣局　桜の通り抜け」は、明治18年（1883年）から続く大阪の春の風物詩のひとつで、毎年期間中は多くの人でにぎわいます（要事前申し込み）。旧淀川沿いに延びる約560メートルの通路いっぱいに、日本全国から集められた約140品種・340本もの桜が咲き乱れる様子は、まさに夢のような美しさ。通路は一方通行で、食べ歩きや1カ所に長く留まることは禁止されていますが、様々なピンクに彩られた桜のトンネルを歩く幻想的な体験ができる場所として、長く大阪府民に愛されてきました。毎年、数ある品種の中から1種を選んで、「今年の花」として紹介しているのも特徴で、2025年は「蘭蘭（らんらん）」が選ばれています。

【開催期間】2025年4月5日（土）～11日（金）の1週間  ※事前申込制
【申し込み】造幣局の公式サイトで申し込み受付。受付開始は3月17日（月）9時から。
https://www.mint.go.jp/enjoy/toorinuke/sakura_osaka_news_r7.html
【桜の種類】カンザン、ヨウキヒ、オオテマリなど約140種類（詳細は造幣局公式サイトの桜樹一覧表を要確認）

造幣局　桜の通り抜け

• https://www.mint.go.jp/enjoy/toorinuke/sakura_osaka_news_r7.html
• 大阪府大阪市北区天満1-1-79 MAP
• Osaka Metro天満橋駅から徒歩約15分
• 2025年4月5日（土）～11日（金）の7日間のみ限定公開（要事前申し込み）
  平日10:00～19：30、土・日曜9：00～19：30 ※19:45に完全退場
• 無料
• 近隣に有料駐車場あり、周辺交通規制あり
• 一般公開は事前申込制（先着順）。造幣局の公式サイトで申し込み受付。申込受付開始は3月17日（月）9時から。

2花博記念公園 鶴見緑地

満開の桜が大池を縁取る、のどかな都市公園

1990年に開催された「国際花と緑の博覧会」の会場跡地を再整備した公園。約123haの広大な園内には約1,400本の桜が植えられており、早咲きのカワヅザクラやオカメザクラ、3月下旬から4月上旬に見頃を迎えるソメイヨシノ、遅咲きのヤエザクラまで、種類も豊富です。全体の過半数を占めるソメイヨシノは園内全域に植えられていますが、特に公園の中央にある大池の周りに多いため、大池を一周するのもおすすめ。大地にせり出す「花さじき」エリアや、大池の脇に立つカフェレストラン「ボタニカルハウス」は、桜が華やかに水辺を縁取る風景が楽しめるビューポイントとして人気です。
また「山のエリア」には土地の起伏を活かした庭園や花壇がたくさんあり、中でもスペイン庭園や鶴見新山は、桜が咲き誇る園内を見渡すことができるおすすめのスポットです。

【見頃】例年　2月下旬～4月中旬
【桜の種類】カワヅザクラ、オカメザクラ、ヨウコウ、ソメイヨシノ、ヤエザクラ

花博記念公園鶴見緑地

• https://www.tsurumi-ryokuchi.jp/
• 大阪府大阪市鶴見区緑地公園2-163 MAP
• Osaka Metro鶴見緑地駅から徒歩すぐ
• 終日開放　※山のエリアは9:00～17:30（11月～3月は 〜16:30）
• 無休
• 無料
• 06-6911-8787(鶴見緑地パークセンター)
• 有料
• 山のエリアは改修工事のため2025年3月31日まで閉鎖中

3大阪城公園

桜の上にそびえる大阪城は一見の価値あり

大阪城公園はソメイヨシノを中心にヤマザクラ、ヤエザクラなど、約3,000本の桜を有する関西屈指の桜の名所。園内にはレストランやカフェ、ショップを備えた商業施設もあり、お花見シーズンは多くの人でにぎわいます。
中でも有料エリアの西の丸庭園はソメイヨシノを中心に約300本の桜が植えられており、お花見スポットとして大人気。大阪府の桜の開花を告げる「桜の標本木」もこの庭園内にあります。また、夜間ライトアップも行われ、満開の夜桜の上に大阪城の天守閣が浮かび上がる荘厳な風景が広がります。一方、公園の南西側にある玉造口周辺には遅咲きのヤエザクラが多く植えられており、桜シーズンの最後まで公園を訪れる人の目を楽しませてくれます。

【見頃】例年　ソメイヨシノ、ヤマザクラは3月下旬から4月上旬、ヤエザクラは4月中旬
【桜の種類】ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエザクラ

▼大阪城　西の丸庭園 観桜ナイター
日時：3月22日（土）～4月13日（日）9:00～21:00(最終入園は20:30)
※ライトアップは18:00頃から開始
会場：西の丸庭園
期間中入園料：350円（高校生以上）

