ご当地サポーター
小樽へ行くなら押さえておきたいおすすめ観光スポット6選

北海道の玄関口として開拓期に重要な役割を果たした小樽。ノスタルジックな雰囲気を奏でる歴史的建造物の数々、海と山に抱かれる表情豊かな街並みは、多くの観光客を魅了してやみません。小樽に行くなら絶対に外せないおすすめスポットをご紹介します。

港町の歴史を今に伝える小樽観光の代表格

海運の街として栄えた歴史を水上からの目線で実感できる「小樽運河クルーズ」
海運の街として栄えた歴史を水上からの目線で実感できる「小樽運河クルーズ」

開拓期に北海道の玄関口として発展した小樽。その海運を支えるため、1923年(大正12年)に作られたのが「小樽運河」です。戦後、小樽港に埠頭が整備されてその役割を終えましたが、現在は小樽を代表する人気観光スポットへ成長を遂げました。全長1,140mの運河沿いに当時のまま残る石造倉庫群は、観光案内所やレストランなどに再利用されています。石畳の散策路をのんびりと歩くもよし、小樽運河クルーズで小さな船旅を楽しむもよし。どこを切り取っても写真映えするシーンが満載です。

ガス灯のぬくもりに包まれる夜は美しさもひときわ

夜になるとガス灯の明かりが水面に映り込み、昼とはまったく異なる表情を見せる
夜になるとガス灯の明かりが水面に映り込み、昼とはまったく異なる表情を見せる

小樽運河は、時間帯や季節によってさまざまな表情を見せてくれます。夕暮れ時には散策路のガス灯に明かりがともり、石造倉庫群もライトアップされ、ひときわノスタルジックな雰囲気に。毎年2月に開催されるイベント「小樽雪あかりの路」の期間中は数百もの浮き玉キャンドルが運河に浮かび、幻想的な情景が広がります。写真撮影の定番スポットである浅草橋街園、往時の面影と港町の風情が漂う北運河など、エリアごとの個性ある風景も魅力のひとつ。ぜひカメラ持参でお気に入りの風景を見つけてください。

ご当地サポーターコメント
中央橋街園の近くにある「運河プラザ」では観光マップがもらえる他、傘や車いす、ベビーカーの無料貸出サービスもあります。小樽観光のスタートにご利用ください。
小樽運河

人の営みと自然が織りなす大パノラマに感動

天狗山の夜景は函館山、札幌藻岩山と並ぶ北海道三大夜景のひとつに数えられている
天狗山の夜景は函館山、札幌藻岩山と並ぶ北海道三大夜景のひとつに数えられている

小樽のシンボルとして市民に親しまれている天狗山。天狗山展望台へは登山ルートや観光道路のほか、山麓から山頂を結ぶロープウェイが運行しています。約4分間の小さな空中散歩ですが、小樽の市街地がどんどん小さくなっていき、水平線で交わる海と空が広がっていく様子を眺めるのは楽しいもの。日没後は宝石をちりばめたような夜景が広がり、心が揺さぶられます。夏から晩秋には積丹半島方面に漁火が見えることも。初夏には、気候条件が合えば雲海が見られるかもしれません。

絶景からパワースポット、アクティビティまで楽しみ満載

小樽の街並みを一望する「TENGUU(テングー)テラス」は写真映えも十分のビュースポット
小樽の街並みを一望する「TENGUU(テングー)テラス」は写真映えも十分のビュースポット

山頂には5つの展望台があり、中でも天狗桜展望台の「TENGUUテラス」は、さえぎるもののない大パノラマが広がる絶景スポット。カフェのテイクアウトメニューとともにくつろぐひとときは格別です。他にも猿田彦大神をお祀りする「天狗山神社」、鼻をなでると願い事が叶うといわれる「鼻なで天狗さん」などのパワースポット、餌やり体験ができる「シマリス公園」など、見どころがいっぱい。ジップラインや熱気球などのアクティビティもあり、子どもから大人まで楽しめます。

ご当地サポーターコメント
「TENGUUテラス」のそばにある一本桜は標高が高いため、小樽で一番最後に満開となります。夜にはライトアップされ、夜景をバックに幻想的な風景が楽しめますよ。
小樽天狗山ロープウェイ
  • URLhttp://tenguyama.ckk.chuo-bus.co.jp/
  • 住所北海道小樽市最上2丁目16-15(山麓駅) MAP
  • アクセス小樽駅前ターミナルからバス乗車、「天狗山ロープウェイ」下車すぐ
  • 営業時間4月下旬〜11月上旬 9:00〜21:00(ロープウェイ上り最終20:48)
    ※運行期間及び時間は変更となる場合あり
  • 定休日ロープウェイ:11月上旬〜4月下旬 ※その他整備運休あり
  • 入場料ロープウェイ(往復):中学生以上1,400円、小学生700円、未就学児は大人1名につき1名無料
    TENGUUジップライン:1回1,000円
    TENGUU熱気球:中学生以上3,000円、4歳~小学生以下2,300円、3歳以下無料
  • TEL0134-33-7381
  • 駐車場無料
  • 年齢制限TENGUUジップライン:小学生以上(身長120㎝未満・体重120㎏以上は体験不可)
    TENGUU熱気球:年齢制限なし
  • メモTENGUUジップライン、TENGUU熱気球は11月上旬〜4月下旬休業(熱気球は風で中止の場合あり)
    ※詳細はホームページでご確認ください。

