ご当地サポーター
【2024年版】南国土佐・高知の夏の大祭「よさこい祭り」の見どころ&楽しみ方

毎年8月9日~11日に開催される「よさこい祭り」は、南国土佐・高知の夏の風物詩。
今や全国に広まったよさこいの発祥となるお祭りだけに、人気も知名度も高く、魅力もたっぷりです。日程や会場の紹介をはじめ、見どころや楽しみ方のコツ、前夜祭のことまで、祭り見物に役立つ情報を紹介します。

華やかな衣装を身につけた踊り子たちがエネルギッシュな踊りを披露
華やかな衣装を身につけた踊り子たちがエネルギッシュな踊りを披露

「よさこい祭り」は南国土佐・高知の夏を象徴するカーニバル。1954年(昭和29年)、第二次世界大戦後の不景気が続く中、高知商工会議所の有志が市民を元気づけようと企画したことがはじまりです。
1992年には、よさこい祭りに魅せられた北海道の学生が札幌市で「YOSAKOIソーラン祭り」を開催。それを機によさこい熱が日本中に飛び火し、各地で盛んによさこい祭りが企画されるようになりました。今では全国大会も行われるほど規模が広がり、日本中の人に親しまれています。
8月10日・11日のよさこい祭り本番には国内外から約200チーム・18,000人の踊り子が集まり、高知市中心部に設けた17ヵ所(競演場9カ所、演舞場8カ所)の会場でエネルギッシュな演舞を披露。全国各地から約100万人もの見物客が訪れます。

●2024年「よさこい祭り」イベントスケジュール(予定)

▼8月9日(金);土佐学生よさこい大会、前夜祭、高知市納涼花火大会

時間イベント内容
11:00~15:00土佐学生よさこい大会(高知城追手門内)
17:00~祈願祭(中央公園)
18:00~21:30前夜祭(中央公園)
20:00~21:00第74回高知市納涼花火大会(高知市鏡川河畔「みどりの広場」付近)

▼8月10日(土)・11日(日);よさこい祭り本番

時間イベント内容
12:30~16:30高知大学演舞場
11:00~22:00帯屋町演舞場
11:30~22:00中央公園競演場
12:30~21:30上町・升形地域・万々・愛宕・菜園場・梅ノ辻・はりまや橋の各競演場、旭・京町・秦・高知城・高知駅前の各演舞場
13:15~17:15追手筋本部競演場(昼の部)
17:45~21:30追手筋本部競演場(夜の部)
17:30~21:30柳町演舞場(11日のみ)

▼8月12日(振休);よさこい全国大会・後夜祭

時間イベント内容
12:30~よさこい全国大会開会式(高知城)
13:00~18:30よさこい全国大会(中央公園)
13:15~22:00よさこい全国大会(高知城、追手筋、帯屋町)
18:30~22:00第71回本番受賞チーム表彰(中央公園)、後夜祭(中央公園)
鳴子を鳴らしながら踊るのがルール。鳴子は手首のスナップを利かせて振ると、「カチャッ」と軽やかな音を奏でます
鳴子を鳴らしながら踊るのがルール。鳴子は手首のスナップを利かせて振ると、「カチャッ」と軽やかな音を奏でます

よさこい祭りには主に以下の4つの参加ルールがあります。

①しゃもじ型の板の両面にバチを取り付けた楽器「鳴子(なるこ)」を鳴らし、前進しながら踊ること。
よさこい祭りならではの特徴です。
②楽曲にこの祭りの伝統曲「よさこい鳴子踊り」の一部(フレーズ)を盛り込むこと。
それさえ守れば、リズムもメロディもアレンジは自由です。
③1チームのメンバーは150名まで。
④1チーム1台、踊り子を先導する地方車(じかたしゃ)を用意すること。

シンプルで自由度の高いルールだけに、各チームとも踊りから曲、衣装まで様々に工夫を凝らしてオリジナリティを追求。本番では渾身のパフォーマンスを披露し、ヒートアップします。

とびきりの笑顔と表現力をもつ踊り子に授与される花形の個人メダル。首から下げた踊り子を見たら要チェック
とびきりの笑顔と表現力をもつ踊り子に授与される花形の個人メダル。首から下げた踊り子を見たら要チェック

踊り、音楽、衣装、鳴子の鳴らし方、地方車は「よさこい大賞」を決める基準となる要素であり、見どころでもあります。中でも1チーム約100人の踊り子が一糸乱れぬ動きで群舞する様子は、熱気と気迫に満ちており感動的。ヒップホップ調やサンバ調など工夫を凝らした振付に個性があらわれ、楽曲も伝統的な曲からロック調のバンド演奏、流行を取り入れたアレンジ版まで多彩です。
また、煌びやかな衣装も楽しみのひとつ。どのチームもデザインの細部にまでこだわり、和紋をモチーフにした柄や鮮やかな色づかいのもの、スタイリッシュなタイプなど、様々な衣装で観客を魅了します。