大阪城公園

• https://www.osakacastlepark.jp/
• 大阪府大阪市中央区大阪城 MAP
• JR森ノ宮駅、大阪城公園駅から徒歩すぐ
• 終日開放　※一部施設を除く
• 無休 ※一部施設を除く
• 無料 ※一部施設を除く
• 06-6755-4146（大阪城パークセンター）
• 有料

4てんしば

街も公園も堪能できる、繁華街のお花見スポット

天王寺公園のエントランスエリアにある「てんしば」は、芝生広場の他にカフェやレストラン、フラワーショップ、フットサルコートなどを有する憩いの場。ソメイヨシノやシダレザクラなど約30本が植えられており、春は多くの人がお花見やピクニックに訪れます。特に芝生広場の東側はソメイヨシノが多く、眺めが抜群のエリア。大阪のランドマークのひとつである「あべのハルカス」がすぐそばにあるため、高さ300ｍの超高層ビルの全景と華やかな桜の共演を楽しめます。敷地内にはテラス付きのレストランやカフェが多いため、食事がてらお花見ができるのも魅力です。

【見頃】例年3月下旬～4月上旬
【桜の種類】ソメイヨシノ、ヤマザクラ、シダレザクラ

てんしば

• https://www.tennoji-park.jp/
• 大阪市天王寺区茶臼山町5-55 MAP
• Osaka Metro天王寺駅から徒歩すぐ
• 7:00～22:00（園内の店舗は、店舗により異なる）
• 無休
• 無料
• 近隣に有料駐車場あり

5長居植物園

桜と春の花々をゆったり楽しめる、歴史ある植物園

2024年に開園50周年を迎えた植物園で、約24.2haの敷地に約1,200種類の植物が植栽されています。3月から4月にかけては、オオカンザクラ、カワヅザクラ、ソメイヨシノ、ヤエベニシダレ、カンザンなど様々な種類の桜が次々と花を咲かせていくのに併せて、アーモンドやシャクナゲ、ラベンダー、ネモフィラなども咲き乱れ、園内が一気に華やぎます。大池に浮かぶ展望島にはシダレザクラやソメイヨシノが植えられており、池の水面に桜が映る美しいシーンや、薄紅色の花びらが水面に浮かぶ花筏も楽しめます。また「桜ウィーク」と称して、様々なイベントも行われます。
夜間は1年を通じて「チームラボ」によるアートの展示が行われており、こちらも大人気。春は大池に浮かぶランプが桜色に染まり、桜のシーズンを盛り上げます。

【見頃】例年　3月上旬～4月中旬
【桜の種類】オオカンザクラ、カワヅザクラ、ソメイヨシノ、ヤエベニシダレ、カンザン、エドヒガン、ジュウガツザクラなど

▼桜ウィーク
日時：3月22日（土）～4月6日（日）（期間中休園日なし）
URL：https://botanical-garden.nagai-park.jp/events/9942/

▼チームラボ　ボタニカルガーデン大阪　 春の季節展示 「大池に浮遊する呼応するランプ – 曖昧な桜」
日時：2025年2月22日(土)～4月13日(日)
会場：長居植物園
料金：1,800円～(変動価格制)
時間：18:30～21:30（時期によって異なる）
URL：https://www.teamlab.art/jp/ew/floatingresoatinglamps-cherryblossom/botanicalgarden/

大阪市立長居植物園

• https://botanical-garden.nagai-park.jp/
• 大阪府大阪市東住吉区長居公園1-23 MAP
• Osaka Metro長居駅から徒歩約10分
• 9:30～17:00（11月～2月は、〜16:30）＊最終入園は閉園の30分前まで
• 月曜（祝日の場合は開園、翌平日休み）
• 大人300円、高校生・大学生200円、中学生以下無料
• 06-6696-7117
• 有料

6万博記念公園

12種類の桜が春を告げる、緑豊かな憩いの公園

1970年（昭和45年）に開催された「日本万国博覧会(大阪万博)」の会場跡地を整備した文化公園。大阪のアイコンでもある「太陽の塔」がある公園として有名ですが、広大な敷地には12種類・約5,500本の桜が植えられており、「日本さくら名所100選」にも選定されています。カワヅザクラ、カンヒザクラなど早咲きの桜も多いため、早い時期からお花見が楽しめるのが特徴。約200ｍに渡ってソメイヨシノの並木道が続く「東大路」は、桜越しに太陽の塔を望める人気のエリアです。その他「せせらぎ広場」のシダレザクラの大木や、「桜の流れ」のシダレザクラやソメイヨシノなどの並木道もおすすめです。
また、3月下旬から4月上旬には「SAKURA EXPO 2025」を開催。約20～40軒の飲食店が並ぶ「SAKURAフードコート」が設けられる他、様々なイベントや桜のライトアップも行われる予定です。

