「界 奥飛騨」1泊2日ひとり旅おすすめモデルコース。北アルプスの山々がもたらす温泉と滋味、絶景を楽しむ
趣あふれる町家が立ち並ぶ「古い町並」をはじめ、歴史と文化が息づく飛騨高山。街中からバスで1時間ほど東に向かえば、北アルプスの名峰に囲まれた奥飛騨温泉郷が広がります。
全国でも指折りの湯量を誇る温泉地に立つ「界 奥飛騨」は、山岳ならではの温泉と、飛騨の伝統工芸をモダンに織り交ぜた宿。「界」で初めてとなるおひとりさま専用のご当地部屋も備え、ひとり旅でも気兼ねなく、心ゆくまでくつろげる滞在が叶います。
古くから高い木工技術が受け継がれてきた地域の伝統に触れ、山の絶景でリフレッシュする、飛騨高山の旅に出かけてみませんか。
モデルコースのポイント
- 飛騨高山の木工の技に触れる
- 飛騨牛をはじめご当地グルメを満喫
- 湯量豊富な温泉と山の眺めに癒される
1日目
高山駅
徒歩約10分
10:00 古い町並
江戸時代の面影を残す、歴史的地区を散歩
町家が立ち並ぶ通りには海外の観光客も多く訪れる
高山駅に着いたら、まずは「古い町並」へ。かつて高山城下町の商家町だった上一之町〜上三之町は国の重要伝統的建築物群保存地区に選ばれており、軒の低い町家が並び、ノスタルジックな風情が漂います。味のある看板に惹かれて、工芸のお店に立ち寄ったり、造り酒蔵で日本酒やリキュールを試飲したりしながら、のんびり散策を。小腹が空いたら、高山名物の飛騨牛にぎりを手軽に味わうのもおすすめです。
宮川沿いで毎日午前中に開かれている「飛騨高山宮川朝市」もすぐそば。露店で農家のお母さんたちとの会話を楽しみながら、高山土産を探せます。
徒歩約5分
11:00 遊朴館(ゆうほおかん) HIDA GALLERY
飛騨の木工文化と、暮らしを彩る工芸に出合う
1階のショップには、地元作家を中心とした工芸作品が並ぶ
「古い町並」の一角にある、木の温もりと手仕事の美しさが息づく空間。古くから優れた木工技術が培われてきた飛騨地方で、大正9年(1920年)に創業した老舗家具メーカー「飛騨産業」が営むギャラリー兼ショップです。この地の歴史にちなみ、木工を中心に、人の手と卓越した技術が生み出す工芸の仕事を紹介。ショップでは、HIDAオリジナルの家具や、器に木ベラ、ハンカチといった生活工芸品、森の香りを閉じ込めたアロマなど、暮らしを豊かにしてくれるアイテムが揃います。
併設のカフェ「CAFE & TABLE 工(こう)」でひと息つくのもいい時間。飛騨の木に囲まれた空間でくつろぎ、飛騨の旬の恵みを生かしたコーヒーやスイーツ、ランチを、工芸作家による器で楽しめます。
- 遊朴館 HIDA GALLERY
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岐阜県高山市上一之町26 MAP
10:00〜18:00(CAFE & TABLE 工は10:00〜17:00L.O.、ランチ〜14:00L.O.)
水・第三木曜
0577-32-8892
徒歩約10分
12:00 つづみそば
代々受け継がれる伝統の「高山ラーメン」を満喫
具材は県産豚バラ肉のチャーシューとメンマ、ネギのみというシンプルさ
高山といえば、昭和初期に屋台で始まったとされるご当地ラーメン「高山ラーメン」も外せません。1956年(昭和31年)に創業し、現在は若き三代目店主が切り盛りする「つづみそば」では、王道の中華そばが味わえます。魚介と豚骨、野菜で出汁を取り、岐阜県産醤油とともに煮込んだスープは、あっさりとした中にも旨みがたっぷり。軽やかな歯ざわりの細ちぢれ麺がスープとよく絡み、滋味深いおいしさが広がります。丁寧な調理風景が見えるカウンター席もあり、ひとりでも気兼ねなく過ごせます。
徒歩約4分
バス停「古い町並口」からバスで約1時間
バス停「平湯温泉」から徒歩約3分
14:00 AWAWA HIRAYU
ピザやジェラートで、信州と飛騨の恵みを味わう
「信州ミルク」と「飛騨和紅茶リッチ」のジェラート、アイスアメリカーノ
信州・松本と飛騨を、古道や街道、峠道で結ぶ「信飛トレイル」。その中間地点である平湯に、2025年にオープンしたカフェ兼トレイルセンターです。両地の文化をつなぐ架け橋になりたいと、それぞれの旬の食材を生かして作るピザや自家製ジェラートでもてなしてくれます。
ジェラートは5種類ほど。信州産ミルク、乗鞍山域の季節の野菜やフルーツ、奥飛騨温泉郷の温泉熱で発酵させた飛騨紅茶など、地元素材のおいしさがぎゅっと詰まっています。厳選したスペシャルティコーヒー豆を使用したエスプレッソやカフェラテも用意。天気のいい日は、テラス席でひと息ついていきましょう。
- AWAWA HIRAYU
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岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯727 MAP
12:00〜15:00(14:30L.O.)、17:00〜20:00(19:30L.O.)
