金沢の伝統文化から極上グルメまで。バスで巡るゆったりひとり旅
加賀水引や加賀手まりといった金沢の伝統工芸に触れたり、文学に親しんだり。さらに、地元のおいしい食材を使ったスイーツが楽しめるカフェや、古民家で味わうおいしいごはんまで。ひとりだからこそ、自分のペースでゆっくり楽しみたい金沢の魅力を集めました。バスを上手に利用しながら、気になる場所をめぐる、ちょっと贅沢なひとり旅へ出かけてみませんか。
ひとり旅にはバス利用がおすすめ
金沢の街をめぐるなら、バスを上手に利用するのがおすすめです。金沢駅を起点に、「城下まち金沢周遊バス」をはじめ、中心市街地の路地裏を巡る「金沢ふらっとバス」、市内各地を走る一般路線バスなど、目的地に合わせてさまざまなバスを利用できます。
さらに、対象のバスが1日乗り放題になる「金沢市内1日フリー乗車券」も便利。駐車場や駐車時間を気にすることなく、気になる場所にふらりと立ち寄れるのも、ひとり旅ならではの楽しみです。バスを味方につけて、自分のペースで金沢の街をめぐってみませんか。
1石川県立図書館
本との新たな出会いが広がる話題の図書館
金沢市中心部から少し離れた緑豊かなエリアにある同館は、全国的にも注目される文化施設。金沢駅から北陸鉄道路線バスで一本、近くにバス停もあるので移動も便利です。館内に入ると、4階まで吹き抜けの円形の大閲覧空間が広がります。その周囲には「暮らしを広げる」「仕事を考える」など同館が独自に設けた、身近で馴染みのある12のテーマに沿って本が並び、興味の赴くままに手に取れるのが魅力。気になるコーナーを眺めるうちに、思いがけない一冊と出会えるかもしれません。自分の関心をたどりながら館内を歩けば、時間が経つのも忘れてしまいます。
図書館の概念が変わる居心地のいい魅力あふれる空間
本を探すだけでなく、木のぬくもりを感じる空間そのものも魅力的。円形に広がる特徴的な空間と一緒に記念写真を撮る人も多いです。館内には「伝統文化」、「里山里海」に関する資料を集めた「石川コレクション」や人間国宝などの手による工芸品など、石川県が誇る伝統文化に触れられる展示があり、旅先ならではの学びを深められます。また、カフェや交流スペースも備えられているため、本を読んだり館内を巡ったりしながら、ゆったりとした時間を過ごせます。本との出会いはもちろん、空間そのものを楽しめる図書館です。
2室生犀星記念館(むろおさいせいきねんかん)
金沢三文豪の1人、室生犀星の生家に立つ記念館
金沢ふらっとバス「白菊町」バス停すぐ、または一般路線バスの「片町」バス停から徒歩約5分の、室生犀星の生家跡にある記念館。詩、俳句、小説、随筆など、多彩な分野に及んだ犀星文学には、故郷・金沢の自然に対する思いや、小さな命への慈しみの心があふれています。
記念館に入ると、犀星が愛した犀川の流れをイメージした小さな庭が。実際に使われていた石塔やつくばいが配され、水遊びする小鳥の姿に癒されます。吹き抜けスペースの壁には、全著書の初版本の表紙を年代順に展示。レトロなアートワークについ見入ってしまいます。
猫好き作家・犀星を深く知る展示が満載
1階の展示室には、自筆原稿や書簡、子どもたち宛ての葉書に描いた絵などが紹介されています。犀星は多くの作品に登場する猫の他、犬や小鳥、昆虫も飼っており、記念館制作の「犀星の犬猫年譜」を見れば、小さな生き物への愛情が感じられます。
2階では、「食と犀星」「旅する犀星」といった期間限定の企画展示を開催。この他、犀星作詞の校歌や犀星の声を聴けるコーナー、文字遣いや筆運びを体験できる筆写コーナーなどがあり、室生犀星の世界に浸れます。
- 室生犀星記念館(むろおさいせいきねんかん)
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石川県金沢市千日町3-22 MAP
JR金沢駅から車で約15分
JR金沢駅から周遊バス(左回りルート)乗車、「片町」下車徒歩約6分
9:30~17:00
火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始 ※年3回の展示替え期間休業
310円 ※65才以上210円、高校生以下無料
076-245-1108
無料
3自遊花人(じゆうかじん)
金沢の伝統工芸「水引」のモダンなアイテムにうっとり
