ご当地サポーター
雨が降っても楽しめる、高知のおすすめ観光スポット

旅行には天気の心配はつきものですが、高知市界隈には雨が降っても文化や自然を思い切り楽しめるスポットが充実しています。科学館や美術館をはじめ、食の複合施設や鍾乳洞などバラエティー豊かな6つの観光地をピックアップしました。晴れの日はもちろん雨が降っても、心ゆくまで高知の魅力をお楽しみください。

高知県が誇る、食の豊かさと楽しさを体感

アグリコレットの店内は、地酒、おつまみ、ダシ類などコーナーごとの陳列も美しく、見ているだけでワクワクする
アグリコレットの店内は、地酒、おつまみ、ダシ類などコーナーごとの陳列も美しく、見ているだけでワクワクする

高知県内全域の農産、畜産物が一堂に会する食の複合施設。新鮮な食材がところ狭しと並ぶ直売所「JAファーマーズマーケットとさのさと」と、お土産にも最適な加工品などを扱うショップやご当地グルメのレストランが集まった「とさのさとアグリコレット」が併設しています。

ファーマーズマーケットには、採れたての新鮮な野菜や果物、水揚げされたばかりの魚介類、ブランド牛「土佐あかうし」をはじめとする精肉などがずらり。特に正午前後は商品が充実していますが、JA独自の集荷システムにより、比較的夕方まで商品が揃っている点も魅力です。

お土産探しもランチも、ワンストップで叶う

パッケージもおしゃれでお土産にも喜ばれそうな商品が多数。商品は店頭で購入後、自宅などへ配送も可能
パッケージもおしゃれでお土産にも喜ばれそうな商品が多数。商品は店頭で購入後、自宅などへ配送も可能

「とさのさとアグリコレット」はセレクトショップとレストランの2つのエリアに分かれています。セレクトショップには、高知県民の食卓に欠かせないポン酢や宗田節などの出汁のほか、地酒や銘菓など約3,400アイテムを展開。レストランエリアには、しらす丼や鍋焼きラーメンなど高知グルメを味わえる人気店が県内各地から出店しています。
「高知県34市町村の魅力発信基地」と謳っているだけに、観光客も地元の人も新たな発見や出合いにワクワクすること間違いなし。買い物から食事まで時間をかけて楽しみたいスポットです。

ご当地サポーターコメント
「JAファーマーズマーケットとさのさと」は、地元の飲食関係者もこぞって通うなど、その品質の良さはプロお墨付き。品数の多さ、1つの食材に対しての品種のバリエーションの豊富さに驚かされます。
とさのさと
  • URLhttps://tosanosato.jp
  • 住所高知県高知市北御座10-46 MAP
  • アクセスJR高知駅から車で約6分
  • バスアクセスJR高知駅から路線バス乗車、「南御座」下車徒歩約3分
  • 営業時間JAファーマーズマーケットとさのさと9:00〜19:00、とさのさとアグリコレット10:00〜19:00、レストランは〜20:00
  • 定休日JAファーマーズマーケットとさのさと1月1日〜4日、とさのさとアグリコレット1月1日・2日
  • TEL088-878-8722(JAファーマーズマーケットとさのさと)、088-803-5015(とさのさとアグリコレット)
  • 駐車場無料

科学の面白さを再認識。ドキドキ、ワクワクの科学の世界へ

広いワンフロアに、テーマ別にゾーニングされた常設展示
広いワンフロアに、テーマ別にゾーニングされた常設展示

「見て、触れて、感じて、作って、学び遊ぶ」がコンセプト。子どもはもちろん、大人も楽しめる空間であることを目指し、驚きと発見にあふれた展示を行っています。
常設展示では、体を動かして科学の現象を楽しめる「宇宙・地球・科学体験」や、高知の自然環境や生物多様性を学べる「高知の自然と生きもの」、高知にゆかりのある科学者を紹介する「高知の科学・ものづくり」の3つのゾーンに分かれています。高知にまつわる企画展なども定期的に行い、訪れるたびに驚きと発見に出合えそうです。

