ご当地サポーター
寿司だけじゃない、小樽のおすすめディナースポット5選

小樽のグルメといえば寿司や海鮮丼が有名ですが、それだけではありません。豊かな山海の恵みに趣向を凝らした創作料理、古い港町ならではの洋食文化、小樽近郊で醸されるワインなど、国内外の食通を魅了する美味が満載です。歴史的建造物を再利用したお店も多く、ノスタルジックな雰囲気を味わう楽しみも。ディナータイムが大切な旅の思い出になる、おすすめのお店を厳選してご紹介します。

小樽の豊かな食文化と独創性が光るメニューの数々

「港町海鮮パスタ 生ウニ&ズワイ蟹&イクラ」3,300円〜(北海道産生ウニを使用しているため価格変動あり)
「港町海鮮パスタ 生ウニ&ズワイ蟹&イクラ」3,300円〜(北海道産生ウニを使用しているため価格変動あり)

小樽運河の近くに立つ、築115年余りの歴史的建造物を改装したレストラン。「道外で働いてみて、生まれ育った小樽の食の豊かさに気づいた」という店長が、小樽や北海道の食材を使った創作イタリアンを提供しています。
「港町海鮮パスタ」は、北海道の海の幸をふんだんに使い、どこか懐かしいバター醤油風味でレトロな港町・小樽を表現したメニュー。他にも、魚を麹で発酵させた北海道の郷土料理「飯寿司(いずし)」をグレープフルーツでマリネした一品など、独創的なアイデアで小樽の食文化に新しい風を吹き込んでいます。

先人たちの足跡が残る空間で、ゆっくりと流れる時を楽しむ

今や希少なレンガ壁、傷や凹みが残る床などが、積み重なった時の重みを感じさせる
今や希少なレンガ壁、傷や凹みが残る床などが、積み重なった時の重みを感じさせる

お店の建物は1906年(明治39年)建築の赤レンガ倉庫「旧磯野支店倉庫」で、「ISO」の名は建物のルーツにちなんだもの。かつては小説や映画の舞台にもなった喫茶店「海猫屋」として40年ほど利用されていました。2階のレストランフロアには「海猫屋」時代の床や扉、テーブルなどが今も残され、先人たちが築いた歴史への敬意が随所に宿っています。
3階はバーフロアになっており、2階で食事を楽しんだ後、席を移してゆっくりとお酒やコーヒーを楽しむことも可能。夏は海風に涼み、冬は薪暖炉の炎に和むひとときは、大人の旅ならではの贅沢です。

ご当地サポーターコメント
小樽でおなじみの食材を今までにない料理へ進化させる店長の手腕は、地元の食通もうならせます。ビールやワイン、カクテルなど、料理に合うドリンクも豊富です。
ISO
  • URLhttps://otaruiso.jp/iso/
  • 住所北海道小樽市色内2丁目2-14 MAP
  • アクセスJR小樽駅から徒歩約9分
  • 営業時間ランチ11:30〜15:00 (L.O 14:00)
    ディナー17:00~22:00 (L.O. フード21:00、ドリンク21:30)
  • 定休日水曜、年末年始
  • TEL0134-31-1888
  • 駐車場無料

丁寧な仕事が随所に光る寿司と酒肴に舌鼓

鮨と酒肴を一堂に集めたセットメニュー「楽味(たのしみ)」5,940円。来店後の注文も可能
鮨と酒肴を一堂に集めたセットメニュー「楽味(たのしみ)」5,940円。来店後の注文も可能

小樽市中心部から少し離れた高台で親子が営む、寿司と日本料理のお店。「ミシュランガイド北海道2017」においてビブグルマンに選ばれた名店です。敷居が高いかと思いきや、握りは「上生」2,500円からとリーズナブル。醤油は、食べる時に自分で刷毛(はけ)で塗るスタイルで、つけ過ぎを防げるだけでなく、握りをひっくり返さずスマートに口に運べます。
色とりどりの寿司と酒肴を集めたセットメニューは「に志づ可」の魅力が凝縮した一膳。骨までやわらかく炊いた自慢の「身欠き鰊の甘露煮」など、一口ごとに和の真骨頂を堪能できます。

