金沢のほうじ茶カフェ4選。加賀棒茶スイーツと香りに癒されるひととき
茶の湯の文化が息づく街、金沢。散策の合間に一息つくなら、地元で愛され続ける「加賀棒茶」を味わってみてはいかがでしょうか。香ばしさとすっきりとした味わいは、歩き疲れた体を優しく癒やしてくれます。
ここでは金沢ならではの加賀棒茶とそれを使った絶品スイーツが楽しめる、おすすめの和カフェを4軒ご紹介します。お店ごとに異なるこだわりの香りと味わいを、ぜひ比べて堪能してみてください。
香ばしさと上品な味わいが魅力の「加賀棒茶」とは?
加賀棒茶とは、石川県内で古くから親しまれてきたほうじ茶のこと。ほうじ茶は茶葉を焙煎して作られるのが一般的ですが、加賀棒茶は茎を使っているのが大きな特徴で、上品な香ばしさと渋みの少ないすっきりとした味わいが魅力です。
江戸時代、加賀藩は茶の湯を広く推奨し、お茶の生産も盛んとなりました。明治時代には、お茶は主要な輸出品となり、庶民には高嶺の花となってしまいました。そこで、製茶の過程で出る茎を焙じて売り出したのが加賀棒茶のルーツです。現在は20社以上ある県内の焙煎業者がそれぞれ独自の風味を追求しており、飲み比べるのも楽しみの一つです。
1上林金沢茶舗 金沢エムザ店
季節の上生菓子と味わう至福のセット
京都の老舗から暖簾分けを受け、1949年(昭和24年)に金沢で開業したお茶屋。一番茶だけを使い、遠赤外線で丁寧に焙煎された棒茶は、すっきりとしていて飲みやすいと評判です。金沢エムザ店には喫茶を併設し、加賀棒茶と季節の上生菓子がセットで楽しめます。
浅煎りで繊細な味わいの棒茶は、和菓子の甘みと相性がぴったり。月ごとに替わる上生菓子とともに、上品な香りに包まれて、優雅な一息をつくことができます。石川県産の茶葉を使った和紅茶や加賀玄米棒茶なども選べるので、その日の気分に合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。
暖簾分けから続く伝統と豊富な品揃え
自社工場で一番茶の茎だけを使い、焙煎方法を変えて、味わいの異なる3種類の加賀棒茶を製造・販売している同社。同店は、近江町市場の向かいにある百貨店「金沢エムザ」内の「黒門小路」にあり、買い物途中に一息つくのにちょうど良い立地です。
喫茶で味わえるお茶は全て店頭で購入できるため、気に入った味をお土産にできるのが魅力です。日本茶全般の品揃えも豊富で、スタッフに相談しながら選ぶのも楽しい時間。旅の思い出とともに、目利きが選りすぐった茶を持ち帰ってください。
ご当地
サポーター
加賀棒茶のパウダーを混ぜたソフトクリームも人気で、少しビターな大人の味わいがくせになります。金沢らしく金箔をのせた「金箔ソフト」は見た目も華やかで気分が上がります。
- 上林金沢茶舗 金沢エムザ店
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石川県金沢市武蔵町5-1 金沢エムザ1階 黒門小路 MAP
JR金沢駅から徒歩で約10分
JR金沢駅からバス乗車、「武蔵ヶ辻・近江町市場」下車徒歩約2分
10:00~18:30(L.O.18:00)
金沢エムザの休館日に準ずる(1月1日と年2回の連休あり)
076-260-2608
有料 ※2,000円以上購入で1時間無料
2THE TEA SHOP CHANOMI 近江町市場2号店
加賀棒茶の風味をそのまま活かした自家製スイーツ
「日本茶のある暮らし」を提案するお茶屋。自社工場で丁寧に篩(ふるい)にかけて茎の部分だけを焙煎する同店の加賀棒茶は、渋みがほとんどなく、すっきりとした味わいが特徴です。
併設のカフェスペースでは、加賀棒茶の魅力を活かしたオリジナルスイーツが味わえます。中でも、自家製の加賀棒茶パウダーを使用した人気の「加賀棒茶モンブラン」は、自家製にこだわったメレンゲの上に、パウダーを練り込んだ餡を絞り、さらにパウダーをたっぷりまぶした逸品。香料を使わず素材本来の味わいを大切にしているため、加賀棒茶の上品な香りと旨みをダイレクトに感じられます。
世界のお茶が集まる、試飲も楽しい専門店