火曜、冬季は火・水曜、ほかに不定休あり
070-8429-8960
徒歩約2分
14:30 界 奥飛騨
モダンな飛騨デザインに包まれ、山岳温泉を楽しみ尽くす宿
雄大な北アルプスに抱かれた奥飛騨温泉郷。その山々からもたらされる温泉は、個性ある泉質と日本屈指の湯量を誇り、古くから旅人を魅了してきました。「界 奥飛騨」は、こんこんと湧き出る名湯を、湯小屋や客室露天風呂、足湯で存分に満喫できる山あいの温泉宿。自然と外への回遊がしたくなる造りで、山の清々しい空気を味わいながら、存分にくつろげます。飛騨木工の技が光るモダンでアーティスティックな空間に滞在し、この地の伝統と文化を五感で楽しむ体験が待っています。
フロントの壁には小さな光の装飾が施され、澄んだ空気にきらめく星や雪を連想させる
「山岳温泉にめざめ飛騨デザインに寛ぐ宿」というコンセプトを象徴するフロント。カウンター上のウォールアートで飛騨三大名爆の一つ・平湯大滝を、床に配した飛騨産のクリの木で川の流れを表現し、天井は様々な木々からなる森、黒いソファは岩をイメージしています。飛騨の壮大な自然を感じながら、上質な滞在が始まります。
飛騨MOKUの間 和室(1名定員)
おひとりさま専用のご当地部屋「飛騨MOKUの間」
ここでは「界」で初めてとなる、「おひとりさま部屋」が設られています。まず目を引くのは、この地に伝わる木工技術・曲木(まげき)をモチーフにしたヘッドボード。地域を代表する広葉樹であるブナ、タモ、サクラ、ナラの木材が、美しいグラデーションを描きます。伝統的な漆塗り「飛騨春慶(ひだしゅんけい)」はウォールアートや客室サインに、飛騨染はクッションに取り入れ、空間にシックな彩りを。老舗家具メーカー「飛騨産業」が製作した飛騨産木材の曲木チェアに座れば、天然木の温もりと心地よさ、匠の技が感じられます。
ベッドはゆったりとしたダブルベッド。音楽を楽しめるポータブルスピーカーも用意され、自分だけの空間で心置きなく過ごせます。
飛騨木工の端材で作ったルームキーホルダー。一つひとつ表情が異なり、つるっとした手触りが気持ちいい
15:15 トラベルライブラリー
「ブレンドオイル体験」でオリジナルの香り作り
精油の効能にも着目しながら配合を。所要時間は約45分、料金は1,800円、要予約
中庭に面した離れ棟の「トラベルライブラリー」では、ブレンドオイル作りが体験できます。ベースとなるのは、森の恵みを余すところなく届けたいと考える「飛騨産業」による、飛騨の木から抽出した精油。そこに樹木や柑橘系の香りの精油を数滴ずつブレンドして、自分好みの香りをつくっていきます。どんな香りを組み合わせるか、悩むのも楽しい時間。オリジナルのブレンドオイルを持ち帰れば、香るたびに旅の思い出がよみがえります。
16:10 中庭
足湯に浸かりながら、温泉を楽しく学ぶ「温泉文化いろは」
紙芝居を使って温泉知識を楽しく学べる「温泉文化いろは」の風景
敷地内には、2つの客室棟と湯小屋棟、離れ棟の4つの建物に囲まれるように、地域に自生する樹木が配された中庭があります。湯けむり漂う湯の川が緩やかに流れ、目線の先には活火山・アカンダナ山が。かつてこの温泉街で、歩いて共同浴場に出かけて湯浴みを楽しんでいたように、滞在中に中庭を歩きながら山の空気を楽しめる造りになっています。
中庭にある源泉掛け流しの足湯では、山を眺めて疲れを癒すひとときを。界 奥飛騨の「湯守り(ゆもり)」が、地域の山岳にまつわる話から平湯温泉の歴史や泉質、効果的な入浴方法まで紹介してくれる「温泉文化いろは」も、ここで体験できます。
全国の「界」で温泉文化いろはに参加するともらえる「お湯印帳」。スタンプを押して旅の思い出に
