津軽の文化と四季にふれる「界 津軽」1泊2日旅|おすすめモデルコース
青森県西部に広がる津軽地方の中心地・弘前市。江戸時代には城下町として栄え、明治時代以降は西洋文化を取り入れたことから、和洋の貴重な建築物が今も残ります。また、弘前市はリンゴの生産量日本一。スイーツ、料理、お土産などバリエーションに富んだリンゴの名物や収穫体験なども、弘前観光の大きな楽しみです。
弘前の奥座敷・大鰐(おおわに)温泉郷に位置する「界 津軽」は、津軽の伝統文化や四季の風情が楽しめる温泉旅館。津軽三味線の生演奏や伝統工芸「津軽こぎん刺し」の体験など、地域の奥深い魅力にふれる1泊2日の津軽旅をご紹介します。
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、営業時間の変更や休業の場合があります。お出かけの際は事前にご確認ください。
モデルコースのポイント
- 弘前名物のアップルパイを食べ比べ
- 圧倒的な迫力! 津軽三味線の生演奏
- リンゴ尽くしの公園でお土産選び
1日目
JR新青森駅
車で約60分
12:00 大正浪漫喫茶室
大正の面影残る洋館でランチとアップルパイを満喫
初日のランチは、弘前市出身の実業家・藤田謙一の別邸と日本庭園が広がる「藤田記念庭園」へ。園内の「大正浪漫喫茶室」は、1921年 (大正10年)に建てられた別邸の洋館の大広間とサンルームを利用したカフェ。ガラス張りのテラス席からは庭園を眺められ、ステンドグラスやシャンデリアなど当時の装飾にも心惹かれます。
食事では弘前産のリンゴが入ったビーフカレーや、世界遺産の白神山地で知られる西目屋村産の蕎麦粉を使ったガレットがおすすめ。デザートには弘前名物のアップルパイをどうぞ。市内で人気のスイーツ店やリンゴ農園のものなど6~7種類を揃えているので、食べ比べるのも楽しみです。
- 大正浪漫喫茶室
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- https://www.facebook.com/fujitataisyoromankissa/
- 青森県弘前市上白銀8-1 藤田記念庭園洋館内 MAP
- 9:30~16:30(L.O.16:00)
- 無休
- 0172-37-5690
徒歩すぐ
13:00 弘前公園
桜と紅葉の名所の公園で見どころめぐり
ランチの後は、弘前を代表するスポットを散策しましょう。藤田記念庭園に隣接する「弘前公園」は、藩政時代に一帯を治めた津軽氏の居城・弘前城を基に整備。春には約2,600本の桜が咲き誇る日本屈指の桜の名所で、「弘前さくらまつり」では多くの観光客でにぎわいます。他、秋は「菊と紅葉まつり」、冬は「雪燈籠まつり」と季節ごとのイベントを開催。四季を通じて絶景が楽しめます。
弘前城は1611年(慶長16年)に築城。今も残る天守、櫓3棟、城門5棟が国の重要文化財に指定されています。広い園内には植物園(料金別途)や休憩所などもあるので、ゆっくり見どころをめぐってみてはいかがでしょうか。
- 弘前公園(弘前城)
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- https://www.hirosaki-kanko.or.jp/details.html?id=CNT00403311702141656
- 青森県弘前市下白銀町1 MAP
- 入園自由、本丸・北の郭は4月1日~11月23日9:00~17:00
- 弘前城天守は11月24日~3月31日
- 入園無料、本丸・北の郭は有料エリアで高校生以上320円、小・中学生100円(11月24日~3月31日の冬期は無料)
- 0172-37-5501(弘前市立観光館)
車で約30分
15:30 界 津軽
津軽の伝統文化と四季に浸る温泉宿
津軽の奥座敷・大鰐温泉郷にたたずみ、津軽に息づく文化や豊かな四季を体感できる温泉旅館。青森ヒバの湯船に満ちる名湯、大間のマグロを堪能する会席料理、津軽三味線の生演奏など、津軽の多彩な魅力にふれる滞在が待っています。
ご当地部屋「津軽こぎんの間」
客室は伝統工芸「津軽こぎん刺し」を取り入れた「津軽こぎんの間」。壁、障子、行燈などシンメトリーなデザインがスタイリッシュな空間を演出します。客室ごとにこぎんのモドコ(基礎模様)が異なり、どんなモドコに出会うかも楽しみです。
17:00 大浴場
歴史を重ねた名湯で旅の疲れを癒すひととき
青森ヒバの湯船に満ちるのは名湯・大鰐温泉。とろりとした感触のお湯は、古くから療養にも使われていました。秋から春はリンゴを浮かべた「りんご湯」、夏は青森ヒバの「ヒバりんご」と一緒に入浴を。プカプカ浮かぶ姿は愛らしさ満点です。
19:30 夕食
特別会席で黒いダイヤ「大間まぐろ」に舌鼓
多くの漁場に囲まれ、海の恵み豊かな青森。夕食では津軽の食文化を取り入れ、地場の贅を尽くした会席料理が並びます。季節ごとの特別会席ではマグロの最高峰「大間まぐろ」をはじめ、春の花見蟹、夏のアワビなど旬の美味が登場します。
21:00 ご当地楽「津軽三味線生演奏」
胸にせまる音色と迫力。津軽三味線の生演奏に感動
