
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」は、2026年秋、山形県・蔵王温泉に「界 蔵王(かい ざおう)」を開業します。星野リゾートとして、山形県への初進出となります。蔵王連峰の自然に囲まれた本施設では、蔵王のシンボル「御釜(おかま)」から着想を得た、360度パノラマのルーフトップテラスを設け、山々の絶景と湯浴みを満喫する滞在を提案します。当施設は、「星野リゾート観光活性化投資事業有限責任組合」(以下、「星野リゾート観光活性化ファンド」)の第3号案件です。このファンドは、2020年10月に星野リゾートと株式会社リサ・パートナーズが組成しました。
界 蔵王が位置する蔵王温泉は、開湯1900年以上と伝わる歴史ある温泉地です。蔵王連峰の麓、標高880mに位置する「天空の温泉郷」とも称され、その最大の特徴は「姫の湯」や「美肌の湯」として名高い日本有数の強酸性の硫黄泉にあります。そして、その温泉の源となる火山の恵みを象徴するのが、「五色沼(ごしきぬま)」の異名を持つ火口湖「御釜」です。由緒ある歴史、国内有数の強酸性の硫黄泉という泉質、雄大な自然が一体となった温泉地です。
施設の最大の特徴は、蔵王のシンボル「御釜」をモチーフにした、360度を見渡せるルーフトップテラスです。遮るもののない空間からは、東に蔵王連峰の雄大な姿、西には山形ののどかな田園風景と朝日連峰の遠景が広がります。蔵王に自生する山野草が彩るテラスの中心にはジャグジーバスを備え、刻一刻と表情を変える景色を眺めながら湯浴みを楽しめます。テラスの各所には腰掛けられるスペースがあり、思い思いの場所で蔵王の自然と一体になるひとときを過ごせます。

宿泊棟の隣に佇む湯小屋では、日本有数の強酸性の硫黄泉の恵みを最大限に享受できるよう、温泉の濃度が異なる三つの湯船を備えます。体を優しく慣らしてゆっくりと浸かれる露天風呂から、源泉かけ流しで泉質をじっくりと味わう湯、そして上がり湯として入り体をととのえる湯と、まるで湯巡りをするかのように段階的に入浴することができます。露天風呂の目の前には、蔵王石を配した庭園が広がり、四季の移ろいとともに静寂な湯浴みを満喫できます。絶景のルーフトップとは趣の異なる、心落ち着く空間です。
施設名:界 蔵王
客室数:49室
付帯施設:フロント、大浴場、食事処、ルーフトップテラス、ショップ等(宿泊者専用)
*記載の内容は予定のものです。変更になる場合があります。
敷地面積:6,320.03m2
建築面積:1,212.53m2
延床面積:6,127.29m2
開業日:2026年秋(予定)
予約開始:未定 *詳細は今後発表予定
建築基本設計・デザイン監修:神谷修平+カミヤアーキテクツ
ランドスケープ設計:株式会社オリザ
設計・監理:浅井謙建築研究所株式会社
施工:株式会社市村工務店