ご当地サポーター
記念日に、普段の日に。軽井沢で行きたいフレンチレストラン9選

軽井沢はかつて外国人宣教師の避暑地として賑わった由来もあり、本格的なフランス料理店がたくさんあります。特別な日にドレスアップして行きたいレストランから、カジュアルに普段使いしたい店まで、旅の目的に合わせて訪れたい個性豊かな軽井沢フレンチをご紹介します。

鯉。コースの前菜の一例
鯉。コースの前菜の一例

信州育ちのシェフは、四季折々の地元食材の特性を熟知しています。例えば、軽井沢の隣に位置する佐久市の名物、鯉の料理。一般的に臭みがあるといわれていますが、水質がいい場所で育てられ、新鮮なうちに適切な下処理をすれば、むしろ旨味が際立ちます。ある日の鯉の料理では、おろしたての鯉を、一部はマリネに、一部は燻製にし、2種類の風味・食感を重ねています。鮮やかなビーツを合わせ、赤しそのソースとピーナッツオイルを合わせた一品です。

肉汁を閉じ込める繊細な焼き加減

仔羊。コースの肉料理の一例
仔羊。コースの肉料理の一例

繊細な火入れもシェフの得意とするところ。口に入れた瞬間においしさのピークを迎えるように仕上げます。写真は信州新町で育てられているサフォーク種の羊を使った一品。特別に、通常より1ヶ月長く飼育してもらっているという肉は、味わいも香りも際立っています。高温で8分ほど焼いたあとは、30分かけて余熱でじっくりと火を入れることでしっとりとした焼き加減になります。

ご当地サポーターコメント
信州の自然美を皿に映し出す、日本人の感性で仕上げた「ニッポン・フレンチ」を提供しています。屋外でいただくアペリティフは、鳥の声が聞こえ、木々に囲まれた庭で楽しめます。
ブレストンコート ユカワタン
  • URLhttp://yukawatan.blestoncourt.com/
  • 住所長野県北佐久郡軽井沢町 星野エリア MAP
  • アクセス中軽井沢駅から車で5分
  • 営業時間17:30~(完全予約制)
  • 定休日不定休
  • 入場料コース18,000円~(税別) ※食材は入荷状況によって変わります。
  • TEL050-5282-2267
  • 駐車場無料(軽井沢ホテルブレストンコート)
「キノコの一皿」の一例
「キノコの一皿」の一例

E.Bu.Ri.Ko(エブリコ)とは、古語でサルノコシカケの仲間の、硬いキノコのを表す総称。その店名からも分かるように、キノコ、そして山野草を深く愛するシェフとマダムが営む個性派のフレンチです。東京の山野草やキノコを得意とするレストランで修業を積み、自身もキノコの近くに身を置き、とれたてを使いたいと軽井沢に店を開きました。

多くの料理にキノコが使われていますが、6,800円と8,300円のコースには「キノコの一皿」と名付けられた、キノコが主役の一品が登場します。写真は香りが豊かなトガリアミガサタケ(黒モリーユ)に上田産のホロホロ鳥とフォアグラペーストを詰めたもの。仕上げにかけられているのは、ススケヤマドリタケ(ポルチーニ)の粉末とイグチ種のキノコのピューレ。キノコ本来の旨味がプラスされます。

ご当地サポーターコメント
キノコの良さを最大限引き出したメニューをいただくことができます。キノコ愛が伝わってくる素敵なお店です!

デザートに山野草やキノコが登場

ディナーコースのデザートの一例
ディナーコースのデザートの一例

こちらはフキノトウが使われたクレームブリュレ。フキノトウにはオスとメスがあり、それぞれ微妙に風味が違うため、ふたつの味のバランスを考えながら組み合わせるという繊細な味です。添えられたシャーベットは白樺の樹液を主役に、シークワーサー果汁でアクセントを付けたもの。ブリュレには砂糖漬けにしたフキノトウの花、シャーベットには花わさびを添え、葉を使った盛り付けも天然の素材を愛するシェフだからこそのアイデアです。

E.Bu.Ri.Ko(エブリコ)
  • URLhttp://www.eburiko.com/
  • 住所長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1157-6 MAP
  • アクセス軽井沢駅から車で6分
  • 営業時間11:30~13:30L.O.、17:30~19:30L.O.
  • 定休日水曜日、不定休あり
  • 入場料ランチ2,400円~、ディナーコース5,400円~(すべて税別)
  • TEL0267-42-3033
  • 駐車場無料
サヨリとトビウオと菜の花のタルタルのサラダ仕立て。ランチ、ディナーコースの前菜の一例
サヨリとトビウオと菜の花のタルタルのサラダ仕立て。ランチ、ディナーコースの前菜の一例

