「星のや竹富島」で島人のように過ごす2泊3日の島時間|おすすめモデルコース
八重山諸島の石垣島から高速船で10分ほどの「竹富島」は、サンゴ礁の隆起でできた周囲9.2kmの離島。琉球赤瓦の屋根にグックと呼ばれるサンゴの石垣、白砂の道で結ばれた3つの集落は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
沖縄の原風景が残る島で、第4の集落とうたわれるのが「星のや竹富島」。島の伝統的な建築基準に沿った客室が立ち並び、暮らすように滞在できるリゾートとして島の風景に溶け込んでいます。
竹富島で受け継がれてきた芸能や食文化に触れ、美しいビーチや島の手仕事にも出合える2泊3日の島トリップへご案内します。
モデルコースのポイント
- 竹富島を知り、名所や集落を巡る
- 一軒家に滞在し、島の芸能や食文化を満喫
- 島の営みを映す器や雑貨からお土産選び
1日目
13:00 石垣港離島ターミナル
「安栄観光」「八重山観光」いずれかの高速船で約10分
※竹富島では自然環境の保全活動のため1名300円の入島料(任意)を導入。入島券(うつぐみチケット)は石垣港離島ターミナル、竹富東港の券売機および竹富島内各所で購入可能。入島券提示により竹富島の一部の施設・店舗で割引などのサービスあり。
13:10 竹富島・竹富港
徒歩約2分
13:15 竹富島ゆがふ館(竹富島ビジターセンター)
島民と来島者の交流スポットで島の魅力に触れる
竹富島でまず足を運びたいのが、港から歩いて2分ほどのこちらのビジターセンター。2004年に環境省が開館した施設で、竹富島の自然や伝統文化、芸能などを紹介しています。
天井が高く開放的な館内では、竹富島の地図や島の一年を解説したパネル、島の手仕事である民具や織物、1959年(昭和34年)当時の写真などを展示。竹富島の人々が大切にしてきた精神「うつぐみ(一致協力)」がテーマの映像上映や、島人の古謡・語りが聴けるコーナーもあり、島の魅力を体感できます。
テーブルと椅子を配した「ゆんたくコーナー」は島に関する書籍が並び、休憩スペースとしても利用可能。観光前に島を深く知ることで、滞在がより豊かになります。
- 竹富島ゆがふ館
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- https://www.taketomijima.jp/
- 沖縄県八重山郡竹富町竹富 MAP
- 8:00~17:00
- 台風時
- 無料
- 0980-85-2488
各レンタサイクルショップまで徒歩約5~10分(ショップにより荷物預かり可)
各ショップから自転車で約5~10分
14:00 コンドイ浜(コンドイビーチ)
コバルトブルーと白砂が美しい、八重山を代表するビーチ
八重山屈指の美しさを誇るビーチ。眩しいほどの真っ白な砂浜と透き通るような青い海のコントラストが素晴らしく、遠くには石垣島や小浜島、西表島も望めます。竹富島の西側に位置し、夕日の絶景スポットとしても有名です。
遠浅で波がほとんどないため、竹富島で唯一の海水浴場としても人気。シャワーや更衣室、トイレなども完備しており、夏のシーズンはパラソルのレンタルなども行っています。サラサラとした砂浜は、裸足で歩くのも心地いいもの。ビーチ沿いをゆっくりと散策するだけでも楽しめます。
- コンドイ浜(コンドイビーチ)
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- https://painusima.com/52/
- 沖縄県八重山郡竹富町竹富 MAP
- 無休
- 0980-82-5445(竹富町観光協会)
レンタサイクルを返却
各停留所から宿泊者専用「星のや竹富島」行きバス利用(無料、「東の集落入口」からは約5分)
15:00 星のや竹富島
島と共生し、暮らすように過ごすリゾート
「ウツグミの島に楽土」をコンセプトに、約2万坪の敷地に島の伝統建築に沿った客室が並び、見晴台からは星のや竹富島の集落景観を一望。ラウンジやダイニングを備えた「集いの館」、プール、スパ棟を備え、島の自然や文化に触れる非日常の体験が叶います。
ガジョーニ
全48室の客室は、シーサーが見守る琉球赤瓦の屋根、琉球石灰岩を積んだ石垣(グック)、サンゴの白砂の庭など竹富島の伝統建築を踏襲。南向きの縁側からは、幸せを運ぶ南風(パイカジ)が吹き抜けます。客室の中央にバスタブを配した「ガジョーニ」は、南の島らしい開放感とモダンな趣が魅力です。
15:30 「島のひととき」
島のおやつでくつろぎタイム