温泉文化いろはの締めくくりには、宿近くの足湯公園や、温泉たまごが味わえるお土産屋さんを巡るミニツアーも。所要時間は30分ほど。予約不要、無料で参加できます。
17:00 ご当地楽
「飛騨の匠体験」で、伝統の工芸技術に触れる
木の感触や香りを感じながら体験を。しなやかに木が曲がる技術に驚くはず
「ご当地楽」とは、地域の魅力あふれる伝統工芸や芸能、食などを満喫できるおもてなしプログラムのこと。界 奥飛騨では、1300年以上の歴史をもつ「飛騨の匠」の技術のひとつ、曲木(まげき)を体験できます。温めてやわらかくした木を自分の手で曲げて、界オリジナルの風呂敷に馴染む「曲木のバッグハンドル」を作ります。
約30分のワークショップで曲木を実践。参加は無料、要予約
自分だけの曲木ハンドルを使った風呂敷バッグが完成。これを持って湯巡りを
17:30 夕食
2種の調理法で名物・飛騨牛を堪能。「飛騨牛の玄武焼き会席」
やわらかくとろけるような飛騨牛を楽しむ会席料理
食事は、ひとりでも心地よく過ごせる、プライベート感ある半個室の食事処でいただきます。夕食に登場するのは、地元の食文化を生かした「飛騨牛の玄武焼き会席」。きめ細やかな霜降り肉の飛騨牛は、溶岩焼きと飛騨ならではの朴葉(ほおば)焼き、2種の調理法で楽しめます。熱々の溶岩プレートで肉が焼ける音に、朴葉の芳醇な香り、繊細な肉の旨みを引き立てる味噌の香ばしさ。山の滋味が体に染み渡ります。
それぞれの料理に合わせて、飛騨のテロワールを凝縮したドリンクが供される、アルコールまたはノンアルコールペアリングもおすすめです。料理と共鳴する1杯をご当地作家の器で味わえば、奥飛騨の魅力にどっぷりと浸れます。
19:30 大浴場
雪の回廊がモチーフの露天風呂と内風呂で、心身を整える
雪の回廊をイメージした露天風呂。明るい時間帯には移りゆく雲が、夜には瞬く星が浮かび上がる
自分で作った風呂敷バッグを片手に、散策がてら外を歩いて湯小屋へ。丸みを帯びた白い壁に囲まれて、頭上にぽっかりと穴が開いたデザインの露天風呂は、奥飛騨の豪雪地帯で見られる「雪の回廊」がモチーフ。あえて外の景色を遮ることで、山岳温泉とじっくり向き合うことができる意匠です。
内風呂には、源泉掛け流しの「あつ湯」と、リラックスできる「ぬる湯」の2つの湯船が。泉質はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、メタけい酸とメタほう酸を多く含み、なめらかな肌触り。交互に入浴すれば、体の芯からほっと温まります。
湯小屋棟にある湯上がり処でひと休み
湯上がり処にも、飛騨産業の曲木チェアがさりげなく置かれています。湯上がりドリンクやアイスキャンディーを片手にひと息。畳敷きの小上がりに寝転がれば、山が見渡せて爽快な気分に。朝風呂も楽しみになります。
2日目
07:00 トラベルライブラリー
山々から昇る朝日を眺め、爽快な朝時間を楽しむ
飛騨の森を思わせるデザイン壁には、使い込まれた木工工具をディスプレイ
翌朝目覚めたら、ご当地楽を体験した「トラベルライブラリー」へ。飛騨の歴史や文化、自然、工芸にまつわる本が並び、コーヒーやお茶を自由に味わえるスペースです。天気のいい日は中庭に面した窓が開け放たれ、山々から昇る朝日を見ながら、贅沢な時間が過ごせます。
中庭では、毎朝「現代湯治体操」が行われています。飛騨が木材の名産地であることにちなみ、木こりが木を切り出す動きを取り入れたリズミカルな体操。爽やかな空気の中、深呼吸しながら体を気持ちよくほぐせます。
中庭の足湯に浸かれば、朝日が昇るアカンダナ山を望める
08:00 朝食
干し野菜に朴葉蒸し。飛騨の食文化を和朝食で
15品もの料理が並ぶ朝の和食膳。好みに応じて洋朝食も選べる