音楽を奏でながらチームを先導する地方車
音楽を奏でながらチームを先導する地方車

さらに、チームのシンボルともいえる、華やかな装飾を凝らした地方車も必見です。地方車の上はマイクパフォーマーや太鼓演者なども立つミニステージ。中には、ネオンやドライアイスなどの演出をする車もあり、祭りを一層盛り上げます。

高知城の追手門前から始まる追手筋本部競演場は、堀詰駅近くの中央公園競演場や帯屋町演舞場と並ぶメイン会場
高知城の追手門前から始まる追手筋本部競演場は、堀詰駅近くの中央公園競演場や帯屋町演舞場と並ぶメイン会場

17会場のうち、中央公園競演場と高知城演舞場には特設ステージを設置。特に中央公園は大型ビジョンもあり、観客はライブ感あふれる演舞を楽しめます。
他の会場はストリートパフォーマンス形式。中でも帯屋町演舞場・京町演舞場・はりまや橋競演場はアーケード商店街が舞台で、踊り子との距離が近く、その熱気を肌で感じられます。
また、追手筋本部競演場は最も多くのチームが出場する会場で、桟敷席も用意されます。道路の北側と南側で複数のチームが次々と舞いを繰り広げ、圧巻の迫力です。
本番期間はよさこい祭りの専用サイト「どこいこサービスNeo」が便利。各チームの情報や巡回情報、会場の待ち時間予測などをリアルタイムで提供しています。

▼どこいこサービスNeo
URL:https://dokoiko.tosanonatsu.com/
※7月中旬以降に2024年の内容に更新予定

小さな子ども連れのファミリーから祭り好きの年配者まで、幅広い層の観光客が参加
小さな子ども連れのファミリーから祭り好きの年配者まで、幅広い層の観光客が参加

10日・11日の祭り本番の日は、飛び込み参加のできるチーム「市民憲章よさこい踊り子隊」も結成されます。年齢制限はなく、踊りたい人なら誰でも無料で参加できます。踊りは正調の振付を覚えやすいようにアレンジしてあり、初心者でも安心。参加の手順も簡単で、当日受け付け後1時間程度踊りの練習をしたら、いざパレードへ出発です。追手筋本部競演場をスタートし、帯屋町演舞場を経て中央公園競演場のステージへ向かいますが、途中、自由に入隊したり離隊したりできるので気軽に参加できます。
ただし、鳴子は持参することを忘れずに。受付付近では鳴子の販売や手づくり教室(所要約15分、1組1,500円)を行っているので、現地調達も可能です。

▼市民憲章よさこい踊り子隊
URL:https://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/21/shiminkensyouyosakoi.html
日程:8月10日(土)・11日(祝)※時間は目安
   14:00 受付開始
   14:30 練習開始
   16:00 出発式
   17:00 追手筋本部競演場で演舞
   18:00 帯屋町演舞場で演舞
   19:00 中央公園競演場のステージで演舞、演舞後解散
参加費:無料、紙ハッピを購入する場合は1着500円
参加方法:当日、高知県立高知追手前高等学校(高知市追手筋2-2-10)体育館入り口にて受付
参加条件:健康保険証(コピー可)および鳴子を持参。小学生以下は保護者同伴
TEL:088-823-9080(高知市役所地域コミュニティ推進課)、鳴子販売・手作り教室088-873-0821(鳴子工房こだかさ/小高坂更生センター)

観覧席はパイプ椅子席やマス席など約4,000席(約7,500名分)を用意。会場周辺には約100店舗の出店も
観覧席はパイプ椅子席やマス席など約4,000席(約7,500名分)を用意。会場周辺には約100店舗の出店も

本番前日の9日は、日中には高知城演舞場で「土佐学生よさこい大会」を、夜には中央公園で前回の受賞チームが踊りを披露する前夜祭(有料席あり)を開催。
両会場の近くを流れる鏡川の河畔では「高知市納涼花火大会」も行われます。約4,000発を打ち上げる高知県最大級の花火大会とあって、速射連発が特徴のスターマインや8号玉など趣向を凝らした花火を見られます。なかでも打上場所から約100mの至近距離で見られる花火や、西日本最大級で全長約650mのナイアガラはダイナミックです。
花火見物はそのパワフルな音や大きさを体感するなら観覧会場での鑑賞がベストですが、約1km離れた前夜祭会場で踊り子たちの演舞とともに楽しむのもおすすめです。

▼第74回高知市納涼花火大会
URL:https://welcome-kochi.jp/event/hanabi
日時:2024年8月9日(金)20:00~21:00 
※曜日にかかわらず毎年同日。
 荒天時は、8月13日(火)同時刻に延期、13日(火)も荒天の場合は中止
会場:高知市鏡川河畔「みどりの広場」(高知市鷹匠町1-3-14)付近
料金:観覧会場は全席有料、要チケット事前購入、パイプ椅子席1席2,000円、マス席4,800円~など 
  ※パイプ椅子席・マス席は早割りあり。
   早割りチケットの販売期間は6月27日(木)~7月4日(木)
TEL:088-823-4016(高知市観光協会)

後夜祭の表彰式では最優秀賞の「よさこい大賞」などを授与。有料席のほか、無料の立ち見スペースもあります
後夜祭の表彰式では最優秀賞の「よさこい大賞」などを授与。有料席のほか、無料の立ち見スペースもあります

フィナーレとなる12日には、「よさこい全国大会」があります。会場は桟敷席がある追手筋競演場をはじめ、中央公園競演場、高知城演舞場、帯屋町演舞場の4カ所。日本各地からだけでなく、海外からのエントリーもあり、例年49組が参加します。個性豊かな舞いを見られる他、よさこい祭りで入賞したチームとの競演も楽しめます。クライマックスは、21時頃から追手筋競演場で行う「総踊りパレード」。出場者全員がよさこい全国大会のオフィシャル曲「鳴子華」に合わせて踊り、祭りの最後を華やかに盛り上げます。
中央公園競演場では、有料の観覧席を設けた後夜祭も開催。よさこい祭り本番で多くの人々に感動を与えた22チームに対し、表彰式を行います。

▼交通規制
升形地域・梅ノ辻・菜園場・愛宕・万々の各競演場 全車両通行止め 8月10・11日12:15~21:30
追手筋本部競演場・帯屋町演舞場およびその周辺道路 全車両通行止め 8月10~12日12:45~22:00
詳細はホームページで要確認

第71回よさこい祭り
  • URLhttp://www.cciweb.or.jp/kochi/yosakoiweb
  • 住所高知市内17カ所
    ●競演場:上町・升形地域・中央公園・はりまや橋・追手筋本部・梅ノ辻・菜園場・愛宕・万々の9カ所
    ●演舞場:旭・柳町・秦・帯屋町・京町・高知城・高知駅前・高知大学の8カ所 MAP
  • 営業時間2024年8月9日(金)~12日(振休)各日11:00~22:00頃(会場により異なる)
    ※9日(金)は土佐学生よさこい大会、前夜祭、高知市納涼花火大会
    12日(振休)は全国大会・後夜祭あり
    ※曜日に関わらず毎年同日、荒天の場合は中断・中止
  • TEL088-875-1178(よさこい祭振興会)

▼追手筋本部競演場桟敷席
URL:https://welcome-kochi.jp/yosakoi/sajikiseki.html
日程:10日(土)・11日(祝)(よさこい祭り本番)、12日(振休)(全国大会)
会場:追手筋本部演舞場(追手筋高知県立高知追手前高校前~天理高知大教會前)
料金:一般席前売り券2,000円、当日券2,500円~、3歳以下無料 
※当日券は前売り券が残った場合のみ販売
購入方法:高知知市観光協会ホームページ上で販売
※当日券がある場合は西敷地で販売。
西敷地:高知市追手筋2-9-6~7(オーテピア横にある屋外イベントスペース)、11:00~売り切れ次第終了
TEL:088-823-4016(高知知市観光協会)
備考:6月下旬~7月上旬にチケット販売開始予定

▼中央公園競演場桟敷席
URL:http://www.cciweb.or.jp/kochi/yosakoiweb
日程:8月9日(金)(前夜祭)、12日(振休)(後夜祭)
会場:中央公園(高知市帯屋町1-11-27)
TEL:088-875-1178(よさこい祭振興会)
備考:料金・購入方法は7月上旬頃に公式ホームページで公開予定

オリジナルよさこい踊りショーを毎晩開催!

活気あふれるよさこい祭りや、高知の宴会文化「おきゃく」を体感できる「街ナカ」ホテル「OMO7高知(おも) by 星野リゾート」では、宿泊者限定で、オリジナルよさこい踊りショー「よさこい楽宴(らくえん)LIVE」を毎晩開催しています。スタッフ自らが踊り子となり、高知県民に親しまれている「正調よさこい鳴子踊り」と、OMO7高知オリジナルの楽曲に合わせた華やかな演舞を披露しています。
オリジナル演舞は、高知のよさこい界を牽引する3名のコラボレーションによる演出。名称にある「楽宴」は、誰でも分け隔てなくもてなす高知の文化を表現した造語で、お客様へのもてなしと明るく活気あふれるよさこい祭りのイメージ、さらに踊り子と観客が一体になる体験型演出の意味を込めています。

▼「よさこい楽宴LIVE」概要
時間 :21:00~21:30
場所 :OMO7高知「OMOベース」大階段
対象者 :宿泊者限定
料金 :無料
予約 :不要

OMO7高知
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。