「星野リゾート BEB5土浦」発着!レンタルE-bikeで楽しむ筑波山麓グルメ旅
みちくさ達人ガイド・のかたあきこです。サイクリングが気持ちのいいグリーンシーズン到来。初心者にも安心の自然満喫コースを、E-bikeをレンタルして楽しみました。舞台は「日本最大級のサイクリングリゾート」茨城県土浦市。東京駅から最短49分の土浦駅からスタートです。筑波山一望の直線コースは走りやすく、立ち寄りグルメはご当地感満載で、拠点となるホテル「星野リゾート BEB5土浦」は駅直結で快適でした。
全国初の駅直結サイクリング施設
健康志向やエコ、三密回避などから、サイクリングの人気が高まっています。「サイクリングでまちおこし」に励む地域も増えています。茨城県は「サイクリング王国いばらき」を掲げ、中でも霞ヶ浦と筑波山を眺める「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の拠点・土浦市では、官民連携による取り組みが長年行われています。
JR土浦駅へは東京駅から特急利用で最短49分。ホームや待合、階段などで「駅からサイクリング」案内に迎えられます。改札を出てすぐに「星野リゾート BEB5土浦」の入り口があります。商業施設の「プレイアトレ土浦」3〜5階に全90室を備えるホテルで、2020年10月にグランドオープンしました。
宿泊の荷物を預けて早速、階下にある「ル・サイク 土浦店」(プレイアトレ土浦1階)へ自転車を借りに行きました。宿泊予約時にレンタサイクルの予約(身長と希望車種)も入れておくとスムーズです。
「ル・サイク 土浦店」は「街の自転車屋さん」として親しまれ、利用者は初心者から上級者まで様々です。スタッフがレンタサイクル利用者のレベルを判断して、おすすめ自転車や乗り方アドバイス、コースの魅力や注意点など丁寧にアドバイスをしてくれます。
レンタルしたのはE-bike(エレクトリック・バイシクル)。これは電動アシスト自転車の一種で、スポーツバイクが備える「走る機能」を強化したもの。速く、ラクに、かっこよく、走れることが特徴です。おすすめの中から、見た目がおしゃれで、街でも乗りやすいタイプを選びました。
店長の新井祥平さんは
「風や音や匂い、景色など、サイクリングの聖地と言われる土浦を、五感で楽しんで来てください」と送り出してくれました。
- ル・サイク 土浦店
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- https://lecyc.jp/
- 10:00~20:00
- 無休(駅ビルに準ずる)
- 029-846-3192
プレイアトレ土浦の地下1階にはシャワーやロッカー、更衣室などが揃う施設もあります。サイクルショップのル・サイク土浦店やサイクルカフェとあわせて「りんりんスクエア土浦」と呼ばれ、サイクリングを楽しむ充実のベースキャンプになっています。
- プレイアトレ土浦
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- https://playatre.com/
- 〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30プレイアトレ土浦1階 MAP
- 【東京方面から】
常磐道 桜土浦ICより国道354号線経由 約15分
【水戸方面から】
常磐道 土浦北ICより国道125号線経由 約15分 - 提携駐車場あり
世界に誇る「ナショナルサイクルルート」
全長180㎞に及ぶ「つくば霞ヶ浦りんりんロード」最大の特徴は、平坦な自転車道であること。今回はロード内、筑波山方面を走る約40㎞の直線コースを選びました。ここは昭和62年に廃止になった筑波鉄道の路線跡を活用したサイクリングロードで、急な起伏やカーブがないのが特徴です。
都会のように信号や人の多さに気を遣う必要がほとんどなくて、筑波山を眺めながら、周囲の田園風景に癒される安心快適なコース。女性やサイクリング初心者にもやさしい日本一平坦な自転車道と言われるのも納得です。
「つくば霞ヶ浦りんりんロード」は2019年、「ナショナルサイクルルート」に指定されました。これは日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートとして、琵琶湖一周の「ビワイチ」、瀬戸内の「しまなみ海道サイクリングロード」と並び全国3ルートが「ナショナルサイクルルート」に選ばれています。
コースでは関東平野の田園風景や日本一の生産量を誇るレンコン畑、大麦畑など、茨城ならではの景色が広がります。野鳥はさえずり、木々はそよぎ、土は香り、植物の色彩は豊かで、太陽はまぶしくて……五感がフル回転しているのが分かります。時折の強風もご当地らしさだそうで、E-bikeが上手にサポートしてくれます。
ラーメン、和菓子、カフェ…自転車めし充実!
E-bikeの快適走行で1時間ほど。土浦駅から片道20㎞で筑波休憩所に到着しました。ここはかつて筑波鉄道の筑波駅でした。駅前から筑波山神社の参道となる坂道がはじまります。その入り口にあるのが、ランチスポットに選んだ「松屋製麺所」です。
所長の川村能功(よしのり)さんは地元出身。都会仕事で体調を崩し、自然豊かな故郷へ戻り、一大決心で製麺の仕事をはじめたそうです。
「だからこそ皆さんに地元の素材を使った体にいいものを提供し続けたい。手作業なので売り切れ御免でお待ちしております」と話します。
- 松屋製麺所
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- https://matsuyaseimenjo.co.jp/
- 〒300-4353 茨城県つくば市沼田300番地 MAP
- つくば市中心地、土浦市中心地より約30分
- ・つくバス北部シャトル(つくばセンター- 筑波山口)終点
・筑波土浦線(土浦駅 – 筑波山口)終点下車 徒歩0分 - 7:00〜17:00
- 水曜日
- 029-896-5298
- あり(4台)
- 沼田屋
-
- 〒300-4353 茨城県つくば市沼田1400 MAP
- 9:00~18:00
- 年末
- 029-866-0036
- あり
復路を折り返し走行しつつ、コース最大の目的地「稲葉酒造」さんへ。自転車ゆえ、地酒の試飲ができないのが残念ですが、「酒蔵Café」ではノンアルコールの酒蔵特製甘酒、仕込み水で淹れたてコーヒー、蔵出生チーズケーキなどカフェメニューを用意しています。
麹の香りがする店内は、創業の1867年に建てられた麹室を、6代目で蔵元杜氏の稲葉伸子さんがリノベーションしたものです。カフェのテーブルは醪(もろみ)絞りに長年活躍した酒槽(さかふね)を活かしたもの。椅子も桶をセンス良く蘇らせるなど、酒造の歴史と、代々の蔵人への愛情などが感じられる素敵な空間になっています。
ショップもあり、筑波山神社の御神酒として知られる「男女川(みなのがわ)」をはじめ、6代目が造りあげる「すてら」ほか、味の好みにあわせて地酒が選べます。華やかな香りとやわらかな味わいが特徴だという「すてら」。
名前の由来をうかがうと、「“すてら”はラテン語で星。酒造りの季節に夜空を見上げると満天の星空が広がっていて美しく神秘的です」と稲葉さん。
食事の用意もあるそうで、次回はお酒と料理と星空を楽しみに訪れたいと思いました(ランチ・ディナーとも営業日事前確認)。今回は滞在拠点となる「プレイアトレ土浦」に茨城県の地酒を揃える「IBARAKI 佐藤酒店(下記参照)」があると聞き、そこで「すてら」を購入して楽しむことに。
- 稲葉酒造
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- https://www.minanogawa.jp/
- 〒300-4353茨城県つくば市沼田1485番地 MAP
- 土浦駅から40分
- 土浦駅~筑波山口 徒歩11分
- 9:00〜18:00 ※酒蔵Caféは10:00~17:00
- 水曜
- 029-866-0020
- あり
BEB5土浦で「ハマる輪泊(りんぱく)!」
サイクリングを終えて、往復40㎞の達成感を味わいました。有酸素運動のおかげか、顔が少しすっきりしているような!?
早速、稲葉酒造の銘酒「すてら」を求めに「プレイアトレ土浦」2階の「IBARAKI 佐藤酒店」へ。茨城県の地酒を揃える老舗で、店内には立ち飲みスペースの「角打ち」があって様々な地酒を気軽に楽しめます。
三森智啓(ともはる)店長は
「酒蔵さんの想いやお酒の味はもちろん、そこで造られるお酒ひとつひとつにも物語があります。それをお客様に伝えるのが自分の仕事だと気づいて、楽しくなりました」と話します。物語を伝えるのは人であるなぁ、と共感!
さて「星野リゾート BEB5土浦」は全90室。客室は、サイクルルーム、ヤグラルーム、ダブルルームの3タイプを用意しています。「ハマる輪泊(りんぱく)!」を合言葉にして、館内は自転車持ち込みOKで、廊下はもちろん、パブリックスペースも自転車を持って移動しやすい、ゆとりある設計です。
- IBARAKI 佐藤酒店
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- https://www.sake-ibaraki.com/
- プレイアトレ土浦内
- 10:00~21:00
- 駅ビルに準ずる
- 029-811-6790
いつでも自由に出入りできる整備コーナー「サイクルスペース」があるほか、
サイクリストに向けたシューズ用乾燥機や洗濯お助けグッズなど無料レンタルサービスが魅力です。これは自転車ラブの大庭祐太総支配人を中心に考えられたもの。サイクリスト以外のお客様へ向けたサービスも展開します。
泊まった部屋は自転車を持ち込めるという「サイクルルーム」。「廊下に自転車を停められますし、客室に持ち込む自転車スタンドも貸し出していますが、愛車は24時間そばに置いておきたいというお客様もいらっしゃいます。そんなお客様にはサイクルルームをぜひおすすめします。」と大庭総支配人。
翌朝はアトレ内でカフェモーニング。宿泊者限定の朝食セットが〜用意されています(7〜11時提供)。ステーションロビーと呼ばれるだけあって、早朝よりパソコンと向き合う人などテレワークやワーケーションの利用も人気です。
インスタ映えには館内にて、ミキサー付きの自転車「フェンダーフェンダー」で目覚めのスムージーを作る体験(有料)や「メロンまるごとクリームソーダ」などをどうぞ。「朝焼け絶景サイクリング」も楽しそうです。早朝の澄んだ空気、スポーツ後の心地よさ、朝焼けを愛でながらコーヒーと干し芋スイーツなんて最高に決まっている!と思いました。サイクリング旅、ぜひおでかけください!
1星野リゾート BEB5土浦
星野リゾート初の自転車を楽しむホテル
東京から特急で最短49分、JR土浦駅直結の日本最大級のサイクリングリゾート「PLAYatreTSUCHIURA」内に位置する自転車を楽しむホテル。自転車を持ち込める「サイクルルーム」もあります。パブリックスペースの「TAMARIBA」には、65インチの大きなスクリーン、計15種類のカードゲームやボードゲーム、絵本や雑誌が並ぶ棚、24時間営業のカフェを備えています。カフェでは、ワインやビールの量り売りもしているので、気軽に利用できます。
- 星野リゾート BEB5土浦
-
- https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/beb5tsuchiura/
- 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦3階 MAP
- JR土浦駅直結
- 0570-073-022(宿泊予約)
- あり ※土浦市駅東駐車場(¥500/日)
- ご予約はこちら
星野リゾート BEB5土浦 予約サイト
星野リゾート BEB5土浦 航空券付き宿泊プラン予約サイト