郷土色あふれる朝食を味わい、体の中から目覚める時間。和食膳には、飛騨ならではの山の食材がふんだんに使われています。中でもうれしいのは、鉄鍋で登場する干し野菜と豚肉の具だくさん味噌汁。保存食として地域で作られる大根やにんじん、ナスなどの干し野菜は、寒風で乾燥させることで旨みが凝縮し、独特の食感と奥深い味が広がります。この他、自家製の豆腐、牛しぐれ、キビの朴葉蒸しなど、飛騨を感じる豊かな味わいを存分に堪能できます。
10:00 ショップ
素朴な木工作品や老舗の銘菓をお土産に
パッケージにも心惹かれるご当地土産がずらり
フロント横にある小さなショップでは、飛騨高山の伝統工芸品や地元作家の木工作品、器、アクセサリーなど、手仕事の品々が揃います。お部屋菓子としても用意されている老舗の味噌煎餅は、界 奥飛騨オリジナルパッケージでの販売もあり、お土産に人気の一品です。
10:30 界 奥飛騨を出発
徒歩約4分
バス停「平湯温泉」からバスで約40分
バス停「新穂高ロープウェイ」から徒歩すぐ
12:00 新穂高ロープウェイ
日本でここだけの2階建てゴンドラで、雲上の世界へ
北アルプスの大パノラマを一望する、西穂高口駅の展望デッキ「ALPSCAPE(アルプスケープ)」
新穂高温泉駅から第1ロープウェイに乗って鍋平高原駅へ。徒歩3分ほどのしらかば平駅からは、日本唯一の2階建てゴンドラが運行する第2ロープウェイに乗り継ぎ、山頂の西穂高口駅に向かいます。ゴンドラは全面ガラス張りで、北アルプスの山々が目の前に迫るような臨場感を味わえます。
西穂高口駅の屋上には、360度のパノラマビューが楽しめる展望デッキが広がります。標高2,156mから見渡す穂高連峰の雄大な眺望は、思わず圧倒されるほど。隣接する「頂の森」を散策したり、原生林に囲まれたウッドデッキや憩いのテラスでくつろいだり、大自然に抱かれて過ごせるスポットです。
12:30 CAFE GOKAN
県産木材に囲まれたカフェで、ご当地メニューを
「飛騨牛メンチカツサンド」とブレンドコーヒー。ポテトやサラダが付くセットも
西穂高口駅2階のカフェでランチタイム。スギやサワグルミ、ダケカンバ、モミなど、山頂エリアで伐採した木材や県産木材を使った、ウッディな空間に癒やされます。北アルプスが絵画のように眺められる窓際席も人気です。フードのおすすめは、カリッと焼いたパンにジューシーな飛騨牛メンチを挟んだ「飛騨牛メンチカツサンド」。もこもこのホイップクリームで雲海を表した「雲海ココア」や、「頂」の文字をかたどった米粉のチュロスなど、写真映えするメニューにも注目です。
- CAFE GOKAN
-
9:00〜16:00
新穂高温泉駅から徒歩すぐ
バス停「新穂高ロープウェイ」からバスで約1時間30分
バス停「古い町並」から徒歩約4分
15:30 町家カフェ 福太郎
旅の締めくくりは、高山名物の甘くない「みだらしだんご」
店主親子がだんごや五平餅を焼いてくれる。香ばしい香りに誘われて訪れる人も
高山に戻ったら、帰途に着く前に立ち寄りたいのが、明治期の町家で営むこちらのカフェ。郊外にある「福太郎農園」で店主が栽培したコシヒカリを使い、その米粉で「みだらしだんご」を作っています。餅米が入っていないから、歯切れがよく食感は軽やか。砂糖やみりんを使わず醤油のタレで香ばしく焼いており、甘くないのも高山のみたらしだんごの特徴です。外のベンチや静かな店内で焼きたてを味わえば、素朴なおいしさに気持ちが和みます。この他、自家栽培米を潰して焼き、あぶらえ(エゴマ)の実をすり潰したタレで味わう「あぶらえ五平餅」も人気のおやつです。
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