「ゆんたくラウンジ」は滞在中いつでも利用できる憩いのスペース。14時~15時50分(L.O.)には沖縄で親しまれているおやつが振る舞われます。また、長命草や月桃など島人の健康に欠かせなかった薬草「命草(ぬちぐさ)」も用意。自由にブレンドしてオリジナルのハーブティーを楽しみましょう。
16:45 「夕凪の唄」の鑑賞
夕景を眺め、三線の音色に身をまかせ
空が刻々と変わりゆく夕暮れ時、ラウンジを包みこむのは沖縄の演者による三線の調べ。「芸能の島」として名高い竹富島をはじめとする八重山諸島で歌い継がれてきた民謡など、島時間を体感できる多様な曲を披露します。
18:00 夕食「インルームダイニング」
一軒家の客室で気兼ねなくディナーを満喫
インルームダイニングは客室で寛ぎながら沖縄の美味を味わえる、新たな食のスタイル。高級魚「ミーバイ」の出汁しゃぶ御膳や、牛の鉄板焼き御膳など夕食限定メニューの他、郷土食豊かな一品料理も豊富です。命草たっぷりの「島鍋」など季節限定メニューもおすすめ。
20:00 「宵のひととき ~月夜の泡盛カクテル~」
泡盛と月に酔う南国の夜
夕食後は沖縄を代表するお酒「泡盛」を楽しみにラウンジへ。シークヮーサーや島唐辛子など沖縄らしい素材を用いたシロップとあわせて、オリジナルの泡盛カクテルを味わえます。琉球グラスを傾けつつ、島の夜をゆったり過ごせます。
21:15 「てぃんぬ深呼吸」
月のエネルギーを感じながら快眠ストレッチ
「てぃんぬ」は沖縄の言葉で「天の」という意味。月や星が輝く夜空の下、プールサイドの芝生の上で深呼吸とストレッチを行うことで、心地よい眠りへと導かれます。ストレッチ後は寝転んで、満天の星を観賞しましょう。
※天候や芝生の状態により中止の場合あり
2日目
07:00 朝食「ダイニング」
沖縄の恵みを盛り込んだ「島人(しまんちゅ)の朝ごはん」
朝日が差し込むダイニングでの朝食は、沖縄料理9品を重箱に詰めた「島の九品(クヌシナ)朝食」や「ゆし豆腐粥朝食」など、和食2種・洋食2種からセレクト。島人の元気を支える食習慣にならったメニューで、朝から活力が湧いてきます。
08:30 「朝の水牛車散歩」
水牛車に揺られ、静けさに満ちた朝の集落を巡る
島民によって美しく掃き清められた朝の集落は、静かで観光客も少なめ。名物の水牛車に乗って、赤瓦屋根の平屋が並ぶ集落を巡ります。ガイドによる方言を交えた案内や歌、三線の音色とともに、季節の風情を楽しみます。
10:00 プール
天空を映す水鏡のプールでまどろみの時間
施設の中央に広がるプールは通年適温に保たれ、24時間利用可能(子どもは日没まで)。中はすり鉢状なので、泳ぐのはもちろん浅瀬で楽しんだり、プール内のチェアでくつろぐのも自由。プールサイドには日差しを遮るタープを備えたテラスもあり、思い思いに過ごせます。
宿泊者専用「ビーチ」行きバスで約10分、「カイジ浜」下車徒歩すぐ
11:15 カイジ浜
別名「星砂の浜」で幸せの「星砂」探しを
星の形の砂「星砂」が見られることから、別名「星砂の浜」と呼ばれる海岸。星砂の正体は海藻についた有孔虫の殻で、砂に手のひらを押しつけると手についた砂の中に星の形をした小さな粒を見つけられます。持ち帰ることはできませんが、ビーチ入り口付近の土産物屋では星砂を詰めたキーホルダーなどを購入できます。
潮の流れが速いためビーチでの遊泳はできませんが、亜熱帯の木々が連なる木陰でのんびりしたり、木に設置されたブランコを楽しんだり、カイジ浜と他の島々を行き来する船を眺めたりなど、島ならではの時間を過ごすことができます。
- カイジ浜
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- https://painusima.com/2135/
- 沖縄県八重山郡竹富町竹富 MAP
- 無休
- 0980-82-5445(竹富町観光協会)
徒歩約22分、レンタサイクルで8分
12:30 そば処 竹の子
老舗のそば処で伝統の八重山そばを堪能
観光スポット「西桟橋」の近くにたたずむ、1975年(昭和50年)創業の八重山そばの老舗。およそ半世紀に渡りそば一筋にその味を探究し、島人にも観光客にも愛されている名店です。
豚骨と鶏ガラをベースに薪炊きで6時間かけて仕上げるスープは、出汁の旨みたっぷりで香りも豊か。すっきりとした上品な味わいで、ストレート麺によく合います。刻んだ豚肉がのった「八重山そば」の他、「ソーキそば」や「三枚肉そば」も評判。先代のおばぁから受け継いだ自家製の島胡椒「ピィヤーシ」や、島唐辛子を泡盛に漬け込んだ「くちゅ」で、味の変化も楽しめます。人気店ゆえ待ち時間は覚悟ですが、自慢のそばは並んでも食べたい逸品です。
- そば処 竹の子