夜空の美しさを楽しむ、プラネタリウムも見逃せない

主な恒星を約9,500個、天の川を約800万個の星で再現したプラネタリウム。チケットは当日購入のみ
主な恒星を約9,500個、天の川を約800万個の星で再現したプラネタリウム。チケットは当日購入のみ

目玉であるプラネタリウムも見逃せません。忙しい大人も楽しめるようにと約15分に短縮したリラックスプラネタリウムなど、オリジナルのプログラムを投映しています。解説員による星空の生解説も評判で、日本プラネタリウム協議会が行った小規模プラネタリウムの観覧者数ランキングでは全国1位(2018~2022年度)に輝いたほどです。

他にも、週末には科学の不思議を学ぶサイエンスショーや、簡単な実験や工作を楽しむミニかがく教室などを開催。展示エリアの入館料は無料のため、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。

ご当地サポーターコメント
高知みらい科学館が入る複合施設「オーテピア」には「オーテピア高知図書館」「高知声と点字の図書館」もあります。科学館で気になった題材は、図書館で本を閲覧するなどして学びを深めるのもいいでしょう。
高知みらい科学館
  • URLhttps://otepia.kochi.jp/science
  • 住所高知県高知市追手筋2-1-1 オーテピア5階 MAP
  • アクセスJR高知駅から車で約7分
    とさでん交通 大橋通から徒歩約3分
  • バスアクセスJR高知駅から路線バス乗車、「堀詰」下車徒歩約4分他
  • 営業時間9:00〜18:00、金曜、7・8月土曜は〜20:00
  • 定休日月曜※祝日の場合は開館、12/29〜1/4
  • 入場料無料
    プラネタリウム大人500円、高校生300円、小・中学生100円
  • TEL088-823-7767
  • 駐車場有料

世界の近現代美術から郷土美術まで幅広いアート作品に触れる

石元泰博の展示室。石元氏は丹下健三や菊竹清訓など日本を代表する建築家の作品を撮影していたことでも有名
石元泰博の展示室。石元氏は丹下健三や菊竹清訓など日本を代表する建築家の作品を撮影していたことでも有名

「南の人と自然」のテーマのもと1993年に開館。高知ゆかりの世界的写真家、石元泰博氏の作品をはじめ、近現代の美術作家など国内外の多彩なジャンルの企画展を開催しています。マルク・シャガールの世界有数のコレクションで知られ、油彩画5点、版画約1,200点を収蔵。2024年の現在は、作品を入れ替えながら展示を行っています。また、常設展示はされていませんが、80年代のNYアートシーンを代表する画家、ジャン=ミシェル・バスキアの大作『Fooey(フーイ)』も収蔵。運がよければ鑑賞の機会に恵まれるかもしれません。

併設のホールで国内外の舞台芸術も発信

能楽公演時には能舞台がせり出して能楽堂へ転換するホール
能楽公演時には能舞台がせり出して能楽堂へ転換するホール

館内には美術館スペースのほかに、国内外のパフォーマンスや演劇、コンサート、伝統芸能などを上演するホールも所有。その他、様々な講座や講演会、ワークショップなども随時開催し、地域の芸術文化の発信地としての役割を担っています。

土佐漆喰の外壁が印象的な高知県立美術館。土佐湾に注ぐ国分川と舟入川に囲まれていることから、水辺に浮かぶ美術館をイメージして建設されました。美術館部分と県立美術館ホールをつなぐ中庭にも水が張られており、美しい空間も見応え十分です。

ご当地サポーターコメント
美術館2階の石元泰博展示室前にあるアート情報コーナーでは、美術雑誌や美術図書、図録などを自由に閲覧できます。椅子もあるため、休憩しながら読書ができますよ。
高知県立美術館
  • URLhttps://moak.jp
  • 住所高知県高知市高須353-2 MAP
  • アクセスJR 高知駅から車で約20分
    とさでん交通県立美術館通駅から徒歩約5分
  • 営業時間9:00~17:00(最終入館16:30)
  • 定休日年末年始
  • 入場料コレクション展大人370円、大学生260円、高校生以下無料※企画展は企画ごとに異なる
  • TEL088-866-8000
  • 駐車場無料