各地域の魅力にふれる「ご当地楽」として、界 津軽では津軽三味線奏者とスタッフの生演奏を毎晩披露。日本画の巨匠・加山又造の壁画『春秋波濤』の前で、「津軽じょんがら節」など名曲の数々を情感豊かに奏でます。
2日目
07:00 ご当地体操「津軽たいそう」
津軽の四季を感じながらストレッチと深呼吸
2日目はご当地体操「津軽たいそう」からスタート。「弘前ねぷたまつり」やリンゴの収穫など、津軽の四季の風物詩を取り入れたオリジナルの体操を行います。全身を大きく動かして体をほぐし、すっきりした気分で一日を迎えましょう。
08:00 朝食
津軽のご当地朝食で一日の活力を
朝食にはリンゴベースのご当地ジュースと、地域の味覚満載の和食膳が待っています。名物の「貝焼き味噌」は、ホタテの身を味噌で味付けして卵でとじる郷土料理。香ばしい匂いと濃厚な味わいに、箸が止まらなくなる一品です。
09:15 津軽こぎん刺し体験「思い出こぎん」
津軽こぎん刺し体験で思い出づくり
滞在中、ロビー階のトラベルライブラリーでいつでも楽しめるのが、津軽こぎん刺し体験「思い出こぎん」。簡単に作れるようにアレンジした紙製の「しおり作り」のセットが用意されていて、完成したしおりはお土産として持ち帰れます。
10:00 界 津軽を出発
車で約35分
10:40 弘前市りんご公園
リンゴ畑が広がる公園でお土産探し
2日目はリンゴの生産量日本一の弘前市ならではのスポットへ。約9.7haの広い園内に80品種・約2,300本のリンゴの樹が植えられ、8月上旬から11月上旬には収穫体験も楽しめます。園内の「りんごの家」にはリンゴのお菓子やジュース、リンゴの微発泡酒・シードルなど、リンゴ関連の商品約1,200種がずらり。季節に応じた旬のリンゴも通年販売しているので、お土産選びにもぴったりです。
他、江戸時代の農家住宅を移築した「旧小山内家住宅」、公園全景や岩木山を望む「すり鉢山展望台」など見どころが点在。芝生が広がるピクニック広場もあり、ゆっくり過ごせます。
- 弘前市りんご公園
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- https://www.hirosaki-kanko.or.jp/edit.html?id=ringopark
- 青森県弘前市清水富田寺沢125 MAP
- りんごの家・旧小山内家住宅9:00~17:00(施設利用時間外でも園内散策は可)
- 無休(臨時休あり)
- 入園無料、収穫体験は有料
- 0172-36-7439
車で約10分
12:30 レストラン山崎
弘前を代表する名店で至福のフレンチを堪能
明治時代以降に西洋文化が浸透し、フランス料理の店が腕を競う「フレンチの街」弘前市。中でも「レストラン山崎」は弘前フレンチを牽引し続ける名店です。食材は青森県産の肉や魚介、野菜などを厳選して使用。素材を生かした安心・安全なスローフードに、遠方からも多くの人が訪れます。
ランチのおすすめはオードブル、スープ、メイン、デザートを数種類からセレクトできる「弘前フレンチお好みコース」。スープでぜひいただきたいのが、弘前のリンゴ農家の木村秋則さんが無農薬・無肥料で育てた「奇跡のりんご」などを使った冷製スープ。クリーミーでリンゴの豊かな風味が広がる逸品です。
- レストラン山崎
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- http://www.r-yamazaki.com/
- 青森県弘前市親方町41 MAP
- 11:30~L.O.14:00、17:30~L.O.20:30
- 月曜(弘前さくらまつり期間を除く)、8月13日、12月30日~1月1日
- 0172-38-5515
車で約3分
14:00 弘前れんが倉庫美術館
歴史を受け継ぐ美術館で現代アートを鑑賞
旅の締めくくりに、明治・大正期に酒造工場として建設され、シードル工場としても使われた建物を改修した美術館へ。エントランスでは弘前市出身の現代美術家・奈良美智の作品「A to Z Memorial Dog」が来館者を迎えます。
建物は美術館とカフェ・ショップの2棟構成で、美術館では国内外の先進的なアートを発信。弘前をはじめとする東北の歴史や文化にふれる作品も収集・展示しています。シードル工房を備えたカフェでは青森県産の食材を使ったメニューを用意。ショップにはミュージアムグッズや工房で醸造したシードルが並びます。
「記憶の継承」をコンセプトに改修された美術館で、弘前の昔と今を体感してみてはいかがでしょうか。
- 弘前れんが倉庫美術館
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- https://www.hirosaki-moca.jp/
- 青森県弘前市吉野町2-1 MAP
- 9:00~17:00、カフェ・ショップは~22:00
- 火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始 ※弘前さくらまつり・弘前ねぷたまつり期間は開館
- 展覧会により観覧料が異なる
- 0172-32-8950