ご当地サポーター
金沢「ひがし茶屋街」でおすすめの町家カフェ、喫茶店

金沢の人気観光地で、話題の飲食店やショップが軒を連ねる「ひがし茶屋街」。古くからの建物を利用した町家カフェも多く、こだわりの和菓子やスイーツを味わいながらゆっくりと過ごせます。散策の途中に立ち寄りたい、とっておきの5店を紹介します。

フルーツを丸ごと包んだ果物大福が名物

果物大福とお抹茶set 1,100円~(税抜)。果物の種類は季節により異なる
果物大福とお抹茶set 1,100円~(税抜)。果物の種類は季節により異なる

1881年(明治14年)創業の和菓子店「中島」が手がける甘味処。四代目の店主が2016年にオープンし、新感覚の和菓子を提案しています。中でも人気なのは、季節のフルーツを丸ごと使った「果物大福」。直径10cmほどある「みかん大福」の他、イチゴ、キウイ、パインなど、旬のフルーツを使った大福が常時3~4種類並びます。果実の自然な甘みを堪能できるのは、フルーツによって白あんの甘さを変えているから。口いっぱいに広がるみずみずしさもおいしさの秘密です。

ご当地サポーターコメント
大福のフルーツは季節によって変わるので、足を運ぶ度に新しい味わいを楽しめるのも嬉しいですね。フレッシュなフルーツと白あんのバランスが絶妙です!

江戸時代の蔵を改装した憩いの空間

茶釜を備えた趣きのある空間。店内奥の土蔵も喫茶として利用できます
茶釜を備えた趣きのある空間。店内奥の土蔵も喫茶として利用できます

喫茶のテーブル席では、着物姿の女性スタッフが抹茶を点てる様子が見られて風情たっぷり。店内奥には江戸時代の土蔵を改装した部屋もあり、アンティーク調の椅子やソファを配した居心地のいい空間が広がっています。喫茶では果物大福の他、日替わりの上生菓子や贅沢な抹茶パフェなど、四代目の遊び心が光る和菓子にときめきます。地酒に合う上生菓子も好評で、白あんにマスカルポーネチーズを練り込み、黒胡椒と山椒で香り付けした大人の味わい。和菓子の新しい楽しみ方に出合える一軒です。

菓舗 kazu nakashima(カズ ナカシマ)
  • URLhttps://kazunakashima.gorp.jp/
  • 住所石川県金沢市東山1-7-6 MAP
  • バスアクセスJR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「右回りルート」乗車約10分、「橋場町」下車約徒歩5分
  • 営業時間10:00~18:00
  • 定休日木曜日
  • TEL076-252-5280
  • 駐車場無し

こだわりの和菓子と抹茶でおもてなし

抹茶と抹茶だんご900円。自家製の抹茶きな粉をたっぷり絡めたほろ苦いだんごがやみつき
抹茶と抹茶だんご900円。自家製の抹茶きな粉をたっぷり絡めたほろ苦いだんごがやみつき

「ひがし茶屋街」のメインストリートにありながら、隠れ家のような雰囲気が漂う茶房「久連波」。有名料亭や茶席でおなじみの金沢の和菓子店「吉はし」の上生菓子を味わえる、金沢でも数少ないスポットです。抹茶は京都の老舗茶屋の品を使った本格派で、メニューもバラエティ豊か。中でも、独自にブレンドした抹茶を使った「抹茶だんご」や「抹茶ソフトクリーム」は、苦みを生かした深みのある味わいが人気です。甘味の他、ホットサンドやうどんもあり、軽めのランチにもぴったりです。

ご当地サポーターコメント
2階の座敷はとても居心地のいい空間。街並みを眺めながら、お茶と上品な上生菓子を堪能できます。

呉服店直営で着物レンタルも好評

茶屋街で20年続く古株の茶房。2階の座敷では靴を脱いでリラックスして過ごせる
茶屋街で20年続く古株の茶房。2階の座敷では靴を脱いでリラックスして過ごせる

「久連波」の本店は、1776年(安永5年)創業の老舗呉服店「ゑり虎(えりとら)」。そのため、店内には加賀友禅の人気作家、二代目由水十久(ゆうすいとく)の染絵が飾られ、1階には和小物を扱うショップがあります。カジュアルな雰囲気の1階に対し、2階は古き良き町家の風情が残る座敷席に。茶屋街を見下ろす眺めも魅力です。ショップでは加賀友禅のレンタルと着付けも行っているので、着物で茶屋街を散策して、茶房でひと息つくのも粋な楽しみ方です。

久連波(くれは)
  • URLhttp://www.higashi-kureha.com/
  • 住所石川県金沢市東山1-24-3 MAP
  • バスアクセスJR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「右回りルート」乗車約10分、「橋場町」下車約徒歩5分
  • 営業時間10:00~17:00、夏季~18:00
  • 定休日水曜日(祝日の場合は営業)
  • TEL076-253-9080
  • 駐車場無し