土佐の英雄、坂本龍馬の貴重な資料が一堂に

真物、複製を合わせ、日本で最も多くの展示数を誇る龍馬の手紙。現代語訳された読み下し文が添えられている
真物、複製を合わせ、日本で最も多くの展示数を誇る龍馬の手紙。現代語訳された読み下し文が添えられている

土佐が生んだ幕末の英雄、坂本龍馬。近代日本への脱皮に生涯を捧げた龍馬の業績を顕彰するため、1991年に「高知県立坂本龍馬記念館」が開館しました。

展示は、新館1階にある龍馬を映像で紹介するシアターコーナーから始まり、そのあとは龍馬に関する資料を一堂に集めた2階の常設展示室へ続きます。龍馬が友人や家族に宛てた手紙からは、龍馬の人となりを感じられるでしょう。肖像写真や龍馬が持っていたものと同型のピストルなどもあり、龍馬が駆け抜けた幕末の足跡を辿ることができます。

雨の日でも太平洋を一望できる好ロケーション

「海の見える・ぎゃらりい」では椅子に座って景色を楽しめる。天気のいい日には屋上から眺めるのもおすすめ
「海の見える・ぎゃらりい」では椅子に座って景色を楽しめる。天気のいい日には屋上から眺めるのもおすすめ

記念館がある桂浜公園の高台は、かつて土佐を統一した長宗我部氏が居城とした浦戸城跡。目の前に太平洋の大海原が広がるロケーションも自慢です。中でも、本館2階にある「海の見える・ぎゃらりい」からの眺めは格別。雨天でも龍馬が愛した桂浜を眺めることができます。

体験型の展示を行う本館の「幕末広場」や、龍馬と同時代を生き抜いた偉人を紹介する「幕末写真館」、さらにはオリジナルグッズを扱うミュージアムショップもあります。龍馬ファンのみならず、桂浜観光の際に訪れたい名所です。

ご当地サポーターコメント
館内では色んな龍馬像が出迎えてくれます。名工・12代酒井田柿右衛門による有田焼の像や、海洋堂による龍馬の等身大フィギュアなどがありますので、ぜひ館内を散策して見つけてみてください。
高知県立坂本龍馬記念館
  • URLhttps://ryoma-kinenkan.jp
  • 住所高知県高知市浦戸城山830 MAP
  • アクセスJR高知駅から車で約25分
  • バスアクセスJR高知駅から路線バス乗車、「龍馬記念館前」下車徒歩約2分
  • 営業時間9:00〜17:00(最終入館16:30)
  • 定休日無休
  • 入場料企画展開催時大人700円(その他の期間 大人500円) 、高校生以下無料
  • TEL088-841-0001
  • 駐車場無料

長い歳月と自然の力がつくり出した神秘の世界へ

花を思わせる形状の鍾乳石が一帯に広がる「石花殿」
花を思わせる形状の鍾乳石が一帯に広がる「石花殿」

日本三大鍾乳洞のひとつとされ、国の史跡および天然記念物に指定。全長約4kmの巨大な鍾乳洞で、1億7500万年もの長い歳月をかけて、ゆっくりとつくり出されたものといわれています。そのうちの約1kmが観光コースとして整備。神秘的な雰囲気の中、洞内最大の滝「記念の滝」や、高さ約11mもある「天降石」をはじめとする色々な形状の鍾乳石を散策しながら楽しむことができます。洞内各所がライトアップされ、鍾乳石の個々の美しさを隅々まで鑑賞できるでしょう。

探検好きには本格アドベンチャーコースも

西本洞コースの「水の洞窟」。ガイドの案内のもと、狭い通路や水の流れを越えていく本格的なケイビング体験
西本洞コースの「水の洞窟」。ガイドの案内のもと、狭い通路や水の流れを越えていく本格的なケイビング体験

