那須高原の気温・服装を知っておこう!
栃木県の北部、那須町にある那須高原。那須連山がそびえる日光国立公園区域内にあり、今も噴煙を上げる活火山、茶臼岳(ちゃうすだけ/標高1,915m)の南斜面に広がる高原地帯です。標高は約300m~1,200m。夏は涼しく、積雪のある冬はスキーが楽しめるなど、四季ごとに自然の恵み豊かなエリアには、別荘地やレジャー施設、温泉なども充実しており、年間500万人近い観光客が訪れる人気の避暑地となっています。
那須高原の気候は、冷涼で湿度が低い高原型。季節や昼夜の温度差は大きく、夏は雷雨の注意も必要です。それぞれの天候に合わせた服装を心がけましょう。
<那須高原の気温と服装>
那須高原の春(3~5月)気温・服装について
3月の平均最低気温はー2.5℃。那須高原はまだ積雪があり、この時期でもスキーや温泉での雪見風呂が楽しめます。ダウンコートなどのヘビーアウターが必須で、真冬の装いが最適です。雪が解け草木が芽吹き始めるのは3月下旬。桜は4月中旬から開花し、標高約500m地点ではヤエヤマザクラがG.W.に見頃を迎えます。「八幡ツツジ群落」の20万本のツツジが咲き誇る5月中旬には、気温も上昇しポカポカ陽気に。平均最高気温は19℃近くあり、日中は長袖のカットソーなどで過ごせますが、日が落ちると気温は急降下。最低平均気温は7.5℃ほどになりコートが手放せません。寒暖差を考え、脱ぎ着のしやすい服装で出かけましょう。
那須高原の夏(6~8月)気温・服装について
那須高原は緑まばゆい夏がベストシーズン。6月の平均気温は約15℃で、晴れの日も多く爽やかな気候が続きます。湖や森でのレジャーに、牧場体験、高原ハイキングなどを楽しむにもぴったりの季節です。
梅雨は那須街道をアジサイが彩る6月下旬頃に到来。梅雨明けの7月中旬頃までは雨の寒さや風冷えを防ぐウインドブレーカーなどを用意しておくと安心です。
8月の平均気温は21.5℃。快適に過ごせる避暑地は大にぎわい。最高気温は30℃前後で、大自然を遊び尽くす日中のレジャーは半袖で過ごせます。ただし、平地と比べ紫外線量が約10%増えると言われているので、UV対策が必要です。また、昼夜で気温差が10℃ほどあるため、ホタル観賞や花火大会など、夜の外出には羽織ものを用意しましょう。
那須高原の秋(9~11月)気温・服装について
9月の平均気温は17.5℃。朝晩は10℃前後まで下がる日もあり一気に秋めいてきます。9月下旬に那須連山の山頂付近から紅葉が始まり、10月中旬には麓まで美しい錦のグラデーションに染まります。この時期の平均気温は約12℃。茶臼(ちゃうす)岳や「那須平成の森」など、紅葉の名所に出かけるときは、ニットカーディガンやトレンチコートなどのアウターの用意を。山頂付近まで足を伸ばすならストールを携帯しておくと防寒に便利です。
冬の訪れを感じる11月。初旬には那須連山で初雪を観測、下旬になると高原エリアの最低気温は零下まで下がり霜柱が見られます。厚手のコートの中にセーターを着こむなど、旅支度は冬仕様をおすすめします。
那須高原の冬(12~3月)気温・服装について
平均気温が0℃以下になる日も度々ある12月。中旬には雪が降り始め、一面銀世界へと変わります。1、2月はさらに気温が下がり厳しい寒さに。積雪も10~30cmほどあるので、足元はスノーブーツ、服装も保温性の高いインナーにダウンコート、手袋やマフラー、カイロなど、防寒対策をしっかりと行いましょう。また、車を利用するなら、スノータイヤやチェーンの装備が必要となります。
スキーやイチゴ狩りなど、冬ならではの楽しみも満載な那須高原。特に、約1,380年続く「鹿の湯」をはじめ11の名湯をもつ那須温泉の湯巡りはぜひこの時期に。冬限定の1,000円で3カ所の温泉を利用できる「温泉周遊券」も発行されており、お得感もたっぷりです。夏のにぎわいとは異なり、深々と雪が降る温泉街で穏やかなひとときが過ごせます。
<那須の自然を満喫するアグリツーリズモリゾート>
観光を楽しんだ後は、日本初のアグリツーリズモリゾートでくつろぎのひとときはいかがでしょうか。「アグリツーリズモ」とは、イタリア語のアグリクルトゥーラ(農業)とツーリズモ(観光)の造語で、都会の喧騒から離れ、その土地の農体験や自然体験、文化交流を楽しむ観光のこと。
那須岳の豊かな大自然の中、農作物を育む地域の風景に親しみながら、地域の生産活動に触れる体験や大地の恵みを感じる食事を味わえます。