お茶の老舗が提案する五感で楽しむほうじ茶

日本茶800円。定番の「献上加賀棒茶」や季節のほうじ茶など3種類から選べる。季節の菓子400円
日本茶800円。定番の「献上加賀棒茶」や季節のほうじ茶など3種類から選べる。季節の菓子400円

1863年(文久3年)に創業した「丸八製茶場」直営のほうじ茶専門店。店名は加賀藩を代表する元禄期の俳人、小杉一笑に由来しています。喫茶では看板商品である「献上加賀棒茶」をはじめ、季節の日本茶とお菓子が味わえます。常時3種類あるお茶は、茶葉にお湯を注いで香りを試してから選ぶスタイル。五感を澄ませてお茶と向き合い、自分好みの日本茶を見つけます。お茶に付く干菓子も上品でほっとする味わい。作家ものの茶器や和菓子に使う錫(スズ)のプレートなど、器でも楽しませてくれます。

喫茶とギャラリーが融合したモダンな空間

築140年の町家を改装したモダンな店内。カウンター席の他、テーブル席もある
築140年の町家を改装したモダンな店内。カウンター席の他、テーブル席もある

対面式のカウンター席は、お茶を通してコミュニケーションが楽しめる特等席。茶葉の特徴やお茶のおいしい淹れ方まで、スタッフが丁寧に教えてくれて、毎日のお茶の時間をより豊かにしてくれます。店内にはギャラリーもあり、器や花、絵画など地元作家の展覧会を中心に開催。その時々でがらりと雰囲気が変わるのも新鮮です。店舗裏にはショップもあり、「丸八製茶場」の各種日本茶を販売。お土産探しにも便利なスポットです。

ご当地サポーターコメント
ホッとするほうじ茶の香りに癒されます。ほうじ茶のセレクトについても、スタッフの方に丁寧に説明していただけるので決めやすいです。
一笑(いっしょう)
  • URLhttps://issho.kagaboucha.com/
  • 住所石川県金沢市東山 1-26-13 MAP
  • バスアクセスJR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「右回りルート」乗車約10分、「橋場町」下車徒歩約5分
  • 営業時間喫茶・ギャラリー・物販 10:00~17:00(L.O.16:30)
  • 定休日月・火曜日(祝日の場合は水曜休み)
  • TEL076-251-0108
  • 駐車場無し

地元で愛されるコーヒーにこだわった大人カフェ

抹茶ブランマンジェ550円と素心ブレンド500円。デザートを注文するとドリンクが100円引きに
抹茶ブランマンジェ550円と素心ブレンド500円。デザートを注文するとドリンクが100円引きに

「ひがし茶屋街」界隈でおいしいコーヒーと言えば必ず名前が上がるカフェ。ハンドドリップで丁寧に淹れるコーヒーは、金沢の老舗コーヒー専門店に焙煎してもらった豆を使用。「素心ブレンド」は浅煎りと深煎りから選べて、アイスコーヒーも水出しにこだわるなど、本格コーヒーが味わえます。コーヒーと一緒に味わいたいスイーツは、上生菓子からあんみつ、ケーキ、パフェまで和洋様々な品揃え。夏には、自家製のシロップと餡を使ったかき氷もお目見えします。

ご当地サポーターコメント
「素心ブレンド」は酸味が少なく、しっかりとしたコクと香り。散策途中の休憩におすすめです。

茶屋風の店内でくつろぎのコーヒータイムを

2階は天井が高く、自然光が差し込む気持ちのいい空間。窓越しに茶屋街の景色が楽しめる
2階は天井が高く、自然光が差し込む気持ちのいい空間。窓越しに茶屋街の景色が楽しめる

2005年、「ひがし茶屋街」では初となる新築の店舗として誕生しました。茶屋建築を取り入れた2階建ての建物は、年月を経て古い町並みにすっかり溶け込んでいます。1階はカウンター席が中心で、天井が低く落ち着いた雰囲気。店内に漂うコーヒーの香りにも癒されます。一方、2階は天井が高く、大きな窓からは茶屋街の景色が見える開放的な造りに。茶屋街のメインストリートにありながら、一杯のコーヒーから気軽に利用できる使い勝手のいい一軒です。

茶房素心(さぼうそしん)
  • 住所石川県金沢市東山1-24-1 MAP
  • バスアクセスJR金沢駅から城下まち金沢周遊バス「右回りルート」乗車約10分、「橋場町」下車約5分
  • 営業時間10:00~日によって変動(来店前に要確認)
  • 定休日水曜日
  • TEL076-252-4426
  • 駐車場無し
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