家具にやどす監獄の記憶と家族の追憶
Artist
三田村光土里
《過ぎてゆく部屋》
まるで「役者不在のセット」のように、足を踏み入れたらだれもが主人公になる作品を制作してきた作家。今回は奈良監獄に保管された古い写真を調査し、自身の記憶と重ね合わせるように、匿名的で普遍的なノスタルジーを喚起するインスタレーションを制作します。
Artist's Message
私は巡り合った場所の細部に宿る記憶や記録の痕跡から、その土地に折り重なる人々の営みと自分自身の日常との接点を探っています。どんな場所、どんな境遇にも時間は流れ、過ぎない時はありません。奈良監獄にも、かつてこの地で人生の一時を過ごし、人と出会い別れ、新たな道へ歩み出した人々の時間が写真に焼き付けられていました。それらを手がかりに、異なる時を生きる人々の記憶と時間が、今この場所で静かに交錯するような作品にできないかと考えて制作しました。
PROFILE

三田村 光土里
Artist
現代美術作家。1964年愛知県生まれ。フィールドワークから得られる私小説的な追憶を題材に、写真や映像、言葉や日用品などを組み合わせた空間作品を国内外で発表。2005年度文化庁芸術家在外研修員(フィンランド)。2006年ウィーン分離派会館セセッシオンで個展。あいちトリエンナーレ2016、瀬戸内国際芸術祭2022ほか出品。


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