親子で創造する食の喜び。近郊産ワインとのペアリングも秀逸

カウンターでは、贅を尽くした寿司割烹コースが味わえる(13,200円~、要予約)
カウンターでは、贅を尽くした寿司割烹コースが味わえる(13,200円~、要予約)

国内外の食通を魅了する「に志づ可」の味を守るのは、寿司職人として長年の経験を培った大将と、日本料理コンペティションで全国優勝の経歴を持つ若大将。「その時期にある地元の食材を活かし、食べる楽しさを届けたい」という思いは、父から息子へしっかりと受け継がれています。
飲み物のセレクトは若大将が一手に担っており、食中酒にぴったりの一杯を提案してくれます。余市や仁木など、小樽近郊産ワインの品揃えも充実。地元の食材を使った和食と、地元で醸したワインが奏でるテロワールを心ゆくまで楽しめます。

ご当地サポーターコメント
白木を基調とした端正な空間と、凛とした職人の心意気が日常を忘れさせる名店。中心部から少し離れているので、タクシーやレンタカーの利用をおすすめします。
小樽の鮨と季節料理 に志づ可
  • URLhttps://sushi-nishizuka.com/
  • 住所北海道小樽市高島4丁目9-14 MAP
  • アクセスJR小樽駅から車で約10分
  • 営業時間ランチ11:30~14:00(L.O.13:30)
    ディナー17:00~20:30(L.O.20:00)
  • 定休日火曜
  • TEL0134-34-2838
  • 駐車場無料

北海道の食とワインのマリアージュを堪能

2人でシェアして大満足の「バインチーズフォンデュ」1,810円。チーズの追加はプラス640円
2人でシェアして大満足の「バインチーズフォンデュ」1,810円。チーズの追加はプラス640円

1912年(明治45年)に建築された「旧北海道銀行本店」の建物を活用した、ノスタルジックな雰囲気のレストラン。「おたるワイン」を中心とした道内各地のワインとともに、道産食材をふんだんに使用した洋風料理が味わえます。
「バインチーズフォンデュ」は丸いフランスパンがそのまま器になった、ワインとの相性も写真映えも十分の一品。おたるワインでのばした熱々のチーズを、温野菜やソーセージに絡めていただきます。チーズがしみこんだパンも丸ごと食べられ、お皿が空になる頃にはおなかも大満足です。

歴史ある空間で「北のウォール街」の栄華をしのぶ

木と軟石を組み合わせた店内は落ち着きとぬくもりを感じさせる
木と軟石を組み合わせた店内は落ち着きとぬくもりを感じさせる

店の周辺は明治後期から昭和初期にかけて商社や銀行が立ち並び、かつて「北のウォール街」と呼ばれた地区。店舗外観はほぼ旧北海道銀行本店時代のままで、当時の床や壁の一部も残っています。通りをはさんで斜め向かいに立つのは「日本銀行旧小樽支店」(現在は金融資料館として一般公開)。常連客の中には窓際の席を希望し、通りを眺めて往時をしのぶ方も多いそうです。
商都・小樽の歴史が宿る空間で食事を楽しんだ後は、併設のワインショップでのショッピングもおすすめ。道内各地から厳選した100種類余りのワインが揃っています。

ご当地サポーターコメント
おたるワインをはじめとするワインのラインナップが充実しており、グラス380円からと価格も手頃。ワイン好きにはたまらない飲み比べセットもあります。
ワイン&カフェレストラン 小樽バイン
  • URLhttps://www.otarubine.chuo-bus.co.jp/
  • 住所北海道小樽市色内1丁目8-6 MAP
  • アクセスJR小樽駅から徒歩約10分
  • 営業時間レストラン 11:30~20:00(L.O.19:00) ショップ 11:00~20:00
  • 定休日レストランのみ水曜
  • TEL0134-24-2800
  • 駐車場提携駐車場あり
  • メモ2022年12月初旬頃まで外観工事中

趣向を凝らした旬の味覚が集う路地裏の名店

道内産エゾシカのロースを低温調理し、醤油ベースのタレと山わさびで仕上げる「鹿肉のタタキ」950円
道内産エゾシカのロースを低温調理し、醤油ベースのタレと山わさびで仕上げる「鹿肉のタタキ」950円