ニシン景気の栄華を伝える北の美術豪邸

青山家二代目とその娘の夢が凝縮した大豪邸。人気漫画「ゴールデンカムイ」にも登場した
青山家二代目とその娘の夢が凝縮した大豪邸。人気漫画「ゴールデンカムイ」にも登場した

明治から大正にかけてニシン漁で巨万の富を築き上げた青山家の栄華を偲ぶ「旧青山別邸」。現在の価格にして総工費約30億円ともいわれる、北海道屈指の美術豪邸です。北海道では珍しい瓦葺き屋根、床や柱の春慶塗り、欄間や軒下に施された手彫りの彫刻、紫檀や黒檀などを使った書院造の床の間、枯山水や池泉庭など、贅を尽くした意匠は枚挙にいとまがありません。小樽がニシン漁で湧いた時代を物語る鰊御殿の最高峰であり、国の登録有形文化財に指定されています。

大網元の繁栄を偲び、名物のニシン料理に舌鼓

各部屋を飾る書画や骨董品、最高級の建材と技を集めた空間は、思わずため息が出るほどの豪華さ
各部屋を飾る書画や骨董品、最高級の建材と技を集めた空間は、思わずため息が出るほどの豪華さ

旧青山別邸にはそれぞれ趣の異なる部屋が18室あり、狩野派の流れを汲む絵師たちが描いたふすま絵や書などが残されています。中でも13枚の襖に中国八仙人を優雅に描いた島崎柳鴻(しまざきりゅうう)の日本画がある「八仙人の間」は圧巻です。往時の栄華をたっぷりと堪能した後は、隣接する「小樽貴賓館」へ。初夏には計650株あまりのボタンとシャクヤクが庭園を彩り、日本海を望めるレストランでは名物「にしんの甘露煮」がのったお重や蕎麦が味わえます。

ご当地サポーターコメント
現代の技術では復元不可能といわれる木枠にぴったりはめ込まれた一枚ガラス、有田焼のトイレ、七宝焼のふすまの引き手など、細部までこだわりが詰まっています。じっくりと時間をかけてご覧ください。
にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)
  • URLhttp://www.otaru-kihinkan.jp/
  • 住所北海道小樽市祝津3丁目63 MAP
  • アクセスJR小樽駅から車で約13分
  • 営業時間旧青山別邸 4月~10月 9:00~17:00、11月~3月 9:00~16:00
    レストラン 4月~10月 10:00~17:00、11月~3月 10:00~16:00
  • 定休日1月1日〜1月7日
  • 入場料旧青山別邸 中学生以上1,100円、小学生550円
  • TEL0134-24-0024
  • 駐車場無料

歴史ある空間で小樽ガラスの魅力を満喫

シャンデリアが輝く洋のフロアをはじめ3つのフロアにガラスの魅力が満載
シャンデリアが輝く洋のフロアをはじめ3つのフロアにガラスの魅力が満載

小樽で100年以上の歴史を刻むガラスブランド「北一硝子」。堺町通りにある三号館では、北一硝子のガラス製品をゆっくりと鑑賞しながらショッピングが楽しめます。建物は明治中期の木骨石造倉庫を再利用しており、二つの倉庫を結ぶ中央廊下には、港から積荷を運ぶために使われたトロッコレールが残っています。館内は和柄や切子の商品が並ぶ「和のフロア」、灯油ランプや日常使いの器がメインの「カントリーフロア」、西洋文化をモチーフとした「洋のフロア」とテーマ別に分かれており、それぞれ異なる雰囲気やデザインが楽しめます。

普段使いの食器から一点ものまで多彩な作品がずらり

色とりどりのステンドグラスのランプはいつまでも眺めていたくなる美しさ
色とりどりのステンドグラスのランプはいつまでも眺めていたくなる美しさ

普段の食卓で使えるグラスや食器、キラリと個性が光るアクセサリーなどのラインナップも多種多彩。お土産選びに迷うひとときも旅の楽しみです。一点もののステンドグラス作品も見どころのひとつ。職人技が随所に光る繊細な細工に、思わず目が吸い寄せられます。ショッピングの後は館内にあるカフェ「北一ホール」でほっと一息。167個の石油ランプがともる幻想的な空間で、自家製スイーツやドリンク、食事メニューや小樽の地ビールなどが味わえます。

ご当地サポーターコメント
北一硝子の商品はすべて手作りのため、一つひとつ微妙に表情が異なります。じっくりと店内を巡り、お気に入りを見つけてくださいね。
北一硝子三号館

