各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。その始まりの地である、長野県・軽井沢の「星のや軽井沢」は2024年3月15日、東京都内で行われた第1回「ニューズウィーク日本版SDGsアワード」の授賞式で、全63企業・77事例の中から脱炭素部門賞に選ばれました。
国際ニュース週刊誌「Newsweek」は米国にて1933年に創刊。その日本版として86年に創刊されて以来、「ニューズウィーク日本版」は、世界のニュースを独自の切り口で伝えることで、良質な情報と洞察力ある視点を提供するメディアとして一目置かれてきました。特に国内外のSDGs(*1)事例や最新情報を発信する取り組みは、読者や企業から多くの反響が寄せられています。 そんなニューズウィーク日本版が、SDGs達成に貢献する日本企業のプロジェクトや製品を発信する場として「SDGsアワード」を今年初めて開催しました。このアワードは、SDGsに取り組む日本企業の努力を世界に紹介し、社会課題の解決に貢献する新たなアイディアや共感を生み出すことを目的としています。外部審査員には、SDGs研究の第一人者である慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科の蟹江憲史教授を招き、厳正な審査が行われました。
*1 SDGs:Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標
「消費エネルギーを敷地内で自前で作り、回すというのはなかなかできることではないし、その取り組みを長期間続けている点も評価できる。リゾートの景観からも日本古来の雰囲気を大事にしている様子が伝わり、昔のものを継承しつつ、今のものも将来につなげていこうとする姿勢こそが、持続可能性でもある。エコツーリズムの実施も含め、総合力で素晴らしい。同様の手法を他の星野リゾート施設にも広げ、さらには 100%自給自足、あるいはそれ以上の創エネルギーも目指して頑張ってほしい」
▽評価にあたり注目した SDGs 目標
7.エネルギーをみんなに。そしてクリーンに/7-2、7-3
星のや軽井沢は、2005年7月に長野県軽井沢町に開業した、「谷の集落に滞在する」がコンセプトのラグジュアリーリゾートです。谷の集落は「西洋の暮らしに迎合しすぎない日本があったとしたら」、「和の文化が熟成を重ねて今を迎えていたとしたら」といった、仮想の「もう一つの日本」を思い描き造られました。浅間山麓の自然に囲まれた山あいの地に位置し、水辺を囲む離れの客室からは季節のうつろいが感じられます。そして、星のや軽井沢の前身である、1914年(大正3年)開業の「星野温泉旅館」の頃より根付く、自然と共生調和し暮らすという価値観や文化、生態系を大切にしながら、今もなお進化し続けています。
所在地 :〒389-0194 ⻑野県軽井沢町星野
電話 :050-3134-8091(星のや総合予約)
客室数 :77室・チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00
料⾦ : 1泊112,000円〜(1室あたり、税・サービス料込、⾷事別)
アクセス :JR軽井沢駅より⾞で約15分(送迎バスあり<無料>)、碓氷軽井沢ICより⾞で約25分
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyakaruizawa/
星のや軽井沢は、前身の星野温泉旅館が開業した1914年当初から水力発電を行っていました。本格的に環境への取り組みと経済価値の両立を始めたのが1992年。その活動は、施設面から環境へ配慮する「ゼロエミッション」と「自然エネルギーの活用」、自然資源を守りながら持続的に観光資源として活用する「エコツーリズム」の3つの要素から成り立っています。
このうち「自然エネルギーの活用」は、豊かな自然環境の上に成り立つリゾートして、環境負荷を最低限にし、自ら使うエネルギーは出来るだけ自給していくという「EIMY(エイミー:Energy In My Yardの略)」の考えのもと、建築計画段階から推進されてきました。主なエネルギー源として、前身の星野温泉旅館当時から続く施設内を流れる水源を利用した自家水力発電と、掛け流し温泉の排湯熱と地下から回収した地中熱から、ヒートポンプを利用し採り出した熱エネルギーを活用。これに加え、建築上の工夫も組み合わせることで、厨房で使用するプロパンガスと一部のガソリン車を除き、一切の化石燃料を使うことなくエネルギー供給を行っています。また、この仕組みは2005年の開業から18年経った今も持続しており、星のや軽井沢では消費エネルギーのうち、約7割(68% 2017年時点)のエネルギーを敷地内で生み出すことに成功しています。
2003年 第6回グリーン購入大賞「環境大臣賞」
2006年 地球環境大賞 フジサンケイビジネスアイ賞