【見頃】3月中旬～4月中旬
【桜の種類】カワヅザクラ、カンヒザクラ、ヒガンザクラ、ヨウコウザクラ、ソメイヨシノ、ジンダイアケボノ、シダレザクラ、サトザクラなど12種類

▼SAKURA EXPO 2025
日時：2025年3月20日（木）〜4月6日（日）9:30～17:00(最終入園は16:30)
※3月26日（水）は休園日、4月は無休
URL：https://www.expo70-park.jp/event/69059/

万博記念公園

• https://www.expo70-park.jp/
• 大阪府吹田市千里万博公園 MAP
• 大阪モノレール「万博記念公園駅」または「公園東口駅」から徒歩約5分
• 9:30～17:00 (最終入園は16:30)
• 水曜（祝日の場合は開園、翌日休み、ただし4月1日～5月GW、10～11月は無休）、年末年始
• 大人260円、小中学生80円(自然文化園・日本庭園共通)※別途、各コンテンツによって料金が異なります
• 06-6877-7387
• 有料

7泉佐野市立文化会館（エブノ泉の森ホール）

地元の人に愛される、圧巻の桜並木

関西国際空港がある泉佐野市は、都会の喧騒を忘れてゆったりと過ごせるエリア。同市のお花見スポットとして、地元の人から愛されているのが「エブノ泉の森ホール」の愛称で知られる泉佐野市立文化会館周辺です。一般道から同ホールのエントランスへは池にかかる橋を渡りますが、桜の時期はこの橋からの眺めが見事。約100本のソメイヨシノが一斉にほころび、周囲360度がピンクに染まります。また、敷地内を散歩すれば様々なアート・モニュメントと頭上の桜を満喫できます。桜の時期にはライトアップが行われるため、夜桜の鑑賞もおすすめです。
さらに、4月6日には「泉の森さくらフェスタ2025」を開催。屋外のステージでバトントワリングやフラダンス、吹奏楽などが披露される他、館内のレストランではケーキセットを味わいながらバイオリン演奏も楽しめます。

【見頃】例年3月下旬～4月上旬
【桜の種類】ソメイヨシノ

▼泉の森　桜Week
日時：3月下旬から4月上旬　日没～22:00までライトアップ

▼泉の森さくらフェスタ2025
日時： 2025年4月6日(日)
メイン会場：エブノ泉の森ホール敷地内　屋外ステージ

泉佐野市立文化会館（エブノ泉の森ホール）

• https://www.cf-izumisano.or.jp/izuminomori/index.html
• 大阪府泉佐野市市場東1-2-1 MAP
• 南海電鉄泉佐野駅からバス乗車、「泉佐野市役所前」下車徒歩約4分
• 敷地は終日開放　会館は9:00～22:00
• 無休　※会館は月曜休館、祝日の場合は翌日
• 072-469-7100 (泉佐野市立文化会館)
• 無料（館内駐車場は2時間まで無料、以降１時間毎に100円、屋外駐車場は終日無料）

8大井関公園

野趣あふれる渓谷は、南大阪きっての桜の名所

泉佐野市の古社、日根神社に隣接する自然豊かな公園です。ソメイヨシノやジンダイアケボノなど、約400本の桜が植えられており、南大阪を代表するお花見スポットとして知られています。最大の見どころは、公園の中央にある、「ろじ渓」とよばれる渓谷。公園を横切って流れる樫井川に沿って深い谷が広がっており、谷に架かる朱塗りの太鼓橋からは樫井川の清流と奇岩、桜や新緑が織り成す風景を一望できます。
毎年4月の第１土曜日には、「大井関桜まつり」が開催され、露店やバザーなどの出店が並ぶ他、野点も開かれます。和菓子や茶の湯を味わいながら、春爛漫の1日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

【見頃】例年3月下旬～4月上旬
【桜の種類】ソメイヨシノ、ジンダイアケボノ

▼大井関桜まつり
日時：2025年4月5日（土）11:00～15：00

大井関公園

• https://visitizumisanojpn.com/oizeki-park/
• 大阪府泉佐野市日根野 MAP
• 南海電鉄泉佐野駅からバス乗車、「東上」下車徒歩すぐ
• 終日開放
• 無休
• 072-469-3131(泉佐野市観光協会)
• 無料
• 3月30日(土)～4月6日(日)は日根神社の駐車場も開放。この期間は混雑のため、公共交通機関の利用がおすすめ