カフェでは他にも、地元で人気の抹茶スイーツなどもご用意。加賀棒茶をはじめとするドリンクは、日本茶、香り茶、紅茶、コーヒーなど70種類以上も揃っています。
販売する茶葉も豊富で、国内だけでなく、世界のお茶まで100種類以上もラインアップ。全ての茶葉が無料で試飲ができるのもうれしいポイントです。急須が無くても手軽においしいお茶を楽しんでもらえるようにと、「袋茶」と呼ぶティーバッグ商品も充実。自分にぴったりのお気に入りの一杯を探す、宝探しのような時間が過ごせます。
ご当地
サポーター
近江町市場にはテイクアウト中心の「近江町市場店」もあり、自家製棒茶パウダーを練りこんだ「加賀棒茶ソフトクリーム」などが楽しめます。
- THE TEA SHOP CHANOMI 近江町市場2号店
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石川県金沢市青草町88 近江町いちば館1階 MAP
JR金沢駅から車で約5分
JR金沢駅からバス乗車、「武蔵が辻・近江町市場」下車徒歩約1分
9:30〜16:30(L.O.フード16:00、ドリンク16:15)
水曜(祝日の場合は営業)※不定休あり
076-213-6501
無し ※周辺に有料駐車場あり
3一笑(いっしょう)
お茶の老舗が提案する五感で楽しむほうじ茶
1863年(文久3年)に創業した「丸八製茶場」直営のほうじ茶専門店。店名は加賀藩を代表する元禄期の俳人、小杉一笑に由来しています。喫茶では看板商品である「献上加賀棒茶」をはじめ、厳選した品種のほうじ茶を月替わりで味わえます。常時3種類あるお茶は、茶葉にお湯を注いで香りを試してから選ぶスタイル。五感を澄ませてお茶と向き合い、自分好みの日本茶を見つけます。お茶に合わせる季節のお菓子も、数種類からお好みのものを選べます。一人ひとりに合わせてセレクトされる、作家もののうつわも楽しみの一つです。
喫茶とギャラリーが融合したモダンな空間
対面式のカウンター席は、お茶を通してコミュニケーションが楽しめる特等席。茶葉の特徴やお茶のおいしい淹れ方まで、スタッフが丁寧に教えてくれて、毎日のお茶の時間をより豊かにしてくれます。店内にはギャラリーもあり、器や花、絵画など地元作家の展覧会を中心に開催。その時々でがらりと雰囲気が変わるのも新鮮です。店舗裏にはショップもあり、「丸八製茶場」の各種日本茶を販売。お土産探しにも便利なスポットです。
ご当地
サポーター
ホッとするほうじ茶の香りに癒されます。ほうじ茶のセレクトについても、スタッフの方に丁寧に説明していただけるので安心です。
OMO5金沢片町のショップでも、同店のお茶を一部取り揃えています。
4野田屋茶店
老舗が追求した香り高い棒茶パフェ
1859年(安政6年)創業の老舗茶屋。1985年頃からカフェ営業を始めており、金沢における日本茶カフェの先駆け的存在です。同店が手掛ける加賀棒茶は、一番茶の茎のみを使い、自家焙煎にこだわっています。
看板メニューの「ほっこり加賀棒茶パフェ」は、自家製の棒茶パウダーを使用したソフトクリームや、棒茶の風味を凝縮したジュレなど、棒茶尽くしの逸品。試行錯誤を重ね、あえて粗めに仕上げたパウダーを使うことによって、香ばしさを最大限に引き出しています。食べ進めるごとに味わいが変化し、後味もすっきりしています。
町家カフェで味わう焙じたて棒茶の飲み比べ
1941年(昭和16年)建築の町家を改装した店内には、石臼や焙煎室も併設しています。カフェでは、焙煎の違いや茎の種類で風味が異なる4種類の加賀棒茶を飲み比べることも。高級な茎は浅煎りで甘みを、香ばしさを求めるなら深煎りと、それぞれの違いを味わえるのが魅力です。その他、石臼で挽いた抹茶を使ったソフトクリームも、地元で長く愛され続けている名物です。
香ばしい香りに包まれる空間で、奥にある日本庭園を眺めながらまったりとしたひと時を過ごしてはいかがでしょうか。
ご当地
サポーター
OMO5金沢片町の宿泊者限定イベント「金沢KOGEIナイトサロン」では、日替わりで野田屋茶店のお茶を味わうこともできます。また、一部の商品はショップでも取り扱っています。
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