【2024年版】八戸三社大祭の見どころ&楽しみ方
7月31日から8月4日まで、八戸の街は人々の熱気に包まれます。
江戸時代から続く古式ゆかしき神社行列と雅な音色の祭り囃子、そして、趣向を凝らした豪華絢爛な山車の数々。
街中が熱く盛り上がる、八戸三社大祭の楽しみ方をご紹介します。
八戸三社大祭はどんなお祭り?
八戸三社大祭は江戸時代に、現在の龗(おがみ)神社から長者山新羅神社に神輿の渡御(とぎょ)が行われたことが起源とされています。その後、人形を乗せた「屋台」や「虎舞(とらまい)」などの民俗芸能が行列に加わり、町の安泰や豊作を祈願する祭りに発展。明治時代には長者山新羅神社と神明宮が加わって三社合同の祭りとなり、毎年新たな山車を運行する形になりました。
こうした歴史が評価され、八戸三社大祭は国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
●2024年「八戸三社大祭」イベントスケジュール
日にち | 時間 | イベント内容 |
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7月31日(水) | 18:00~21:00 | 前夜祭(市庁前市民広場および市内中心街) |
8月1日(木) | 13:30 | 出発式(おがみ神社) |
15:00~19:00頃 | 神輿と山車の合同運行(市内中心街) | |
8月2日(金) | 11:00~ | 長者山新羅神社例祭 |
13:00~14:00 | おがみ神社例祭 | |
14:00~16:00 | 加賀美流騎馬打毬(長者山新羅神社) | |
18:00~21:00頃 | 夜間山車運行 | |
11:00~21:00 | おまつり広場(市庁本館前市民広場) | |
8月3日(土) | 15:00~19:00頃 | 神輿と山車の合同運行(市内中心街) |
11:00~21:00 | おまつり広場(市庁本館前市民広場) | |
8月4日(日) | 18:00~20:00 | 後夜祭(市庁前市民広場および市内中心街) |
11:00~21:00 | おまつり広場(市庁本館前市民広場) |
行列を彩るさまざまな郷土芸能
八戸三社大祭の特徴は、様々な郷土芸能が披露されることです。例えば「虎舞(とらまい)」は火難よけ、航海安全の信仰として伝承されてきたもの。虎がいっせいに地面に転がったり、肩車で立ち上がったりとアクロバティックな動きで、観客を喜ばせます。また黒い装束の獅子舞は「法霊神楽(ほうりょうかぐら)」と呼ばれる伝統芸能で、舞手が獅子の頭を一斉に打ち鳴らす「一斉歯打ち」が見どころです。
そのほかにも笹の葉を持って踊る「笹の葉踊り」や、馬の模型を付けた「駒踊(こまおどり)」など、たくさんの郷土芸能が登場します。
迫力ある華麗な山車に注目
祭りを大いに盛り上げるのが、27台の巨大な山車です。毎年、民話や歌舞伎を題材に新たなものが制作されていますが、その大きさと迫力に驚かされます。しかも、人形が上下に動いたり、スモークを出したり、水を噴き上げたりと様々な趣向が凝らされています。運行する通りの幅に合わせて山車の前部と中央部が横に展開したり、後部がせり上がるなどの仕掛けがあり、見ていて飽きることがありません。
山車の制作は毎年、5月の連休明けから始まります。仕掛けの多さや、華やかな装飾は地元の人たちの祭りにかける熱意の結晶と言えるかもしれません。
祭り期間に見に行きたい「騎馬打毬」
祭りの中日にぜひ訪れたいのが、長者山新羅神社で行われる「加賀美流 騎馬打毬(かがみりゅう きばだきゅう)」です。
紅白2つの組に分かれ、馬に乗って毬杖(きゅうじょう/ぎっちょう)と呼ばれる杖を操り、地上の毬を拾い、毬門(きゅうもん)を目指すこの競技は、馬の産地で馬術が盛んだった八戸藩で、武芸奨励のために始まったと言われています。イギリスのスポーツ「ポロ」とよく似ていますが、実はどちらの競技もルーツは古代ペルシャにあり、ペルシャから東西に分かれて発展したと言われています。
前夜祭&後夜祭も見どころ満載
7月31日の前夜祭、8月4日の後夜祭では、八戸市内の中心に27台の山車がいっせいに展示されます。すべての山車はライトアップされ、仕掛けがすべて開いた状態で展示されるので、迫力も満点。また各団体のお囃子も奏でられますが、特に前夜祭は祭りが始まる高揚感もあって、ボルテージは最高潮に達します。
▼八戸三社大祭
URL:https://visithachinohe.com/stories/sannshataisai_schedule/
会場:八戸市中心街
期間:2024年7月31日(水)〜8月4日(日)※31日は前夜祭、4日は後夜祭※曜日に関わらず毎年同日
TEL:0178-46-4040 (八戸市観光課)