店主は、軽井沢の老舗フレンチで修業を積み、結婚後独立した料理人夫婦です。若くして作った店はナチュラルで親しみやすいインテリアですが、コースでしっかりとフランス料理を楽しむことができます。

観光で軽井沢を訪れた人たちに野菜の魅力を知ってもらいたいと、軽井沢や東御(とうみ)市などの地元野菜を使っており、夏場は早朝から収穫を手伝って、そのまま使うことも。また、静岡県・三島で、原種野菜を育てている農家とも取引があり、今ではほとんど流通していない貴重な野菜も使っています。例えば、サヨリとトビウオのサラダでは、合わせる菜の花が「チーマ・ディ・ラーパ」「中島菜」「吹立菜」と3種類も使われていて、それぞれの味の違いを楽しめます。

ご当地サポーターコメント
料理はどれも美しく繊細な味付け。フレンチですが、気取らずお腹いっぱいになります。

ナチュラルなインテリアが心地いい

店内には店主夫妻のセンスが溢れた小さなアートや花々があちこちに
店内には店主夫妻のセンスが溢れた小さなアートや花々があちこちに

店は中軽井沢駅から徒歩5分ほどと、車がなくても便利な場所にあり、湯川のせせらぎが聞こえる静かな環境です。インテリアは極力シンプルに。クロスなしのテーブルに置かれたすっきりしたデザインの食器や、ナチュラルなウッドの家具、窓の外の緑に囲まれて、落ち着く空間です。

レストラン エフ ア
  • URLhttps://www.facebook.com/%201594875640832611/
  • 住所長野県北佐久郡軽井沢町長倉2913-5軽井沢ハウス1F MAP
  • アクセス中軽井沢駅から徒歩5分
  • 営業時間11:30~13:30L.O.、17:30~20:00L.O.
  • 定休日不定休
  • 入場料ランチコース5,000円、ディナーコース8,000円
  • TEL0267-41-0239
  • 駐車場無料
ランチコース3,900円(税別)の前菜の一例
ランチコース3,900円(税別)の前菜の一例

オーナーシェフが喫茶店だった場所を借り受け、改装してフランス料理店をはじめたのは23年前のこと。その後、店舗は徐々に拡大し、2階建ての新館が完成し、レストランだけでなく、宿泊、ウエディングにも対応する本格オーベルジュとなりました。

料理に使う食材は、地元・信州はもちろんのこと、魚なら日本海や房総から取り寄せるなど、シェフが最上のものを選びます。季節感があり、まるで絵画の作品のように美しい独創的な料理に、季節ごとに訪れるのが楽しみという声が多く聞かれます。

非日常の中でフレンチを楽しむ

完成したばかりの新館。シェフがフランスから持ち帰った調度品が多数
完成したばかりの新館。シェフがフランスから持ち帰った調度品が多数

軽井沢というリゾート地で、シェフが目指し続けてきたのは優雅で記憶に残る時間です。まるでフランスにいるような気分に浸れる新館でのエレガントなディナーや、苔が美しい池のほとりのテラスで楽しむランチは、軽井沢でも際立つ存在。シェフが毎年のようにフランスへ渡り、軽井沢に持ち帰ったエスプリを味わえる店です。

ご当地サポーターコメント
エレガントでありながらも居心地のよい雰囲気のレストランです。リラックスして食事を楽しめます。
オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ
  • URLhttp://www.karuizawa-primavera.com/
  • 住所長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1278-11 MAP
  • アクセス軽井沢駅から徒歩7分
  • 営業時間12:00~13:45L.O.、17:30~21:00L.O.
  • 定休日第3水曜日(宿泊は営業)
  • 入場料ランチコース3,900円~、ディナーコース9,800円~(すべて税別)
  • TEL0267-42-0095
  • 駐車場無料
暖炉焼きコースの一例。「特選熟成骨付き牛」を選んだ場合は9,800円(税別)。
暖炉焼きコースの一例。「特選熟成骨付き牛」を選んだ場合は9,800円(税別)。

「オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ」の姉妹店。テーブルまでさまざまな肉が運ばれて来るので、種類や大きさを好みや人数によって選び、暖炉で塊のまま焼いてもらうというスタイルが人気です。フランスの食文化として長く受け継がれてきた肉の熟成もオープン当初から続けており、骨付きの牛肉なら約60日熟成で提供。ほかにも、フランスの鴨肉や長野県・飯田の千代幻豚など、シェフ選りすぐりの肉が揃っています。

ご当地サポーターコメント
迫力のある暖炉焼きは、なかなかお目にかかれないもの。焼きあがるまでのわくわくする時間がたまりません!

愛犬と食事ができるテラス席も

薪の量や距離を調節しながら肉に火を通すのは職人技
薪の量や距離を調節しながら肉に火を通すのは職人技

店内はフランスの田舎家のような素朴さ。大皿に盛られた料理を分け合って食べるのがおすすめです。テラス席はペットも同伴可能で、犬用のメニューがあります。
また、ランチメニューでは「前菜ビュッフェ」が好評。暖炉の前にずらりと並んだフランスの惣菜料理からお好みに合わせ、いくらでも取ることができます。

ピレネー
  • URLhttp://karuizawa-pyrenees.com/
  • 住所長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1181-8 MAP
  • アクセス軽井沢駅から徒歩12分
  • 営業時間12:00~14:00L.O.、17:30~22:00(L.O.21:00)
  • 定休日第2木曜日
  • 入場料ランチコース2,150円~、ディナーコース4,900円~(すべて税別)
  • TEL0267-41-3339
  • 駐車場無料
天竜川・稚鮎のフリット 望月・古太きゅうりとエストラゴン。ディナーコース前菜の一例
天竜川・稚鮎のフリット 望月・古太きゅうりとエストラゴン。ディナーコース前菜の一例

フレンチをベースにしながらも和のテイストを取り入れた料理が揃う店です。季節感も大切にし、例えば、初夏なら鮎がおすすめ。和食では定番のきゅうりとの組み合わせに、スパイスで軽く香りをつけます。鮎の味わいが深まるオリエンタルな一品です。

シェフはフランス留学後、東京や横浜のフランス料理店に勤め、和食店でも学んできました。軽井沢の著名なフランス料理店で経験を積み、現在の場所で姉妹店の料理長を8年務め、2011年に独立。現店名となりました。

ご当地サポーターコメント
食材の取り合わせなど、遊び心も大切にしている料理は、目も舌も楽しめます。

大きな窓とシックなインテリア

大きな窓がシンボル。夜はライトがつき、幻想的な雰囲気に
大きな窓がシンボル。夜はライトがつき、幻想的な雰囲気に

一見すると無機質な建物の中は天井までの全面窓で、ランチ時間は眩しいほど明るく、夜はライトでしっとりと緑を感じられる開放的な雰囲気。店名に「無彩」とあるように、色彩を控えめにしており、随所に使った天然の素材とともに料理や緑を引き立てています。
信州の生産者やワイナリー、アート作家とも親交を深め、シェフ自身がおいしいと感じるものや美しいと思うもので満たされた空間です。

無彩庵 池田
  • URLhttp://www.musaian.com/
  • 住所長野県北佐久郡軽井沢町長倉1891-50 MAP
  • アクセス信濃追分駅から車で5分
  • 営業時間11:00~13:00L.O.、17:00~20:00L.O.
  • 定休日火曜日(祝日の場合は営業)、冬季休業あり
  • 入場料ランチコース3,300円~、ディナーコース5,500円~
  • TEL0267-44-3930
  • 駐車場無料
ディナーコースの前菜の一例。
ディナーコースの前菜の一例。

シェフは2018年、国際的なフランス料理コンクールのチームジャパンに選出され、優勝に貢献した人物。湯川のほとりにある小さなレストランが、世界レベルのガストロノミーとして注目されつつあります。

こちらの料理はコースの温前菜から始まります。鹿肉のリエットを生地で包んで焼き、表面のつややかで深い紅色はビーツのジュレ。葉の形のチュイルは、信州のりんご酢とスパイスを効かせ、ひと口で食べれば森のイメージが広がるように構成されています。

コースの一品一品に信州食材を使う

窓の外は豊かな緑と湯川のせせらぎ。個室もあります
窓の外は豊かな緑と湯川のせせらぎ。個室もあります

レストランはオープンして8年目を迎えましたが、進化は止まりません。9~10品のコースの料理すべてに信州食材を使っており、野菜はもちろんのこと、長野県の中東部にある長和町で豊富な湧き水を使って養殖されているチョウザメの肉、そして卵を使ったキャビアなど希少な食材も。白樺湖の北にある姫木平の工房ではシェフ自ら生ハムを仕込んで作っています。アートも多く飾られた店内で、信州の味わいを堪能できるガストロノミーです。

ご当地サポーターコメント
どの料理も素材の持ち味を存分に活かしており、見た目の美しさや味の組み合わせに驚かされます!
レストラン トエダ
  • URLhttp://toeda-karuizawa.com/
  • 住所長野県北佐久郡軽井沢町長倉1877-1 MAP
  • アクセス軽井沢駅から車で5分
  • 営業時間11:30~13:00最終入店、17:30~20:00最終入店
  • 定休日不定休
  • 入場料ランチコース6,000円~、ディナーコース9,000円~
    ※完全予約制、お任せコースのみ
  • TEL0267-45-7038
  • 駐車場無料
信州サーモンの自家製スモーク。コースの前菜一例。
信州サーモンの自家製スモーク。コースの前菜一例。

店名にもなっているシェフは、パリの名店やグランメゾンを含む東京のフレンチで修業を積み、10年前に独立。長野県出身のマダムとともに店を開きました。

コンセプトは「自然料理」。食材の旬を重視し、手を加えすぎず、食材が持つ魅力を大切にします。例えば、サーモンの前菜は、信州サーモンをほんの少しスモークし、サーモンの旨味に軽い香りをつけます。つけ合わせに季節の新鮮な野菜をたっぷりと添え、わさびマヨネーズで。レアな信州サーモンの旨味とフレッシュな野菜の食感や味の個性を、ほんのり辛いソースで引き締めます。

山桜に抱かれたナチュラルなインテリア

窓が大きくとられ、山桜の木も眺められます
窓が大きくとられ、山桜の木も眺められます

「自然レストラン」らしく、インテリアのテーマはナチュラル。無垢の木材など天然の素材と、流線のデザインを多く使っているので柔らかな雰囲気になっています。
また、お店の前にはシンボルツリーといえる山桜の大木。夏には生い茂り、秋には色づいて、季節を感じられるのが魅力です。

ご当地サポーターコメント
個室もあるので、大切な人との会食にもぴったり。量を少し控えめにしたプチポーションが選べるのが嬉しいです。
シェ草間
  • URLhttp://chez-kusama.com/
  • 住所長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1265-15 MAP
  • アクセス軽井沢駅から5分
  • 営業時間11:30~15:00(L.O.14:00)、17:30~22:00(L.O.20:30)
  • 定休日水曜日、木曜日(7~9月は木曜日のみ)
  • 入場料ランチコース4,500~円、ディナーコース6,800円~(プチポーションコース5,800円~)(すべて税込)
  • TEL0267-46-9123
  • 駐車場無料
スプリングラムとアワビのロティ フキノトウのラヴィオリの新堀筍。コースのメイン料理の一例
スプリングラムとアワビのロティ フキノトウのラヴィオリの新堀筍。コースのメイン料理の一例

「スイヤルド」とは南フランスの昔の家屋によくあった石造りの洗い場のこと。キッチンとは別に屋外に備えられ、野菜やハーブの水洗いに使われていました。実際に、森に囲まれたこの店の入口にはスイヤルドがあり、南仏の田舎町に来たようなイメージが広がります。

シェフはフランスで修業を積んだあと、日本の高級ホテルなどで料理長を務めた経歴の持ち主です。メイン料理はしっとりと焼き上げたラムチョップに、チョリソ入りのソースを使い、ラヴィオリには鶏ひき肉に新玉ねぎやフキノトウ、春キャベツを加え、春の香りを閉じ込めています。

ご当地サポーターコメント
素敵な佇まいのお店です。アットホームな雰囲気で、地元の野菜や果物をふんだんに使った料理を楽しむことができます。

森の中の一軒家レストラン

シェフの夢は、森の中でレストランを開くことでした。信濃追分駅から少し離れた立地にあり、木立が美しく、車通りも少ない静かな場所で、思い描いた通りの地の利。テラス席をサンルームのようにリフォームし、一年中森の中にいるような雰囲気の中で食事ができるようになっています。

スイヤルド
  • URLhttp://www.souillarde.com/
  • 住所長野県北佐久郡軽井沢町追分1551-2 MAP
  • アクセス信濃追分駅から車で10分
  • 営業時間12:00~13:30L.O.、18:00~20:00L.O.
  • 定休日月曜日
  • 入場料ランチコース3,200円~、ディナーコース6,500円~(すべて税別)
  • TEL0267-46-2789
  • 駐車場無料
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