歴史と活気が交錯する小樽屈指の人気ストリート

新しい建物もレンガ造りや石造りが多く、歴史ある街並みにしっくりと調和している
新しい建物もレンガ造りや石造りが多く、歴史ある街並みにしっくりと調和している

JR南小樽駅にほど近い通称「メルヘン交差点」から小樽運河方面へ約900m続く商店街。スイーツや海産物、ガラス製品、オルゴールなどのお土産店、寿司やラーメン、カフェなどの飲食店が立ち並ぶ、小樽の街歩きで外せない人気ストリートです。明治期の石造倉庫や商店などの歴史的建造物をリノベーションしたお店も多く、ノスタルジックな雰囲気たっぷり。のんびり歩いていくと於古発川(おこばちがわ)にぶつかり、その向こうに「小樽芸術村」があります。川沿いの通りを左へ曲がると寿司屋通り、右へ曲がると小樽運河が待っています。

観光客ファーストなサービスや季節のイベントも

「北一硝子」や「ルタオ」など観光客に人気のショップが集結し、お土産選びもスムーズ
「北一硝子」や「ルタオ」など観光客に人気のショップが集結し、お土産選びもスムーズ

観光客が必ず立ち寄る堺町通りは、常に人通りが絶えず大賑わい。テイクアウトの食べ歩きを楽しんだり、街並みを眺めながらぶらりと散策するだけでも満喫できますが、観光案内所を活用すればさらに街歩きが楽しくなります。商店街や小樽市内および近郊エリアの観光情報が入手できる他、傘や車いす、ベビーカーの無料貸出、手荷物一時預かり(有料)などのサービスも。「ゆかた風鈴まつり」「堺町の雪あかり」といった季節のイベントも開催しており、いつ訪れても楽しみがいっぱいです。

ご当地サポーターコメント
ホームページで公開されているPR動画は必見です。堺町通りの魅力を商店街メンバーがユーモアたっぷりに紹介しており、旅の楽しみが倍増すること請け合いです。
小樽堺町通り商店街
  • URLhttp://otaru-sakaimachi.com/
  • 住所北海道小樽市堺町6(メルヘン交差点) MAP
  • アクセスJR南小樽駅から徒歩約6分
  • 営業時間店舗により異なる
  • 定休日店舗により異なる
  • TEL0134-27-1133
  • 駐車場有料

映画のワンシーンのような写真が撮れる「歩ける線路」

全国でも珍しい歩ける線路は絶好のフォトスポット。木立や花々が季節の彩りを添える
全国でも珍しい歩ける線路は絶好のフォトスポット。木立や花々が季節の彩りを添える

開拓期に石炭輸送のため敷かれた北海道初の鉄道の一部「旧国鉄手宮(てみや)線」。1985年(昭和60年)に廃線となりましたが、線路跡は現在散策路になっています。線路は寿司屋通りから「小樽市総合博物館」まで約1,600m。線路の上を実際に歩くことができるので、写真映えするスポットとして人気を集めています。途中には踏切信号や旧色内(いろない)駅をモチーフとした休憩施設などの往時を偲ぶ施設があり、鉄路界隈をどんな人々が行き交い、どんなドラマが生まれたのか、古き良き時代への想像がふくらみます。

北海道鉄道発祥の地で鉄道遺産を鑑賞

赤いカウキャッチャーや鐘のあるデザインがかわいい「アイアンホース号」
赤いカウキャッチャーや鐘のあるデザインがかわいい「アイアンホース号」

線路沿いには美術館や文学館、カフェやレストランなどもあるので、寄り道しながらのんびり歩くのも楽しいもの。終点の手宮駅があった場所には、現在は「小樽市総合博物館本館」があります。博物館の構内や周辺に保存されている国指定重要文化財「旧手宮鉄道施設」は、鉄道ファンならずとも必見。現存する日本最古の機関車庫三号や機関車の方向転換に使われた転車台、そして今も構内で運行を続ける蒸気機関車「アイアンホース号」などの貴重な鉄道遺産を見ることができます。アイアンホース号の運行は夏期限定(4月末から10月中旬)で体験乗車も可能です。

ご当地サポーターコメント
博物館の入口には昔活躍していた鉄道車両を再利用したカフェがあります。食堂車を彷彿させるノスタルジックな雰囲気の中、本格的な坦々麺や赤井川・山中牧場のソフトクリームなどが味わえますよ。
旧国鉄手宮線跡地
  • URLhttps://otaru.gr.jp/shop/temiya-line
  • 住所北海道小樽市色内1丁目13 (遊歩道南側始点) MAP
  • アクセスJR小樽駅から徒歩約11分
  • メモ小樽市総合博物館本館
    休館日:火曜(祝日の場合は開館、翌平日休み)、年末年始(12月29日~1月3日)
    入館料:大人400円(冬期300円)、高校生200円(冬期150円)、中学生以下無料
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。