土浦に宿泊で行く茨城おすすめ定番観光5スポット
霞ヶ浦や筑波山など自然の魅力がいっぱいの茨城県。県南部に位置する土浦市は、首都圏から電車で最短45分、車で約60分とアクセス良好で、土浦駅から電車で2駅(約12分)の牛久市や、研究学園都市つくば市にも、個性豊かな見どころが点在しています。茨城県ならではの多彩な魅力と出合う、5つの定番観光スポットを紹介します。
1牛久シャトー
明治時代の息吹を感じる日本初のワイナリー
実業家・神谷傳兵衛が創設した、国内初の本格的なワイン醸造場。明治時代に建てられた赤れんが造りの壮麗な西洋建築3棟は、国の重要文化財に指定されています。当時はこの地で6,000本のブドウ苗の栽培と収穫、ワインの醸造、瓶詰までの全工程を行っており、牛久駅との間には、ワイン運搬用のトロッコが走っていました。現在は、歴史的価値の高い建築物を一般公開し、見学施設やレストラン、オリジナルの「ワインケーキ」を販売するショップなどを運営しています。
「日本のワイン王」のたどった足跡に思いを馳せる
3棟のうち醗酵室として使われていた「神谷傳兵衛記念館」は、無料で見学可能な展示施設です。1階通路の両脇に、巨大な木樽が並ぶ姿は圧巻。およそ100年前に使用されていたもので、入り口近くにある木樽には「明治36年5月造」との表記が見られます。2階には、当時の醸造器具などの貴重な資料が展示され、見応えたっぷり。神谷傳兵衛の歩みと情熱を今に伝えます。暗くひんやりとした地下セラーには、ワインが残った古いボトルも積まれ、独特の香りと雰囲気に包まれています。
- 牛久シャトー
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- https://maita37.wixsite.com/ushiku-chateau
- 茨城県牛久市中央3-20-1 MAP
- JR土浦駅より車で約25分、またはJR牛久駅東口(シャトー口)より徒歩8分
- 見学施設10:00~16:00、レストラン11:30~15:00(L.O.14:00)、17:30~21:30(L.O.20:00)、売店10:00~18:00
- 年末年始(レストラン、売店は月曜)
- 入場無料
- 029-873-3151、レストラン029-896-3612、ショップ029-896-3615
- 有料(施設向かいのタイムズ牛久中央を利用。60分/100円、平日に限り1日最大 300円)
2牛久大仏
関東平野を見守る世界一の青銅製大仏像
浄土真宗の開祖、親鸞の関東での布教の拠点であった茨城県に立つ大仏像。1992年に本山東本願寺の敷地内に完成し、奈良の大仏が手のひらに乗るほどの巨大さを誇ります。足元には鎌倉時代の作庭文献「山水秘伝抄」に基づいた伝統的な浄土式庭園や、約20,000㎡の花畑が広がり、春はかすみ草やキンセンカ、秋にはコスモスなどのお花摘みが楽しめます。「本願荘厳の庭」の池では鯉のエサやりを行っており、浅瀬に上陸しそうな勢いでエサを求めるエネルギッシュな鯉の姿が話題です。
大仏像の胎内で極楽浄土をめぐる
大仏像の胎内は5層に分かれており、幻想的な浄土世界を拝観できます。地上85mの最上階では、胸の辺りの展望窓から絶景が望め、空気が澄んだ日には遠く富士山や東京スカイツリーが見渡せます。2階「知恩報徳の世界」には約70の写経席が並び、胎内での写経体験ができる他、大仏建立までの10年間の紹介や、実物大の右足親指も展示されています。金色の光を放つ「胎内仏」が並ぶ3階は、朝夕に読経が行われる厳かな空間。2階から台座の上に出て、大仏様の蓮座に金箔を貼ることもできます。
- 牛久大仏
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- https://daibutu.net/
- 茨城県牛久市久野町2083 MAP
- JR土浦駅より車で約26分
- JR牛久駅から関東鉄道バス「牛久浄苑」行きで約34分、「牛久大仏」下車すぐ
- 9:30~17:00(土・日曜、祝日は~17:30、10~2月は〜16:30)※受付終了は各30分前
- 無休
- 大仏胎内拝観大人800円、子ども400円(庭園のみの拝観は大人500円、子ども300円)
- 029-889-2931
- 無料
3霞ヶ浦
心地よい風が吹き渡る憩いの湖
琵琶湖に次いで、日本で2番目に大きな淡水湖。水上アクティビティや釣りなどが楽しめる他、冬には白鳥などの渡り鳥が飛来し、バードウォッチャー達を喜ばせます。夏から秋にかけての風物詩は、大きな帆をふくらませて湖上を運航する「観光帆引き船」。この地の伝統漁業を再現したもので、「随伴船(ずいはんせん)」からその悠々とした姿が見学できます。穏やかな水面に映る夕焼けも息をのむほどの美しさで、筑波山も望む「天王崎公園」からの眺めは、地元の人おすすめの夕焼けスポットです。
湖畔沿いのサイクリングで霞ヶ浦一周に挑戦
湖畔沿いには、安全で爽快に走れるサイクリングロードが整備され、気持ちよく風を切って走るサイクリストの姿が見られます。コース上には地産地消のレストランや公園、農産物直売所など、見どころやサポート施設が点在。土浦駅構内の「りんりんスクエア土浦」などでレンタサイクル(要予約)ができるので、手ぶらでも絶景サイクリングが楽しめます。遊覧船に自転車を持ち込める「霞ヶ浦広域サイクルーズ」(限定運航)や、屋形船、遊覧船など湖上めぐりの楽しみも充実しています。
- 霞ヶ浦
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- 茨城県行方市麻生(天王崎公園) MAP
- JR土浦駅より車で約50分(天王崎公園)
- 見学自由
4JAXA筑波宇宙センター
研究学園都市で宇宙開発の最前線を知る
日本最先端の宇宙研究・開発を担うJAXAでは、宇宙テクノロジーを間近で体感できる他、ガイドが案内する見学ツアーも行っています。正門すぐのロケット広場で迎えてくれる本物の「H-Ⅱロケット」は、フォトスポットとして大人気。自由に見学できる「スペースドーム」で歴代ロケット(1/20サイズ)がずらりと並ぶ姿には、大人も思わずテンションが上がります。ミュージアムショップで手に入る、JAXA認証「宇宙食」などの宇宙グッズも見逃せません。
宇宙飛行士気分で地球の未来を思い描こう
おすすめは、70分ほどの見学ツアー(有料・要予約)。バスに乗って出発し、「きぼう」日本実験棟の運用管制室や、宇宙飛行士の選抜・訓練に使用されている養成エリアをガイド付きで見学できます。広報情報棟では、JAXAの紹介映像を視聴、ロケット発射時の音響を体験。発射場から3km地点の音響が、地響きのように体に響く感覚が味わえます。宇宙開発のリアルな現場に触れることで、未来の世界がもっと身近なものに感じられるはず。
- JAXA筑波宇宙センター(ジャクサつくばうちゅうセンター)
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- https://fanfun.jaxa.jp/visit/tsukuba/
- 茨城県つくば市千現2-1-1 MAP
- JR土浦駅より車で約18分
- スペースドームは10:00~16:00、プラネットキューブ内ミュージアムショップは10:00~16:30
※来場には、WEBでの事前予約が必要 - 不定休、年末年始(12/29~1/3)、施設点検日等
- 入場無料(見学ツアーは500円。18歳未満無料)
- 無料
- 2021年9月現在、見学ツアーは休止中。展示の一部は、立入り規制の場合有り
スペースドームの多目的トイレにおむつ交換台あり
※2021年11月現在、見学ツアーは休止中。展示の一部は、立入り規制の場合有り
5筑波山
美しくそびえる山の頂から、関東平野を望む
男体山、女体山の2つの峰からなる、茨城県のシンボル的存在。標高877mと日本百名山の中で最も低く、ケーブルカーやロープウェイを使えば、ハイキング気分で山頂にアクセス可能です。ケーブルカーでは、筑波山神社側の「宮脇駅」から乗車し、男体山山頂手前の「筑波山頂駅」へ。駅の外に広がる「御幸ヶ原(みゆきがはら)」には土産物店や食事処が軒を連ね、「コマ展望台」屋上の無料展望台からは、360度の大パノラマで関東平野を一望できます。
古来より親しまれる信仰の山に参拝しよう
古くから「西の富士、東の筑波」と富士山に並び称されてきた名峰・筑波山。山全体がご神体とされ、イザナギとイザナミの夫婦神を祀っています。夫婦和合や縁結び、家内安全などにご利益があるといわれ、中腹の「筑波山神社」拝殿の大鈴や柱などには「猪目(いのめ)」と呼ばれるハートの模様が見られます。樹齢800年、高さ36.5mのご神木「大杉」の、堂々たる存在感も圧巻。境内には、「君が代」や「古今和歌集」の仮名序に歌われる「さざれ石」が奉納されています。
- 筑波山
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- https://www.ibarakiguide.jp/spot.php?mode=detail&code=752
- 茨城県つくば市筑波1 MAP
- JR土浦駅より車で約43分(筑波山ケーブルカー宮脇駅付近)
- 筑波山ケーブルカー 平日9:20~16:40、土・日・祝日9:00~17:20
※多客時には臨時運行あり - 筑波山ケーブルカー 不定休(冬期にメンテナンス休の場合あり)
- 筑波山ケーブルカー 大人/片道590円、往復1,070円
子ども/片道300円、往復540円(6歳未満は無料) - 029-866-0611(筑波観光鉄道株式会社)
- 有料
- 筑波山神社 https://www.tsukubasanjinja.jp/
筑波山ケーブルカー https://www.mt-tsukuba.com/