ご当地サポーター
老舗から行列店まで。高知市でランチにもおすすめのご当地グルメスポット

海と山に囲まれた高知県は、食文化も豊か。太平洋側では黒潮が運ぶ多彩な海の幸、四万十川や仁淀川など清流に育まれた川の幸や山の幸により、多彩な食文化が花開いています。今回は、ランチでも気軽に高知の美食を楽しめる高知市内のグルメスポットをご紹介。地元で愛されるソウルフードから、100年を超える老舗の郷土料理まで、地元の人にも人気の高い名店ばかりを厳選しました。

土鍋で提供される、熱々の鍋焼きラーメン

「鍋焼きラーメン」は並(半玉)660円から特大(1.5玉)まで3サイズある。ご飯は小100円から
「鍋焼きラーメン」は並(半玉)660円から特大(1.5玉)まで3サイズある。ご飯は小100円から

高知県須崎市で戦後間もなく誕生したと伝わるご当地グルメ・鍋焼きラーメンの専門店。鍋焼きラーメンとは、親鶏の鶏ガラベースの醤油スープに歯応えのある細麺、さらには親鶏の肉、生卵、ちくわなどがのった、どこか懐かしい味わいの一品です。土鍋でグツグツと熱々の状態で提供されるのも特徴で、日本一熱いラーメンと称されています。スープは、あっさりとした口当たりながらも、しっかりとコクが感じられる味わい。付け合わせのやや酸味のある漬物が口の中をリセットしてくれます。

鍋焼きラーメンにご飯はマスト。一緒に味わえばさらに大満足

JR高知駅からも近くアクセス良好。店内には鶏ダシのいい香りが漂う
JR高知駅からも近くアクセス良好。店内には鶏ダシのいい香りが漂う

メニューは、鍋焼きラーメンとご飯、チャンジャのみと至極シンプルです。お店推奨の鍋焼きラーメンの食べ方は、テーブルに届いた瞬間、蓋を開けて熱々をかき込むこと。もちっとした歯応え重視の麺は伸びやすいため、まずは麺とスープをしっかり堪能しましょう。その後は、生卵を崩して味わうもよし、ご飯を入れて雑炊風に味わうもよしです。
親鶏ならではの深いコクと旨みのあるスープに、キリッと醤油が効いた味わい深い一品。最後の一滴まで飲み干したくなる、あと引くおいしさが魅力です。

ご当地サポーターコメント
少食の方は、鍋焼きラーメンの並と、ご飯の小を併せて注文するのがおすすめです。ご飯と一緒に味わってこそ、鍋焼きラーメンの真のおいしさが楽しめますよ。
鍋焼きラーメン 千秋
  • 住所高知県高知市新本町2-15-11 MAP
  • アクセスJR高知駅から徒歩約4分
  • 営業時間11:00〜L.O.15:00、18:00〜L.O.21:00
  • 定休日月曜 ※祝日の場合は営業、翌日休み
  • TEL088-823-0007
  • 駐車場無し

ご飯と食べればおいしさ倍増。新感覚麺・ジャン麺を堪能

「ジャン麺」980円。麺を食べた後は、ご飯(150円〜)を入れ、餡を絡めて味わうのがおすすめ
「ジャン麺」980円。麺を食べた後は、ご飯(150円〜)を入れ、餡を絡めて味わうのがおすすめ

ご飯と合うラーメンをコンセプトに生み出された「ジャン麺」は、高知県四万十町にある老舗焼肉店「満州軒」の人気サイドメニュー。「まんしゅう 本店」は、ジャン麺を専門に提供する店として2015年にオープンしました。

ジャン麺は、細ストレートの中華麺にホルモン、卵、ニンニク、ニラ、唐辛子が入った餡をたっぷりとかけたボリューム満点の一杯。一見辛そうな印象ですが、それぞれの素材の旨みがあんに染み出し、ふんわり卵が入ることで子どもでも食べられるほど辛さはマイルドです。

夜には居酒屋メニューも登場

カウンター席の他、子ども連れも多いことから、小上がりの席も完備
カウンター席の他、子ども連れも多いことから、小上がりの席も完備

スタンダードなジャン麺の他に、生卵を入れた「卵おとしジャン麺」、中華麺ではなくうどんを使った「ジャンうどん」、麺の代わりにご飯を入れた「ジャンはん」など、あんかけスープを使ったバリエーションメニューが揃います。いずれも麺やご飯の量はハーフが選べ、辛さの調整、ホルモンやネギの増加など、自分好みにアレンジが可能です。

夜限定で居酒屋メニューも登場し、ホルモン炒めやせせり炒め、もつ鍋などお酒が進む一品が登場。昼も夜もガッツリ食べ応えのあるメニューで楽しませてくれます。

ご当地サポーターコメント
隠れ人気メニュー「コロンブスの卵かけごはん」も絶品。卵は、高知県産の茶葉を食べて育てられた「コロンブスの茶卵」を使っており、黄身が濃厚で雑味がなく、卵かけごはんがもっと好きになるおいしさです。
まんしゅう本店
  • URLhttps://janmen.jp
  • 住所高知県高知市城見町9-3 MAP
  • アクセスJR高知駅から車で約8分
    とさでん交通 宝永町駅より徒歩約3分
  • バスアクセスJR高知駅から路線バス乗車、「菜園場」下車徒歩約4分
  • 営業時間11:00〜L.O.14:45、17:00〜21:00
    ※土・日曜、祝日のランチは11:00〜15:00
  • 定休日水曜
  • TEL088-855-5889
  • 駐車場無料

仕出しの老舗でが作る「焼きさば姿寿司」は必食

「焼きさば姿寿司」1本2,200円、ハーフ1,100円、野菜を使った「いなか寿司」680円、「鯨さしみのユッケ」1,500円
「焼きさば姿寿司」1本2,200円、ハーフ1,100円、野菜を使った「いなか寿司」680円、「鯨さしみのユッケ」1,500円

1961年(昭和36年)に創業した、皿鉢(さわち)料理の老舗。皿鉢料理とは、大皿に刺身や寿司、揚げ物、煮物など多彩な高知の美味を盛り合わせた宴席料理のことを指します。

「仕出しのあんどう」では、お酒に合う一品料理の他、しっかりとお腹を満たしてくれるご飯ものも用意。中でも看板メニューの一つ、新鮮なサバを一匹丸ごと使った「焼きさば姿寿司」は、脂ののったサバと高知独特の柚子酢(ゆのす)を効かせた酢飯が好相性で、リピーターが絶えない一品です。サバを炙った香ばしさが食欲をそそります。

食事はもちろん、酒の肴にもぴったりなメニューが豊富

「ひろめ市場」にあり、店先はいつもにぎやか。商品を購入後、市場内の共有テーブルで食べることができる
「ひろめ市場」にあり、店先はいつもにぎやか。商品を購入後、市場内の共有テーブルで食べることができる

お店はひろめ市場にあるため、鯨やウツボ、カツオを使った高知らしい一品が多数揃っています。市場に出回ることが少ない鯨の希少部位を使った「鯨さしみのユッケ」も、見つけたらぜひ味わいたい一品です。「カツオのたたき」や、巻き寿司の「土佐巻き」などカツオを使ったメニューもあり、好きな一品を組み合わせてランチセットにするのもおすすめ。高知特産の柑橘類、ユズやブシュカン、小夏などを使ったハイボールやサワーもあるため、爽やかな一杯で乾杯するのもいいでしょう。

ご当地サポーターコメント
土佐の皿鉢料理の主役ともいえる、サバの姿寿司。仕出しのあんどう ひろめ市場店自慢の焼きさば姿寿司はとても人気で、早い時間に売り切れることもよくあります。商品が充実している12時前後を狙うのがおすすめです。
仕出しのあんどう ひろめ市場店
  • URLhttps://hirome.co.jp/shop-details.php?id=6
  • 住所高知県高知市帯屋町2-3-1 ひろめ市場内 MAP
  • アクセスJR高知駅から車で約8分
    とさでん交通 大橋通駅から徒歩約3分
  • バスアクセスJR高知駅から路線バス乗車、「大橋通」下車徒歩約3分
  • 営業時間11:00〜15:00、17:00〜20:30、土・日曜は10:00〜21:00
  • 定休日火・水曜
  • TEL088-883-1000
  • 駐車場有料(ひろめ市場)

豪快かつ美しい盛り付けに驚き。鮮度抜群の刺身定食

「お刺身定食」1,920円。4種類の刺身に小鉢3品、お漬物、ご飯、味噌汁付き(刺身と姿造りの魚種は日替わり)
「お刺身定食」1,920円。4種類の刺身に小鉢3品、お漬物、ご飯、味噌汁付き(刺身と姿造りの魚種は日替わり)

ボリューム満点で高コスパの定食が楽しめると評判の店。近海で獲れた鮮魚や地元のブランド肉を使った50種類ほどの定食メニューを揃えています。

数あるメニューの中でもいち押しは「お刺身定食」。提供された瞬間、豪快な姿造りの盛り付けに驚きます。刺身の一切れ一切れがとても分厚く、食べ応えも十分。刺身は4種類日替わりで並び、カツオの刺身が入ることも。どんな旬の魚が登場するかは訪れてからのお楽しみです。

独自の仕入れルートにより、高品質かつリーズナブルな価格を実現

天井が高く開放的な店内。お昼時はまるで市場のような活気にあふれる雰囲気に
天井が高く開放的な店内。お昼時はまるで市場のような活気にあふれる雰囲気に

店内は、おひとりさまにもうれしいカウンター席とグループ利用もできるテーブル席が100席ほどあり、とても広々。週末ともなると家族連れで大にぎわいです。
「市場レストラン 西村商店」は系列店が3店舗あり、鮮魚などは市場で競り落としたものを独自のルートにより朝・昼・夕と1日3回に分けて大量に仕入れることが可能。そのため、鮮度や品質の良さはもちろん、リーズナブルな価格も実現しています。お腹も心もたっぷりと満たしてくれる定食メニューの数々は、夜もランチと同じ価格でオーダーできるため、がっつり食べたいときに頼れる一軒です。

ご当地サポーターコメント
チキンナンバンや四万十ポークの生姜焼きなど、定食のメインのおかずは、単品メニューとしても提供されています。お酒と一緒に楽しむのもよし、しっかり食べたい時は定食を食べるもよし。使い勝手の良さも人気の理由です。
市場レストラン 西村商店
  • URLhttps://www.instagram.com/nishimurashoten.8
  • 住所高知県高知市葛島2-7-20 MAP
  • アクセスJR高知駅から車で約10分
    とさでん交通 県立美術館通駅から徒歩約2分
  • バスアクセスJR高知駅から路線バス乗車、「西高須通」下車徒歩約1分
  • 営業時間11:00〜15:00(L.O.14:30)、17:30〜20:30(L.O.20:00)
    ※ 土曜は〜21:00(L.O.20:30)
  • 定休日火曜のディナー
  • TEL088-855-8794
  • 駐車場無料

「四万十ポーク米豚」のとんかつは、脂が甘く、しっとりジューシー

「特上ロース&上ひれしゃ豚(とん)ぶりあん」3,000円。どれにするか迷ったらまずは人気のリブロースとヒレのセットを
「特上ロース&上ひれしゃ豚(とん)ぶりあん」3,000円。どれにするか迷ったらまずは人気のリブロースとヒレのセットを

高知県のブランド豚「四万十ポーク米豚」を使ったとんかつ専門店。ブランド米「仁井田米」を食べて育った四万十ポーク米豚は、脂身に香りと甘みがあり、肉質のやわらかさも特徴です。
とんかつはリブロース、ロース、ヒレの3種類。注文後に豚肉をカットし、専用に考案されたパン粉をまぶして低温の油でじっくりと約15分かけて揚げています。揚油はラード100%のため、旨みも香ばしさも段違い。表面はサクッと、中はしっとりジューシーです。4種類の塩や、わさび、文旦マスタードなどを付けていただきます。

営業はお昼のみ。行列覚悟で訪れたい

白いのれんが目印。店内はカウンターとテーブル席を用意する
白いのれんが目印。店内はカウンターとテーブル席を用意する

2021年にオープン後、瞬く間に人気店に。開店と同時に行列ができる日もありますが、11時の来店のみ席の予約をすることができます。

メニューはとんかつの他にも、牡蠣フライや有頭海老フライ、メンチカツ、カニクリームコロッケなど、とんかつにプラスして味わいたいフライメニューがあります。とんかつも、大中小の3サイズを用意しているため、お腹の空き具合に合わせて選べるのもうれしい限り。ランチタイムのみの営業ですが、ぜひ時間を見つけて訪れたい名店です。

ご当地サポーターコメント
卓上にはオリーブオイルが。実は、とんかつをよりおいしく味わう食べ方として、オリーブオイル+塩をかける方法もおすすめされています。油っこくなるかと思いきや、意外にもさっぱり。ぜひ味わってみてください。
紅豚ぽるころっそ
  • URLhttps://www.instagram.com/porcorosso2099
  • 住所高知県高知市高そね20-34 MAP
  • アクセスJR高知駅から徒歩約20分
    JR高知駅から車で約6分
  • バスアクセス「高知駅前」から路線バス乗車、「南川添」下車徒歩約6分
  • 営業時間11:00〜14:00(L.O.13:30)※売り切れ次第閉店
  • 定休日日・月曜、その他不定休
  • TEL080-9839-2099
  • 駐車場無料
  • メモ席の予約は電話かInstagramで受付。営業中は電話対応不可

創業100余年、土佐料理の伝統と歴史を堪能できる名店

「黒潮定食」2,800円では、土佐料理の代表的な料理を楽しめる
「黒潮定食」2,800円では、土佐料理の代表的な料理を楽しめる

創業1917年(大正6年)、地元では知らない人はいないほどの有名店。カツオのたたきの他、海、山、川の幸を盛り付けた皿鉢(さわち)料理といった高知の料理を総称し「土佐料理」と命名した店としても知られています。