2007年 地球温暖化防止活動環境大臣賞
2007年 新エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞
2012年 リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰 経済産業大臣賞
2016年 循環型社会推進功労者環境大臣表彰
2024年 ニューズウィーク日本版SDGsアワード2023 脱炭素部門賞
星野リゾートは経済価値と社会価値を両立する CSV 経営(*2)が重要だと考えています。SDGsを、CSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、さまざまな活動に取り組んでいます。星のや軽井沢における環境経営の取り組みは、SDGs目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標15「陸の豊かさを守ろう」に寄与することを目指しています。
*2 CSV経営:共通価値の創造。事業を通じて、社会課題の解決を目指す考え方。
「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的⾮⽇常を提供する「星のや」。国内外に展開する各施設では、その⼟地の⾵⼟、歴史、⽂化をおもてなしに繊細に織り込み、出合った季節にしか味わえない最高の瞬間を体験していただくことで、訪れた人を日々の時間の流れから解き放つ。
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/brands/hoshinoya/
琉球文化を昇華させた、沖縄ラグジュアリーの最高峰。全室オーシャンフロントの客室からは、水平線まで見渡す絶景が独占できます。星のや最上級の特別室「ティーダ」は、加温式のプライベートプールや、海へとつながる庭を備えた約250㎡の広さ。他にも、海とつながるようなインフィニティプール、様々な琉球文化体験、沖縄食材の魅力を再発見できるシチリア料理のフルコースなど、沖縄の贅沢を集めた、海岸線に沿うラグジュアリーリゾートです。
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyaokinawa/
「平安貴族が興じた嵐山にたたずむ水辺の私邸で時を忘れる」。渡月橋から船に乗り、大堰川(おおいがわ)を遡った先では、京都に息づく日本の伝統技法を感じる客室、嵐山の情景を映した滋味豊かな日本料理、四季の美しい景観と静けさの非日常が提供されます。
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyakyoto/
竹富島の東に位置する琉球赤瓦の集落「星のや竹富島」。約2万坪の敷地には、島内の家々と同じように「竹富島景観形成マニュアル」に従い、伝統を尊重して建てた戸建の客室、白砂の路地、プール、見晴台などがあり、小さな集落が構成されています。
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyataketomijima/
河口湖を望む丘陵に溶け込むように建つ、日本初のグランピングリゾート*。 焚き火を眺めながら過ごすひと時、広大な赤松の森の中で愉しめる体験型の食事、自然の中で身体を動かす爽快感。常に屋外で快適に過ごせる環境の中、四季を通して新しい価値を提供します。
* 2015年10月 日本国内における「グランピングリゾート」を調査 自社調べ
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyafuji/
現代に合せて進化した「塔の日本旅館」。地下2階、地上17階の空間は畳敷きの玄関、伝統的な和室や各階のお茶の間ラウンジ、最上階の温泉で構成されており、日本の歳時記に合わせた室礼、日本文化を身近に感じられる体験や日本旅館らしいおもてなしを提供します。
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyatokyo/
「星のや」ブランド海外1軒目の施設である星のやバリは、美しい自然が広がるウブドの東側に位置しています。ロングプール、渓谷に浮かぶガゼボ、開放的なダイニング、バリ建築技法で仕上げたヴィラなど、ウブドの大自然や文化を感じられる空間です。
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyabali/
約3,000m級の山々が連なる台湾中央山脈の麓にある温泉地・谷關。源泉掛け流しの半露天風呂付客室、風と水を感じる開放的なパブリック空間、滞在シーンに合わせた料理など、谷關の自然に憩う温泉リゾートです。
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyaguguan/