ご当地サポーター
個性的なパンが揃う軽井沢のベーカリー

明治時代から外国人が避暑地として訪れた軽井沢。パン文化が早くから育まれた場所であり、今でも多くのベーカリーがあります。天然酵母を使ったナチュラル志向から、ファミリーに人気のパン屋さんまで、厳選5軒をご紹介します。

ライ麦パンやクロワッサン、あんぱんなど多種多様なパンが並ぶ
ライ麦パンやクロワッサン、あんぱんなど多種多様なパンが並ぶ

ライ麦パンが豊富に揃うベーカリー。自家製天然酵母で作るライ麦100%パンをはじめ、30%配合のカンパーニュ、ノアレザン、バゲットなど。常時約30種類のパンが並び、そのほとんどにライ麦が入っています。ライ麦独特の香ばしさ、サワー種の酸っぱさや甘味が絶妙で、噛めば噛むほど口いっぱいに芳醇な味わいが広がります。
美術家のオーナーが、若かりし頃にドイツで食べたライ麦パンの味が忘れられず、独学で始めたパン作り。今では素材にこだわるあまり、小諸にある畑でライ麦を無農薬栽培し、毎年7月になるとスタッフ総出で収穫します。

木箱のケースに収納されたライ麦パン

オーナー手作りの木箱ケースが並ぶ店内。奥にはイートインコーナーもある
オーナー手作りの木箱ケースが並ぶ店内。奥にはイートインコーナーもある

中山道沿いに建つ古民家風の店内は、オーナーの工房「ジオパラダイス」で制作した家具や雑貨が置かれ、手仕事の温もりがあふれる空間。イートインコーナーもあり、テラス席は犬連れもOKです。自家製の酵素ジュースや野菜たっぷりのスープが付いたランチも評判。
ショップには木箱のケースが並び、中をのぞくと一つひとつ展示される作品のようにパンが丁寧に置かれています。ガラスの蓋を開けると、甘くてフルーティな自家製酵母の香りが漂い、酒蔵にいるような感覚。ライ麦パンをつまみにお酒を飲めるというお客さんがいるほど、大人の味わいを楽しめます。
ライ麦パンのほかに、発酵バターを使った皮がしっとりのクロワッサン、生地に雑穀が入ったあんぱんなども人気です。

ご当地サポーターコメント
木箱ケースを開けると、パンのいい香りが広がります。イートインスペースでは、無添加の食材や新鮮な野菜を使って、一歩のパンをさらに美味しく食べることができます。
一歩ベーカリー
  • URLhttp://ippo-company.com/
  • 住所長野県北佐久郡軽井沢町大字追分578 MAP
  • アクセス信濃追分駅から徒歩約25分
  • バスアクセス中軽井沢駅から町内循環バス西コース「追分公民館」下車徒歩2分
  • 営業時間10:00~17:00(冬期~16:00、売切れ次第終了)、ランチ11:00~14:00
  • 定休日木曜日
  • TEL0267-41-6511
  • 駐車場無料
  • メモ予約:受取当日の朝9:00から電話にて取り置き可能
5~6坪のスペースに毎日100種類以上のパンが並ぶ
5~6坪のスペースに毎日100種類以上のパンが並ぶ

地元で人気のパン屋さん。特に朝のオープンからお昼過ぎくらいまでの間、お客さんが絶え間なく訪れます。バゲットや食パン、惣菜パン、サンドイッチ、ドーナツなど、子どもからお年寄りまで楽しめるラインナップ。店内は5~6坪というミニマムなスペースながら、毎日100種類以上が並びます。
浅間山をイメージした「浅間ブレッド」は、食パンの生地を型に詰めて焼くのではなく、そのまま直焼きして作るブレッド。外はカリっと、中はふわっとした食感を求め、オープンしてすぐに無くなる人気パンです。
また、練乳入りのバタークリームを挟んだミルクフランスは50gの生地に100gものクリームをたっぷり使い、なめらかで口どけが良いのが特徴。根強いファンが多い一品です。

数多くの種類からお気に入りのパンを発見!

右手奥のミルクフランスをはじめ、人気の菓子パンや惣菜パン
右手奥のミルクフランスをはじめ、人気の菓子パンや惣菜パン

なるべく多くのパンを作り、お客様にいろいろなパンを味わってほしいという、ブーランジェ夫婦が運営。売れたら同じパンを補充するのでなく、次々と違うパンに変わっていくので、何度も通いたくなります。
パン生地に混ぜるレーズンやクランベリーなどのドライフルーツは、あえて蒸してから使用するのもこだわりの一つ。一度蒸すことで生地の水分を奪うことなく、柔らかく仕上げています。
店名はフランス語で「見つける」とか「発見する」という意味。数多くの種類の中からお気に入りのパンを発見したいお店です。

ご当地サポーターコメント
食パン、デニッシュ、ハード系など種類が豊富です。あんぱんやクリームパンは、パン生地が薄くなるほどぎっしり中身が詰まっています!
パン トゥルーベ
三笠ホテルカレーパン360円。三笠ホテルブレンドコーヒー380円とともに
三笠ホテルカレーパン360円。三笠ホテルブレンドコーヒー380円とともに

1906年(明治39年)に創業した軽井沢の旧三笠ホテル。当時は多くの財界人や文化人に利用され、1970年(昭和45年)まで営業していましたが、現在は国の重要文化財となり、観光名所となっています。
この旧三笠ホテルで出されていた西洋風のカレーを再現したのが「三笠カレー復活プロジェクト」。軽井沢の歴史を観光客に感じてもらい、街を活性化したいという思いから、いくつかの飲食店が参加しています。その中でも、旧軽井沢銀座通りの中心地にあるこのお店で発売して以来、大ヒットしているのが「三笠ホテルカレーパン」です。