城下まち金沢周遊バス「桜橋」バス停より徒歩約5分の場所にある、水引のショップ&工房。水引とは、祝儀袋などに掛けられている飾り結びのこと。金沢では江戸時代から、立体的で美しい結納飾りとしてなじみが深い伝統工芸品です。「身近に楽しむ水引」をコンセプトに制作された作品は、女性らしい感性が光るインテリアやバッグ、アクセサリーなど。伝統的な「あわじ結び」を基本にしつつ、昔ながらの水引細工の枠にとらわれない、モダンなアイテムを揃えています。
また、ショップ横には「水引ミュージアム」があり、オリジナル水引で作られたランプシェードは、幻想的でフォトジェニックな場所として人気です。
可憐な水引アクセサリーをお土産に
友人へのプレゼントに人気なのは、水引珠のピアスにイヤリング、ペンダントなど。カラフルで愛らしく、気軽に身に付けられます。ガラスコップ付きの花かごは、野の花を生けた花瓶を入れるだけで絵になるインテリアに。
自分でも作ってみたいという方向けに、ワークショップも開催しています。所要時間は30分〜2時間程度、料金は2,750円〜とお手頃。また200色以上ほどあるオリジナルの水引素材やキットなどを購入して、自宅で作ってみるのもおすすめです。
- 自遊花人(じゆうかじん)
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石川県金沢市清川町7-9 MAP
JR金沢駅から車で約15分
JR金沢駅から周遊バス乗車、「桜橋」下車徒歩約5分
10:00〜16:00
第3金曜、年末年始
水引ミュージアム入館料 大人(18歳以上)500円、小学生〜高校生200円
水引体験教室 2,750円〜(1名から受付、電話にてご予約ください)
076-244-6441
無料
4加賀てまり 毬屋(まりや)
彩り美しい加賀の伝統工芸品に出合う
尾山神社近く、百万石通り沿いにある「加賀てまり」と「加賀ゆびぬき」の専門店。一般路線バス「南町・尾山神社」バス停からすぐの場所にあります。加賀てまりとは、絹糸で模様をかがった毬の芯に鈴が入っており、良く鳴る=良くなるといわれる縁起のいい工芸品。現在でも嫁ぐ娘に幸せを願って贈る風習があるそうです。艶やかな菊模様をはじめ、このお店では土台から手作りした色とりどりの手まりが揃います。
また、加賀友禅のお針子たちが余った絹糸や真綿で作っていたという「加賀ゆびぬき」も豊富。絹糸を1本1本重ねた、カラフルで美しい模様が印象的です。
金沢旅行の思い出に、てまり・ゆびぬき作り体験も
店内には、石川県で活躍する作家の作品がずらり。小さなてまりで作る針山や、ゆびぬきを使ったアクセサリーなど、実用的なアイテムはお土産に最適です。加賀てまりと加賀ゆびぬきの体験講習も行っています。
加賀てまりは、繊細な「二つ菊模様」に挑戦。厚紙と布を巻いて土台から作る加賀ゆびぬきは、「2色うろこ」か「やたら縞」模様が作れます。ゆびぬきは自由に色が選べるため、同じ模様でもオリジナルな色彩の一品に仕上がります。どちらも作家さんが丁寧に教えてくれるので、初心者にもおすすめです。
- 加賀てまり 毬屋(まりや)
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石川県金沢市南町5-7 MAP
JR金沢駅から車で約10分
JR金沢駅から周遊バス乗車、「南町・尾山神社」下車徒歩約1分
9:30~18:00
火・水曜
体験講習 てまり6,500円、ゆびぬき2,900円~
076-231-7660
無し
5ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA
緑に包まれた美術館のパティスリーカフェでひと休み
金沢駅からバスでアクセス可能な「石川県立美術館」にある、パティスリーカフェ。アート鑑賞後の休憩にぴったりのスポットです。店内に入ると、天井まである大きな窓の外に本多の森の緑が広がり、心をなごませてくれます。
ショーケースに並ぶのは、20種類ほどの生菓子。石川県出身で日本を代表するパティシエの辻口博啓氏がプロデュースするだけに、牛乳や卵、小豆、フルーツ、塩や日本酒など、地元のおいしい食材を使った見目麗しいスイーツが堪能できます。
美術鑑賞の余韻に寄り添う個性豊かなスイーツとティー