ランチタイムでは、気軽に土佐料理を楽しめるよう定食メニューを用意。「黒潮定食」では、看板メニューのカツオのタタキをはじめ、ウツボのタタキ、鰹コロッケ、鯨のカツや大和煮など、多品目を少しずつ味わえます。老舗ならではの確かな技術と目利きが光る、老若男女に愛される安定のおいしさです。

土佐の歴史と伝統を感じさせる、格式ある店内

随所に飾られた調度品も美しい店内。写真は3階のテーブル席
随所に飾られた調度品も美しい店内。写真は3階のテーブル席

もっとしっかりと土佐料理を楽しみたい人には、お昼の特別なコース「土佐日記(2名様〜・2日前までの要予約)」もあります。前菜から水菓子まで7品ほどが並ぶ豪華な内容。高知の旬の味覚を、ゆっくりと思う存分堪能できます。

建物は土佐漆喰壁の地上5階建て。店内も伝統工芸による意匠が随所に施され、格式あふれる雰囲気です。テーブル席の他、2名から利用できる個室など様々な席があり、シーンに合わせて選べます。

ご当地サポーターコメント
格式ある落ち着いた雰囲気から、地元ではお祝いや記念日、慶事など、大切な会食でも使われるほどの有名店。長く地元で愛される伝統的な土佐料理を味わうなら、まずは訪れたい一軒です。
土佐料理 司 高知本店
  • URLhttps://kazuoh.com/
  • 住所高知県高知市はりまや町1-2-15 MAP
  • アクセスJR高知駅から徒歩約12分
    とさ電交通 はりまや橋駅から徒歩約1分
  • バスアクセスJR高知駅から路線バス乗車、「北はりまや橋」下車徒歩約3分
  • 営業時間12:00 ~ 15:00(L.O.14:30)、17:00 ~ 21:30(L.O.20:30)
    ※日曜、祝日のランチは11:30 ~
  • 定休日不定休
  • TEL088-873-4351
  • 駐車場なし

高知の隠れた名物「チキンナンバン」を堪能

「チキンナンバン定食」1,300円はスープとご飯がセットに。ご飯は極小から大までの5サイズから選べる
「チキンナンバン定食」1,300円はスープとご飯がセットに。ご飯は極小から大までの5サイズから選べる

高知県民のソウルフード「チキンナンバン」。一般的には宮崎のチキン南蛮が有名ですが、実は高知でも高い人気を誇るメニューで、タルタルソースではなくオーロラソースをかけて味わうのが最大の特徴です。

チキンナンバンを提供する飲食店の中でも、群を抜いて人気なのが「鳥心 本店」です。名物「チキンナンバン」は、鶏もも肉を一枚使用。衣を付けて皮目をパリッと香ばしく揚げた後、甘酢にくぐらせオーロラソースをたっぷりとかけます。旨みと爽やかな酸味が口の中で調和し、食欲をそそります。

並ぶ時間も、おいしさのエッセンスに

カウンター席やテーブル席、掘りごたつの席などがあり、店内は広々
カウンター席やテーブル席、掘りごたつの席などがあり、店内は広々

連日行列ができる人気店ですが、特にお昼は店の外までずらりと行列ができることも。ランチタイムなら開店直後か、お昼時を少し外して訪れるのがおすすめです。

1番人気のチキンナンバン以外にも、2番人気の揚げた鶏肉に酢醤油と薬味をのせた「酢だれ」の他、酢豚の鶏肉版「酢どり」や、ゴロッと大きく食べ応えのある「唐揚げ」など、様々な鶏料理を用意。地元の人には持ち帰りも大人気です。高知県民の胃袋を掴んで離さない、チキンナンバンのおいしさを、行列覚悟でぜひ味わってみてください。

ご当地サポーターコメント
店内には約70席もあるため、意外と行列が早く進むこともあります。しかも、料理は注文が入って約10分(状況により異なる)での提供を基本ルールとしているとのこと。行列が長くとも、並ぶ価値ありです。
鳥心(とりしん) 本店
  • URLhttp://kochi-torishin.jp
  • 住所高知県高知市南川添15-3 MAP
  • アクセスJR高知駅から車で約7分
  • バスアクセス 「高知駅前」から路線バス乗車、「北御座」下車徒歩約1分
  • 営業時間11:00~14:00(L.O.13:45)、17:30~21:30(L.O.21:00)
  • 定休日水曜
  • TEL088-883-8501
  • 駐車場無料
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