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- http://soba.takenoko-taketomi.com/
- 沖縄県八重山郡竹富島竹富101-1 MAP
- 10:30〜15:00(そばが売り切れ次第閉店)、18:30~21:00(L.O.20:00)
※夜の部は要予約(当日予約のみ) - 不定休(HPで要確認)
- 0980-85-2251
徒歩約15分、レンタサイクルで5分
14:00 アトリエ五香屋
竹富島に根ざし、その風土を映す島唯一の窯元
仲筋集落にある窯元に並ぶのは、八重山の土を用い、竹富島の自然や島人の営みをおおらかに描いた「やちむん(焼き物)」。海のような深い青が印象的な染付の「菊花文」、海人や畑人など島の暮らしを映す「みんな文」、島ヤギや水牛を西欧の手法で表した「パテルナ文」など、眺めているだけでも胸が躍ります。
カップやお椀など手に持つものは「軽く」、皿は重厚感のあるデザインに仕上げています。使いやすさも兼ね備えた器は、日々の暮らしに彩りを添え、長く愛用したくなる魅力に満ちています。アトリエに流れる穏やかな島時間の中、表情豊かなやちむんからお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
- アトリエ五香屋
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- https://www.atelier-gokouya.com
- 沖縄県八重山郡竹富町字竹富1478-1 MAP
- 9:30~12:00、13:30~17:00
- 不定休
- 0980-85-2833
- ※スタッフの昼休憩時クローズ
各停留所から宿泊者専用「星のや竹富島」行きバス利用(「南の集落」からは約20分)
15:00 「島時間スパ」
身体と心を解きほぐす極上スパ
島で親しまれている素材を用いた3種類のアロマから好みの香りをセレクト。ゆっくりと寄せては返す波のようなリズムの施術を通して、心身ともに深いリラックスへと導かれます。
18:00 夕食「ダイニング」
島の素材とフレンチの技が紡ぐ「島テロワール」
八重山の島々特有の食文化や素材を、フレンチの技法と斬新な発想で唯一無二の美食へと昇華。竹富島で育てた車エビをはじめとする魚介、南国の色鮮やかな野菜や果物、島人の健康を支えてきた「命草」など、竹富島の人々の食への思いを映すメニューは驚きと口福の連続です。
3日目
07:00 朝食「ダイニング」
海の恵みと命草で英気を養う朝ごはん
和食2種・洋食2種から選べる朝食「島人の朝ごはん」は、沖縄の旬の味覚が盛りだくさん。洋食は魚介の旨みが濃厚なブイヤベースが滋味深い「海風ブレックファスト」、島でなじみ深い穀物を取り入れた「シリアルブレックファスト」があります。
10:30 「織りあそび」
機織り体験で島に伝わる手仕事を学ぶ
ラウンジの一角で目をひくのが、竹富島伝統の木製の足踏み式織り機。実際に島の方が愛用していたもので、体験ではこの織り機を使ってしおりを織り上げます。トントンとリズミカルな音色、徐々に浮かび上がる模様に、手織りの楽しさを体感できます。
12:00 星のや竹富島をチェックアウト
宿泊者専用「竹富港」行きバスで約10分
12:15 てぇどぅん かりゆし館
竹富島の手仕事を旅のお土産に
竹富東港内にある船客待合所。乗船券の販売の他、島内の観光案内なども行っています。
施設内の売店に並ぶのは、竹富島の素材を使った民芸品や特産品。島に自生するタコノキや月桃で編んだかごやポーチは、ひとつひとつ趣が異なり、手仕事ならではの温かみが感じられます。竹富町の町鳥「アカショウビン」のイラストがかわいいエコバッグは、マチ付きで普段使いでも旅先でも便利なオリジナル商品。伝統的な「竹富ミンサー」柄や、島でかつて使われていた「カイダー字」をあしらった手ぬぐいやTシャツもおすすめです。船を待つ間、旅の思い出選びを楽しんでみてはいかがでしょうか。
- てぇどぅん かりゆし館(NPOたきどぅん)
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- https://takidhun.org/
- 沖縄県八重山郡竹富町竹富 竹富東港内 MAP
- 7:30~船の最終便時間(時期により異なる)
- 台風時、種子取祭期間
- 0980-84-5633
MAP
- 1日目
- 2日目
- 3日目
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