小樽駅そばのアーケード街「小樽都通り商店街」の路地裏にひっそりと佇む居酒屋。小樽および近郊、道内各地の旬の食材を使った目にも美しい創作和食を、自然派ワインや日本酒とともに楽しめます。
地元育ちの大将が生産者と連携して手に入れる食材のクオリティこそ「らく天」の強み。近郊農家から届く高級レストラン向けの野菜、ハンターから直接仕入れる鮮度抜群のジビエなどが、独創性豊かな大将の手によって珠玉の一皿に昇華します。鉄分豊富なエゾシカ肉の魅力が凝縮した「鹿肉のタタキ」は、秋から冬の狩猟シーズンだけのお楽しみです。

家族のぬくもりが宿る空間で美酒に酔う

カウンターの奥には、食と酒の相性を大切にする大将が自ら買い付けた日本酒がずらり
カウンターの奥には、食と酒の相性を大切にする大将が自ら買い付けた日本酒がずらり

先代である父が脱サラして店を始め、現在は二代目夫婦が店を切り盛りする「らく天」。幼い頃店で遊んでいた娘さんも母になり、今は子どもを連れて店を手伝っています。「ミシュランガイド北海道2017」ビブグルマン掲載店でありながら、敷居の高さを感じさせないのは、アットホームな家族経営ならではです。
グループでくつろいで過ごせるテーブル席もありますが、1〜2名で訪れるならぜひカウンター席へ。気さくで話好きな大将と女将、地元の常連客の楽しい掛け合いが、ほろ酔いのひとときに彩りを添えることでしょう。

ご当地サポーターコメント
大将は食への探究心あふれる料理人。昼間は新南樽市場内でラーメン店「ら〜麺ニコちゃん」を経営しています。こちらもぜひ足を運んでみてください。
らく天

素材にこだわり、一から丁寧に仕込む本格洋食が人気

煮込みハンバーグとオムライスがのった「Museコンボプレート」Sサイズ1,800円(写真)、Mサイズ2,200円
煮込みハンバーグとオムライスがのった「Museコンボプレート」Sサイズ1,800円(写真)、Mサイズ2,200円

京都で出会ったオーナー夫妻が憧れの地・小樽に移住して2009年にオープンした洋食店。人気No.1の「煮込みハンバーグステーキ」は、黒松内産の牛肉と豚肉を使い、旨みを閉じ込めてふっくら焼き上げたハンバーグと、何年も継ぎ足し続けて熟成させた自慢のデミグラスソースを堪能できる一品です。
他にもオムライスやパスタ、ロースカツなどの多彩なメニューが揃い、いろいろな味を盛り合わせたプレートメニューも充実。フードプロセッサーは使わず、ソースやドレッシングもすべて自家製という、手間を惜しまぬ丁寧な仕事がおいしさの鍵です。

キャンドルの灯りと心地よい音楽が彩る癒しの空間

絵画や写真、絵皿などがセンスよく飾られた店内は外国のカフェのよう
絵画や写真、絵皿などがセンスよく飾られた店内は外国のカフェのよう

イギリス製のアンティークドアを開けると、ワインレッドの壁にやわらかな照明が陰影を刻む落ち着いた空間が迎えてくれます。テーブルにぬくもりを添えるキャンドルは、キャンドル作家としても活動する奥様の手によるもの。展示販売も行っており、来店ごとにマイキャンドルを灯してもらえる「キャンドルキープ」も可能です。
オーナー夫妻は音楽にも造詣が深く、店では道内外や海外のミュージシャンによるライブを不定期で開催しています。キャンドルの灯りに癒され、音楽に心を遊ばせるひとときを求めて「Muse」へ足を運ぶファンも絶えません。

ご当地サポーターコメント
デミグラスソースはオーナーが8年かけてレシピを完成させた自信作。コラーゲンたっぷりの牛スジとトマト、香味野菜を赤ワインでじっくり煮込んだ芳醇な味わいがたまりません。
洋食とキャンドル 小樽Muse(ミューズ)
  • URLhttps://www.otaru-muse.com/top.html
  • 住所北海道小樽市稲穂1丁目11-7 MAP
  • アクセスJR小樽駅から徒歩約7分
  • 営業時間ランチ11:00~14:30(L.O. 14:00)、ディナー17:00~21:00(L.O.20:00)
    ※ディナー予約の場合は22:00まで延長可能
  • 定休日月曜(祝日の場合は営業、翌日休み)
  • TEL0134-31-6300
  • 駐車場無料
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