鍾乳洞をより深く楽しみたい人には、狭い岩間を這って進む冒険コースや、地下水の流れを感じながら進む西本洞コースも。探検や冒険が好きな人にはおすすめのアクティビティです。

鍾乳洞の探検を終えたら、敷地内にある森の中の休憩所「コモレビ」で体を休めたり、洞内で発掘された土器などを展示する「龍河洞博物館」で鍾乳洞への学を深めたりするのも一興です。今なお成長を続ける鍾乳洞。自然がつくり出した神秘の世界を思い切り楽しんでみてはいかがでしょうか。

ご当地サポーターコメント
洞内出口付近には、弥生時代の穴居生活の跡が発見され、土器や石器も出土。中でも、2000年もの時間をかけて鍾乳石に包まれた状態で発見された弥生土器「神の壺」は、世界的にも珍しく一見の価値ありです。
龍河洞
  • URLhttps://ryugadou.or.jp
  • 住所高知県香美市土佐山田町逆川1424 MAP
  • アクセス JR高知駅から車で約40分
    JR土佐山田駅から路線バス乗車、「龍河洞」下車すぐ
  • 営業時間8:30~17:00(最終入洞)、12~2月は~16:30(最終入洞)
  • 定休日無休
  • 入場料観光コース大人1,200円、中学生700円、小学生500円
    冒険コース(要予約)観光コース料金+1,700円
    西本洞コース(要予約)観光コース料金+1,200円
  • TEL0887-53-2144(龍河洞保存会)
  • 駐車場無料

アンパンマンの作者、やなせたかしの故郷に立つ美術館

屋上にはアンパンマンが出現することも。もし見つけることができたらラッキー!
屋上にはアンパンマンが出現することも。もし見つけることができたらラッキー!

アンパンマンの生みの親、やなせたかしの故郷にある記念館。絵本原画などを通してアンパンマンの世界を体感できる「アンパンマンミュージアム」と、雑誌『詩とメルヘン』の作品を鑑賞できる「詩とメルヘン絵本館」、公募展などを開催する別館などからなります。

アンパンマンミュージアムの館内には階段や床など至るところにアンパンマンと仲間たちが隠れており、大人もワクワクすること必至です。屋外にも「やなせたかし記念公園」や「たたかうアンパンマン像」などがあり、見どころ満載です。

ここでしか見られない、貴重な原画も展示

この美術館のために描き下ろしたという、アンパンマンたちの原画が並ぶ4階のギャラリー
この美術館のために描き下ろしたという、アンパンマンたちの原画が並ぶ4階のギャラリー

アンパンマンミュージアムは4階建て。メインの展示である4階のギャラリーには、やなせ氏が描き下ろしたアンパンマンの大型タブロー画や絵本原画を展示しています。地下1階には「それいけ!アンパンマン」の世界を体感できる「アンパンマンワールド」があり、アンパンマンや仲間たちと遊べる仕掛けがたくさん。アンパンマンたちが暮らす町を再現したジオラマも見応えがあります。館内には難しい絵はひとつもなく、決まった順路もありません。童心に返ってアンパンマンの世界を思う存分楽しんでください。

ご当地サポーターコメント
1階のミュージアムショップには、ここだけでしか買えないオリジナルグッズがたくさんあります。旅の思い出や、大切な人へのお土産にぴったりな、可愛らしいアイテムにあふれていますよ。
香美市立やなせたかし記念館
  • URLhttps://anpanman-museum.net
  • 住所高知県香美市香北町美良布1224-2 MAP
  • アクセスJR高知駅から車で約50分
  • バスアクセスJR土佐山田駅からアンパンマンバス乗車、美良布(アンパンマンミュージアム)停留所から徒歩約5分
  • 営業時間9:30〜17:00(最終入館 16:30)
  • 定休日火曜※祝日の場合は開館、翌日休み
  • 入場料入館料大人800円、中高校生500円、3歳以上300円(詩とメルヘン絵本館と共通)
  • TEL0887-59-2300
  • 駐車場無料
  • メモ改修工事のため、2024年11月5日〜2025年3月28日は休館
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