ハーブ鶏や野菜を煮込んだ秘伝のカレー

旧軽井沢の中心地にあり、様々な国や世代の人々が店頭で足を止める
旧軽井沢の中心地にあり、様々な国や世代の人々が店頭で足を止める

カリッと揚がったパンの中には、信州ハーブ鶏や野菜を煮込んだ秘伝のカレーソースが入っていて、まさにジューシーな味わい。行列になることが多く、いつも頻繁に揚げているので、あたたかい状態でいただけます。
また、カレーディップにフライドポテトを付けて食べる「三笠ホテルカレー&フライドポテト」も人気。同じく、旧三笠ホテルの味を再現した「三笠ホテルブレンドコーヒー」も好評です。
テイクアウト専門のお店なので、お土産に持ち帰る人も多く、新幹線やバス、車の中でゆっくりいただくのもよいでしょう。

ご当地サポーターコメント
秘伝のカレーソースでトロトロに煮込まれた牛肉が入っていて、地ビールとセットで楽しむのもおすすめです。
軽井沢キッチン ロータリー店
  • 住所長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢12-20 MAP
  • アクセス軽井沢駅から徒歩約20分
  • バスアクセス軽井沢駅から町内循環バス東・南廻り(内回り)「旧軽井沢」下車すぐ
  • 営業時間平日10:30~16:00、土日祝10:30~17:00
  • 定休日不定休
  • TEL0267-32-6914
  • 駐車場無し
  • メモ予約:不可
自然の光が差し込む店内には毎日70~80種類のパンが並ぶ
自然の光が差し込む店内には毎日70~80種類のパンが並ぶ

ファミリーからシニアまで幅広い世代に人気のお店。ガラス越しに見学可能な広いパン工房では、職人たちが休みなくパンを焼き、焼き立てのパンが続々とショップに並べられます。
パンが一番揃う時間帯はだいたい午前11時から正午まで。色彩豊かで見た目にも楽しい約70~80種類のパンが揃います。サンドイッチだけで約15種類、デニッシュペストリーだけでも10種類くらいが置かれ、すごい勢いで売れていきます。
果物がたっぷり入った「フルーツサンド」や、鶏肉と水菜をゆず胡椒で和えた「蒸し鶏と水菜のゆずこしょうサンド」、「モンブランデニッシュ」が売れ筋です。

ご当地サポーターコメント
パンはハード系もありますが、おやつパンも数多くあって、選ぶのに迷ってしまいそう!朝は8時から営業しているので、朝食を摂るのにも便利です。

地元を中心に多くの人に愛される店

ココア生地にチョコクランチをまぶした「まっくろチョコスケ」1個60円
ココア生地にチョコクランチをまぶした「まっくろチョコスケ」1個60円

また、開店当初から子どもたちに大人気の「まっくろチョコスケ」や、甘口の「お子様カレーパン」もあり、キッズコーナーも併設。お子様連れにも優しい工夫がされています。
イートインスペースは、店内33席、テラス30席というベーカリーとは思えないほどの広さ。コーヒーが飲み放題で、電子レンジやトースターもセルフで使えるのも嬉しいところです。
屋外には浅間山を一望できる芝生のガーデンがあり、天気が良い日は家族でレジャーシートを持参して敷いたり、ベンチで和む風景も。地元を中心に多くの人々に愛されているベーカリーです。

ベーカリーカフェ ココラデ御代田店
フランスパンが中心に置かれた店内には、ジョン・レノンの写真が飾られている
フランスパンが中心に置かれた店内には、ジョン・レノンの写真が飾られている

旧軽井沢銀座通りにある老舗ベーカリー。有名クラシックホテル「万平ホテル」のベーカーチーフが、1951年に創業しました。生前、頻繁に軽井沢を訪れたビートルズのジョン・レノンが、よくフランスパンを買いにきたそうで、店内にもジョン・レノンの写真が飾られています。
毎朝8時にオープン。焼きたてのパンを求めて、店内はあっという間に混み合います。お目当ては7割近くの人が選ぶというフランスパンや、そのハーフサイズ。別荘族にファンが多いイギリスパンやチーズブレッドなど朝食用のパンがメインです。

ご当地サポーターコメント
フランスパンは外はカリッと中はもちもち。素朴な優しい味のパンは毎日でも食べ飽きません。

おいしい「パン生地」とリーズナブルな「価格」

朝から賑わう広いイートインコーナー。コーヒーは281円
朝から賑わう広いイートインコーナー。コーヒーは281円

パンの種類は全部で70~80種類。クリームパン、チーズロール、チョコレートコロネなど、創業当時からのレシピを使っているパンも多く、懐かしい昔の味わいを楽しめます。
とりわけ、「塩クロワッサン」は、一人で100個以上買っていく人もいるほどの大人気。しっとりした生地にバターと塩味が効いています。
フランスベーカリーの強みは、常連客においしいと評判の「生地」と、昔ながらのリーズナブルな「価格」。100円台で買える菓子パン、惣菜パンも多く、アップルパイの中身もボリュームたっぷり。多くのファンを惹きつけているお店です。

フランスベーカリー
  • URLhttp://www.french-bakery.jp/
  • 住所長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢618 MAP
  • アクセス軽井沢駅から徒歩約25分
  • バスアクセス軽井沢駅から町内循環バス東・南廻り(内回り)「旧軽井沢」下車徒歩約5分
  • 営業時間8:00~17:00(準備が出来次第7:00頃から開くことも多い)
  • 定休日木曜日(5月~10月は無休)
  • TEL0267-42-2155
  • 駐車場無し
  • メモ予約:不可
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