フランス語で「これが人生」を意味する「セラヴィ」は辻口シェフを代表するプチガトーのひとつ。美しい6角形のフォルムと、異なる素材が重なり合う豊かな食感が特徴です。また、加賀棒茶やレモングラスなどをブレンドした「リベルテ」をはじめ、オリジナルティーや能登ミルクを使用したカフェラテなど、ドリンクメニューも需実しています。美術館の企画展と連動したコラボスイーツが登場することもあり、作品鑑賞の余韻とともに味わいを楽しめます。
- ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA
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石川県金沢市出羽町2-1「石川県立美術館」内 MAP
JR金沢駅から車で約10分
JR金沢駅から周遊バス乗車、「広坂・21世紀美術館」下車徒歩約6分
10:00~18:00(L.O.17:00)
不定休
076-204-6100
無料
6あをき
おばんざいが9品も。目にも美しい和食ランチ
「室生犀星記念館」からすぐ、犀川(さいがわ)にほど近い住宅地に立つ和食店。城下まち金沢周遊バス「片町」が最寄りのバス停です。築90年の民家を改装した店内は、大きな梁を残したシンプルモダンな雰囲気で、約10席がゆったりと配されています。金沢で生まれ育ち、京都で10年修業した店主が腕をふるうのは、地元の食材を使った季節のおいしいおばんざい。人気は、市松模様の器に9品がのった「お昼ごはん」で、小鉢や茶碗蒸しも付いてお値打ちです。
自家製デザートで食後ものんびり
食材は、店主が「近江町市場」で仕入れたもの。おばんざいの大半は、旬の加賀野菜や地元の魚を使った料理です。どのランチにも付く茶碗蒸しは夏なら冷製にするなど、季節を楽しんでほしいという心遣いが伝わります。
食後のデザートも評判。定番の白玉、れんこん餅、羊羹(ようかん)に加え、秋ならカボチャやサツマイモのプリンなど、自家製デザートが揃います。店主のおばあちゃんのレシピで煮た小豆と合わせるモチモチの白玉は、おしるこ風の温製、アイスをのせた冷製と選べるのも魅力です。
- あをき
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石川県金沢市千日町5-2 MAP
JR金沢駅から車で約15分
JR金沢駅から周遊バス乗車、「片町」下車徒歩約5分
11:30~13:30(最終入店)、18:00~20:30(L.O.) ※昼は予約が確実、夜は要予約
水・木曜
076-287-3126
無し
7酒屋 彌三郎(やさぶろう)
地元の旬を生かしたオリジナル和食をワインとともに
「兼六園」や「金沢21世紀美術館」から1kmほどのところにある、築約100年の古民家を再生した和食店。城下まち金沢周遊バス「本多町」バス停からアクセスできます。金沢近郊の農家や漁師から届く食材を使い、手を加えすぎず素材を生かした料理でもてなしてくれます。
金沢出身の店主は自ら山で山菜を採り、富山県にホタルイカを捕りに出かけることも。また羽咋(はくい)市で猟師が仕留めた臭みのないイノシシ肉はメンチカツに仕上げるなど、その時季ならではの味覚がメニューに並びます。地酒の他、フランスを中心としたナチュラルワインとともに堪能しましょう。
趣ある古民家の空間で料理と会話を楽しむ
板張りの天井や砂壁など、もともとあったものを極力生かして再生した空間にも注目です。1階は、靴を脱いで上がるテーブル席の他、オープンキッチンにはカウンター席を設置。カウンターの一角は料理人の手元まで見える特等席となっています。BGMをかけていないのは、会話や調理する音を楽しんでほしいという思いから。階段を上がった2階には、モダンな座敷が広がっています。九谷焼をはじめ、明治~昭和初期の器も素敵なセンスあふれる一軒です。
- 酒屋 彌三郎(やさぶろう)
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石川県金沢市本多町3-10-27 MAP
JR金沢駅から車で約10分
JR金沢駅から周遊バス乗車、「本多町」下車徒歩約3分
17:30~24:00(L.O.23:00)
日曜
076-282-9116
無し




